広島電鉄3950形電車
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広島電鉄3950形電車(ひろしまでんてつ3950がたでんしゃ)とは、1997年に登場した広島電鉄の路面電車である。
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[編集] 概要
広電では3900形に次ぐ連接車である。アルナ工機(現アルナ車両)で製造された。3900形のマイナーチェンジ形で性能的には変わらないが、ヘッドライトがバス用の部品を利用したプロジェクター式ヘッドライト(日本の鉄道用車両では初の採用)になるなどデザインが大きく変わり、イメージ的に5000形に繋がる物になっている、また、パンタグラフがシングルアーム化したのも3900形と異なる点である。6編成製造され、運転開始当初は全車が宮島線で使用されていたが、宮島線内で高速運転すると揺れがひどく苦情が絶えなかった。グリーンムーバーが4編成化された1999年にまず3955号と3956号が、グリーンムーバーが8編成に増備された2001年には、全車両が市内線に移籍された。愛称は「Green Liner」(グリーンライナー)。その後の量産は5000形に移行したため事実上最後のグリーンライナーである。ちなみに、市内線に全車両が運用されていた時も宮島花火大会の開催日には臨時増発用に数編成が宮島線で使用されることもあった。ところが、(2007年2月)、5100形Greenmovermaxが7編成に増備されたことをきっかけに、3956号が宮島線の荒手車庫に戻ってきた。3956号は横揺れ問題の原因であった台車が改良され、約8年ぶりに2号線の直通運用に復帰した。それに続くように、同年4月に3954号と3955号も荒手車庫に戻り、直通運用に復帰している。なお、3954号と3955号の代替として荒手車庫所属であった3700形の3701号と3702号が市内線の千田車庫に転属している。
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1997年
- 全長:27360mm
- 全幅:2496mm
- 全高:3820mm
- 自重:38.0t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):152(66)人
- 出力・駆動方式:85kw×4、式
車両単位 1両 2億2千万(補助金なし)
[編集] 各車状況
- 3951:1997年12月竣工:千田車庫所属
- 3952:1997年12月竣工:千田車庫所属
- 3953:1998年1月竣工:千田車庫所属
- 3954:1998年3月竣工:荒手車庫所属
- 3955:1998年3月竣工:荒手車庫所属
- 3956:1998年3月竣工:荒手車庫所属
[編集] 参考文献
- 『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181
- 『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
etc
現役 市内線 現役 直通車 消滅 市内線 消滅 宮島線専用 |
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