さよなら絶望先生

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さよなら絶望先生
ジャンル	ギャグ漫画・少年漫画
漫画
作者	久米田康治
出版社	講談社
掲載誌	週刊少年マガジン
発表期間	2005年21･22号 - 連載中
巻数	現在7冊
■テンプレート使用方法 ■ノート

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『さよなら絶望先生』（さよなら ぜつぼうせんせい）は、『週刊少年マガジン』で連載中の久米田康治によるギャグ漫画作品。また、この作品を原作としたU局で放送予定のアニメ。

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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

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目次 1 概要 2 主な登場人物 2.1 2年へ組 2.1.1 女子生徒 2.1.2 男子生徒 2.2 糸色家 2.3 その他 3 単行本 4 単行本について 5 アニメ 6 海外での展開 7 外部リンク

[編集] 概要

一話完結式。毎回時事ネタ、自虐ネタ、作者の知識などを使って、特定の言葉や事柄に焦点を当てたギャグを展開する。伏字などを使い、分かる人には分かる時事ネタやパロディ、ギャグが特徴。これは、前作『かってに改蔵』から続く方法であるが、前作に比べればマニアックなネタや強烈な毒気のあるギャグは減っており、さらに前作と異なり強烈なキャラ（名取羽美や坪内地丹）のみで展開させないこともあり、前作に比べると毒気は薄くなっている。内容も若干一般・社会派向けになっている。 また、この作品では「昭和」の年号が続いているという設定となっている。

作中では以前の久米田康治の作品と同じく、まれに過去の作品の登場人物が登場する。ただし、過去作品のキャラクターは他社に著作権があるためか曖昧な表現で登場している。

『かってに改蔵』などの以前の久米田の連載作品は小学館の雑誌であったが、本項の連載作品は講談社から初めて出版された。 連載時には朝日新聞（2006年4月16日号「コミックガイド」コーナー）や週刊文春（2006年8月31日号「漫画専科」コーナー）、他にSPA!、読売新聞等で作風が紹介された事がある。

[編集] 主な登場人物

[編集] 2年へ組

この学校では、クラスはいろは順で振り分けられている。つまり、へ組は6番目のクラス。 32人の「絶望的な生徒」が在籍するクラス。1周年を迎えたものの全員留年していたので2年生のまま。また、生徒の半数以上（特に男子生徒）は明らかになっていない。一応32人を網羅した名簿はあるが、まだ名前や設定などが考えられていない生徒は都合よくコーヒーの染みや穴で隠れている。2007年19号にて留年したことが明かされた。

作者がこだわっていないのか、座席は話ごとに変わっている。 出席番号は『さよなら絶望先生第五集』のものによる。また、期末テスト成績は第六集による。

糸色 望（いとしき のぞむ）

本編の主人公。職業は高校教師で、2年へ組の担任。担当教科は国語。超ネガティブ教師。

11月4日生まれの二十代中頃の男性で、五兄妹の四男。メガネをかけ、着物に袴穿きの装い。持ち物や姿全てがレトロだが、地元に帰るとチャラチャラとした格好をしている。甘やかすと付け上がるタイプ。脳年齢は57歳と測定される。

実家は信州県蔵井沢（長野県軽井沢がモデル）にあり、社会的に強い影響力を持つ名家。

下らない事で絶望し、全てを後ろ向きに考えるネガティブ思考の持ち主（の割には、実はクラスで一番人生を謳歌しているような描写もある）。

七夕(願いは叶わないと思っているため)やクリスマス(誕生日から逆算するとクリスマスイブに浮かれて作られた子供と推定されるため)を嫌う。

趣味は主に読書とパチンコ。食べ物の嗜好は甘党。愛読書は太宰治の『人間失格』（作者も愛読している）。他に特技として、ピアノの演奏やフォークギターの弾き語り、編み物ができる。

リー・仲直（身長181cm）との身長差から推察すると、身長は170cm代後半～180cm程度だが、運動は苦手で、痩身な体格にコンプレックスあり。

口癖は「絶望した！××に絶望した！」(『かってに改蔵』内でも1度用いられており、小泉首相（当時）がケガを乗り越え2001年の夏場所で優勝した元横綱・貴乃花に言った「感動した!」に由来していたが今回も意図するものかどうかは定かではない。)や「死んだらどーする!?」(自殺をしようとしたものの他人（主に可符香）に止められたことで逆に死にそうになった時などに用いる)、「～するのは…だけですか」(例:読むのは 書だけですか)等。

首を吊るのはあくまで対外的ポーズで本気で死ぬ気はないため、日塔奈美からは「カワイソぶり」と看破されてしまっている（またこの性格はおそらく太宰治が少年の頃から何度も自殺未遂を繰り返したことからと思われ、これについても久米田康治は同じ見解を示している）。

かつては古典的な文学青年で作家を目指していたフシがあり、過去に執筆した自作の文芸同人誌『石ころ』が全く評価されなかった挫折感もあってか現在の教職に対する意欲は乏しく、何度も遅刻や授業放棄を繰り返しているが、2006年のバレンタインデーには女子生徒からたくさんのチョコレートをもらうなど、教え子たちからはそれなりに慕われているようである(但し、マリアが勝手に食べていた)。学級担任以外では図書委員の顧問を務めているようである。ちなみに2007年のバレンタインデーではチョコをもらえなかった。

