熊野本宮大社
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熊野本宮大社 | |
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所在地 | 和歌山県田辺市本宮町本宮1100 |
主祭神 | 家都美御子大神 |
社格等 | 官幣大社、別表神社 |
創建 | 伝崇神天皇65年 |
本殿の様式 | 切妻造向拝付 |
例祭 | 4月15日(渡御祭) |
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は和歌山県田辺市本宮町にある神社。熊野三山の一つ。家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)を主祭神とする。別名を熊野坐大神(くまぬにますおおかみ)、熊野加武呂乃命(くまぬかむろのみこと)という。
1871年に熊野坐神社として国幣中社に列格し、1915年に官幣大社に昇格した。
目次 |
[編集] 建造物
現在の本殿には上四社(上記参照)の4柱が祀られている。中四社と下四社の神は旧社地である大斎原に小さな祠が建てられて祀られている。
現在は社殿は山の上にあるが、1889年(明治22年)の大洪水で流されるまで、熊野川の中洲にあった。創建以来その中州にあったと思われ、明治の洪水が起こるまでは社殿が流される事態などにはならなかったのだが、明治以後、山林の伐採が急激に行なわれたため、山林の保水力が無くなり大規模な洪水を引き起こしたのだと考えられている。現在、旧社地の中州は「大斎原」(おおゆのはら)と呼ばれ、大鳥居が建っている。なお、その時の大洪水で被災した上流の十津川村の一部の集落の人々が、村を捨てて移住した先が北海道の新十津川村である。
伝説によると、熊野坐大神は唐の天台山から飛来したとされている。熊野坐大神(家都美御子大神)は、須佐之男命とされるが、実際は正体ははっきりしない。 太陽の使いとされる八咫烏を神使とすることから太陽神であるという説や、中州に鎮座していたことから水神とする説、または木の神とする説などがある。
- 祭神( : 神名 : 本地仏)
- 上四社
- 中四社
- 下四社
- 創建 : 不明(伝崇神天皇代、B.C.33年?)
- 旧社格 : 式内社(名神大)、官幣大社(現、神社本庁の別表神社)
- 本殿の建築様式 : 第一・二殿は入母屋造、第三・四殿は正面切妻造向拝付、背面入母屋造
- 祭事 :
- 摂末社 : 功霊社、祓戸神社、満山社、東石祠など
- その他施設 : 宝物殿
なお神域内の上四社・大斎原とも撮影には事前申し込みが必要となっている。
[編集] 文化財
[編集] 建造物
- 重要文化財「第一殿・第二殿(西御前・中御前)」
- 重要文化財「第三殿(証誠殿)」
- 重要文化財「第四殿(若一王子)」
[編集] その他
- 重要文化財「木造 家津御子大神坐像 速玉大神坐像 夫須美大神坐像(附 木造天照大神坐像)」
- 重要文化財「鉄湯釜」
[編集] 名所・旧跡
- 国指定史跡「熊野参詣道 中辺路・大辺路・小辺路・伊勢路・熊野川・七里御浜・花の窟」
- 国指定史跡「熊野三山」
[編集] 交通
南紀白浜空港より1時間24分、JR白浜駅より1時間12分(明光バス…1日2本)
JR紀伊田辺駅より1時間47分(龍神自動車)
奈良交通十津川特急バスにて五条駅まで3時間48分、高田市駅まで4時間44分、大和八木駅まで5時間3分(1日3本)
- 駐車場 : 有り
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
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