笑っていいとも!特大号
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森田一義アワー 笑っていいとも! > 笑っていいとも!特大号
笑っていいとも!特大号(わらっていいともとくだいごう)は、フジテレビ系列で年末(12月)に放送されている、森田一義アワー 笑っていいとも!の特番である。番組名が年や放送日によっては「年忘れ特大号」、「クリスマス特大号」、「クリスマスイブ特大号」の時もある。司会のタモリ(この番組では本名の森田一義)と全曜日のレギュラー陣が出演する。
なお、1999年から笑福亭鶴瓶が特大号の欠席を続けている。この理由は鶴瓶曰く、タモリが「年齢的に話の合う人がいなくなったんでレギュラーでいてほしい。」という願いから交換条件として鶴瓶が「年末休みを取りたいから特大号だけは堪忍して…」ということらしい(夏休みを取れる特権があるのもタモリとの交換条件による)。ちなみに前年の1998年は大阪からの中継でのみ登場(関西テレビのテレビカメラに同伴していた)。また、ピーコも2004年の特大号だけ欠席している。
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[編集] 放送時期とタイトルなど
放送日は1996年以降、12月の最終水曜日に当たる日(12月23日から12月29日が該当)に放送され、番組名は1989年以降、12月25日ならば「クリスマス特大号」、24日は「クリスマスイブ特大号」で、それ以外は全て「年忘れ特大号」となる場合が多い。1995年以前の放送曜日は、12月の最終月曜日だった。また、1996年までは19:00(以下全て日本時間)から3時間24分の枠で放送されていた(編成上の都合で18:30からの場合も)が、1997年~2004年は20:00から放送されていた。だが、これまで20%台をキープしていた視聴率も2004年には16.7%までに低落、2005年以降は放送時間を30分短縮して、21:00から2時間54分の枠で放送されている。放送時間が3時間となったのは14年ぶりのことであった。また、2年連続で10%台だった視聴率も、2006年は20%(前年比+1%)へ回復した。
観覧募集に関しては、放送予定日の1ヶ月ほど前に「-増刊号」で募集か、番組から案内のダイレクトメールが来るなどを(締め切りは放送日の10日前にフジテレビにはがきを必着させる)している。
2005年度の特大号までは翌年の1月に毎年土曜昼の土曜ワイド枠で再放送をしていたが、2006年度は再放送されていない。
[編集] 各年のタイトル・視聴率
- 1982年-『笑っていいとも!特大号』※年末の昼の時間帯に放送
- 1983年度-『笑っていいとも!新春特大号』※元日の「新春スターかくし芸大会」の前に放送
- 1984年-『年忘れ笑っていいとも!特大号』※この年から年末ゴールデン帯での放送
- 1985年-『笑っていいとも!特大号』
- 1986年-『年忘れ笑っていいとも!特大号』 視聴率:29.3%
- 1987年-『年忘れ笑っていいとも!特大号』 視聴率:25.4%
- 1988年-『'88笑っていいとも!特大号』 視聴率:28.6%
- 1989年-『笑っていいとも!クリスマス特大号』 視聴率:24.3%
- 1990年-『笑っていいとも!イブ特大号』 視聴率:22.0%
- 1991年-『笑っていいとも!年忘れ特大号』 視聴率:26.9%
- 1992年-『笑っていいとも!年忘れ特大号』 視聴率:25.8% ※この年から放送時間が3時間半に拡大
- 1993年-『笑っていいとも!年忘れ特大号』 視聴率:24.8%
- 1994年-『笑っていいとも!年忘れ特大号』 視聴率:25.2%
- 1995年-『笑っていいとも!クリスマス特大号』 視聴率:20.7%
- 1996年-『笑っていいとも!クリスマス特大号』 視聴率:21.9%
