Over Drive (漫画)
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『OverDrive』(オーバードライヴ)は、週刊少年マガジンで連載中(2007年1月時点)の漫画作品。
ロードレース (自転車競技)をテーマとした作品で、作者は安田剛士。連載開始は2005年24号。タイトルの由来はJUDY AND MARYの同名の曲から。略称はオバドラ。テレビアニメ化もされている。
目次 |
[編集] あらすじ
「自転車部に入らない?」 大好きな深澤さんからそう言われた、自転車に乗れない高校生篠崎ミコト。 「自転車部」がなんなのか分からないまま夢中で練習を始め、苦難の末に自転車で疾走したとき、15年間くすぶりっぱなしのミコトの心の中で何かがはじけた!
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
[編集] 桜ヶ丘高等学校(神奈川)
- 篠崎ミコト(しのざき みこと)160cm、50kg、高校1年生、脚質:スプリンター トルク型
- 主人公。内気で運動音痴。苦手なものはニンジン、ピーマン、水泳とかなり子供っぽく、天然ボケの気がある。小さい頃はよく自転車に乗っていたが、事故にあってから乗らなくなった(本人は忘れている)。
- 高校生になって中学時代から憧れていた、ゆきに誘われたことがきっかけで、再び自転車に乗れるようになり、自転車部に入部。使用するロードバイクはトレック1200(ちなみに、このロードバイクは遥輔と寺尾がアルバイトで貯めたお金で買ったもの)。
- 登りにおいて、重いギアを使った強烈な加速で相手を振り切る走りを武器とする。
- 遥輔や寺尾、大和、ゆきといった面々から指導・刺激を受けながらトレーニングを重ね、初めて出た桜ヶ丘ロードレースで山岳賞を獲得するが、トップとの時間差がつきすぎたため失格となる。
- 深澤遥輔(ふかざわ ようすけ)188cm、80kg、高校3年生、得意分野:ダウンヒル(脚質的にはスプリンターに近い) 回転型
- 自転車部のキャプテン。傍若無人、傲岸不遜。幼少期はかなり病弱な体質だったが、現在その面影は全くない。
- 実力はあるのだがその性格からチームメイトに恵まれず、勝てたことは数えるほどしかない。ついたあだ名は「無冠の帝王」「万年2位(エターナルセカンド)」(某巨大掲示板群では「文屋」と呼ばれている)。
- ダウンヒルではノーブレーキのままペダルを高速回転させて、猛スピードで疾走する。
- 医者からはまもなく失明する恐れがあるので、自転車に乗ることをやめるように言われているが、それを隠して高校選抜のレースに出場している。
- 寺尾晃一(てらお こういち)175cm、65kg、高校3年生、脚質:オールラウンダー
- 遥輔の幼馴染で自転車部の副キャプテン。自転車部の実務はもっぱら彼の仕事。深澤兄妹にしょっちゅういじり回されている苦労人だが、遥輔の走りを生かせるのは自分しかいないと思っており、遥輔のために桜ヶ丘高校に自転車部を作った。家は自転車屋。両親は離婚しており、母親は家を出て再婚して子供も産んでいる(ただし、寺尾のことも大事に思っている)。
- レース前の徹底的な研究と冷静な走りが持ち味で、「精密機械」と呼ばれる。合宿前、遥輔以上の実力があると見た、高校レース界の皇帝・鷹田大地から引き抜きを受けたが、鷹田より自分の方が実力が上であるという旨の挑発をして断るなど、自分の実力にはそれなりの自信を持っている。
- 高校選抜のレースでは、第一走者として鷹田と熾烈な争いを繰り広げたが、残り2kmというところで落車。その足で中継地点まで歩いてきたため再起不能がささやかれている。
- 大和武(やまと たけし、クロスケ)172cm、58kg、高校1年生、脚質:クライマー 回転型
