朝日村 (長野県)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
朝日村(あさひむら)は、長野県西部松本地域(東筑摩郡)にある村である。
村名の由来は明治の大合併で誕生した朝日村が、松本盆地の南西に位置し朝日が一番先に村に照ることや、朝日のように輝く村になることを願うなどの理由による。
目次 |
[編集] 地理
朝日村は鎖川の扇状地上にあり、標高約700メートル前後である。北東部を除く村域の大部分は山林で占められている。
[編集] 気候
朝日村の気候は基本的に隣接する松本市と変わらないため、松本市#気候を参照。
特徴としては降水量が少ないことと、夏と冬の寒暖差が激しいことがあげられる。ただ、松本市内より標高が高く飛騨山脈に近いため、松本市内より気温が若干低く、降水量も若干多い。また、松本地域には飛騨山脈からの吹き降ろしの風(アルプス颪)が吹いているが、アルプスに近い朝日村は松本地域の他地区よりアルプス颪の風が強い。
気象情報の警報・注意報の区分は長野県中部、松本地域に属す。
[編集] 隣接している自治体
[編集] 村内のエリア
商業地
大型店はおろか、スーパーなどの中規模の店舗も無いため、村内で買い物をする場合は個人商店が中心となる。このため、隣接する松本市、山形村などへの買い物が多い。
住宅地
全体的に山麓に住宅が多い。平地は田畑が広がっている。
農業地
村の平地には田畑が多い。
大字※1 | 区※2 | 地区※3 | 概要 |
---|---|---|---|
大字小野沢 | 小野沢区 | 新田上、新田下、本郷 | 村役場、朝日村歴史民族資料館、朝日郵便局がある村の中心部。 おおよその位置 |
大字古見 | 古見区 | 芦之久保、上古見 鉢盛桜台、横出ヶ崎 アイリス古見、旭ヶ丘 グリーンガーデン古見 桜ヶ丘、下古見、中古見 沢上、沢下、南上、南下 |
朝日小学校、鉢盛中学校、新信濃変電所、石川島芝浦機械朝日 工場がある。田畑が広がる。おおよその位置 |
入二区 | 御馬越、御道開渡 | あさひプライムスキー場がある観光地区。おおよその位置 | |
大字西洗馬 | 西洗馬区 | 上組、三ヶ組 清水ヶ丘、下洗馬 リバーヒルズ朝日 原新田、ふたば台 スタービィレッジ、中組 |
高原野菜栽培が盛んでレタス畑が広がる。おおよその位置 |
大字針尾 | 針尾区 | 一之沢、中村、中通 大石原、下組、北村 |
山裾の地区。田畑すらない。おおよその位置 |
*1大字、住所に使われる。 *2町内会などの一緒。 *3町内の区の下部組織。 |
[編集] 人口
年齢構成
年齢5歳階級別人口
平成15年10月1日現在推計人口
総計 [単位 人]
年齢 | 人口 |
---|---|
0~4歳 | 212 |
5~9 | 315 |
10~14 | 352 |
15~19 | 314 |
20~24 | 183 |
25~29 | 236 |
30~34 | 282 |
35~39 | 316 |
40~44 | 348 |
45~49 | 353 |
50~54 | 334 |
55~59 | 289 |
60~64 | 289 |
65~69 | 272 |
70歳以上 | 846 |
年齢5歳階級別人口
平成15年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 人]
- データ出典:朝日村の統計
(朝日村)
地区別人口
人口推移
人口推移
総計 [単位 人]
年 | 人口 |
---|---|
1965年 | 4628 |
1970年 | 4398 |
1975年 | 4118 |
1980年 | 4246 |
1985年 | 4373 |
1990年 | 4464 |
1995年 | 4550 |
2000年 | 5051 |
[編集] 歴史
- 縄文時代 - 熊久保遺跡の存在により縄文より人が住んでいたことが分かる。
- 江戸時代 - はじめは松本藩に属していたが、石高の関係で高遠藩に移る。
- 1872年(明治4年) - 廃藩置県。高遠県に属す。
- 1872年(明治4年) - 高遠県が合併により筑摩県になる。筑摩県の村に。
- 1875年(明治7年)10月 - 古見村、針尾村、小野沢村、西洗馬村が合併。山本村誕生。
- 1877年(明治9年) - 筑摩県が長野県に編入される。長野県の村に。
