ARIEL
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ARIEL(エリアル)とは、笹本祐一作のSF小説。刊行はソノラマ文庫。1986年から雑誌「獅子王」にて連載され、同誌の休刊後は文庫書き下ろしとなり、2004年に全20巻52話をもって完結した。イラストは鈴木雅久。過去にはOVA化、オーディオドラマ化もされている。2005年に星雲賞(日本部門・長編作品)を受賞した。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 作品概要
国立科学研究所ことSCEBAI(スケベイ Science, Chemical, Electronics, Biochemical and Aerospace Industry)の所長、岸田博士は、女性型の巨大ロボット兵器ARIEL(エリアル ALL ROUND INTERCEPT & ESCORT LADY:全領域要撃/支援レディ)を開発し、そのパイロットに姪の美亜と孫の絢と和美の3人を指名する。
その頃、銀河帝国から惑星侵略業務を請け負っている三流侵略企業ゲドー社は銀河辺境にある恒星系を侵略すべく、アバルト・ハウザー艦長率いる大型宇宙戦艦オルクスを派遣し、太陽系に到着したハウザーは第三惑星すなわち地球に向け、侵略の開始を宣言する。
早速迎撃に出たエリアルは地球よりも遥かに進んだ科学力・軍事力を持つ宇宙人に苦戦するが、降下兵による攻撃を辛くも撃退することに成功する。実はゲドー社は破産寸前で予算が満足に下りず、侵略行動に支障を来たしていたのであった。
そこへ宇宙の壊し屋、「星壊し(スターブラスト)」セイバーやタイムトラベ(ブ)ラー、市場最大手の侵略企業の大艦隊や宇宙海賊、更にはハウザー艦長の姉などが現われ、宇宙人側でも様々な思惑が交差するようになり、地球もその中に巻き込まれていく。
物語の特徴として、巨大ロボットもの、侵略もの、スペースオペラ、ファーストコンタクト、タイムトラベルなどのSF的な要素が盛り込まれており、また全52話の構成(TV番組の1年間4クールの放送話数)となっている。
[編集] 主な登場人物
声優の後に付く記号について。C1…カセット第1巻、C2…カセット第2巻、C3…カセット第3巻、O1…OVA「SCEBAI最大の危機(前・後)」、O2…OVA「接触編 The Biginning」ならびに「発動編 Great Fall」、記号がなければ作品ごとの違いはなく、特に岸田博士、ハウザー、デモノバ、セイバーはカセット第1巻での初回登場時から不動のキャスティングである。
[編集] 地球人
- エリアルチーフパイロット。岸田博士の姪。大学生。大抵の機械の操作、操縦をこなせてしまうという技能のほかにも色々特技を持っているらしい(極真空手の有段者とも)スーパーガール。体力、知力、精神力のいずれも常人離れしているが一介の大学生であるはずの美亜がなぜそのような能力を有しているかは作中では一切説明がなされていない。本人は、やれる事はなんでもやっておく主義、と自称している。豪胆な性格ながら常識人で、とことんマイペースな岸田博士には振り回され気味。絢と和美にとっては姉のような存在で「みゃあちゃん」の愛称で呼ばれている。最初、絢と共にエリアル搭乗を嫌がっていたが、岸田博士に買収され、バイトの一環として搭乗を承諾するようになる。2輪のエグリターゲットと4輪のケーターハムスーパーセブンを所有するなど金遣いが荒いため、常に複数のバイトを掛け持ちしている。イラストでは当初はストレートのロングヘアだったが、途中のイラスト変更で最も印象が変わったキャラ。
- ※岸田博士との血縁関係は「姪」という以上には不明。岸田博士を幾度か「おじいちゃん」と呼んだ事があるが、絢および和美の立場での言と見られる。一部「岸田美亜」と誤記されている箇所もある。