- 1997年-『笑っていいとも!クリスマス特大号』 視聴率:24.8%
- 1998年-『笑っていいとも!クリスマス特大号』 視聴率:20.4%
- 1999年-『笑っていいとも!年忘れ特大号』 視聴率:25.7%
- 2000年-『笑っていいとも!年忘れ特大号』 視聴率:25.2%
- 2001年-『笑っていいとも!年忘れ★特大号』 視聴率:20.9%
- 2002年-『笑っていいとも!クリスマス★特大号』 視聴率:21.8%
- 2003年-『笑っていいとも!クリスマスイブ特大号』 視聴率:21.9%
- 2004年-『笑っていいとも!年忘れ特大号!』 視聴率:16.7%
- 2005年-『笑っていいとも!年忘れ特大号!』 視聴率:19.0% ※この年から3時間枠に縮小
- 2006年-『笑っていいとも!年忘れ特大号!』 視聴率:20.0%
[編集] 近年のコーナー
1999年以降、コーナーは基本的にこの順番で組まれるが、時間の関係上一部のコーナーはオンエアーされない場合もある。
- オープニング
- 曜日レギュラーコーナー
- 曜日レギュラーコーナー
- 曜日レギュラーコーナー
- 誰の思い出!?胸キュンフレーズ大品評会
- 年間のテレフォンショッキング
- ものまね歌合戦
- エンディング
[編集] オープニング
タモリ牧師といいとも青年隊(信者)がカーテン前に登場。毎年、タモリが一年の世相などをギャグ形式で紹介するが、客の反応やカーテン後ろのレギュラー陣の状態によって時間が変わっている。クリスマス時の放送になると街中でいちゃつくカップルを愚痴るのがもはや定番となっている。2001年は、タモリの牧師のネタが尽き、客の反応が悪かったため「来年からは、お坊さんにしま~す」と宣言したが、2002年以降も牧師の格好で登場している。
タイトルコール後、全レギュラー陣による、クリスマス(年末)バージョンの「ウキウキWatching」(歌詞もそれ用に替えられている)の大合唱がある。通常の「いいとも!」でこの歌が歌われなくなった現在、ウキウキWatching、さらにタモリの歌声が聞ける唯一の機会である。
- 但し、1988年のみ昭和天皇の病状に配慮し、歌は自粛し、タモリおよび当時のレギュラー陣(明石家さんま・所ジョージ・笑福亭鶴瓶・片岡鶴太郎・関根勤)と当時の人気ファッションモデルとのファッションショーという形式にした(それでも、BGMはウキウキWatching〔歌なしで且つアレンジも違うもの〕であった)。
[編集] 曜日レギュラーコーナー
特にその年の人気コーナーが放送。内容はクイズ形式のものが多い。また1998年までは、5~6以上の曜日レギュラーコーナーが放送されていたが、1999年以降は「この人誰の初恋の人?クイズ」が始まったことや、「ものまね歌合戦」の時間が拡大している(レギュラーメンバーの増員)ことから、縮小傾向にある。コーナータイトルには「クリスマスSP」、「年忘れSP」、「特大号SP」などと付く。
- 1990年以前 - 「Mr.レディーグランプリ」、「レギュラー女装(仮装)大会」 他
- 1990年 - 「それ絶対やっちゃダメ!」、「負けて堪るか!平成五番勝負」
- 1991年 - 「それ絶対やってみよう!」
- 1992年~1995年 - 不明
- 1996年 - 「クイズパビリオン・早く抜けなきゃ!」、「大人はわかっとる!」、「足相撲最強王決定戦」
- 1997年 - 「ニャニャニャ博覧会」、「クリスマスわかっとる!スペシャル(当時水曜日に「1人はエライ!」のコーナーがあるが木曜日の「わかっとる!」として編成)」、「秘密のつながりグランプリ」、「真っ赤な本当(各曜日レギュラー陣がタモリの本当を見破る)」、「今夜復活!恐怖のドカン大作戦」、「いいともレギュラー・クローンさんいらっしゃい!」
