Am/pm
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am/pm(エーエム・ピーエム)とは、アメリカ合衆国及び日本で展開するコンビニエンスストアである。店名の由来は、am(午前)でもpm(午後)でも関係なく24時間営業することから。ただし、JR九州、近鉄、東武、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)など、駅構内の一部店舗は24時間営業ではない。日本の若者の間などでは「エーピー」をはじめ「アンプン」、「アンパン」、「エンピー」、「エムピー」、「アンピン」、などと呼ばれることもある。なお、Edyを用いた会員サービス「club ap」はクラブエーピーと読む。 店舗数は業界8位。(2006年6月末現在) キャッチフレーズは「あるといいながある」。
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[編集] 日本本部(エーエム・ピーエム・ジャパン)
種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 106-0032 東京都港区六本木1丁目8番7号 |
電話番号 | 03-5544-2610(代表) |
設立 | 1990年(平成2年)4月2日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | コンビニエンスストアの経営 |
代表者 | 代表取締役社長 相澤利彦 |
資本金 | 95億5000万円(2004年9月末現在) |
従業員数 | 481人(2005年4月1日現在) |
決算期 | 毎年12月 |
主要株主 | 株式会社レックス・ホールディングス 62.6% |
外部リンク | http://www.ampm.co.jp/ |
日本のam/pmを運営する、株式会社エーエム・ピーエム・ジャパンは、レックス・ホールディングスの子会社(62.6%)。1990年4月、共同石油(現ジャパンエナジー)の完全子会社として設立されたが、2004年8月に買収されてレックス・ホールディングスの傘下に。
合成着色料・保存料・化学調味料を一切使用せず製造した瞬間冷凍食品を、注文に応じて加温・販売する「とれたてキッチン」(旧称「フローズンとれたて弁当」)を1994年に開発、輸送コストの削減や、賞味期限切れで捨てられる大量の廃棄物を低減することにも同時に成功している。しかし、最近ではチルド弁当の「とれたて膳」とのダブル展開となり、「とれたてキッチン」メニューの「とれたて膳」への移行などもある。
- (例:「三色鶏弁当」(とれたてキッチン)→「二色そぼろの鶏弁当」(とれたて膳))ご飯の上に卵そぼろ、鶏そぼろ、鶏照り焼がのっているもの。他にもから揚げ弁当やオムライスの一部などもとれたて膳へ移行した。
「とれたて膳」は冷凍に向かない食材を用いることができるため、両者を合わせて考えればメニューの幅が広がったとも言えなくはない。
また、決済には電子マネーのEdyが利用できる。2006年12月末からは、全店でiD(DCMX)が利用できるようになった。
さらに、三井住友銀行、三重銀行、西日本シティ銀行、大分銀行と提携して、コンビニATM「アットバンク」を設置している。 他にも、(am/pm)アトレ目黒店ではJR東日本グループのアトレ内に出店している関係で、Suicaが利用できる。
かつては郊外にはほとんど出店しておらず、採算の見こめる都心部を中心に出店していたが、それによりテナント料が高くつき、利益率は低いとされていた。なお、共同石油(ジャパンエナジー)系だったため、郊外店は共石(JOMO)のサービスステーションに併設されているところが多かった。レックス・ホールディングス傘下になってからは、住宅地を中心に新規展開している。また、新業態の開発にも意欲的であると思われる。(下記参照)
現在は、首都圏、またその周辺に展開中で、東北・北海道といった地域には展開していない。九州旅客鉄道の子会社であるJR九州リテールや、近畿日本鉄道の子会社であったエーエム・ピーエム・近鉄(現在はカッパ・クリエイト傘下)が提携会社であるため、JR九州・近鉄の駅構内および沿線に店舗が多い。
[編集] 店舗形態
- am/pm
- Food style(フードスタイル):生鮮コンビニ - 100円均一を謳っているが、100円やその倍数以外の価格の商品も多い。
- HAPPILY(ハピリー)虎ノ門三丁目店 - 内装、品揃えを女性向けに特化した店舗。女性専用コンビニと銘打っているが男性入店禁止というわけではない(店員は深夜の時間帯は男性が担当している)。
- mm(ミニマーケット) - 売店型店舗。
- am/pm enta(エーピー・エンタ) - DVDレンタルや書籍販売なども行う「エンターテイメントコンビニ」を謳っている。