- エリアルメインパイロット。後に砲手(ガンナー / 初出動時に彼女の操縦の影響でエリアルがダメージを被った為、急遽変更された)。岸田博士の孫。岸田家の長女。都立井の頭西高校3年~大学受験に失敗して浪人。悩める受験生。岸田博士の最愛の妻、あゆみの孫娘であるというだけの理由でエリアルのパイロットにされ、延々と受験の邪魔をされ続けた悲劇の人。成績は悪くないようだが緊張に弱くまじめすぎて要領が悪いところがある。文系。最後までエリアル搭乗を承諾していないが、拒否できた事は一度もなく、時にはほとんど拉致同然に連行されている。「どうせ私は不幸な星の下に生まれたのよ!」が決め台詞。暗記が得意で、エリアルの操作法も何のかのと言いつつ結局覚えてしまった。
- エリアル砲手。後にメインパイロット。岸田博士の孫。岸田家の次女。白由希女子学園高校テニス部所属(補欠)。天真爛漫な無敵の女子高生。姉の絢とは正反対の性格でお気楽で能天気な所がある。酒に強い。エリアル搭乗については唯一人最初から(面白半分に)快諾している。その反射神経は侮れず、天性の勘だけでエリアルの操縦をこなしている。
- ※岸田家では絢と和美は両親、更には祖父である岸田博士とも同居しているが、両親の描写は希薄。父親が岸田の息子である(絢と母親の会話で、あゆみの写真を見て「お父さんの、お母さまのあゆみさん」と母が言っている)。ただし、岸田博士には娘もいたらしい(現代にやってきたあゆみを見て「実の娘もこれほど似てはいなかった」云々の発言あり)。
- 岸田博士(きしだはかせ)(声優:阪脩)
- SCEBAI(スケベイ)創設者・所長にしてARIEL開発者であり「虹色の脳細胞」を自称するマッドサイエンティスト。大正生まれ。示現流剣術の有段者。ARIELの運用開始当初は予算獲得のためARIELの必要性をアピールすべく、政府をも敵に回す行動に走る。愛車はベンツ300SL。飛行機も操縦し、作中ではSR-71で太平洋を横断したり、スペースシャトル・エンデバーも(Bにサポートさせて)自らスティックを握った。白衣の内懐から(地の文のノリ次第で)拳銃・自動小銃から対戦車ロケットランチャー(しかも複数)までなんでも取り出す特技を持つ。下の名前は最後までわからないままであった。
- 天本教授(あまもときょうじゅ)(声優:峰恵研)
- SCEBAI医学研究所責任者。医学博士。岸田博士とは帝国大学時代からの同級であり、負けず劣らずのマッドサイエンティスト。岸田いわく「人体改造魔」。専門分野も医学にとどまらず、占星術、悪魔学、魔術にも長けている模様。また、エリアルのマニピュレータは彼の開発した義肢をベースにしている(中国の暗殺拳の基本動作がプログラミングされているともいう)。愛車はコブラで、社員旅行の際は岸田博士とカーチェイスを演じた。下の名前は最後まで不明。
- 羽那らいてう(はな らいてう)
- SCEBAI警備主任。岸田、天本とも古くからの知り合い。薙刀の達人で、愛刀「水斬丸」を振るうその腕前は銀河帝国軍のオープンフリートで開催された武術大会でも上位進出を果たしたほど。通称おばば。常に絣の着物を着ている。愛機は真紅のフォッカー三葉機、通称「れっど・おばば」(ただし作中には2回しか登場しない)。
- ※名前は女性飛行家のハンナ・ライチェ、及び平塚らいてうから。
- 岸田あゆみ(きしだ あゆみ)
- 岸田博士の亡き妻。旧姓は小池。エリアルのデザインモデルである。おばばこと羽那らいてうとは同窓生。1945年8月9日、長崎市への原子爆弾投下で重傷を負い、程なく他界。エリアル搭載の第6世代コンピューター"AYUMI"は彼女の名にちなんだもの。
- 西島由貴(にしじま ゆき)(声優:丸尾知子(O2))
- 白由希女子学園高校生。通称ユキ。和美の同級生で口が達者。ご都合主義が大好き。宇宙人との交渉では突如才能を開花させ、主役を張る(作者も後に「最も大化けしたキャラ」と述懐している)。夢は世界征服で、物語終了後はダイアナの下に弟子入りしたらしい。
- 香月英美(かづき えみ)(声優:伊藤美紀(O2))
- 通称エミ。和美の同級生。どちらかといえば体育会系でややがさつなところもある。「裏番」との噂も。