- 幼少期フランスに住んでいた影響でロードレースに出会う(父親は有名なロードレーサーと思わせる描写あり)。ミコトとはクラスメイトで、友人でありライバルでもある。他人を寄せつけない孤高の雰囲気を漂わせるが、部室にある遥輔のエロ本を発見して、思わず見入るなど、ムッツリスケベな一面も。
- 真っ黒なウェアを愛用する事からクロスケと呼ばれる。愛車はLOOKだが、高校選抜ではカレラを使用。
- 体育をいつも見学しているが、これはロードレースに不必要な筋肉が付かないようにするため。喧嘩は不良が束になっても勝てない強さである。
- 普段はわざわざ重いフレームに乗っており、レースにおける登りでは鬼の様な強さで他を圧倒する。その反面、過去にケガをした経験から下りは苦手(だが、回想によれば、ケガをする前まではスピード中毒と言われるほど下りが速く、むしろ登りは苦手だったらしい)。
- 高校選抜では第二走者を務め、一度敗北したチャモと再び戦うことになる。
- 深澤ゆき(ふかざわ ゆき)165cm、?kg、高校1年生、脚質:ママチャリライダー
- ヒロイン。深澤遥輔の妹。ミコトと同じ中学出身で、高校でもクラスメイト。
- 美人だがルールに従うことを嫌い、毎朝わざと遅刻してくるなど、非常に自分勝手な理屈で動く。
- また、かなりルーズな性格で自転車部のマネージャーだが、実際には仕事をほとんどしておらず、勝手に部費を使ってジュースを買うなどあまりやる気が見られない。最初にミコトを誘ったのも遥輔に「新入部員を連れて来たら小遣いをやる」と言われたためだった。
- だが、自転車に夢中になるミコトの姿を見て、ゆき自身の姿勢も変化。ペダルを回すコツを教えたり、合宿で特訓に付き合うなどして、少しずつミコトをサポートするようになってきている。
- 朝日嘉穂(あさひ かほ) 高校1年生 ???cm ??kg 脚質:不明
- ミコトたちのクラスメイトでメガネっ娘。社長令嬢で過保護に育てられたため、友達付き合いが苦手。ゆきの容姿と性格に憧れを抱いている。
- 父の会社がスポンサーを務める桜ヶ丘ロードレースを見に行き、「私と似ている」と思っていたミコトの壮絶な走りを目撃し、これに触発され「自分も変わりたい」という思いから自転車部に入部した。愛車はコルナゴ(CF-4?)。
- ただ、ゆきがマネージャーらしいことをしてないせいで、実質的には選手とマネージャーを兼任している。
[編集] 陸崎東高等学校(愛知)
- 鷹田大地(たかだ だいち) 174cm 62kg 高校3年生 脚質:オールラウンダー
- 自転車の名門校である陸崎東高校の主将でエース。無表情。左頬に傷がある。高校レース界では圧倒的な実力を誇り、「皇帝」と呼ばれる。愛車はInter Max。
- 「自転車に無駄がないのならば、乗り手も無駄をなくすべきだ」というのを信条とし、鍛え上げられた肉体の体脂肪率はなんと9%(ただ実業団クラスなら6~7%、トッププロなら4~5%が標準なので、あくまでも高校生レベルの肉体である)。
- 自転車に限らず、普段の生活においても徹底的に無駄をなくそうとしており、会話をする際には、漢字二文字だけで話すことをポリシーとしているほど。
- 元は登りを得意とするクライマータイプだったが、レースを重ねるたびに変化・進化していき、現在はオールラウンダーとなった。
- 綾瀬太郎(あやせ たろう) ???cm ??kg 高校?年生 脚質:スプリンター
- 磯崎宅(いそざき すぐる) ???cm ??kg 高校3年生 脚質:クライマー
- 尊敬する鷹田に名前を呼んでもらったことがきっかけで、彼についていくことを決意。高校生としては全国でも屈指のクライマーと評される。
- 水中で3分間息を止めていられるほどの肺活量を誇る。
- ジョニー(じょにー) ???cm ??kg 高校1年生 脚質:クライマー
[編集] 日帝大付属高等学校(北海道)
- 北原ヨシト(きたはら よしと)???cm ??kg 高校2年生 脚質:???