大人気ないほどに執心深く負けず嫌いな面もあり（千里などにもっと酷いことをされているように思うが）、10年近く前に、妹の倫からフードにごみを入れられたことを今なお根に持っている。

名前を繋げて読むと「絶望」となることから可符香は「絶望先生」と呼び、以後、他の生徒もそれに倣う（学生時代も「絶望」というあだ名だったらしい）。なお、名前を繋げると別の単語（糸色○＝絶○）と化すのは他の糸色家の者にも共通する。前世は、（千里と共に）靴屋を営んでいたらしい。

[編集] 女子生徒

風浦 可符香（ふうら かふか）

2年へ組の女子生徒。出席番号15番。超ポジティブ少女。

「風浦可符香」はペンネーム（何の創作活動をしているかは不明だが、たまにおまけマンガが彼女名義で描かれているときがある）。期末テストでクラス3位の「名前なし」は彼女である可能性が高い。

作中での性格、幼稚園の頃のシーンで「杏ちゃん」と呼ばれていること、音無より本来の出席番号が若く「赤木」という名の人物が登場することから、本名は赤木 杏（あかぎ あん、『赤毛のアン』のもじり）かと思われる。

何事も前向きで考える性格（即ち、ポジティブシンキング）であり、絶望先生のネガティブな話題に対して独自の観点に基づいたポジティブ論法でストーリーを反転させる役割で、初期には、「～なんてそんなものあるわけないじゃないですか、ただの○○ですよ。」（例：「引きこもりなんて私たちの身近に居るわけ無いじゃないですか、ざしきわらしですよ」）という口癖があるが、最近はその語彙や意味合いもより形而上的かつマニアックに広がりつつある。

そうした性格の延長から、丁寧な言葉遣いと満面の笑顔で人の心を抉るような言動で人の心のスキマ（元ネタ：『笑ゥせぇるすまん』）に入り込もうとする傾向にある。そのためクラスメート達のトラウマには深く関わっている。実は相当重い過去を（現在進行形で）背負っているらしく、心に闇を持つと思しき場面も多々見受けられる。ただし、表面的には社交的であり、クラスメイト達との交友関係も良い。

作中の描写では明確に示されていないが、物事を陰から操っているかのような黒幕的役割も多く見られ、色んな意味で絶望先生の対極に置かれているキャラクター（つまり、『かってに改蔵』の部長・彩園すずに近いキャラ。だが、一応ポジティブシンキングの為かたまに改蔵のような言動も）。なお、単行本第一集初版のみ、出席番号が「14番」と誤記されている。時に糸色望の隣人の女子大生に変装することもある。この女子大生を絶望先生は好いているよう。

詳細は不明だが独自の人脈や情報ルートを持っており、調査活動も得意。絶望先生も時々依頼することがある。

学校全体からマークされている「要注意生徒」であり、名簿にもバッチリ書かれている。

第七十話では「イメチェン」と称して肩まで髪を伸ばしている。

名前の由来はチェコの作家「フランツ・カフカ」。また村上春樹の小説『海辺のカフカ』の主人公が作中で用いる仮名「田村カフカ」との説もある。

糸色 倫（いとしき りん）

糸色家の長女。5兄妹の末妹で、弱冠17歳にして3000人もの弟子を抱える華道師範。また剣術の達人でもある。2007年から絶望先生のクラスに編入する。出席番号は不明。

気が強く、言動には遠慮がない。行動的で催し物好きでもあり、糸色家に伝わる年中行事を積極的に行って2年へ組の生徒たちを招待することも多い。

お嬢様育ちのためか、金品に対する価値観が一般人と比べて大きくずれている。そのせいか、貧乏暮らしなどに間違った憧れを抱いている。

名前を繋げて読むと「絶倫」となる事から、可符香に「絶倫先生」と呼ばれる。この為、嫁入りして「糸色」の姓を捨てるのを願望としている。

大草（おおくさ）

2年へ組の女子生徒。出席番号不明。

以前からモブキャラとして登場していたポニーテールの少女。背景に出る際には大抵青ざめた顔で呆れている様子が見られる。図書委員を務めており、現役高校生でありながら既に人妻である。

音無 芽留（おとなし める）

2年へ組の女子生徒。出席番号17番。毒舌メール少女。

極度の恥ずかしがり屋で、主な会話手段は携帯電話のメール。但しその内容は過激かつ超毒舌（最近は可符香や千里に懲らしめられた為か毒舌もやや形を潜め、メールを介して普通に会話に参加している）。ちなみに父親のメールには絵文字が多数使われており、娘とは対照的である。

携帯電話が使用できない状態が続くと精神が不安定になり、台詞が文字化けする。その為、天敵は圏外で、通信環境確保の為だけにバス通学をしている程。また電池切れにも対応できるよう、制服の内側は電池で埋め尽くされている。加えて机の上に携帯電話の充電スタンドを置いている。

主に携帯電話の機能と対人関係において、いろいろとトラウマを抱えている。

尚、芽留をはじめキャラクターがメールを打つ時に「めるめる・・・」という擬態語が登場するが、これは前作『かってに改蔵』において作者が考え出した造語である。作者はこの擬態語が漫画界で広く使われることを希望しており、「著作権フリーなんで使ってやってください」と訴えている（実際広まりつつある）。