- 強面、パンチパーマ、サングラスがトレードマークで、白衣を着ていなければヤクザにしか見えない巨漢。担当機は紅白の迷彩(?)塗装の「おめでたナイトホーク」。なお研究所員たちの名前は当初は仮称であったはずだが(初登場時は地の文に「仮に研究所員○としておこう」と記述されている)、作中でも他の登場人物から「A」や「Bさん」などと呼ばれ、事実上固有名詞化している。コードネームは「アンのA」。
- 優男。SCEBAI職員の中では岸田博士らに次いで登場機会が多い。担当機は「水玉ハリアー」だが、おめでたナイトホークやアパッチなど他の機体に搭乗することも(アパッチは美亜に撃墜された)。コンピューター系に強い。美亜がSCEBAIの動向に関して情報収集する際、岸田博士に直接訊く場合を除けば大概はこのBが相手である。自称「みゃあちゃんファンクラブ・会員ナンバーBの1」で、この「会員証」が本人証明となった事もある。コードネームは「ベティのB」。
- 研究所員C
- 研究所員A、Bに比べて影が薄い(本編での登場は僅か数回)。
- 園場かぎり
- TV局の女性レポーター。エリアル絡みの騒動の現場に(ヘリコプターなどで)出向いてレポートするが、一度ならず撃墜されている(しかし無事だったらしい)。
[編集] 宇宙人
- アバルト・ハウザー(声優:塩沢兼人)
- ゲドー社A級戦艦オルクス艦長。美形。ソノート卿ハウザー伯爵家第三子。高い作戦指揮能力を持ち、極めて劣悪な条件下で一定の実績を上げている事から、辺境の海賊や会社艦隊、帝国正規艦隊から一目置かれており、「タレ目のタカ」の異名で通っている。豪快な性格の姉たちに頭が上がらない。
- 原作番外編では遂にシモーヌと…。
- シモーヌ・トレファン(声優:平野文)
- 戦艦オルクス経理部長。ゆるいウェーブのプラチナブロンドの触角美女。予算難に悩むオルクスを仕切る敏腕経理部長で、ハウザーに対し好意を寄せているが、一方で経理の出費と経常赤字についての小言が多い。「シリウスのうわばみ」の異名を持つ酒豪らしい。
- デモノバ(声優:山寺宏一)
- 文字通りアバルトの右腕と言える長命種のオルクス参謀副官。実戦経験豊富かつ常に冷静で、戦術・戦況分析に長けるかなりの切れ者。ただし、女性に相対する局面は極端に敬遠気味。オルクスの使用されていないデッキのひとつはほとんど彼の占有物で、「参謀殿の地下実験室」と呼ばれている。彼はそこで密造酒の醸造など、怪しげな趣味を満喫している模様。今回の仕事を最後に隠退を考えている。
- ナミ・ファランドール(声優:丸尾知子(O1))
- 本来オペレータとして採用されたが、人材不足のためオルクス工作員0073として地上任務に就かされる(地上支部=ナミの下宿先「旭荘」。セイバー、河合美亜もここの住人)。その際にシェラのお目付け役として白由希女子学園に編入させられ、和美達と同級になる。当のシェラがセイバーの追っかけで欠席がちなのに対して一人律儀に通学している。工作員の割にはのんびり気の弱い性格なので、押しの強い由貴たちに強要されて宇宙人のテクノロジーを提供することもしばしば。小型宇宙船に改造されたフォルクスワーゲン・ビートルをほぼ専属で乗り回す(主に由貴らの足代わりとして)。そのエキゾチックな容貌から「インド人」と呼ばれている。鈴木雅久の挿絵とキャラクター性が一部のファンより絶大な支持を受けている。
- ダイアナ・ハウザー
- ハウザー家第一子。長女。アバルトの長姉。オフィス・リムゲートの代表。銀河規模での大胆かつ繊細な経営手腕から「リムゲートの眠らない魔女」と呼ばれる。後にゲドー社を買収し、オーナーとなるが、軍事関連などの実務には意外に疎いところもある。アバルトからは「ダイ姉ちゃん」と呼ばれる。
- シンシア・ハウザー
- ハウザー家第二子。次女。アバルトの次姉(アバルトは「チィ姉ちゃん」と呼ぶ)。姉ダイアナと対照的に政治・経済には全く興味なしの研究者肌。核恒星系ユニバーシティのノースロップ研究所在籍。一流のハッカーで、「ノースロップの究極兵器」と呼ばれる。妹と2人で父親の艦隊の先代の旗艦を「発狂」させ、廃艦処分に追い込んだ事もある。