- デリスタウン 東戸塚店、大宮店 - 燃料油コーナーとの併設型。ジャパンエナジーとの関係で誕生したと思われる。
- オートマチック・スーパー・デリス - 24時間無人コンビニ。自動販売機をオフィス等の施設へ設置する。
[編集] 株主構成
- 2005年10月25日現在の株主
- 株式会社レックス・ホールディングス(62.6%)
- 新日鉱ホールディングス株式会社(20.0%)
- 三菱商事株式会社(10.0%)
- 株式会社三井住友銀行(2.4%)
- 東京電力株式会社(1.7%)
- 株式会社NTTドコモ(1.7%)
- エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ株式会社(1.1%)
- 全日本空輸株式会社(0.5%)
- (新日鉱ホールディングス株式会社保有の20.0%の株式は、2006年3月31日に子会社のジャパンエナジーに譲渡されている)
[編集] 歴史
- 1989年6月 1号店オープン。
- 1990年4月 共同石油(現ジャパンエナジー)の100%出資によりエーエム・ピーエム・ジャパン発足。
- 1994年10月 フローズンとれたて弁当の販売を全店で開始、2000年に弁当から化学調味料ゼロに。
- 2002年7月 電子マネーのEdyを全店のレジに導入した。
- 2003年3月 am/pm MLBオープニングシリーズ'03が中止になったことを受け、チケットの払い戻しを実施。
- 2003年7月 とれたて弁当をとれたてキッチンに改称。
- 2004年8月10日 レインズインターナショナル(現レックス・ホールディングス)が第三者割当増資により株式の62.6%を取得し、子会社化(新日鉱HD90%→33.7%、三菱商事10%→3.7%)。
- 2004年9月13日 東京電力が資本参加(1.6%)(レインズ62.6%→61%)。
- 2004年12月28日 全日空が資本参加(0.5%)。レインズインターナショナル(61.0%→62.6%)と三菱商事(3.7%→10%)も出資比率を引き上げ(新日鉱HD33.6%→25.2%)。
- 2005年3月 生鮮コンビニ「Food style(フードスタイル)」1号店オープン。
- 2005年 三井住友銀行グループやNTTドコモが出資(新日鉱HD25.2%→20%)。
- 2006年3月 公式ブログ「am/pmのひみつ」開始。
- 2006年3月22日 エンターテイメントコンビニ「am/pm enta(エーピー・エンタ)」1号店オープン(目黒東山店)。
- 2006年4月24日 フードスタイルが広島県に進出。
- 2006年5月25日 初のホテル内店舗としてmmが成田全日空ホテルにオープン。
- 2006年12月 全店でiDが利用できるようになった。
- 2007年2月1日 代表取締役社長が松宮秀丈からアドバンテッジ パートナーズ出身の相澤利彦に異動。
[編集] 提携会社
[編集] ラインフランチャイジー
※ラインフランチャイジーは京成、東武、東急バス、相鉄および首都圏新都市鉄道の5社の沿線地域を出店の対象としたもの。
- 株式会社コミュニティー京成(京成電鉄子会社)
- 東武商事株式会社(東武グループ)
- 2004年に旧東武商事の全事業を株式会社銀座花(東武商事に商号変更)に譲渡
[編集] エリアフランチャイジー
- 株式会社エーエム・ピーエム・関西(関西地区)
- JR九州リテール株式会社(九州地区)
- H&Bパートナーズ株式会社(株式会社白菱)(広島県・フードスタイル事業)
[編集] 独自のサービス
- アットバンク
- Edy での支払い - iモードFeliCa、EZ FeliCa、S!FeliCa(おサイフケータイ)も利用できる。
- 郵便ポスト、ゆうパック取次ぎ (一部店舗)
- apoints(アポインツ) Edyギフトの受け取りができる端末、club apへの登録、Edyの残高照会などもできる。(九州のam/pmにはない)
- レックスグループ企業(牛角、鳥でん、しゃぶしゃぶ温野菜、土間土間など)とのコラボレート商品
- 企業広告付きのコピー (東京都内2カ所) - 利用すればコピー料金が半額になる。(2007年1月までのサービス)
[編集] 外部リンク
[編集] 米国のam/pm
アメリカ西海岸を中心に営業している。BPの系列会社 BP West Coast Products LLC の運営するコンビニエンスストア。BP系のARCO Gasolineのガソリンスタンドに併設される事が多い。
[編集] 関連項目
- コンビニエンスストアの店舗数一覧
- ダウンタウン (1990年台の一時期、当社のCMに出演していた。)
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