名簿への書き込みは「着信拒否」。

名前の由来は、姓は「おとなしい」、名は「メール」。

加賀 愛（かが あい）

2年へ組の女子生徒。出席番号18番。加害妄想少女。

極度の加害妄想の持ち主で、何をするにも自分が他人に迷惑をかけているのではないかという罪悪感に苛まれている（ちなみに初登場時まで姿を全く見せなかったのは、「自分が登場すると人気が落ちる」という思い込みによるもの）。性格ゆえに自己評価も低く、言動もやや消極的。

名前は「加害」に由来しているが、加護亜依にも由来している可能性がある。

木津 千里（きつ ちり）

2年へ組の女子生徒。出席番号20番。几帳面・粘着質少女。

何に対しても細部まできっちりしていないと気がすまない完璧主義者で、加えてとてもしつこい。さらに仕切り屋であるため「委員長」と呼ばれている。しかし本物の委員長ではなく、それっぽいからそう呼ばれているだけである。正式な役職としては茶道部の部長を務めている。登場頻度、セリフは2年へ組の面々の中ではかなり多い。

自分に対しても常に理想と完璧を追求しており、本来はかなりのくせっ毛である髪をストレートパーマで真っ直ぐにし、真ん中分けにしている（ただし、動揺したり体調が悪い時には髪型がくずれる）ほか、名前に由来してその広いデコに「千里眼」を宿している。肌年齢は28歳と測定される。

初登場時、アクシデント(寝相悪し)で保健室のベッドで寝ていた絶望先生に添い寝してしまったことから絶望先生に「きっちり」責任を取れと迫っている。ただしこの傾向においてはかなり強引で他人への対抗意識も強いため、義務感だけではなく内心で好意を持っているがゆえの行動でもある。ちなみに彼女のセリフだけ常に写植文字で「きっちり」句読点（、。）がついている（少年マガジンの写植では基本的にフキダシ内のセリフには句読点を付けないため、他のキャラは「……」、「！」や「？」以外はほとんどつかない）。

登場初期はツッコミ及びボケに対する受け要員を勤めていることが多かったが、周囲にきっちりした基準を強要するあまり、一度タガが外れると猟奇的になってしまう傾向が強くなった（これにより、クラスで殺し合うネタをやった時には、「経験豊富」とまで言われてしまっている）。尚、このような性格になると瞳が菱形になる。

藤吉晴美とは付き合いが長い様子だが、彼女の漫画の作風は認めていない（ヤマなしオチなしイミなしが彼女の「きっちり」に反するらしい。ちなみに彼女は藤吉のマンガに限らず、起承転結の「きっちり」した4コママンガしか認めていない。形式さえ整っていれば内容は問わないようだ）。何気にコミケに一般参加していたり、同人誌の仕様に詳しかったり、コスプレしたり、『テニプリ』映画に誘われたりしている。

自分と周囲との隔たりなどで度々猟奇的になったり、黒のロングヘアーで貧乳（Aカップのよう…胸囲は75cmと見られる）だったりと、『さよなら絶望先生』女生徒キャラの中では『かってに改蔵』の名取羽美に最も近いキャラと言える。とはいえ羽美ほど暴走する機会は多くなく、作中では普通に受け答えする様子が多い。

名簿への書き込みは「あやまちは無かったはず」。

名前の由来は「きっちり」。

木村 カエレ（きむら かえれ）

2年へ組の女子生徒。出席番号21番。人格バイリンガル少女。

エリート集団である「海外組」（元ネタはサッカー）に所属していた帰国子女（ただしどこの国からの帰国子女かは不明）。転校を繰り返すものの、各国の文化に馴染めず、事あるごとに「木村帰れ」と言われていた過去を持つ。これが原因で大人しい日本人的性格（この時の名前は楓）と過激な外国人的性格の2つを持つ二重人格者、通称「人格バイリンガル少女」となった。後に他に木村カエロ、木村カエルナなど多数の人格を持つ解離性同一性障害であることが判明する。

「カエレ」の人格の時は何でも告訴に結びつける性格で、コミックス各巻の巻末には、彼女の「今回の告訴」が掲載されている。逆に楓はとにかく和解したがる性格で、絶望先生に思いを寄せ、三歩下がって付いていく（と、常月まといが間に入る）。ただ、この設定は稀にしか出てこず、大概は外国人的性格で、普段のカエレは絶望先生に批判的。制服が他の女性徒とは違っている。また基本的に和解を好むのは「楓」だけであり、他の性格は大概が告訴を容認する風が見られる。

女子生徒の中で最も良いプロポーションの持ち主であることから、誰もが認めるパンチラ（読者サービス）要員であり、ブツクサ言いながらもほぼ全ての回で義務を果たしている。極度の音痴だが、本人には全くその自覚が無く、｢ヒドイ歌ヨ｣と漏らしたマリアを名誉毀損と営業妨害で訴えている(巻末の告訴状にて)。

クラスの平均を上げるために来た「海外組」のはずなのだが、やや不真面目なようで期末テストは30位とむしろクラスの足を引っ張っている（試験途中に帰ったようだ）。

名簿の書き込みは「子女様」「示談済み」。

名前の由来は「木村カエラ」と「帰れ」。

小節 あびる（こぶし あびる）

2年へ組の女子生徒。出席番号22番。しっぽ好き・被DV疑惑少女。

常にどこかに傷を負っていて、包帯・ギブスまみれの痛々しい姿をしている。幼い頃に左目を怪我して角膜の移植を受けており、角膜に前の持ち主が遺した残像を見ないようにしているのか、殆んどの場合左目を眼帯で隠している（裸眼ではオッドアイ）。

