甲信越地方
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甲信越地方のデータ | ||
面積 | 'km² | |
総人口 | '人 (2005年3月31日) |
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人口密度 | '人/km² (2005年3月31日) |
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甲信越地方(こうしんえつちほう)は、中部地方の東部にある、山梨県、長野県、新潟県の3県の総称。それぞれの令制国名である甲斐、信濃、越後の頭文字をとった名称。
目次 |
[編集] 概要
関東地方の1都6県の外縁にあって、東京都区部の影響力が及ぶ地域として、静岡県(大井川以東)、山梨県、長野県(伊那地方と木曽郡を除く)、新潟県、福島県南部がある。これらの内、東京の影響力が県庁所在地に及ぶ県である「山梨県・長野県・新潟県」の3県を総称して「甲信越地方」という。
即ち、甲信越地方の中心都市は東京だといえる。又、3県の県境周辺では互いに交流はあるものの、域内にある一つの行政や経済の中心地の下に「総まった地方」ではない。
このような背景を持っているため、「甲信越地方」という単独の文脈で語られることは極めて少なく、「関東甲信越地方」という括りで語られることが多い。ただし、行政の種別、企業ごとの都合によって、東京の管轄圏内に入れるかどうかは定まっていない。
個別例では:
- ※山梨県を関東の一部とみなし、「関東信越」の名称で「関東甲信越」と同一の枠組みである例がある。
という関東との任意の県別組み合わせや、関東甲信越地方に静岡県を加えた「広域関東圏」など、多様な地方区分が用いられる。
[編集] 地方内の繋がり
この3県は、周辺を東北・関東・北陸・東海の各地方に囲まれる形となっている。又、形が非常に歪で、各県庁所在地である甲府・長野・新潟間は、気候や風土や交通体系など諸々の要素においても、共通点が無く、均質化していない。
甲府や松本や飯田など中央自動車道沿線は、内陸側同士(山梨県、中信、東濃など)や太平洋側(東京、富士、豊橋など)との繋がりが深い。
一方で、長野や上田など上信越自動車道沿線は、日本海側の上越市、あるいは新幹線により結ばれた高崎(群馬県)や東京との繋がりが深い。
又、新潟は、同じ日本海側の長岡や鶴岡と、磐越西線沿線の会津若松とは歴史的繋がりが深い。また、近年は上越線・上越新幹線・関越道でつながる東京との関係の増大が顕著である。特に新幹線開通により、在来線の羽越線沿線や非電化の磐越西線沿線よりも時間距離は短くなった。
それ故に、甲府・長野・新潟の3市の関係は疎遠であり、それぞれが別の地域圏を形成している。又、各市から東京へ、またその逆に移動する方が遥に容易である。
[編集] 人口
ISO 3166-2 | 都道府県名 | 順位 | 人口 | 割合 |
---|---|---|---|---|
JP-15 | 新潟県 | 14 | 2,455,741 | 1.90% |
JP-19 | 山梨県 | 41 | 887,595 | 0.70% |
JP-20 | 長野県 | 16 | 2,214,757 | 1.70% |
5,558,093 | 4.30% |
※順位・人口・割合は2003年10月1日のデータによる。
[編集] 年齢構成
次のグラフは新潟県・山梨県・長野県の人口を合計した。
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]
- データ出典:第10表/都道府県, 年齢(5歳階級), 男女別人口-総人口
(総務省統計局)
[編集] 関連
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