御岳登山鉄道
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御岳登山鉄道株式会社(みたけとざんてつどう)は、東京都青梅市の御岳山を登るケーブルカーとリフト等を営業している鉄道会社。京王グループに属する。本社は東京都青梅市御岳2丁目483番地(滝本駅駅舎内にある)。
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[編集] 概要
東京都にある御岳山にて、ケーブルカーとリフトの運行を執り行っていると共に、滝本駅駐車場や売店、食堂の経営も行っている。
[編集] 歴史
- 1927年11月20日 御岳登山鉄道設立。
- 1934年12月31日 ケーブルカー 滝本駅~御岳山駅間が開業。
- 1944年 太平洋戦争の戦況悪化に伴い、不要不急線としてケーブルカー 滝本駅~御岳山駅間が休止。
- 1947年11月13日 大多摩観光開発に社名変更。
- 1951年1月29日 ケーブルカー 滝本駅~御岳山駅間が運行再開。
- 1959年7月18日 リフト 御岳平駅~大展望台駅間が開業。
- 1961年7月1日 御岳登山鉄道に社名変更。
- 1972年5月29日 京王帝都電鉄(現・京王電鉄)の経営傘下に入る。
[編集] ケーブルカー
滝本駅~御岳山駅間の1.107km、標高差423.6m、最大勾配斜度25度の急勾配を6分程度で結んでいる。御岳山駅にて、リフトの御岳平駅に乗り換えが出来る。
[編集] 車両
車両は、青色が塗装されている「青空」と橙色に塗装されている「日出」の2両が在籍している。日立製作所、1968年製。 車内には運転席はなく、御岳山駅にて運転士が運転の操作をしている。ただ、車内には車掌席が設けられており、常時、非常時の為に車掌が乗車している。尚、車掌席には非常時にのみ利用が出来る「非常ブレーキ」が設置されている。 車両定員は135名で、うち座席は34席。運転最高速度は最高秒速3.2mである。
また、年末年始に限り、「青空」が「開運」、「日出」が「希望」という愛称に変更される。
[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
営業時間7:30~18:30(夏期は延長あり)に、約20分おき(冬期は昼間時間帯約30分おき)に運行されている。多客期には増便されることもある。
[編集] 駅一覧
[編集] 交通
- 鉄道利用
JR青梅線御嶽駅から、多摩バスを利用し、10分程度で「ケーブル下」停留所に着き下車。そこから滝本駅までは、徒歩で5分程度である。
- 自動車利用
滝本駅前に、御岳登山鉄道が営業をしている「滝本駅駐車場」(有料)がある。また、駅から少し離れた多摩川の河川敷に「公営無料駐車場」もある。
[編集] リフト
御岳平駅~大展望台駅間の98m、2分程度で結んでいる。リフトの椅子は、赤・青・黄の3色に塗り分けられ、雨避け・日よけの小さな屋根も設置されている。御岳平駅にて、ケーブルカーの御岳山駅に乗り換えが出来る。
[編集] 駅一覧
[編集] その他
- リフトは、乗客がいない場合、営業時間中でも、運行が停止されるが、乗客が来ると、スグに動き出すようになっている。
- 御岳山駅・御岳平駅・大展望台駅から、御岳ビジターセンターや武蔵御岳神社までは、徒歩で移動しなければならない上、相当の距離がある。