- 1998年 - 「Mr.ビジョアル系」、「いいともジンジンジン」、「お顔足し算クイズ美味堪能ショー」「秘密のつながりグランプリ」、「演技なきいいとも勝手にサミット」、「クイズおしゃれ泥棒(深田恭子が出演し、鶴瓶が深田の私服を着用してVTRで登場した)」
- 1999年 - 「Mr.ビジョアル系」、「マネージャー事情聴取 犯人は誰だ!!」、「アンケートタイムだんだん減らしまSHOW」
- 2000年 - 「Mr.ビジョアル系」、「マネージャー事情聴取 犯人は誰だ!!」、「アンケートタイムだんだん減らしまSHOW」
- 2001年 - 「関係者事情聴取 犯人は誰だ!!」、 「だんだん減らしまSHOW」
- 2002年 - 「何でもランキング 1位を当てちゃいけまテン」、「関係者事情聴取 犯人は誰だ!!」
- 2003年 - 「何でもランキング 1位を当てちゃいけまテン」、「ゲストは大事なお客様」
- 2004年 - 「あなたの(知ってるようで)知らない世界」 、「ゲストは大事なお客様」
- 2005年 - 「歌え!金ママコーラス隊」、「かんだらアウト!SPEED」、「一流芸能人はオーラが命」
- 2006年 - 「ネーム・オブ・ザ・リンク2006」、「ランキングバトル めざせぴったり21」
[編集] 紅白対抗!この人誰の初恋の人?クイズ
5人のレギュラーの中から初恋の人を当てるコーナー。当初は「'99FNS1億2700万人の27時間テレビ夢列島」内の「笑っていいとも!増刊号スペシャル」で行ったものを1999年の特大号で初登場させて以来、2005年まで特大号の恒例かつ定番コーナーとなっていた。コーナー司会はタモリと中居正広。
女性陣は紅組、男性陣は白組として分かれる。ただし、おすぎとピーコは人数調整のため紅組チームとして参加(タモリは黄色組、ピンク組と呼んでいた)、2004年の特大号ではKABA.ちゃんも紅組だった。
2002年までは芸能人とその初恋の人は立って会話をしていたが2003年からは二人で椅子に座って対話している(2003年と2004年は男性陣が初恋の人との会話に長く時間をとった為に時間がなくなり、女性陣の番では初恋の人が現れてすぐに当てるという事になった)。レギュラーとして久本雅美、香取慎吾、草彅剛が初恋の人候補として登場する。特に草彅は、1度も回答者から名前が出たことがない。
また2002年以降は、男性レギュラー陣の初恋の人登場のときに爆笑問題の太田光がシャツ&上半身裸で(もしくはパンツ一丁。なお2002年は服装のまま)登場して爆笑を取るのがお約束となっている。この年以降も太田は、石原良純の初恋の人に対しひざ枕で寝転んだり、乙葉の初恋の人には喋ってる時に後ろからフリップで頭を叩いたり、2004年では杉田かおるの初恋の人に「お前は、誰と付き合ってるんだ!」と怒鳴ったといった幾つかの行動を取っていた。またタモリも会話のときに曲に合わせて歌を歌おうとしたり、ラジオ体操をしようとしていた他、2004年にはガレッジセールのゴリも太田に続いて上半身裸+パンツ一丁で登場している。
担当スタッフの交替に伴い、2006年からは「誰の思い出!?胸キュンフレーズ大品評会」として行われることになったため、このコーナーは終了した。その他にも初恋バージョンの逆のコーナーとして、「紅白対抗!この人誰の失恋の人?クイズ」が2005年に行われた。
[編集] 誰の思い出!?胸キュンフレーズ大品評会
1999年から7年間続いた「この人誰の初恋の人?クイズ」に代わって、2006年から登場。司会は「 - 初恋の人?クイズ」から引き続きタモリと中居正広。
[編集] テレフォンショッキング総集編
タイトルは「テレフォンショッキング○○(~'99、2000~と入る)」。前年の特大号翌日もしくは今年の最初の回から同放送当日までのテレフォンゲストをダイジェストで紹介。しかしこの年に出た一部のゲスト出演者の都合もしくは不祥事などで全て紹介されるとは限らない。1984年から続いており、特大号では一番の長寿コーナーである。このコーナーは2ヶ月ずつ(2000年、2002年、2003年、2004年、2005年は一挙に4ヶ月)によってメンバーが変わる(2001年は最後までタモリ1人だった)。
