Gメン'75
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『Gメン'75』(ジーメンななじゅうご)は、TBSテレビ系で放送された刑事ドラマ。
映像での番組名は「G MEN' 75」。
本項では、一連の「Gメン」シリーズについても記述するが、データーはGメン'82のみGメン'82に表記。
目次 |
[編集] 内容
警視庁庁舎から独立した捜査班「Gメン」(黒木警視<後に警視正>を長として、5~7人所属。Gメンとのパイプ役として警視庁側に小田切警視や南雲警視がいる)が様々な事件を解決していくハードボイルドドラマ。
「沖縄米軍基地問題」「交通遺児」「安楽死」等社会派の話や、些細な偶然から転落した犯罪者の話などバラエティーに富んでいたが、次第に警察官の関わる犯罪を扱うことが多くなり「警察の中の警察」というカラーが強くなっていった。また、倉田保昭がカンフーアクションで活躍する香港ロケ編、他にも海外ロケ編がある。
[編集] シリーズの流れ
1975年5月24日~1982年4月3日(毎週土曜日21:00~21:54)の延べ7年間に渡ってTBSテレビ系で放映された。題名の「75」は番組がスタートした1975年になぞらえた。
陽炎の立ちこめる中、メンバーが滑走路を横一列に歩く構図と各人のアップを映したタイトルバック、バックに流れる菊池俊輔作曲の「Gメン'75のテーマ」は視聴者に強烈な印象を与え「Gメン」を語る際には欠かせない存在となっている。番組放映中はもとより現在においても、時折テレビ番組やCMにおいて「Gメン」のタイトルバックのパロディが製作されているところからも、そのインパクトの強さが感じられる。
番組スポンサーにトヨタ自動車が含まれていたことから、番組に使われる車両には基本的にトヨタのクラウン、マークII、クレスタ、チェイサー、セリカXX、コロナ等が用いられた(後継番組の『ザ・サスペンス』も同様)。
『Gメン'75』が終了して半年後の1982年10月17日~1983年3月13日(毎週日曜日20:00~20:54)に続編となる『Gメン'82』を放送。
1993年4月13日に単発番組(2時間)『Gメン'93春 第一級殺人の女』を放送。
2000年10月23日と2001年4月16日に単発番組(2時間)の『Gメン'75スペシャル』がそれぞれ放映された(『変装の達人!警部・鬼沢平吉のファイルE』の続編を「Gメン」名義に替えて制作したもの)。
単発の関連番組として高嶋政伸主演の『五つの顔の変装刑事・右京警部補ファイルE』、小林稔侍主演の『変装の達人!警部・鬼沢平吉のファイルE』、坂口良子主演の『軽井沢夫人』がある。どちらにも警察庁長官にまで登りつめた丹波扮する黒木が出演している。
[編集] 登場人物
- 黒木哲也警視(第205話より「警視正」)(演=丹波哲郎)
- Gメンの総指揮者。めったに現場に出ることはないが、的確な指示で、メンバー達をまとめる。
- 関屋一郎警部補(演=原田大二郎)
- Gメン初代メンバーの一人。やや暴走しがちで、黒木から「万年警部補」と揶揄されるが、第1話において恋人をその兄である関屋の先輩刑事に殺される事件を経て、初代メンバーのリーダー格として成長する。第33話において、犯人と撃ち合いになった結果、相撃ちになり殉職。
- 草野泰明刑事(演=倉田保昭)
- Gメン初代メンバーの一人。空手の使い手で、肉弾戦においては、おそらく初代メンバー中最強。その腕で、香港において、麻薬組織を2つほど潰している。本当の名前は「汪雲龍」であり、中国人であった。第202話において、難民たちとともに生きていく道を選び、Gメンを去る。
- 津坂真一刑事(演=岡本富士太)
- Gメン初代メンバーの一人。Gメン設立以前から関屋一郎警部補の部下である。当初は寡黙であったが、次第に熱血漢な面が強調されていく。第104話において、父親の敵である犯人を時効直前に追い詰めるが、相撃ちとなり、殉職。なお、Gメンにおいては7年間のTVシリーズを通して、殉職者は関屋と津坂の2名のみである。
- 響 圭子刑事(演=藤田美保子)