プライベートについてはあまり周囲に話さないため父親に虐待されているという噂があったが、真相は（動物のしっぽを手に入れるため）動物と戯れた事で負ったもの。さらに実際には父親に暴力を振るっているが、現在でも父親と一緒に風呂に入っており、親子仲が悪いわけではない。他には絶望先生にも見えない所で暴力を振るっていたらしいが、この場合も同じく本人にとっては悪意による行為ではないようである。

動物のしっぽマニアで、しっぽコレクションが趣味。その趣味が高じてワシントン条約に抵触するところまで突き進んでしまっている描写も見受けられる。また、その趣味が高じて動物園でバイトをしている。だが小学生の頃、可符香に｢猫とどっちが強いかな?｣とそそのかされて猫を鶏小屋に放してしまい、可愛がっていた鶏の「ピヨちゃん」を死なせてしまったというトラウマを持つ。このため鶏肉は食べられない。また、飼っていた小鳥が死んだ翌日、臼井影郎に焼鳥屋に誘われたこともあった。

ケガが多い外見から他人からはよく「スポーツをやっている」と思われているらしいが、実は極度の運動音痴。反面、期末テストではクラスで1番を取っていた模様。「しっぽ好き」という特性を除けば女子生徒の中でも常に冷静な態度を保っており、日塔奈美よりもクールでさめたツッコミを入れる場合が多い。ただし、動物に関することでは楽しそうな表情を見せる。

季刊『エス』2007年4月号で発表された初期案では、特徴の三つ編みおさげが無い髪形だった。

名簿の書き込みは「被DV疑惑（後に消去）」「しっぽ強要」。

名前の由来は「拳（を）浴びる」。

小森 霧（こもり きり）

2年へ組の女子生徒。出席番号23番。ひきこもり少女。

1年生の時から自宅にひきこもっていた不登校児。いつでも毛布（冬は布団）を羽織り、服装は制服よりもジャージを愛用。可符香の「座敷童子作戦」で学校に登校したが、その後は結局学校に引きこもる「不下校」状態になった。ただし、へ組の教室とは違う教室にひきこもっているので、日頃は授業に出ていないことから勉強はやや苦手(期末テスト24位)。

会話量は出演と比較して少ないが、何か主張したいことがある時には自ら姿を見せる場合もある。なお、「座敷童子作戦」の余波で、彼女の実家（家族）は壊滅してしまったらしく、現在引きこもっている学校の一室以外には、本当に居場所が無くなっている。また、初登場時は粗暴な発言をする性格だったが、こちらも「座敷童子作戦」の影響でしおらしくなった。

日常生活においては几帳面かつ家庭的で、絶望先生と糸色交が宿職室で生活を始めてから家事全般を代りにやってあげている。尽くすタイプの「だめんず・うぉーかー」である。

前髪で顔を隠しており、素顔を見られた絶望先生に恋している。また、絶望先生もまんざらでは無いらしく、自身の「心中候補（リスト）」に勝手に加えている。ちなみに素顔は絶望先生曰く「美しく白い」（滅多に外出しないため）。また、幼い少年も好みらしく、神木隆之介のファンであるようだ。クラスメイトの中では特にマリアと親しくしている。

『ぱふ』のインタビューによると、絶望先生の初期の構想は不登校少女である奈美と不下校少年とのラブコメが描かれるようであったが、その不下校少年が小森霧の元になったと考えられる。なお、この不下校少年の名は「宇都宮」という。

将来は働く気もあるようだが、具体的希望は明らかでない。

名前の由来は「籠もりきり」。

関内・マリア・太郎（せきうつ マリア たろう）

2年へ組の女子生徒。出席番号8番。不法入校・難民少女。通称マ太郎。

肌の浅黒いアジア系の人物だが国籍不明。戦争で故郷を追われ、アジア某国からコンテナに乗って不法入国した。戸籍と出席番号は関内太郎本人から買っている（マリアは母国での名前と思われる）。

普段は多少ぎこちない日本語を話している。しかし、他人の話は微妙なニュアンスまで含めてきちんと理解しており、流暢な日本語を話しているシーンもある。

性格は陽気で好奇心旺盛な分いたずら好きでもある。自身と同じアジア系の不法入国者や小学生、闇金業者や櫻井よし子を知り合いに持つなど交友範囲はとても広い。

故郷では野生児で育ってきたらしく、その身体能力、視力、嗅覚は高い。靴とパンツをはくと気持ち悪くなり目が回る為、常にノーパンと裸足で過ごしている（冬場でも同じ）。たまに『DEATH NOTE』のLに似た仕草をする（膝を抱えて椅子にしゃがむなど）。

とてつもない貧乏暮らしを強いられており、日々の暮らしをクラスメイトからの援助（通称「クラス内ODA」。カエレ命名）と、足りない分は拾い食いや粗大ゴミを再利用する事でどうにか立てている。他の女子生徒が様々な私服で登場するのと違い、衣装はほぼ制服のみ。それでも、本人曰く不法入国する前とは比べ物にならない程恵まれているらしく、その健気さがさらなるクラス内ODAを誘発している。