- シェラ・ハウザー
- ハウザー家第四子。三女。アバルトの妹。「星壊し(スターブラスト)」セイバーを慕っており、そのあとを追いかけて地球にまでやって来て、白由希女子学園に転入し、和美達と同級になる。触っただけで物を壊す天才的な才能を持っており、たった一人で宇宙海賊の戦艦を行動不能にしてしまう程であるが、本人にその自覚は全くない。
- ゲルハルト・ソノート・ハウザー
- ハウザー家当主。アバルトやダイアナ達の父親。銀河帝国軍第三艦隊の司令官。ソノート卿ハウザー家は銀河帝国でも上級の軍人貴族(爵位は伯爵)の家柄である。辺境の海賊や会社艦隊、帝国正規艦隊では「コンドルの脳髄」の異名で通っている。頑固な仕事人間で家庭をあまり顧みない。当初は「デロルト・ハウザー」と記述されていた事もある。
- エレノア・ハウザー
- ゲルハルトの妻でアバルトやダイアナ達の母親。任務で留守がちの夫に代わり、ハウザー家を切盛りする。子供達(特に家出同然のアバルト)を案じる心労から頻繁に倒れるようになった。
- クレスト・セイバーハーゲン(声優:小杉十郎太)
- 放浪の宇宙戦士。「星壊し(スターブラスト)」セイバーの異名を持つ。銀河帝国正規軍一個艦隊も壊滅させるほどの攻撃力の持ち主。自らのテーマBGMとともに登場し、軍用の秘匿回線であろうがお構い無しに割り込んでメロディを流す。愛剣「銀河流星剣」(単分子で形成されており、決して折れる事は無い)を振るい、「銀河・十文字斬り」で降下兵も一刀両断にする。女子高生を苦手としており、女子高だけは戦場として選ばないという。妻には全く頭が上がらない。酒好きで、地球では焼酎がお気に入りらしく、どんぶりや湯呑みでかっ喰らっている。
- クレディア・シヴァハーゲン
- 「星壊し(スターブラスト)」セイバーの同族で幼馴染、妻。通称シヴァ。セイバーの事を宿六と呼んでいる。彼女の祖父はセイバーの師であった。ある意味で、セイバーすらかなわない力の持ち主である。作中で彼女が戦闘に直接参加する機会は無かったが、自身の戦闘力や情報収集・分析の能力もかなりのレベルである様子。
- ニコラス・フィーラー
- 地球換算年齢14歳にして侵略企業ビッグ3の大手フログレンス社の第37遊撃艦隊司令を務める天才少年。自称倒錯美少年。ハウザーらからは「変態坊や」と呼ばれる。性格的には極めて問題ありだが、作戦指揮の能力は優秀で、巷説では、フログレンスの研究施設で人工的に「造られた」とも囁かれている。かなり極端な性差別主義者で、女性全般を苦手とする。酒に弱く、二日酔いの際は見境がなくなる。副官(というより小姓)のアラン、ギャバンの2名を伴っていることが多い。
- トマス・ゲルニカ
- 大手兵器メーカー、ゲルニクス社社長レックス・ゲルニカの三男坊。「謎の三番星トムくん」の通り名を持つ2本角の美形ヤング・エグゼクティブ。初登場時は政略結婚によるシモーヌ・トレファンの許婚としての印象のみだったが、次第に切れ者ぶりを発揮していく。ダイアナの事がお気に入りらしい。
- アーレイ・スタッフォード
- ゲルニクス社所属、自家用戦艦グレン・ゲルニカ艦長。元ゲルハルトの部下でアバルトの士官学校時代の教官。通称「騙し討ちのアーレイ」。遠慮の無い性格で、雇い主であるトムにもずけずけとものを言う。アバルトの才を惜しみつつ、彼が軍に縛られることなく活躍しているのを内心喜んでもいる。
[編集] 未来人他
- ユリ・シギア
- 時間管制局(いわゆるタイムパトロール)に追われているタイム・トラベラー。23世紀生まれ。鴫山悠理(しぎやま・ゆうり)の別名を使う事もある。腕時計型のタイムマシンを所持しているが、いつどこで発明されたものであるかは不明(岸田博士の測定によれば製造後3万年以上を経過しているらしい。彼はこれをアパルトマンの屋根裏で発見したという)。核兵器によって地球を2度も壊しかけた人類の歴史を変えるため、長崎にプルトニウム型原子爆弾通称ファットマンを投下する直前の搭載機B-29 (爆撃機)である「ボックスカー」を超未来に送ってしまおうと画策する(その前に、枢軸国側にも核開発を成功させて均衡を狙ったり、広島市への原子爆弾投下を阻止しようと試みていずれも失敗した、と語っている)。現れた3度とも絢との淡い心の交流があったが、近い未来に再会がある模様。
