赤城山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
赤城山 | |
---|---|
![]() 最高峰の黒檜山 (2006年12月撮影) |
|
標高 | 1827.6 m |
位置 | 北緯36度33分37秒 東経139度11分35秒 |
所在地 | 群馬県中央部 |
山系 | -- |
種類 | 複式火山 |
初登頂 | -- |
赤城山 (あかぎやま) は関東地方の北部、群馬県のほぼ中央に位置し、カルデラを持つ関東地方で有数の複式火山である。榛名山、妙義山と並び、上毛三山の一つに数えられている。また、日本百名山の一つにも選ばれている。
目次 |
[編集] 最新の噴火
「吾妻鏡」という文献の中に「建長三年四月十九日(1251年5月11日)赤木嶽焼」(赤木嶽は当時の呼び名)とある。この記述を理由に気象庁の指定する活火山になっている。しかし、噴火に相当する堆積物は見つかっておらず。カルデラ内の最新の火口地形(同時噴火で形成された小沼タフリング・血の池火口)は6世紀の榛名伊香保降下軽石が表面を覆っている。しかもこれらの火口は約2万4000年前に形成されたらしい。そのため山火事の可能性が高い。南麓の寺の火事という説もある。そのため1万年以内に噴火した火山である活火山には入らない。このような説もあるので、赤城山を活火山にするかは専門家の間での議論が必要である。
[編集] 山の構成
最高峰の黒檜山(くろび-、1828m)をはじめ、駒ヶ岳(1685m)、地蔵岳(1674m)、長七郎山(ちょうしちろう-、1579m)、鍋割山(なべわりやま、1332m)などの山頂を持つ。赤城山は、その総称である。
中央部のカルデラ内には、火山湖の大沼(おおぬま、おの)や覚満淵(かくまんぶち)、タフリングの小沼(こぬま、この)がある。
また、地蔵岳山頂には、各電波通信の赤城中継局が置かれている。
[編集] 赤城おろし
冬期の関東平野に特有の「空っ風」とも呼ばれる北風は、赤城山の方角から吹くことから、「赤城おろし」の名がある。上毛かるたの読み札には『雷と空っ風 義理人情』とあり、群馬県を語る上で空っ風の存在ははずせない。
[編集] 山の呼称
赤城山は古くから地元ではあかぎやまと呼ばれて親しまれていたのだが、国土地理院の地図にはあかぎさんと記載されていた。これは当時の規則により「山」を「さん」と読むと規定されていたからだが、地元群馬県民などには「あかぎやま」と親しまれていたのと、長年の陳情の結果「あかぎやま」と改称された。赤城山周辺の各町村に大字赤城山があるが、こちらは「あかぎさん」のままである。
[編集] 交通
南面
- 路線バス
- 前橋駅発
- 赤城ビジターセンター行(6~10月以外は、富士見温泉で乗換)
- 赤城温泉行(南面)
- 赤城青年の家行(南面)
- 前橋駅発
東武鉄道バスが長年「赤城山大洞」「赤城青年の家」「畜産試験場」の路線を運行していたが、東武鉄道の群馬県撤退を機に関越交通バスが継承し、行き先を変更した。
[編集] 鉄道
また、現在JR東日本が運行する特急列車「あかぎ」と、かつて東武鉄道が運行していた急行列車「あかぎ」の列車愛称の由来ともなった。なお、1967年までは利平茶屋から赤城山頂まで赤城登山鉄道が運行されていた。
[編集] 連絡道路
カルデラ内への連絡通路
- 群馬県道4号前橋赤城線
- 群馬県道251号沼田赤城線
- 群馬県道16号大胡赤城線