- Gメン初代メンバーの一人。元は警視庁外事課の刑事で、第1話において関屋たちと合流する。沖縄編では、同じ日本人であるにもかかわらず、沖縄の状況を理解していない内地の人間として、憎しみや悲しみのはけ口とされる。また、自分にあこがれる女子高生を、正義感を教えたために殺されてしまうなど、多くの苦悩に直面する。最後は、おとり捜査の対象として選んだ女性が殺害され、責任を感じ、真犯人を追い詰めるが、すんでのところで犯人は出国。インターポールへ転属という形で、真犯人を追い詰めるために、Gメンを去る。
- 山田八兵衛刑事(演=藤木悠)
- Gメン初代メンバーの一人。元は捜査三課出身で、主な担当はスリ、万引きなどの捜査であった。強面でハードボイルドな雰囲気を持ったGメンの中でも、人情家として描かれていた。覚醒剤取締捜査官が、自分の息子が覚醒剤に手を出してしまった事に心を痛め自殺を図ろうとするが、それを必死に止めるなど。その際、その捜査官の要望により、Gメンを去って、捜査官の右腕として働くことを決意する。
- 小田切憲警視(演=夏木陽介)
- Gメン初代メンバーの一人。常勤ではなく、普段は警視庁に身を置き、Gメンと警視庁の架け橋として活躍する。語学堪能であり、フランスに出向した際などは、抜群のフランス語で、捜査を円滑に進める。父親も警察官(村の巡査)であったが、実は過去に冤罪事件を起こしており、死んだ父に代わり、無実を証明するために奔走するなど、熱い面もある。
- 立花吾朗警部(演=若林豪)
- 第105話にて登場。初登場時は警部補。妻と息子を、逃走中の銀行強盗のギャング団にひき殺されるが、犯人は妹の夫を含む刑事達であることが発覚し、逃亡先の香港に出向するも、弟夫婦も真犯人の刑事に殺され、最後はその手で真犯人を射殺する。その事件を経て、Gメンに加入することとなる。関屋一郎警部補亡き後のGメンにおいて、存分なリーダーシップを発揮し、抜群の存在感を発揮していた。
- 中屋武刑事(演=伊吹剛)
- 速水涼子刑事(演=森マリア)
- 田口刑事(演=千葉裕)
- 村井刑事(演=有希俊彦)
- 津川蛍子警部補(演=夏木マリ)
- 島谷刑事(演=宮内洋)
- 南雲警視(演=川津祐介)
- 吹雪杏子刑事(演=中島はるみ)
- 草鹿刑事(演=鹿賀丈史)
- マリコ・寺岡刑事(演=セーラ)
- 賀川陽子刑事(演=范文雀)
- 津村冴子警部補(演=江波杏子)
- 古田刑事(演=谷村昌彦)
- 風間刑事(演=藤川清彦)
[編集] キャスト
[編集] Gメン'75
第1話~第33話
第34話~第104話
- 黒木警視:丹波哲郎
- 草野刑事:倉田保昭
- 津坂刑事:岡本富士太
- 響圭子刑事:藤田美保子(~103話)
- 山田刑事:藤木悠
- 小田切警視:夏木陽介
第105話~第204話
第205話~第226話
- 黒木警視正:丹波哲郎
- 立花警部:若林豪
- 津川螢子警部補:夏木マリ
- 中屋刑事:伊吹剛
- 村井刑事:有希俊彦
- 田口刑事:千葉裕
- 小田切警視:夏木陽介
第227話~第252話
第253話~第306話
- 黒木警視正:丹波哲郎
- 立花警部:若林豪
- 中屋警部補:伊吹剛
- 島谷刑事:宮内洋
- 田口刑事:千葉裕
- 吹雪杏子刑事:中島はるみ
- 南雲警視:川津祐介
第307話~第330話
第331話~第355話(最終話)
- 黒木警視正:丹波哲郎
- 立花警部:若林豪
- 草鹿刑事:鹿賀丈史
- 古田刑事:谷村昌彦
- 風間刑事:藤川清彦
- 賀川陽子刑事:范文雀
- 津村冴子警部補:江波杏子
[編集] Gメン'82
Gメン'82参照
[編集] Gメン'93春 第一級殺人の女
[編集] Gメン'75スペシャル-帰って来た若獅子たち-
[編集] Gメン'75スペシャル2 東京-北海道トリック殺人事件
- 黒木警察庁長官:丹波哲郎
- 鬼沢平吉警部:小林稔侍
- 結城肇警部補:京本政樹
- 白川達也刑事:赤坂晃
- 碓井猛刑事:今井雅之
- 小森四郎刑事:春田純一
- 高木圭子刑事:斎藤陽子
[編集] 「香港カラテロケ編」ゲスト
主に香港の映画会社ショウ・ブラザーズ所属のアクション俳優が多数出演。名前の後ろの括弧内は本作品の他の映画・テレビ等の出演作品。
[編集] Gメン'75
「香港・マカオ 警官ギャング」「女刑事 殺人第一課」「南シナ海の殺し屋」「マカオの殺し屋」「香港カラテ対Gメン」「Gメン対香港カラテ軍団」「Gメン対香港の人喰い虎」「Gメン対世界最強の香港カラテ」「香港カラテ殺人旅行」「香港の女カラテ対Gメン」「香港カラテ対北京原人」他.