- 1884年(明治16年) - 山本村分村。もとの4か村に戻る。
- 1889年(明治21年)4月1日 - 市町村制施行。小野沢村、針尾村、古見村、西洗馬村が再び合併し朝日村が発足(名称を改めて合併)。
[編集] 村の成り立ち
- 安土桃山時代の時代までは、周辺一体は集落の無い荒地であった。この地域を重点的に開拓する事になったきっかけは松本藩の小笠原氏と甲斐の武田氏との争いが発端と言う説が強い。甲斐軍の簿記経理を担当していた上條氏・上條家から分家して武田姓名乗った武田氏が小笠原氏打倒の際、守護地として所領安堵されたのは現・朝日村一体であり、その時甲斐に味方した三村氏と供に協力してこの地を切り開いた。その後の武田氏滅亡の折も、一族子孫はこの地に留まり長い歴史を刻んでいる。現代では核家族化により、家制度も脆弱になっている事も起因しこれらの一族も全国に散らばっては居るが、それでも今もって「三村」「上條」「武田」の姓が全国的に見ても集中して居り、「清沢」姓も含め、村の大半がこの4つの名字を名乗っている。相まって、朝日村周辺郡部(松本・塩尻)などにも拡散している。
なお、昨今では新興住宅地建設による外部からの移住者も多く見られ、村の景観も大分様変わりして来ている。
[編集] 行政
ごみ処理、消防業務などの業務は隣接している松本広域連合やその他の組合を通じて松本市・塩尻市などと共同で行っている。
[編集] 所轄広域連合
[編集] 所轄警察署
[編集] 所轄消防署
- 松本広域消防局山形消防署
[編集] 村政
村長
村議会
[編集] 県政
- 県議会選挙区 - 東筑摩郡選挙区
[編集] 国政
- 衆議院選挙区 - 長野県第2区
[編集] 文化
- 朝日美術館
- 朝日村図書館
- 朝日村歴史民族資料館
[編集] 教育
- 松本市山形村朝日村中学校組合立鉢盛中学校
- 朝日村立朝日小学校
[編集] 経済
[編集] 第1次産業
大字西洗馬ではレタスなどの高原野菜の栽培が盛ん。
[編集] 第2次産業
あまり目立った工場などはないが、石川島芝浦機械朝日工場がある。松本工場の生産力を補うため、2006年に開設された。
[編集] 第3次産業
村内にはスーパーすらもないため、村の商業は個人商店が中心となる。
[編集] 交通
[編集] 道路
松本方面、最寄の塩尻北インターチェンジからのアクセスは長野県道298号土合松本線、山形村方面からのアクセスは長野県道291号新田松本線(一部:日本アルプスサラダ街道)が便利。
村内には国道と主体道路がない
- 都道府県道
- 町内を走る県道:長野県道291号新田松本線(一部:日本アルプスサラダ街道)、長野県道292号御馬越塩尻停車場線、長野県道298号土合松本線
[編集] バス
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- サラダ街道(観光道路)
- あさひプライムスキー場
- 武居城跡
[編集] その他
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 長野県の自治体
-
市部: 長野市 | 松本市 | 上田市 | 岡谷市 | 飯田市 | 諏訪市 | 須坂市 | 小諸市 | 伊那市 | 駒ヶ根市 | 中野市 | 大町市 | 飯山市 | 茅野市 | 塩尻市 | 佐久市 | 千曲市 | 東御市 | 安曇野市 南佐久郡: 小海町 | 川上村 | 南牧村 | 南相木村 | 北相木村 | 佐久穂町 北佐久郡: 軽井沢町 | 御代田町 | 立科町 小県郡: 青木村 | 長和町 諏訪郡: 下諏訪町 | 富士見町 | 原村 上伊那郡: 辰野町 | 箕輪町 | 飯島町 | 南箕輪村 | 中川村 | 宮田村 下伊那郡: 松川町 | 高森町 | 阿南町 | 清内路村 | 阿智村 | 平谷村 | 根羽村 | 下條村 | 売木村 | 天龍村 | 泰阜村 | 喬木村 | 豊丘村 | 大鹿村 木曽郡: 木曽町 | 上松町 | 南木曽町 | 木祖村 | 王滝村 | 大桑村 東筑摩郡: 麻績村 | 生坂村 | 波田町 | 山形村 | 朝日村 | 筑北村 北安曇郡: 池田町 | 松川村 | 白馬村 | 小谷村 埴科郡: 坂城町 上高井郡: 小布施町 | 高山村 下高井郡: 山ノ内町 | 木島平村 | 野沢温泉村 上水内郡: 信州新町 | 信濃町 | 小川村 | 中条村 | 飯綱町 下水内郡: 栄村