BRAVIA
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BRAVIA(ブラビア)は、ソニーから開発・発売されているデジタルハイビジョンテレビのブランド名。
Best Resolution Audio Visual Integrated Architectureの略称。 2005年8月、ソニーの経営不振の主要な原因になっていたテレビ部門の復活をこめてブランド変更された。以前のブランド名はWEGAで、小型液晶テレビとブラウン管テレビではブランドを継続している(2006年5月現在)。一方、同社の業務用の液晶カラービデオモニターのブランド名は「LUMA」である。
2005年の年末商戦で成功し、シャープのシェアを圧迫するまでに売上が回復した。
液晶テレビはフルスペックハイビジョンパネルを採用し、画質や機能を徹底追求したフラッグシップモデルのXシリーズ、画質やデザインを重視し、一部大型機種ではフルスペックハイビジョンパネルを採用したVシリーズ、価格を抑え機能をシンプルにしたエントリーモデルのSシリーズがある。
リアプロジェクションテレビ(リアプロ)はフルスペックハイビジョンのSXRDパネルを採用し、色域や応答速度、コントラストを従来モデルより大幅に引き上げたAシリーズと透過型小型液晶パネルを使用した廉価版のEシリーズがある。
以前は、上位のXシリーズのみユーザーインターフェイスにクロスメディアバーを採用していた。また、携帯電話のような折りたたみ形のリモコンも特徴であったが、2006年9月に発売されたXシリーズの新モデルX2500シリーズではこれらのものを廃止し、使いやすさや見やすさを重視したシンプルリモコンが採用されている。
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[編集] 現在のラインアップ
- X2500シリーズ - 「ライブカラークリエーション」や「ブラビアエンジンプロ」をはじめ、ソニーの高画質技術が惜しみなく投入されたフラッグシップモデル。「フルHDパネル」を搭載。また環境に応じて6色のボディーカラーを用意している。
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- KDL-52X2500 (52V型)
- KDL-46X2500 (46V型)
- KDL-40X2500 (40V型)
- V2500シリーズ - 「黒」の美しさを、さらに際立たせるクール&モダンデザイン。「ライブカラークリエーション」、「フルHDパネル」搭載した量産モデル。
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- KDL-46V2500 (46V型)
- KDL-40V2500 (40V型)
- KDL-32V2500 (32V型) (32V型はフルHDパネル未搭載)
- S2500シリーズ - ソニーパネル、ブラビアエンジンの高画質にライブカラークリエーションをプラス、新スタンダードモデル。
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- KDL-46S2500 (46V型)
- KDL-40S2500 (40V型)
- KDL-32S2500 (32V型)
- KDL-20S2500 (20V型) (20V型はライブカラークリエーション、ソニーパネルは搭載していない。)
- A2500シリーズ - フルHDパネル「SXRD」搭載プロジェクションテレビ。フィルムのような滑らかな高精細画像と、豊かな黒の再現力。映画の美しさを描く。
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- KDS-60A2500 (60V型)
- KDS-50A2500 (50V型)
- E1000シリーズ - 透過型LCDパネルを3枚搭載し(3LCD)、美しく迫力のある大画面が省電力・省スペース・低価格で楽しめる液晶プロジェクションテレビ。
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- KDF-50E1000 (50V型) 生産終了
- KDF-42E1000 (42V型) 生産終了
[編集] 稲沢モデル
BRAVIAは、店頭でメーカーの「稲沢産」というPOPがついているが、これはシャープの「亀山モデル」を意識したものと思われる。BRAVIAの設計、一部電子部品の製造、製品の組み立て、検査、梱包等は、愛知県稲沢市にあるソニーEMCS株式会社稲沢テック(旧ソニー稲沢株式会社)で行われている(そこは、かつてソニーが誇った独自技術であるトリニトロン方式のブラウン管の主力製造工場だったことで知られる)。
しかしながら、シャープの「亀山モデル」とは違い、ソニーの場合は液晶テレビの重要デバイスであるアモルファスTFT液晶ディスプレイパネルをS-LCDなどの海外で生産している。S-LCDはサムスン電子とソニーの合弁会社であるが、そこで生産されているパネルはサムスン電子の基礎技術がベースとなっている。以上のことなどから「“稲沢モデル”と名乗るのは消費者に誤解を与えている」という声もある。
なお、Aシリーズ、Eシリーズのリアプロに関しては、SXRDパネル・透過型液晶パネルの生産はソニーセミコンダクタ九州熊本テック、セット組み立てはソニーイーエムシーエス一宮テックでソニー独自の手によって行われている。
欧州向けはスペインのバルセロナ、スロバキアのトゥルナバ、米州向けはメキシコのティファナなどでも製造している。
[編集] CMソング
- Bajune Tobetaによるボサノバとサンバを融合したオリジナル楽曲が使用されている。
発売は未定。
[編集] 以前のブランド
[編集] WEGA(ベガ)
ブラウン管テレビでは現在も使用されている。
[編集] KIRARA BASSO(キララバッソ)
1991年に登場。「WEGA」の登場までは主力ブランドだった。従来のトリニトロンブラウン管より平坦な「スーパートリニトロン管」を採用し、ブラウン管フレームと一体になった高音質スピーカー「バッソ・スピーカー」や、「ふしぎリモコン」と呼ばれるジョグダイヤル式のリモコンが付属していた点が特徴だった。
[編集] PROFEEL STAR(プロフィール・スター)
1985年に登場。高画質・高音質・高機能を両立させ、「キララバッソ」の発売までソニーの最高級カラーテレビとしての役割を担った。後期型ではドルビーサラウンドシステムやBOSE製スピーカーを搭載するなど、特に音質面でのこだわりが見られた。
なお、「プロフィール・スター」と同時期に展開された大型カラーテレビ(カタログでは「ファミリーステレオテレビ」と表記された)のブランド名称は、年代別に「L.AND(ランド)」(1985年~1987年)「ゆとりにとろん」(1988年~1991年)「ドラマゾーン」(1989年~1991年)となる。
[編集] 競争他社製品
- AQUOS(シャープ)
- VIERA(松下電機)
- Pure Vision、ELITE(パイオニア)
- REGZA(東芝)
- EXE(日本ビクター)
- REAL(三菱電機)
- CAPUJO(三洋電機)
- Wooo(日立製作所)
- 23v型以下の日立リビングサプライ扱いのものは松下電器のOEMである(ブラウン管は三菱電機OEM)。これはWoooを名乗っていない(デザイン・外観・機能は松下ビエラと全く同じ)。
[編集] ソニー関連リンク
- BRAVIA
- BRAVIA-Advert.com - ソニー・ヨーロッパのコマーシャルフィルム