一見高校生に見えないほど幼い感じだが、入国前には、ゲリラに村を焼き討ちされる程の死線をくぐってきた過去を持ち、外見に反して、クラスメイト達のバカ騒ぎに積極的には関わっていない。その為か、最近では締めの一言を担当することが多い（その分本編への絡みは減少している）。

なお、彼女の初登場時に絶望先生がズル休みしたため、先生は彼女の素性を知らず、名簿にも「誰ですか？」と書き込んでいた。先生自身も、特に深く追求する気はなさそうである。

関内太郎本人（元・関内太郎）は鹿児島県姶良郡牧園町出身（アシスタント前田君の出身地）、メソポタミア学園中学卒業、AB型、照三（籍売ってるぞう）という名の父を持つ、などの履歴を籍と共にマリアに売り渡し、現在はホームレスならぬクラスレスとしてダンボールハウス暮らし。勉強道具を売り、授業代行やノート写しをして得た金で細々と暮らしている。なお、一応男子の籍を買ったため、出席番号などの面では男子として扱われている描写がある。

貧乏な上に大食いな点は、『かってに改蔵』の山田さんに似ていると言える。

名前の由来は「籍売ったろう」。

常月 まとい（つねつき まとい）

2年へ組の女子生徒。出席番号25番。超恋愛体質・ストーカー少女。

多くの男性と交際遍歴を持ち、その過剰な恋愛感情がストーカー行為へと発展（それが原因で補導されたことも。ただ本人にはその自覚がない）。付き合う男性に応じて、服装やキャラががらりと変わる。現在は着物に行灯袴の文学女学生キャラ。台詞が歴史的仮名遣いになることもある(｢おはやうございます｣、｢私といふものが在りながら｣)。

心中に誘われて以来、望に恋している。毎回どこかに隠れていて、気が付くといつの間にか望の背後に立っている。また、彼女も元カレのたかしにストーキングされ、その元カレも違う女性にストーキングされていたりと、気がつけば後ろは大行列（「ストーカー数珠繋ぎ」）と化していたことがある。

自身が演じているキャラの為か、絶望先生はほとんどの場合ストーキングに気付いていないらしく、まといが台詞を発するたびに「いたんですか？」と言う。そのような理由でいつもは意思表示は少ないが、主に恋愛絡みの話題になると積極的に発言する一面もある。

また、男の名前で登録されている女の携帯番号も見破れる等、暗号の解読も得意。

名簿の書き込みは「愛が重い」。

名前の由来は「常（に）付き纏い」。

日塔 奈美（ひとう なみ）

2年へ組の女子生徒。出席番号27番。普通（平凡）少女。

可符香の幼馴染で、常に普通呼ばわりされ、「普通」という言葉にトラウマを持つ元不登校少女。初登場時、久しぶりに登校した際注目を集める為に不登校・不幸話（恐らく嘘）・リストカット（恐らく嘘）・狂言自殺などを繰り広げたが、へ組の面々のあまりにはじけた様子と自分を上回る悲愴さに、かなりショックを受ける。

その後は文字通り「普通」キャラとして登場。「普通」キャラのため、常に一般論を話し、ストーリーを普通に展開させる、などの役割を果たす（その度に「普通って言うなぁ！」と怒る）。そのため作品中では逆に異色の存在となっている。そのうえ、「普通」ということで制約が無いので、登場頻度は極めて高い。意外と胸は大きい。高校以前のアダ名は「なみ平」。iPodを所有していることから、パソコンもマックを使用（ただし気安く入ったので、ライトユーザーと思われる）。成績も平均的で、家庭もとりあえず普通のようだが、父親が不倫をしていたようである。

奈美本人は到底覚えていないようだが、幼稚園の時に可符香と思われる人物と話しているシーンがあるため、同じ幼稚園（または保育園）に通っていた可能性も高い（もしその通りであれば、彼女にトラウマを植え付けたのは、他でもない可符香である）。

『ぱふ』や季刊『エス』のインタビューによると、初期の構想は彼女がヒロインの予定で、不下校少年とのラブコメを描く予定だったらしい。

名前の由来は「人並み」。

藤吉 晴美（ふじよし はるみ）

2年へ組の女子生徒。出席番号28番。耳好き・カップリング中毒少女。

熱心なオタク少女。メガネとネコ耳にはこだわり強し。自分のみならず絶望先生にもコスプレなどをさせようとしている。カップリングはディアイザ派だが、最近は不安定で、イザディアもアリかとも思い始めている。彼女いわくギル×レイはありえないカップリングでキモイらしい（総じて年輩者のカップリングは苦手な傾向）。ノーマルカップリングはアス×カガとのこと。

モビルスーツに詳しかったり、ミライの思いに対するスレッガーの心情を理解したり、果てはデュオ×ヒイロの同人誌も愛読したりと、ガンダム作品全般に造詣が深いらしい。その他のカップリングとしてはONE PIECEのゾロ×サンがあげられるが、サン×ゾロを激しく拒否していた。なお2005年の冬コミ（C69）は落選した。

