西方町
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西方町(にしかたまち)は、栃木県南西部に位置し、上都賀郡に属する町である。
町名は、南北朝時代に領主が宇都宮市の西の方にあることから西方と名乗ったことに由来している。
目次 |
[編集] 地理
町の西部は山間部であり、東部には思川が流れている。思川はほぼ隣の鹿沼市や壬生町との境界となっている。
町内を東北道が縦断していて、だいたい東北道の東側が平野部、西側が山間部である。
町の北部には小倉堰があり、思川から取水している。ここから取水された水は水路を通り、町内の農業用水などに使われている。そのため思川は西方町にとって重要な河川であるので、小倉堰のすぐ近くに小倉水神社が存在する。
近年では宅地造成などが行われ、平成11年の7月には町の人口が7000人を突破した。人口減少社会の中で西方町の人口は少しづつではあるが増加している。
- 町内の地区
- 金井
- 金崎 - 思川沿いの堤防は桜の名所として知られている。
- 本城
- 本郷
- 真名子
- 元
[編集] 歴史
[編集] 沿革
- 1871年 - 廃藩置県により金崎宿は宇都宮県、元村・本城村・金井村・本郷村・真名子は栃木県に属される。
- 1873年 - 金崎宿も栃木県に含まれる。
- 1889年4月1日 - 現在の西方町の東部に西方村、西部に真名子村(まなごむら)が発足。
- 1955年4月27日 - 西方村と真名子村が合併し、新しい西方村が誕生。
- 1994年10月1日 - 町制施行、西方町となる。
2004年に、町制施行10周年と西方町総合文化体育館落成記念でNHKののど自慢大会が行われた。こののど自慢大会は2回目の開催である。第1回目は1977年3月20日に西方村合併20周年を記念して西方中学校の体育館で開催された。
[編集] 行政
[編集] 歴代町(村)長
(+印は在職中死去)
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
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初代 | 石塚多十郎 | 1955年6月2日 | 1959年4月13日 |
2 | 上田善市 | 1959年4月30日 | 1961年6月16日 |
3 | 寺内泰一郎 | 1961年7月15日 | 1965年7月14日 |
4 | 若林清一 | 1965年7月15日 | 1969年7月3日 |
5 | 青木敏雄 | 1969年7月13日 | 1973年7月12日 |
6-9 | 渡辺健雄 | 1973年7月13日 | 1989年7月12日 |
10-11 | 駒場寿郎 | 1989年7月13日 | 1997年7月12日 |
12-13 | 若林照一 | 1997年7月13日 | 現職 |
[編集] 行財政機構・組織
- 町長
- 収入役
- 出納室
- 助役
- 収入役
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- 議会
- 選挙管理委員会
- 監査委員
- 固定資産評価審査委員会
- 農業委員会
- 教育委員会
- 教育長
- 学校教育課
- 生涯学習課
- なかよし子ども園
- 幼稚園部
- 保育園部
- 管理部
- 教育長
[編集] 経済
[編集] 産業
西方町の主幹産業は稲作、イチゴ作りを中心とした農業であるが第一次産業(農業)の就業人口は減少の一途をたどっている。
[編集] 主な企業
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[編集] 地域
[編集] 教育
- 西方町立西方中学校 - 町内全域の生徒が通う。
- 元々真名子地区には真名子中学校が存在したが、1964年に西方中学校と統合された。そのため真名子の特に遠方の生徒は通学が大変である。
- 西方町立西方小学校 - 主に金井、金崎、本城、本郷地区(旧西方村)の児童が通う。
- 西方町立真名子小学校 - 主に真名子地区(旧真名子村)の児童が通う。
[編集] 健康・福祉
- 真名子夢ホール
- 西方町シルバー人材センター
- 保健センター
- 訪問看護ステーションハーブ
- 西方町在宅介護支援センターにしかた
[編集] 文化・運動施設
- 西方町総合文化体育館
- 2004年に完成した施設である。運動以外でも、さまざまな催事で使用される。
- 町民プール
- すぐ近くにある西方中学校にはプールがないため夏場は西方中学校が授業としても用いる。夏休み期間中は広く町民が利用する。
- 西方ふれあいパーク
- 農村婦人の家
- 老人憩いの家
- 南部地区コミュニティーセンター
- 八百比丘尼公園
- かっぱ広場
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
[編集] 道路
- 高速道路
- 一般国道
- 県道(主要地方道)
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 指定文化財
現在西方町には国指定1件、県指定6件、町指定20件の計27件の文化財が存在する。
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[編集] 名所旧跡
- 金崎の桜堤
- 栃木県20勝地の一つで、大正時代に植えられた。東武金崎駅から東へ徒歩5分ほど。桜の季節には東武金崎駅などに飾りつけがなされ、桜堤沿いに屋台が並ぶ。
- シンボルロード
- 桜堤に行く途中にある。元用水路上に作られた。
- 西方総合公園(別名ふれあいパーク)
- かっぱ広場
- 町北部の思い側沿いにある。思川に伝わるかっぱの伝説より命名された。
- 思川or小倉川
- 西方町の住民は思川を小倉川と呼ぶ事がある。これはかっぱ伝説に出てくる人物が関係していると言われている。
- 真名子八水
- 西方町の真名子地区には各伝説とともに伝わっている水地(湧水等)がある。
- 必ずしも飲み水というわけではない。
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- 男丸の鏡水(姿見の池)- 町内に伝わる八百比丘尼伝説に登場する。
- 悪馬が橋の一杯清水
- 別所の独鈷水
- 別所の閼伽水
- 洞雲寺の八龍水
- 水木の弘法水
- 中内の蜥蜴水
- 円満寺の瑠璃水
- 小倉堰
- 現在の堰は昭和29年のものであるが、元々の堰はおよそ400年前に作られたものである。
- これにより思川から取水することで西方の稲作をはじめとする農業が発展した。
- 八百比丘尼公園
- 八百比丘尼伝説の伝わる地に設けられた公園。真名子八水の一つである姿見の池がある。