- "北の戦闘集団"日帝大附属高校の絶対的エース。「最果ての巨人」の異名を持つ。他人の脚質(おそらく走り方のこと)を盗むとされ、遥輔の走りを完璧にトレースするほどの実力の持ち主。
- 孤児である自分たちを引き取り、育ててくれた老夫婦の借金返済のためにレースに出て賞金を稼ごうと考えている。
- 過去に世界ジュニア選手権で優勝したが、ドーピング疑惑により優勝を剥奪。北原自身ドーピングは1度もしていないが、生まれつきヘマトクリット値(血液中赤血球濃度を示す数値)が高い(つまり、ヘモグロビンの量が多い)特異体質のため、ドーピングをしたという誤った判断をされた。
- 重度のアニメオタクであり、いつもアニメグッズを持ち歩いているほか、自転車に乗っているときに好きなアニメ『魔法少女リリアン』のポーズを決めたりもしている。
- 沖田清司(おきた せいじ)???cm ??kg 高校2年生 脚質:クライマー
- 北原の幼馴染で同級生。
- 高校選抜のレースでは先行する寺尾と鷹田をサラとともに必死に追撃。あと一歩まで迫ったが、結局2人に引き離されてしまった。
- 和歌野敬(わかの たかし)???cm ??kg 高校2年生 脚質:クライマー
[編集] 城寶学院高校(静岡)
- 龍雲飛(ろん うんふぇい) ???cm ??kg 高校?年生 脚質:オールラウンダー
- サラ・グールヴィッチ 191cm 80kg 高校?年生 脚質:スプリンター
- ウクライナ出身。恵まれた体格を活かし、ロビー・マキュアンのように単独でも他人を利用して、巧みに勝利を奪うタイプのスプリンター。だが、その勝ち方から「ハイエナ」と呼ばれて嫌われ、失意のうちに日本へ留学。龍に誘われて再びレースに参戦することを決意し、自転車部に入部する。
- 高校選抜のレースでは先行する寺尾と鷹田を沖田とともに必死に追撃。あと一歩まで迫るが、結局2人に引き離され、チャモに罵倒されてしまった。
- レイチ・リベイロ・チャモ 156cm ?kg 高校2年生 脚質:クライマー
- 極貧のなかで成長。生きるためにロードレースで走って金を稼ぐことを選択した。そうした背景があるため仲間というものを嫌い、自分だけしか信用せず、敗れた相手にも容赦しない。悪意が人の姿をとったような男で、勝つためなら手段を選ばない気がある。
- しかし、かつて大和と一度戦って破っているほど登りに強く、その実力はまぎれもない本物。外国生まれだが、日本語はペラペラ。喫煙と不気味な笑い方が特徴。
- 大和のことを自分と同じタイプの人間と見なしてライバル視しており、高校選抜レースでは、あえてアドバンテージを捨てて待ち、バトルを開始した。自転車に人生をかけている。好きなタバコはラッキーストライク。
- 平柳純(ひらやなぎ じゅん) ??cm ??kg 高校1年生 脚質:スプリンター?