- ミッシェル(「黒色家変」)
- ヤン・スエ(「燃えよドラゴン」「ダブル・インパクト」「クローン人間ブルース・リー 怒りのスリー・ドラゴン」)
- ハン・インチェ(「ドラゴン危機一発」「残酷ドラゴン 血斗!龍門の宿」)
- ブルース・リィ(ホー・チョンドー)(「カンフーに生きる!ブルース・リー物語」「新死亡遊戯 七人のカンフー」「黒色家変」)
- ブルース・リャン(「帰って来たドラゴン」「必殺ドラゴン 鉄の爪」「闘え!ドラゴン」)
- リー・ハイサン(「少林寺三十六房」「プロジェクトA」「燃えよデブゴン」)
- ティン・ルン(「闘え!ドラゴン」「燃えよデブゴン3」「燃えよデブゴン4 ピック・ポケット!」)
- ディック・ウェイ(「ファースト・ミッション」「プロジェクトA」「大福星」「燃えよデブゴン4 ピック・ポケット!」)
- 江島
[編集] Gメン'82
「燃えよ!香港少林寺」「吼えろ!香港少林寺」「香港の女必殺拳」他.
- チェン・カンタイ(「嵐を呼ぶドラゴン」「上海13」)
- チャーリー・チャン(「怒れタイガー! 必殺空手拳」「プロジェクトA2 史上最大の標的」「空手ヘラクレス」)
- フィリップ・コー(「燃えよデブゴン9」「激突! キング・オブ・カンフー」「ファースト・ミッション」「刑事ディック キプロスの虎」)
他.出演スター多数
[編集] 主題歌
[編集] オープニング・テーマ
- 「Gメン'75のテーマ」('75 1~306話)
- 作・編曲:菊池俊輔 演奏:スーパー・オーケストラ
- 「Gメン'75のテーマ(新ヴァージョン)」('75 230、231話のみ)
- 作・編曲:菊池俊輔 スキャット:川島和子 コーラス:フィーリングフリー、ロイヤル・ナイツ
- 「アゲイン(インストゥルメンタル)」('75 309~最終話)
- 作曲:ピエール・ポルト 編曲:若草恵
[編集] エンディング・テーマ
- 「面 影」('75 1~58話)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:しまざき由理
- 「追 想」('75 59~144話)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:しまざき由理
- 「蜉蝣 かげろう」('75 94話のみ)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:范 文雀
- 「道」('75 145~174話)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:島 かおり コーラス:こおろぎ'73
- 「漂 泊 さすらい」('75 160話のみ)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:江波杏子
- 「面 影(歌詞3番)」('75 175~204話)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:しまざき由理
- 「レクイエム」('75 205~226、229話)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:ささきいさお
- 「蜉 蝣 かげろう」('75 214話のみ)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:夏木マリ
- 「レクイエム」('75 230~233、235話)
- 作詩:佐藤純弥 作・編曲:菊池俊輔 歌:しまざき由理
- 「ウィング」('75 234、236~248話)
- 作詩:伊達 歩 作曲:都倉俊一 歌:夏木マリ
- 「遥かなる旅路」('75 254~306話)
- 作詩:竜 真知子 作曲:ミッキー吉野 歌:ポプラ
- 「アゲイン」('75 308~354話)
- 作詩:佐藤純弥 作曲:ピエール・ポルト 編曲:若草 恵 歌:しまざき由理
[編集] スタッフ
- プロデューサー
- 近藤照男('75 単発)
- 原弘男('75 第1話~第45話)
- 樋口祐三('75 第39話~最終話)
- 堀長文(単発)
- 音楽
- ナレーター:芥川隆行('75)、槙大輔(単発)
- 制作
- 東映・TBS(最終回を除く'75)
- 近藤照男プロダクション・TBS('75最終回、単発)東映は制作協力
[編集] 放送局
- TBSテレビ (新作)および(再放送)
- JNN各局 (新作)および(再放送)
- CS ファミリー劇場 (再放送)
- 海外(アジア圏)でも放映された(中国語圏での番組名は「猛虎特警隊」)
[編集] 関連項目
[編集] 外部参照リンク
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