舞鶴地方隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

海上自衛隊
幕僚機関
海上幕僚監部
主要部隊
自衛艦隊
横須賀地方隊
舞鶴地方隊
大湊地方隊
佐世保地方隊
呉地方隊
教育航空集団
練習艦隊
海自の群一覧
海自の隊一覧
主要機関
海自幹部学校
海自幹候学校
術科学校
海自補給本部
その他
海自の基地一覧
海自の装備品一覧

舞鶴地方隊（まいづるちほうたい）は海上自衛隊の地方隊の一つ。主要部隊は京都府舞鶴市にある舞鶴基地に配備されている。第24護衛隊、第44掃海隊及び第2ミサイル艇隊が配備されている。日本海中部海域の沿岸防備を担う。

DE型護衛艦が配備され、日本海側の警備を担当することが主任務である。北朝鮮への工作船の暗躍などに備えるためミサイル艇、高速警備艇の配備や特別警備隊なども順次配備され、島根県・山口県県境から秋田県・青森県県境までという広大な守備範囲を持つ、日本海側唯一の海上自衛隊の基地として増強が図られている。

[編集] 沿革

1901年（明治34年）10月1日：海軍舞鶴鎮守府が置かれる。
1952年（昭和27年）：保安庁警備隊発足と同時に舞鶴地方隊が新編される。新編時の舞鶴地方隊には、舞鶴地方総監部、舞鶴、新潟各航路啓開隊が新編される。
1999年（平成11年）：舞鶴警備区内で不審船事案が発生する。防衛庁設置法に基づく「調査・研究」として、舞鶴地方隊の護衛艦「あぶくま」（DE229）が、舞鶴基地を主たる母港とする護衛艦隊第3護衛隊群の「はるな」及び「みょうこう」とともに出動したが、「あぶくま」は地方隊配備護衛艦であって比較的低速だったため、充分に活躍できなかった（能登半島沖不審船事件）。
2001年（平成13年）3月22日：舞鶴市長浜地区に舞鶴飛行場が完成し、今まで館山航空基地から飛来していた哨戒ヘリSH-60Jも舞鶴に常駐とする事ができるようになった。

[編集] 担任区域

警備区は、主に秋田県以南で島根県以東の日本海（秋田県、山形県、新潟県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、京都府、兵庫県（豊岡市及び美方郡に限る。）、鳥取県及び島根県の区域並びに青森県と秋田県の境界線が海岸線と交わる点から270度に引いた線と島根県と山口県の境界線が海岸線と交わる点から315度に引いた線との間にある京都府及びこれらの県の沿岸海域）。

[編集] 編制

舞鶴地方総監部（舞鶴基地：京都府舞鶴市）
第24護衛隊
- 護衛艦「みねゆき」
- 護衛艦「はつゆき」
- 護衛艦「あぶくま」
第44掃海隊
- 掃海艇「あわしま」
- 掃海艇「とびしま」
- 掃海艇「ながしま」
舞鶴警備隊
- 舞鶴陸警隊
- 舞鶴港務隊
- 舞鶴水中処分隊
  - 「水中処分母船01号」
- 新潟基地分遣隊（新潟基地：新潟県新潟市）
- 第2ミサイル艇隊
  - ミサイル艇「はやぶさ」
  - ミサイル艇「わかたか」
  - ミサイル艇「うみたか」
舞鶴教育隊

昭和14年4月に海軍舞鶴第1海兵団が編成される。昭和27年12月27日に舞鶴練習隊が新編される。昭和32年5月10日に舞鶴教育隊となる。
舞鶴弾薬整備補給所
舞鶴造修補給所
舞鶴基地業務隊
舞鶴衛生隊
舞鶴音楽隊
輸送艦「のと」
補給艦「ましゅう」（第1海上補給隊所属）

[編集] 総監部

詳細は地方隊#編成を参照

[編集] 高級幹部

職名	氏名	階級	就任日	出身校・期	前職
地方総監	泉徹	海将	2005年7月28日	防大17期	第1術科学校長
幕僚長	鮒田英一	海将補	2007年3月28日	東大	第22航空群司令