[編集] ものまね歌合戦
「ものまね歌合戦」は、タモリ以外のいいともレギュラーがものまね歌合戦を繰り広げる。司会は以前はタモリと進行アナだけだったが、2001年より関根勤(前半)と勝俣州和(後半、2001年のみ東野幸治)が加わっている。当初は「どっちが似ててもいいとも!ものまね紅白歌合戦」というタイトルで紅白対抗戦だったが、2000年から月組と星組に変更され「ものまね仮装歌合戦」となる。毎年大トリを関根勤が飾るのが定番(2002年以降は山口智充と対戦するのが決まりとなっている)。
なお、1997年に関しては曜日対抗の「ものまね歌合戦」が行われている。全曜日披露後、前コーナーまでの得点と野鳥の会が数えた各曜日を支持した人数が得点となり総合得点を決めた。このときは毎年大トリをとる関根のいる月曜日(当時)が大トリとなり、逆に金曜日から順に披露した。
この他には観客が出した月か星かのパネルの数を2002年まで麻布大学野鳥研究部が数えていた。2001年は野鳥の会の集計ミスで、放送時間内に結果が入らなかった(ちなみに結果は翌年1発目の増刊号で発表された)。どちらかが優勝するという制度は2002年を最後に廃止となっていたが、2005年に復活し、この年はパネルではなく、ボタン制度となった。
進行アナは1989年以前はなし、1990年は中井美穂(当時局アナ)、1991年は進行アナなし、1992年は不明、1993年~1994年は中井美穂、1995年~2000年は西山喜久恵、2001年は大坪千夏(当時局アナ)、2002年は深澤里奈(当時局アナ)、2003年は梅津弥英子、2004年~2005年は中野美奈子、2006年は斉藤舞子。
[編集] エンディング
この1年間の曜日対抗いいとも選手権の成績発表など、短い時間の間にいろいろとしているが、現在では時間調整ほどの内容になっている。過去には「決定!いいとも重大ニュース」という1年間を振り返るコーナーがあった(しかし時間の関係でほぼ毎回紹介されなかった)。
2003年と2004年の2年はどの曜日ががんばったかを携帯電話で視聴者に投票させ、1位になった曜日を優勝とし、その曜日には「タモリのゴールドストラップ」が贈られている。03年に火曜、04年に月曜が獲得している。ちなみに2年連続3位が金曜、4位が水曜、5位が木曜とSMAPの誰かが出演している曜日に投票が固まる傾向にあった。
ラストコールは、次回の放送が翌日にあるときは「また、明日も見てくれるかな?」で、翌年になるときは「また、来年も見てくれるかな?」になる。
[編集] 特大号での出来事やハプニング
- 1985年ごろの特大号で生放送中に関東地方で震度5(当時の階級による)の地震が発生し、それに対してタモリは“死ぬならみんな一緒だ”と発言し、CM明けには地震は治まった。
- 1994年の特大号では番組を中断して女優の鈴木保奈美とF1リポーターの川井一仁の婚約発表会見の模様が生中継された(しかし、1997年に離婚した)。
- 2001年の『ものまね歌合戦』で、麻布大学野鳥研究会のミスで、月組・星組パネルの集計が間に合わず、エンディングまでずれ込んだが、結局放送時間内に結果を放送することができなかった。またギリギリまでドタバタしていたため、タモリの“また明日も見てくれるかな?”の掛け声も聞けず、グタグタのエンディングとなってしまった(結果は翌年一発目の『笑っていいとも!増刊号』で発表された)。
[編集] 関連項目
- 森田一義アワー 笑っていいとも!
- 笑っていいとも!増刊号
- 笑っていいとも!春・秋の祭典スペシャル
- 笑っていいとも!新春祭
- 荒井昭博(ディレクター→プロデューサー→編成担当)
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