カップリング好きという点を除けばいたって常識人で大人しい性格だが、漫画の作風に於いては健全なものは苦手なようで、過去に描いた自作の雑誌「ヂャンプ」（少年ジャンプのパロディ）や町内会報に連載している4コマ漫画(単行本も有るらしい)の話をされるとキレる。また、好きな作品に対するこだわりもかなり強いため、自分のイメージに合わない場合などには激しく拒否反応を示す。

運動神経はかなりのものだが、これはコミケで同人誌を手に入れる為にダッシュを繰り返すうちに自然と身に付いたものらしく、当然ながら体育会系の方面には活かされてない。

兄が3人いて、3人ともアニメの専門学校に通っているが、3番目の兄は不登校。このためか兄たちの話題は嫌がる。また、自分の漫画の嗜好は親には隠している。

千里とは付き合いが長いらしく、互いに下の名前で呼び合ったり、一緒に修学旅行のしおりを作ったりする。そのこともあってか、千里が暴れだす兆候が分かるらしく、その時は素早く逃げようとすることもあるが、毎回のように被害に遭ってしまう。

名前の由来は、姓は「腐女子」、名はコミックマーケットの会場だった「晴海」。

三珠 真夜（みたま まよ）

2年へ組の女子生徒。出席番号30番。見たまま少女。

実は第一話から何度も背景に登場していた。目付きと同じく素行も悪い子だが、みんなが見た目で判断するまいとしているためと、真夜が犯人であることを示す証拠が多すぎるために、真夜に殴られた糸色交以外で本当に彼女を悪い子だと思っている人間はいない。決して無差別に意地悪をするのではなく、あくまでも自分が好きなモノだけにしか意地悪をしていない（不器用な照れ隠し？）。この設定が表された話以降の出番は少なめ。特技として、キーボードの演奏ができる。

名前の由来は「見たままよ」。

ことのん

2年へ組の女子生徒。出席番号不明。ネットアイドル。

肥満体型で美人とは言いがたいが、サイトの画像は加工修正されており、ネット上では結構人気らしい。その為かかなりのナルシスト。装いはゴスロリを好んで着ている。

「ことのん」はハンドルネームであり、現時点で本名は不明。

名前は声優の三石琴乃に由来しているのではないかと思われる。

[編集] 男子生徒

臼井 影郎（うすい かげろう）

2年へ組の男子生徒。出席番号3番。委員長、毛髪・存在感希薄。

クラスの（本当の）委員長を務めているが、存在も頭髪も薄く、果ては描線まで細い。頭の地肌が見えた時のみ、人並みの存在感を現すと言う不遇な身の上だが、作中での登場回数は多い。影が薄いことを利用して女風呂を覗くことも。

頭髪に関しては代々続いた薄毛の家系。その頭髪も登場回数を増すごとにどんどん薄くなってきている。かなりのマゾヒスト。前世は貴族だったらしい。

かなりの脚フェチで、現在あびるに惚れているが、まだ想いは伝わっていない。あろう事か、あびるの飼っていた小鳥が死んだ翌日に｢おいしい焼鳥屋知ってるんで 今度一緒に行きませんか｣と誘って心証を悪くしたことも。

久米田作品では『かってに改蔵』初期の地丹に近い存在であるが、影郎自体のキャラクターの原型は、『太陽の戦士ポカポカ』に登場したゲストキャラ・臼井ひろしにまで遡ると思われる。

名前の由来は「薄い影」と「ウスバカゲロウ」。また、「影郎」は官能小説家の「睦月影郎」から取った可能性も。

久藤 准（くどう じゅん）

2年へ組の男子生徒。出席番号6番。天才ストーリーテラー。

本を読むのが好きで、世界中の本を読みたいと思っている。学校では大草や木野と共に図書委員を務めている。

文学観はやや古風で写実主義寄りな傾向がある（その為か、作中「サナトリウム文学は好きではない」と発言している）。読書家だけあって書籍に対する評価はかなり辛口であり、また学業成績も優秀。

加えて天才的なストーリーテーリング能力を有しており、彼が創作した話を聞いた人は皆感動してしまう（その為、初登場時、望からは「心を読める」と勘違いされていた）。また、望に依頼され、寝物語を語って周囲の人々を眠らせたこともある。

性格は冷静かつ温厚で、千里の暴走にもさほど動じていない。また面倒見が良い一面もあり、よくマリアや交を肩車して遊んであげるシーンがある。ルックスの良さもあいまって女子の人気が高い。

名前の由来は「ジュンク堂書店」、及び、ジュンク堂の創業者兼社長・工藤恭孝の父「工藤淳」。

[編集] 糸色家

旧家の流れを汲む旧財閥の一族。望同様、名前を繋げて読むと「絶○」となる共通点が存在する。また、その職業柄「先生」と呼ばれる者が多い。

糸色 大（いとしき ひろし）

望の父で、糸色家の当主。名前を繋げて読むと「絶大」となる。

職業は衆議院議員。面白い事が大好きで、かなり突飛な事であっさり容認する豪快な性格。

現時点（7巻）では、久藤准の想像の中に登場したのみ。その為、家系図ではシルエットでの登場となっている。

糸色 妙（いとしき たえ）

望の母。名前を繋げて読むと「絶妙」となる。

家系図ではシルエットで登場。

糸色 縁（いとしき えにし）

糸色家5兄妹の長男。交の父。父親・大から何らかの原因で絶縁されており、その所在は一族の者もよく知らないようである。繋げて読むと「絶縁」となる事から、可符香は「絶縁先生」と呼んだ。ただし、何の先生か、そもそもなにかの先生なのかは不明。その名の通りやたらと縁のない人で皆に会いに来てもすれ違いになり会えずに帰ることがしばしば。