- 合宿先にある神社でミコトと出会う。ミコトとは話しているうちに仲良くなる。幼いころ入退院を繰り返していたため、無意識のうちに相手の深層心理を読む癖がついた。ミコトと同じく、高校に入学してからロードレースの世界に入った。ミコトに対して、「深澤遥介は僕が唯一勝てる見込みのある選手なんだ。」と発言していることから、遥介のことについて何らかの情報を得ていることが伺える。手首にはリストカットの痕がある。
[編集] その他
- 兵藤直人(ひょうどう なおと)180cm、70kg、24歳、脚質:スピードマン
- 日本人の若手レーサーの中では最強の存在。オランダのクラブチームを抜けて、現在フリーで走っている。競輪出身で元スプリンターだが、限界を感じて肉体改造を行った。かなりの女好き。なぜか関西弁。
[編集] 『オーバードライヴ』における諸問題
[編集] 作品の傾向
当初は、メインテーマであるロードレースの魅力や苛酷さ、各登場人物の心理描写、駆け引きなどを描こうとしていたが、最近はそうした要素がほとんど見られず、もっぱら登場人物の過去が描かれ、レース展開は二の次になっているため「回想漫画」と揶揄されたりしている。 また、作者の自転車やレースに関する知識が乏しいためか、某巨大掲示板でしばしば間違いや矛盾点、問題点が指摘されている(詳細は以下に後述)。 そのほか加筆修正されるべきレベルの間違いや矛盾が、単行本でも未訂正のままになっていることが多く、修正されている場合も、若干の文字や数字の変更程度に留まっている。
[編集] 作中と現実の相違点・矛盾
- リレー形式のレース:
- 通常のロードレースで一般的なのは「マスドスタート(全員一斉スタート)」「チームタイムトライアル」「個人タイムトライアル」の三種類。作中のようにリレー形式で行われることはない。ただし、トラックやサーキットを使用したレースでは「マディソン」や「エンデューロ」などリレーに近い形式のレースも存在する。
- ヘルメットをかぶらないでレースに出場:
- 通常のレースではJCF(日本自転車競技連盟)の規定により、ヘルメット無しでの出走は不可能(ちなみに現実では、安全の面からレース以外の走行時にもヘルメットをかぶることが推奨されている)。作品ではキャラクターの描き分けなど、表現上の関係から、あえて被らせていない。
- 軽い練習で150kmを3時間で走行:
- 時速50kmで3時間も走り続けるというのは、世界のトッププロでも容易に達成できないスピードである(ただし追い風などスピードの出る条件が整っていた場合は別である)。単行本では120kmを3時間に訂正されたが、それでも経験を積んでいない高校生にしては驚異的であり、「軽く」走れるスピードではない。その一方で、とあるレースでは平地での速度が時速20km程度にも関わらず「驚異的なペース」と言っている描写があり、整合性がとれていない。
- ベルトコンベアを使った特訓:
- ペダル回転の技術を向上させるため、コンベア上にピストを乗せて強制的にペダリングさせるシーンがあるが、実際にこのような状態でコンベアを動かすと、加速度の違いからニュートン力学に則って自転車は後方へ飛んでしまう(電車や車が急発進した時の状態を想像するといい)。
- 心拍数の計測:
- 心拍計をつけているにもかかわらず、医者が手首で脈拍を計らせるシーンがある。
- 骨折した足で2km歩く:
- レース中に落車して足首を骨折した寺尾が中継地点までの2kmを歩いてくるが、実際のレースならば即座にリタイアさせられる。これは、レースの主催者には円滑かつ安全に競技を進行する義務が課せられており、骨折した重傷者を放置するようなことは許されないためである(最低でも医師による診断がなされ、続行の許可が出される必要がある)。
- また、中継地点に到着時に先頭から18分しか離されていないという点も、ロードレースのスピードから計算すると、小走りに近いペースで歩いてきたことになってしまうため、通常では考えにくい状況である。
- 大和武士の過去の回想シーン:
- 大和武士の過去の回想シーンで大和の母、大和アコが女手一つで育てていくため求人情報誌で職を探す場面がある。ここでアコは「メイド喫茶」の職を発見するが、時代的にも当時あったとは考えにくい。時代考証ミスである。また、妊娠中であるにも関わらず、工事現場での肉体労働をするなど通常では考えられない。
