阿寒湖
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![]() 初冬の阿寒湖と雄阿寒岳 |
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所在地 | 北海道(釧路支庁) | |||
面積 | 13.28 km² | |||
周囲長 | 30 km | |||
最大水深 | 45.0 m | |||
平均水深 | 17.8 m | |||
貯水量 | 0.249 km³ | |||
水面の標高 | 420 m | |||
成因 | カルデラ湖 | |||
淡水・汽水 | 淡水 | |||
湖沼型 | 富栄養湖 | |||
透明度 | 5.0 m |
阿寒湖(あかんこ)は北海道東部、釧路市(旧阿寒町)にある湖。全域が阿寒国立公園に含まれ、北海道東部を代表する観光地となっている。
特別天然記念物のマリモや、ベニザケの湖沼陸封型であるヒメマスが生息することで有名。冬は全面結氷し、ワカサギ釣り、スケート、スノーモービルなどのウィンタースポーツが盛ん。
目次 |
[編集] 地理
- 湖岸:東岸から雄阿寒岳がそびえる
- 島 : 大島、小島、チュウルイ島、ヤイタイ島の4つ。チュウルイ島にマリモ展示観察センターがある。
- 流入河川 : イベシベツ川、キネタンベツ川、チュウルイ川、ポンチュウルイ川、尻駒別川など
- 流出河川 : 阿寒川
[編集] 歴史
- 生成過程
古阿寒湖はカルデラ湖として誕生し、いったんは外輪山である雌阿寒岳の噴火などによって埋め立てられたが、今から1万年程前に雄阿寒岳(中央火口丘にあたる)の噴火活動によって堰止湖がつくられた。しかし雄阿寒岳は成長を続け湖面を埋めてしまい、古阿寒湖は分断され、現在の阿寒湖、そして東にあるペンケトー、パンケトーが誕生した。なお湖南方向、約8kmの地点に山頂がある雌阿寒岳は現在も活動中の活火山であり、2006年3月21日には小規模な噴火を起こした。
[編集] 利用
火山地域にあるため、温泉が沸き湖南岸には阿寒湖畔温泉の温泉街がある。遊覧船が出ているほか、環境省の阿寒湖畔エコミュージアムセンターや、阿寒湖周辺の自然保護に貢献した前田一歩園財団が保有する前田記念館(前田一歩園初代理事長であった故・前田光子氏の山荘)がある。
また、湖畔の一角には、北海道最大のアイヌコタン(アイヌ人の集落)があり、アイヌの伝統舞踊を公演する演舞場の「オンネチセ」や、アイヌの伝統文化を紹介する2つの資料館(アイヌ生活記念館、「森と湖の藝術館」)、ならびに、木彫製品などを販売する土産物店などが並んでいる。
体長20cmほどにもなる食用のザリガニ類(ウチダザリガニ)が棲息しており、阿寒湖漁協によるザリガニ漁も行われている。また、ニジマス、イトウ、イワナ、アメマス、コイなどを対象としたスポーツフィッシングのメッカの一つとしても有名で、冬季には、結氷した湖面に穴を開けてのワカサギ釣りも盛んである。
湖畔ではボッケと呼ばれる泥火山が噴出し、硫黄の異臭を周辺に放っている。ボッケはアイヌ語で「煮え立つ」を意味する。
[編集] レジャー
- 阿寒湖畔
- マリモ
- カヌー
- スノーシュー
- 阿寒湖氷上フェスティバル 冬華火
- 阿寒湖畔スキー場
- 周辺
[編集] 交通
釧路市中心部、美幌町から国道240号が、また足寄町・弟子屈町から国道241号が通じる。
根室本線釧路駅・石北本線北見駅・釧網本線摩周駅ほかからバスあり。