栄村
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栄村(さかえむら)は、長野県北部(北信地方)に位置する村。下水内郡に属する。
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[編集] 地理
新潟県との県境に位置し、日本有数の豪雪地帯である。村を流れる千曲川は、県境で呼称が「信濃川」に変わり、日本海へ注ぐ。
中心部にある森宮野原駅では、1945年2月12日に7.85mの積雪を記録しており、構内と駅前には、JR日本最高積雪地点を示す標柱が立てられている。
長野県から新潟県へ千曲川の流れ出す場所に当たるため、村内には長野県内で最も標高が低い地点(256m)がある。役場の位置も県内で最も標高が低い。
[編集] 歴史
[編集] 沿革
- 1875年6月 高井郡箕作(みつくり)村、志久見(しくみ)村が合併して高井郡堺村となる。
- 1876年7月 水内郡白鳥(しらとり)村、平滝村が合併して水内郡豊栄村となり、水内郡青倉村と森村が合併して水内郡北信村となる。
- 1879年1月14日 下高井郡と下水内郡が郡制を施行。高井郡堺村は下高井郡に、水内郡豊栄村、北信村は下水内郡に属する。
- 1889年4月1日 村制施行。下水内郡豊栄村、北信村が合併し下水内郡水内村が発足。下高井郡堺村、合併を伴わずに発足。
- 1956年9月30日 下水内郡水内村と下高井郡堺村が合併。下水内郡栄村が発足。
[編集] 行政
「紐付き」補助金に頼らない田直し事業や、山間に「下駄履きヘルパー」を派遣する事業が実施されるなど、過疎地に合わせた政策が展開されている。 道普請といわれる公共工事の歴史を持っている地域である。普請とは本来「普く(あまねく)人々に請う(こう)」という意味だが、次第に公共工事そのものを指す言葉になっていった。しかし当地では、受益者負担、受益者作業のもとの公共工事としての道路工事「道普請」が脈々と行われてきていた。豪雪地帯であり、人口密度も低いことから、住民が必要とする公共事業(道、水路、棚田整備)を農閑期に自身が実施しないと生活ができなくなってしまうため、共同作業を行っていたことによる。中央政権による一律(高基準)な補助金を受け続けた場合、補助金はあくまで補助であるため、当地の財政は破綻すると考えた村長が、独自の政策を掲げ運営をしてきた。なお良質の米が取れる地域であったことも幸いしている。
[編集] 交通
- 鉄道路線
- 道路
- 国道117号 10.2km
- 道の駅信越さかえ
- 国道405号 10.8km
- 県道 36.2km
- 長野県道117号北野森宮野原停車場線
- 長野県道407号長瀬横倉停車場線
- 長野県道408号箕作飯山線
- 長野県道502号奥志賀公園栄線(冬季一部閉鎖)
- (新潟県道577号結東上郷宮野原線から村に接続)
- 村道 314.6km
[編集] 観光地
栄村には温泉地が有る。
- 切明温泉 3施設
- 和山温泉 9施設
- 屋敷温泉 2施設
- 小赤沢温泉 2施設
- 北野、百合居、中条
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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