- トルク型に関して:
高校生はルールにより使用可能なギアが決まっており、52x14が最大である。 ベルトコンベア特訓時に通常時のケイデンスが60と言う表記があった。 この場合だと、主人公の巡航速度は平地で28kmとなる。集団走行でこの数値は一般サイクリスト以下である。
[編集] 用語・描写の間違い
- 序列一位:
- マガジン掲載時、第一話で使われた語。ツール・ド・フランスなどのロードレースにおける正しい表記は「総合」一位。
- 単行本では修正されている。
- スプリンターヒル:
- 主人公ミコトの脚質を表した語。登りでのスプリントを得意とするの意味で使われている。現実では「ヒルスプリント」と言う行動は有るが、「スプリンターヒル」という言葉は無い。
- 兵藤の脚質を表した語。集団から逃げ出して優勝を狙う選手の意味で使われているが、このような選手は通常ルーラー、もしくはスピードマンと表記される(単行本では「スピードマン」に修正されているが、前後の台詞が未修正なので整合性がとれていない)。なお「クロノマン」の本来の意味はタイムトライアルに強い独走力のある選手のことであり、「TTスペシャリスト」と表記されることもある。
- フルアウター:
- もっとも重いギアの組み合わせである「アウター×トップ」の意味で使われている(もっともスピードが出せるが、多大なパワーを必要とするので、主に下りやゴール前のスプリントなどで使う)。本来はインナーワイヤーがレバーからディレイラーまですべてアウターで被われている事を指す言葉。
- ボンキング:
- 血液中のブドウ糖(グルコース)が枯渇して、運動に必要なエネルギーが供給されなくなり、力が出なくなる、あるいは活動不能に陥ること。スポーツ界では「ハンガーノック」という表記が浸透しており、通常は目にすることのない用語。
- トレイン:
- 2名以上で走行している時、定期的に先頭交代をして一人一人の空気抵抗を減らしスピードアップ・維持を図る意味で使われているが、通常この行為は「ローテーション」と呼ばれる。なお「トレイン」とは同じチームのメンバーたちが、先頭で逃げている選手に追いつくため、あるいはスプリンターやエースを優勝させるため、さもなくば集団内での優位・安全を確保するためなどの理由で一直線に並んで走行・加速している状態を指す。
- 3時で踏む:
- ペダルを速く&上手く回すための脚の動きについて、クランクを時計に見立てて説明した語だが、通常は「12時から3時の位置まで踏むイメージで」といった感じで表記される。「3時の位置で踏む」ようなペダリングは、パワーロスが大きいので推奨されない(ただし、どんな動かし方がその人に合っているかは個人差があり、絶対に間違いでもない。あくまで一般的な理論ではということである)。
- メーカー名の間違い:
- ヘルメットに「RAVANELLO」のロゴが入っているシーンがあるが、これは国内の自転車クラブチーム「スミタラバネロパールイズミ」のロゴであり、ヘルメットのメーカー名と混同したと思われる。また、フランスの有名な自転車メーカー「LOOK」のロゴが「KOOL」になっていたことがある(ただし、これは冗談で行っている可能性もある)。
- 機材の間違い:
- クイックレリース(車輪を自転車に取り付ける道具)や、クランクが左右逆に取り付けられている描写がある。また前のギアを切り替えるはずの左のSTI(手元で変速を行う装置)で、後ろのギアが切り替わる描写もある。
- 服装の間違い:
- ミコトが襟のあるダボダボのジャージ、大和がフード付きのジャージを着ているが、ロードレースでは空気抵抗を減らすことが重要視されるため、こうした服装で走ることはありえない。
- シューズの間違い:
- ロードバイクのシューズは、ペダルを漕ぐ力を逃さないように靴底に「クリート」と呼ばれるパーツを取り付け、これをペダルにはめることでシューズを固定する。しかし作中ではこのクリートが付いていない描写があるほか、寺尾が落車した時にシューズが脱げるという不可解なシーンもある(ベルクロなどでしっかり足にフィットさせるので、転倒しても脱げることはなく、それ以前にペダルからシューズが外れてしまうのが普通)。
