東生駒駅
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東生駒駅(ひがしいこまえき)は、奈良県生駒市にある、近畿日本鉄道奈良線の駅。副駅名で「帝塚山大学前」を名乗る。
この駅のホームからは生駒山が一望できる。特に夜になると生駒山を走る生駒ケーブルの灯りが数珠のように連なり美しい。
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[編集] 駅構造
通過線2線の間に島式1面2線のホームを持つ駅。ホームは築堤の上にある。
1階
- 奈良交通バスターミナル
- KCN(近鉄ケーブルネットワーク)スタジオ
- 奈良交通乗車券売り場(KCNスタジオに併設)
- am/pm(旧エーエム・ピーエム・近鉄の直営店)
- たこ焼き屋
- ミスタードーナツ(奈良交通グループ)
- Herves(近商ストア)1階
- りそな銀行東生駒支店
- コーヒーショップ
2階
- 近鉄電車乗車券売り場(定期券・特急券即時購入可)
- 送迎バス(東生駒病院・飛鳥カンツリークラブ・大阪生駒霊園)・タクシー乗り場
- 駅改札・駅務室
- 柿の葉寿司
- Herves(近商ストア)2階
- マクドナルド
- 京都銀行・三井住友銀行ATM
3階
- 奈良線乗り場
- (下り通過線・ホームなし)
- 大和西大寺・奈良・天理・京都方面
- 生駒・布施・上本町・難波方面
- (上り通過線・ホームなし)
朝晩を中心に通過列車が追い越しを行なう。2006年の改正までは昼間にも東生駒始発終着の普通列車があったため(現在は難波~東花園間に短縮)昼間でも急行系列車の追い抜きが行なわれていた。通過線がある関係上、1・4番のりばは欠番となっている。
[編集] 利用状況
- 2005年11月8日の調査結果では、1日の利用客は24548人。この数字は…
- 近鉄の全調査対象駅の中では323駅中31位。
- 奈良線・難波線の駅(大阪線複々線区間や他線接続駅含む)としては24駅中15位。
- 奈良県内の近鉄の駅としては90駅中10位。
- 次回の調査では利用客数は激減する可能性もある。これは、白庭台・ひかりヶ丘方面から大阪へ通う住民が以前は東生駒駅からバスを利用していたのが、けいはんな線開通によりその大半が同区間のバスより本数も多く運賃も安いけいはんな線にシフトしているためである。また新線開通と同時に行なわれたバス路線の再編によりあすか野センター・ひかりヶ丘・白庭台住宅(→白庭台駅)発着のバスの殆どが東生駒駅始終着から生駒駅南口始終着に変わり運賃も安くなった(※)ため、これらのバス路線沿線住民は大阪へ出る際に(急行や特急も停車し中央線にも直接乗れる)生駒駅を利用する客が多くなっているためである。
- ※住宅地方面からのバスが東生駒駅止め中心で生駒駅南口行きが1日数本しかなかった頃は住宅地方面から生駒駅まで(逆も)乗車する際は割増運賃が取られ、かつ運転手から整理券を受け取らなければいけなかった。これが大型再編により生駒駅南口までの運賃が値下げされ東生駒駅までの運賃と同額になり、整理券を受け取る必要も無くなった。
[編集] 駅周辺
バスターミナルが駅の南側にある。
上記の店はターミナルに沿って立地している。
[編集] バス
- 1番のりば(帝塚山住宅方面)
- [67] 帝塚山住宅 行(さつき台住宅経由)(深夜バス1便のみ・普通運賃の2倍)
- [74] 帝塚山住宅 行(帝塚山大学経由)
- [75] 帝塚山住宅 行
- [文] 帝塚山大学 行
- 2番のりば(さつき台・小瀬方面)
- [62]・[63] 小瀬保健福祉ゾーン 行(さつき台住宅経由)
- [76] さつき台住宅 行
- 3番のりば(生駒駅南口・国道168号線北行き方面)
- [168]・[172] ひかりが丘 行(あすか野センター・白庭台駅経由)
- [165] 白庭台駅 行(あすか野センター経由)
- [64] あすか野センター 行
- [169] ひかりが丘 行(宛の木・白庭台駅経由)
- [63]・[64]・[165]・[168]・[文] 生駒駅南口 行
[編集] けいはんな線と東生駒駅
2006年3月27日に近鉄東大阪線の延伸区間(けいはんな線・生駒~学研奈良登美ヶ丘間)が開業した。
完成後は生駒駅~東生駒駅間が複々線となり、けいはんな線は東生駒まで奈良線と並行する。当初はけいはんな線にも東生駒駅を設置する予定であったが、京阪奈丘陵の宅地開発が予想したほど伸びず、思惑通りの乗客増が見込めない事と、駅を設置した場合は生駒駅~東生駒駅間が戸籍上、奈良線の複々線扱いとなり、新線建設の補助金が得られないため、建設費の削減目的から駅設置を見送った(駅北東側にけいはんな線の車両基地である東花園検車区東生駒車庫があるので、車庫線分岐の為の信号所は設置されている)。なお、同様の理由によって同線は当初計画の京都線高の原駅までの敷設をやめ、途中の学研奈良登美ヶ丘までの開業としている(計画としての高の原までの延伸案は残っている)。
[編集] その他
- 東生駒~難波間の区間列車(普通)が主にラッシュ時に運転されている。かつては昼間も運転されていたが、区間準急の新設にともない東花園駅発着に変わった。
- 方向幕としては普通の他に準急も存在するが、東生駒を終点および始発とする準急は1本も設定されていない(過去に臨時列車で、準急の同駅始終着はあった)。
[編集] 歴史
もともと奈良線は15m級小型車両3~4連の編成で運転されており、大阪側の区間運用は上本町-生駒間を基本としていた。やがて乗客増による輸送力増強のため1964年7月23日車両限界を拡幅した新生駒トンネルを開通させ、同区間に20m級大型車両4連が運行されるようになると、従来の生駒駅の設備・用地では列車の折り返し運用をさせることが困難になった。そこで生駒駅の東側約1.2km付近に折り返し設備設置可能な新「東生駒」駅を建設したものである。この時に富雄までの線路を南側に付け替えており、また東生駒駅付近は嵩上げされている。かつては駅西側を南北にくぐる道路から小型車時代の線路の構造物を見ることが出来た。また付近には新向谷トンネル(近鉄奈良寄り)もある。