- ジョー・マックスウェル(名前はマクスウェルの悪魔から)
- 時間管制局のエージェント。テキサンのジョーと名乗って美亜達の前に現れ「死神」を自称した。ユリ・シギアが現代に持ち込んでしまった原爆とB29「ボックスカー」を過去に送り、「あるべき歴史」に戻すため岸田博士たちと対立する。後日、またしても岸田博士等の実験によるとばっちりを受けた美亜の「時間のズレ」を解決するために2人で奔走し、SCEBAIの存在しない異次元の日本(現実世界?)へ行き来したりもした。マックスウェルにとっては最後の機会に、美亜との腕時計の交換に応じる。実はバミューダ・トライアングルで謎の失踪を遂げた(という事になっている)アベンジャー雷撃機の編隊の乗員の1人であったらしい。
- ラプラス・D・イーモン(名前はラプラスの悪魔から)
- 時間管制局の幹部。近代から現代を担当している模様。ジョーからは最初「ミスター・メフィストフェレス」と呼びかけられている。派手な展開が好み。調子に乗って喋り過ぎる癖がある。
- 時間巡査
- 時間管制局の実務担当者。ジョーの同僚と思われる。陸軍の将校に扮しており、二・二六事件による戒厳令下の東京で、鴫山悠理ことユリ・シギアを逮捕しようとしたが、偶然居合わせた小池あゆみ(後の岸田夫人)と共に逃亡され、これを追って現代へとやって来る。本名は不明で、「時間巡査」は岸田博士に名刺(型対人幻惑弾)を渡され、つられて名乗った名前。SCEBAI内で所員らと大立ち回りを演じるが、ユリが過去へ逃亡したのを感知して直ちに追跡し、以後の消息は不明。懐中時計型のタイムマシンを所持している。
[編集] 書籍
全て朝日ソノラマからの刊行。
- 小説(ソノラマ文庫)
- ARIEL(本編)全20巻 1987年-2004年
- ARIEL番外編1 侵略会社の新戦艦 2005年2月28日発刊
- ARIEL番外編2 家出艦長の里帰り 2006年2月28日発刊
- 解説書
- ARIEL読本 2004年8月20日発刊
- イラスト集
- ARIEL ILLUSTRATIONS 鈴木雅久エリアル画集 1989年8月30日発刊(絶版)
- 極楽遊戯 鈴木雅久画集 1995年6月30日発刊
- トロピコ 鈴木雅久第二画集 2002年11月30日発刊
- 企画もの(コミック)
- エリアルコミック アンソロジーコミック 全14巻、番外編全2巻
- こんちこれまたえりある エリアル アウターストーリー Dr.モロー(著)1993年9月発刊(絶版)
- シーズン エリアル アウターストーリー 西野司(著)1993年6月発刊(絶版)
[編集] 関連商品
- OVA
- ARIEL VISUAL1 SCEBAI最大の危機(前編) 1989年7月21日発売
- ARIEL VISUAL2 SCEBAI最大の危機(後編) 1989年8月21日発売
- DELUXE ARIEL 接触編 THE BEGINNING 1991年1月21日発売
- DELUXE ARIEL 発動編 GREAT FALL 1991年4月21日発売
- CD
- ARIEL AUDIO1 SCEBAI最大の危機(前編)
- ARIEL AUDIO2 SCEBAI最大の危機(後編)
- 危ない土曜日(シングル)
- ※キャンディーズの同名曲を美亜(富沢美智恵)、絢(水谷優子)、和美(林原めぐみ)の3人娘でカバー
- DELUXE ARIEL 正規ユーザー・サポートパック
- カセット文庫(ソノラマ文庫カセット版)
- ARIEL
- ARIEL II 幻影の侵略
- ARIEL III 野良無人戦艦の恐怖
- ※後にARIEL読本の付録としてCDの形で復刻収録されている。
[編集] 外部リンク
笹本祐一作品資料館(「ARIEL」も含めた笹本祐一の作品紹介をするファンページ)