広島電鉄1100形電車
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広島電鉄1100形電車(ひろしまでんてつ1100かたでんしゃ)とは、1971年に神戸市電から移籍した広島電鉄の路面電車である。
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[編集] 神戸時代
1954年に登場した。全てで5両製造された。最後の1104,1105は1960年に製造された。最後の2両は1150形を反映した外形になった。その2両が神戸市電最後の車両になった。1968年にワンマン化、1971年の神戸市電廃止まで運用された。全車5両が広電にやって来た。
[編集] 概要
1982年に冷房改造された。しばらくはこの状況で運用されたが、1997年にプリペイドカードの機械を設置した時、出口が狭い事で乗降に時間がかかる事や、他の車両に比べて収容力が劣りパワー不足でもあったことから廃車対象車種となり急速に数を減らした。2001年にこれまでハノーバー号として活躍していた1105が事故を起こし、間もなく廃車された。そして、長い間休車になっていた、最後の1103が2003年に廃車された。
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1954年
- 全長:12700mm
- 全幅:2438mm
- 全高:3650mm
- 自重:16.15t
- 車体構造:半綱製
- 定員(着席):80(36)人
- 出力・駆動方式:38kw×2、吊り掛け式
[編集] 各車状況
- 1101:(旧番1101)1971年11月竣工:2000年3月廃車
- 1102:(旧番1102)1971年11月竣工:2000年3月廃車
- 1103:(旧番1103)1971年11月竣工:2003年3月廃車(神戸へ里帰り)
- 1104:(旧番1104)1971年11月竣工:2000年3月廃車
- 1105:(旧番1105)1971年11月竣工:2001年2月廃車
[編集] 保存
最後まで残っていた、1103が神戸市電和田車庫跡に出来た御崎公園に里帰りして保存されている。
[編集] 参考文献
- 『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181
- 『神戸市電が走った街今昔』(JTBパブリッシング・金治勉) ISBN 4533039782
- 『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
- 『私鉄の車両3 広島電鉄』(保育社・飯島巌) ISBN 4586532033
etc
現役 市内線 現役 直通車 消滅 市内線 消滅 宮島線専用 |
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