糸色 景（いとしき けい）

糸色家5兄妹の二男。職業は画家。アトリエ『景』を持っている。思い込みと独創が非常に激しい、究極の自己完結型人間。可符香ですら理解できない難解な絵を描く。自室の壁にある染みを妻と呼ぶ（名前はカベの染みなのに「由香（ユカ）」）。

繋げて読むと「絶景」となる事から、可符香は「絶景先生」と呼んだ。人の話は聞いてない性質のためか、弟の命や望と違ってネガティブ思考は全く無い。髪が長い。

糸色 命（いとしき みこと）

糸色家5兄妹の三男。5兄妹の三兄で、職業は医師。『糸色医院』を開業している。いつも白衣を着ている。日頃は理知的で穏やかな性格だが、繋げて読むと「絶命」となり、それ故に「絶命先生」と言われるとキレて暴れる為、禁句とされている。また、名前のせいで医院が流行らない事を気にしている。更にその名前が患者に不安を与えるらしく、やたらとセカンドオピニオンを付けられることにプライドが傷つけられるらしい。

弟の望に対しては幾分対抗意識を持っているようで、少し意地悪になるときもある。景によると、望同様幼い時は女の子に間違えられることが多かったらしい。

糸色 交（いとしき まじる）

縁の長男で、望の甥に当たる。名前を繋げて読むと「絶交」となる。

実家と父が絶縁状態にある為に本家との関係は微妙らしい（ただ、望や倫からは差別的な扱いは受けていない）。しかも現在両親とは離れ離れになっており、叔父・望のもとに身を寄せている。ちなみに2年へ組には彼用の席が与えられている他、彼の世話当番も存在する（小節あびる、藤吉晴美、小森霧など。しかし作中では何故か久藤准と一緒にいることが多い）。

登場するたび酷い目に遭うことが多く（主に木津千里のせいで）、トラウマが増えていく（長い髪、床、大掃除、たて笛などといったもの）。

年齢が5歳のわりには少しマセており、何かと背伸びしたがる傾向。年少者であるにも関わらず、他人に対して尊大。ある意味、純粋な性格をしている薄幸の少年。眞鍋かをりとカリスマロッカーのオゼキ（尾崎豊がモデル）のファン。

時田（ときた）

糸色家に仕える執事で、可符香曰く「セバスチャン」。あらゆる面で家人をサポートする仕事のプロで、職務の為に乙女ロードに調査に出向いたこともある。

モデルは『無敵鋼人ダイターン3』に登場する「ギャリソン時田」。作者は、登場理由を「ある執事漫画に対抗するため」としている。

[編集] その他

新井 智恵（あらい ちえ）

保健室のカウンセラー。めっきり絶望先生の相談役と化している。

実はナイスバディの持ち主。怒ったときは目つきが恐く(絶望先生談)、言う時は言う性格（臼井影郎に面と向かって｢ハゲ」と言った）。この特性が高じて、SMの女王様的な一面を見せることも。

自らのサディズムを活かすためか、風俗店で仕事をしているかのような疑惑があるが、作中では曖昧に描写しているため、真相は不明。

名前の由来は「ニーチェ」から（新井智恵＝にいちえ＝ニーチェ）。

甚六先生（じんろく）

絶望先生の同僚の先生。中年。ごく初期には雑誌の人物紹介欄にも登場しており、レギュラーキャラとして活躍するかに見えたが、結局定着しなかった。

穏やかそうな風貌に反して、背中には刺青がある。詳細は不明だがかなり激しい過去を持っているようである。

パチンコ好きから、漫画好きになった。音楽の趣味はかなり若い。

一旧さん（いっきゅう）

第五十話にて登場した、絶望先生の小学校時代（私立蔵井沢蓮旦小学校卒）の旧友（しかし、実際は出会った直後だけ親しかった「1日友」）。その後は普通に絶望先生と友達付き合いをしている。本名や職業は不明。

自他共に認める「旧道楽」で、「旧姓」を得る為に倫を拉致して、婿入りしようとした事もある。車ではトヨタ・カローラの初代と三代目モデルが主な愛車。

ゲーム好きらしく、これに関しては新しい機種も普通に楽しんでいる。旧ネタ以外にも場面的に脈絡が無く唐突に登場したり、時に損な役回りになったりすることもあったりと特性を越えた柔軟さもあり、さりげなく潤滑油的な存在にもなっている。

名前の由来は一休さんから。

万世橋 わたる（まんせいばし わたる）

2年へ組の隣、ほ組の男子生徒。

外見や言動などが典型的なオタク。やや意地っ張りでオタクとしてのアイデンティティーの一般化を嫌う志向があり、「もう萌えはおしまい!!」「これからは惚れと言う!」などと主張している。オタクなだけにアキバの情報にも詳しく、それ故にアキバの現状を憂いているなど、硬派なオタク。