- ビンディングシューズで歩いてはいけない。歩くとカツカツ鳴る:
- 本誌では上記のように記載されているが、主人公の履いている靴は"歩けるビンディングシューズ"が売りのSPD用のシューズの為、歩いてはいけないと言うのは間違い。従って漫画内の表現のように、おかしな歩き方になることは無い。
- おかしな歩き方(通称ペンギン歩き)になるのは、ロードレースで一般に使用されるSPD-SLである。
- また、現在のSPD用のシューズはクリートが地面に接触しないように出来ている為、カツカツ音がなることも無い。
- ロードレースで使用されるSPD-SLで歩く事は推奨はされない。クリートが剥き出しになっており地面と擦れて痛むために、ペダルとの固定が弱くなり、外れやすくなるためである。
- 上記理由からSPD-SLとSPDの知識を混同しているものと思われる。
- なお、SPDシューズであることには違いないが、肝心のクリートはついていない。
- 蛇足だが、本格的なレースではSPDの装着者はゼロに等しい。
[編集] 作者の自転車に関して
自転車雑誌に作者本人の自転車が登場したことがあるが、通常車体の左にあるべきクイックレリースのレバーが右に出ている写真だったため、ロードバイクに乗る人たちの間で話題となり、そのほかにも不自然な点が多数指摘されることになった。
なお、そうした点について雑誌のスタッフたちが気付かないとは考えにくく、掲載文の「本当に綺麗な自転車で傷ひとつない」といった文章と共に、作者を皮肉ったのではないかという疑惑が持たれた。
[編集] インスパイア・オマージュ疑惑
海の中(無酸素状態)に引きずり込まれる=はじめの一歩島袋戦
[編集] TVアニメ
2007年4月3日火曜日よりテレビ東京系にて深夜放映中。
[編集] サブタイトル
- Boy meets bicycle.
[編集] STAFF
- 原作:安田剛士(講談社刊「週刊少年マガジン」連載)
- 企画:古川陽子(ポニーキャニオン)・下地志直(XEBEC)・中村直樹(テレヒ東京メディアネット)
- シリーズ構成:小出克彦
- キャラクターデザイン:岡勇一
- プロップデザイン:北田勝彦
- 美術監督:渡辺佳人(KLAS)
- 色彩設定:伴夏代
- 撮影監督:黒澤豊
- 3Dディレクター:阿部由美子
- 編集:浜宇津妙子
- 音楽:大谷幸
- 音響監督:高寺たけし
- 音響効果:川田清貴(スワラプロダクション)
- 録音調整:内田直継(STUDIO T&T)
- 録音助手:山後茜
- 録音スタジオ:STUDIO T&T
- 録音制作担当:浦狩裕樹
- 録音制作:HALF H・P STUDIO
- プロデューサー:高畑裕一郎(ポニーキャニオン)・千野孝敏、西沢正智(XEBEC)・熊谷拓登(テレヒ東京メディアネット)
- 監督:加戸誉夫
- アニメーション制作プロダクション:XEBEC
- 製作:ポニーキャニオン
[編集] キャスト
テレビ東京 火曜25:30枠 | ||
---|---|---|
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ヤマトナデシコ七変化♥ | - |
[編集] 単行本
- OverDrive 1巻:ISBN 4063635813
- OverDrive 2巻:ISBN 4063635902
- OverDrive 3巻:ISBN 4063636178
- OverDrive 4巻:ISBN 406363633X
- OverDrive 5巻:ISBN 4063636593
- OverDrive 6巻:ISBN 4063636836
- OverDrive 7巻:ISBN 4063637093
- OverDrive 8巻:ISBN 4063637360
- OverDrive 9巻:ISBN 406363776X
- OverDrive 10巻:ISBN 4063638073
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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