[編集] 歴代高級幹部

[編集] 地方総監

歴代の舞鶴地方総監
代数	氏名	在任期間	出身校・期	前職	後職	備考
初代	安藤平八郎	1952.8.1 - 1953.8.15		第八管区海上保安本部長 →1952.7.31海上警備隊総監附	第二幕僚監部附 →1953.9.16警備隊術科学校長	海将補
第2代	伊藤邦彦	1953.8.16 - 1954.6.30		海上保安大学校長	海上幕僚監部付 →1954.8.3海上幕僚副長	海将補
第3代	麻生孝雄	1954.7.1 - 1956.1.15	海兵55期・海大37期	第二幕僚監部総務部総務課長	第1警戒隊群司令	海将補
第4代	松崎純生	1956.1.16 - 1958.1.15		海上幕僚監部技術部長	海上幕僚監部付 →1958.2.16退職	海将補
第5代	大松勝藏	1958.1.16 - 1958.7.31	海兵54期・海大37期	術科学校横須賀分校長	海上幕僚監部附 →海将・1958.11.3死亡	海将補
第6代	吉松田守	1958.8.1 - 1960.7.31	海兵55期・海大38期	海上幕僚監部調査部長	海上幕僚監部付 →1960.9.1退職	姓は吉松就任時海将補 1959.8.1海将
第7代	蔵富一馬	1960.8.1 - 1961.2.28	海兵56期・海大39期	海上幕僚監部調査部長	海上幕僚監部付 →196.8.28海将・退職	海将補
第8代	杉江一三	1961.3.1 - 1962.7.15	海兵56期・海大37期	第1護衛隊群司令	自衛艦隊司令官	就任時海将補 1962.1.1海将
第9代	石黒進	1962.7.16 - 1963.6.30	海兵57期・海大39期	海上幕僚監部防衛部長	横須賀地方総監	海将
第10代	續平	1963.7.1 - 1964.12.31	海機40期	防衛研修所副所長	需給統制隊司令	就任時海将補 19..海将
第11代	折田三郎	1965.1.1 - 1966.6.30		海上幕僚監部経理補給部長	需給統制隊司令	海将（以下同じ）
第12代	竹山百合人	1966.7.1 - 1968.3.31	海兵61期	→自衛艦隊司令部付	第1術科学校長
第13代	堀江文彦	1968.4.1 - 1969.7.1	海機42期	幹部候補生学校長	退職
第14代	星野清三郎	1969.7.1 - 1970.6.30	海兵63期	統合幕僚会議事務局長兼統合幕僚学校長	自衛艦隊司令官
第15代	浜口玄吉	1970.7.1 - 1971.7.1		第2術科学校長	退職
第16代	大川秀四郎	1971.7.1 - 1972.7.1	海兵64期	第1術科学校長	退職
第17代	國嶋清矩	1972.7.1 - 1973.6.30	海兵68期	海上幕僚監部総務部長	幹部学校長
第18代	今井梅一	1973.7.1 - 1974.12.4	海兵67期	幹部候補生学校長	佐世保地方総監
第19代	石榑信敏	1974.12.5 - 1976.7.1	海兵68期	幹部候補生学校長	退職
第20代	青木國雄	1976.7.1 - 1978.3.16	海兵70期	教育航空集団司令官	退職
第21代	佐藤文夫	1978.3.16 - 1980.2.14	海兵73期	練習艦隊司令官 →1977.12.5海上幕僚監部付	横須賀地方総監
第22代	篠原清健	1980.2.15 - 1981.12.2		調達実施本部副本部長（調達管理第一担当）	退職
第23代	志賀安雄	1981.12.2 - 1982.12.21	海機55期	需給統制隊司令	退職
第24代	井ノ山隆也	1982.12.21 - 1983.12.19	海兵75期	統合幕僚会議事務局第3幕僚室長	統合幕僚会議事務局長
第25代	菅田昭男	1983.12.20 - 1984.12.17	海兵76期	第1術科学校長	退職
第26代	岡田憲	1984.12.17 - 1986.6.16		幹部候補生学校長	呉地方総監
第27代	後藤理	1986.6.17 - 1987.7.6	防大1期	海上幕僚監部総務部長	海上幕僚副長
第28代	久保宏	1987.7.7 - 1988.7.7		海上幕僚監部技術部長	退職
第29代	岡部文雄	1988.7.7 - 1989.8.30	防大2期	教育航空集団司令官	佐世保地方総監
第30代	手塚正水	1989.8.31 - 1991.3.15	防大3期	幹部候補生学校長	海上幕僚副長
第31代	福地建夫	1991.3.16 - 1992.6.15	防大5期	海上幕僚監部人事教育部長	幹部学校長
第32代	内田耕太郎	1992.6.16 - 1993.6.30		護衛艦隊司令官	佐世保地方総監
第33代	岡田孝	1993.7.1 - 1994.7.1		航空集団司令官	退職
第34代	古澤忠彦	1994.7.1 - 1996.3.24	防大8期	海上幕僚監部人事教育部長	統合幕僚会議事務局長
第35代	石神庚一	1996.3.25 - 1997.7.1		自衛艦隊司令部幕僚長	退職
第36代	坂部邦夫	1997.7.1 - 1998.12.7	防大10期	潜水艦隊司令官	横須賀地方総監
第37代	竹村訓	1998.12.8 - 2001.1.11		海上幕僚監部調査部長	退職
第38代	齋藤隆	2001.1.11 - 2002.7.31	防大14期	海上幕僚監部防衛部長	横須賀地方総監
第39代	岡俊彦	2002.8.1 - 2004.8.29	防大14期	補給本部長	幹部学校長
第40代	加藤保	2004.8.30 - 2005.7.27	防大17期	統合幕僚会議事務局第1幕僚室長	統合幕僚会議事務局長
第41代	泉徹	2005.7.28 -	防大17期	第1術科学校長