立秋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
立秋(りっしゅう)は二十四節気の1つ。8月7日ごろ。およびこの日から処暑までの期間。
太陽黄経が135度のときで、初めて秋の気配が表われてくるころ。七月節。『暦便覧』では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明している。
暦の上では秋になるが、実際には「残暑」が厳しく、一年で最も暑い時期となる。藤原敏行は「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と詠んだ。
この日から暑中見舞いではなく残暑見舞いを出すことになる。
この日に至っても梅雨が明けない場合は、「梅雨明け」の発表はされなくなる。それ故に東北地方などでは、「梅雨明けなし」となることが過去に何度かあった。
[編集] 七十二候
立秋の期間の七十二候は以下の通り。
- 初候
- 涼風至(りょうふう いたる) : 涼しい風が立ち始める(日本・中国)
- 次候
- 寒蝉鳴(かんせん なく) : 蜩が鳴き始める(日本)
- 白露降(はくろ くだる) : 朝露が降り始める(中国)
- 末候
- 蒙霧升降(もうむ しょうごう) : 深い霧が立ち込める(日本)
- 寒蝉鳴(かんせん なく) : 蜩が鳴き始める(中国)