広島電鉄1080形電車
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広島電鉄1080形電車(ひろしまでんてつ1080かたでんしゃ)とは、1977年から運行された広島電鉄宮島線専用の電車である。
阪急電鉄からの譲渡車両であり、低床の路面電車である同社市内線車両に対し、特に「高床車」として区別された宮島線専用の通常型電車の一系列であった。
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[編集] 阪急時代
元々、阪急京都本線系統の支線用車両210形として、1956年にナニワ工機(現在のアルナ車両)で電動貨車の車体更新によって建造された。製造当時は電動車2両で付随車を挟んだ3両編成であった。阪急での末期には小型・低出力であったことから支線の嵐山線で運用されていた(詳細は阪急210系電車の項目を参照のこと)。
[編集] 概要
1977年に阪急電鉄より譲渡された。移籍に際しては中間車を外した2両編成になり、車掌台に隣接するドアを移設する改造が施されている。
終始宮島線で運用されたが、1989年に廃車となり、全車解体された。
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1956年
- 全長:15080mm
- 全幅:2744mm
- 全高:4210mm
- 自重:28.3t(1081)・28.8t(1082)
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):110(38)人
- 出力・駆動方式:56kw×4、吊り掛け駆動方式
[編集] 各車状況
- 1081:(旧番212)1977年1月竣工:1989年11月廃車
- 1082:(旧番211)1977年1月竣工:1989年11月廃車
[編集] 参考文献
- 『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181
- 『私鉄の車両3 広島電鉄』( 保育社・飯島巌) ISBN 4586532033
etc
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