クラスではいじめられているようで、報復に爆弾を作ったこともある。

女性の好みは現実の女性を避ける傾向にある（本人曰く、「より2次元に積極的なだけ」）。その一方で“妹系”にはこだわりがあるがこちらもあくまで創作物における嗜好のため、家が火事になった際、逃げ遅れた妹よりもグッズの方を救い出すほど入り込んでいる（直後妹は消防隊員に助けられ、わたるは当然母に怒られた）。

また、過去にトランクスを短パンだと思い込んで、外出の際によく身に着けていたことも。

名前の由来は秋葉原にある、神田川にかかっている万世橋から。

木野 国也（きの くにや）

2年の男子生徒。クラス及び出席番号は不明。どこかのクラスの図書委員。

久藤准と同じく図書委員で読書仲間のようである。久藤の創作話にはよく感動させられているゆえに一目置いており、強いライバル意識を燃やしている。文学観は久藤に比べると現代的かつ文体はライトノベル調。作品の情感的側面なども幾分意識している点は浪漫主義寄りな傾向。

名前の由来は紀伊國屋書店。

たかし

常月まといの元彼氏。初めはまといのストーキングに悩まされていたのだが、まといが絶望先生のストーキングをするようになると、逆にたかしがまといをストーキングするようになる。風俗嬢と付き合っている模様。草野仁のファンであり、草野仁に関するグッズを集めている(仁君人形やザ・ワイドDVDBOXなど)。

そして、草野仁が司会する『世界ふしぎ発見』・『ザ・ワイド』を欠かさず視聴していることもあってか、勉学は出来る方（二のへ生徒ではないが期末テストを受けており、結果は7位）。

また、草野仁つながりかマッチョ願望があるらしく、主にプロテインと鉄アレイで筋トレも欠かさずやっている模様。

皇帝ペンギン

第二十話で登場した、「うろ覚えでかかれた皇帝ペンギン」。太極図のような顔をしている。登場以降ほぼ毎回話の扉絵、背景などに頻出する。動物を描くのが下手な作者にとっては珍しく上手く書ける動物。ペンギンなのに歯が生えている。なお、本編に登場するのは、成鳥ではなく、幼鳥である。

天下り様

第二十五話で登場した、文部科学省の方から2年へ組に天下ってきた初老の男性。週に一回学校に来るだけで80万円もらえるらしい。退職（退学？）金目当てで掃除用具入れのロッカーで喫煙したこともあった。本人曰く「クラスの役に立ちたい」とのことだが、ろくでもないことを次々と提案する。初登場以来クラスに居ついてしまったらしく、教室のどこかに毎回登場しているが、発言はまったくない。

コウノトリ

第四十一話で初登場。交に「赤ちゃんはどこから来るの？」と聞かれた命が「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんだよ。」とはぐらかしたのを聞いた千里が、本当にコウノトリに赤ちゃんを運ばせた。登場以降ほぼ毎回話の扉絵、背景などに赤ちゃんと共に頻出する。赤ちゃんの所在及び性別は不明。モデルは物語の舞台と黒い嘴、鋭い目つきから特別天然記念物のニホンコウノトリだと推測される。

犬

第四十六話で初登場。三珠真夜によって肛門に棒を刺された犬。登場以降ほぼ毎回話の扉絵、背景などに頻出する。刺さっている棒が増えることも。

櫻井よし子（さくらいよしこ）

第十三話で背景に現れてから、ほぼ毎話で背景などに頻出する。また第三十四話では台詞付きで登場。

「感動が盗まれている」

映画館で上映前に流される、海賊版DVDの撲滅を訴えるコマーシャルが元ネタ。黒い涙を流す少女（演：谷村美月）の映像と共に、「映画が盗まれている　感動が盗まれている　大切なものが汚されていく」というフレーズが出てくるものだが、この漫画では黒い涙を流す眼とフレーズの一部のみで第五十三話から毎回話の背景に登場している。フレーズが変わっていることも。

麻生太郎（あそうたろう）

第五十九話で『RozenMaiden』6巻を読んでいる姿で登場し、その後毎回背景に登場している。

漫画家（まんがか）

時々出てくる長髪に無精髭をはやしたキャラクター。モデルは久米田康治本人。このキャラクターは主に自虐ギャグや、作者本人の主張（もしくは愚痴、ひがみ等）が台詞として出ていることが多い。『かってに改蔵』でも出てきた。本人曰く、自身の作品がアニメ化される事を避けてきたらしい。

前田君（まえだくん）

メガネをかけたキャラクター。登場時によって職業が異なったりする。ストーカー数珠繋ぎの一人。モデルはアシスタントの前田君。

火田（ひた？）

コミックス第一集巻末の紙ブログに登場。かつて作者が住んでいた家の新しい住居人らしく、萌御殿に改装したらしい。モデルは久米田の愛弟子で同じく漫画家の畑健二郎。名前は「火田」を繋げて一文字にすると「畑」となることから。

鈴木（すずき）

元2年へ組の男子生徒。新年度は進級。

萌アニ命。万世橋わたると同一種であるため、登場頻度は高くない。容姿も万世橋わたると似ている。

田中 一郎（たなか いちろう）

元2年へ組の男子生徒。新年度は進級。

サッカー部（プロは絶望的らしい）。中学のころは野球部だったらしいが、後輩からは疎まれていた様子。

[編集] 単行本

• さよなら絶望先生 第一集 2005年09月16日発行 ISBN 4063635821
• さよなら絶望先生 第二集 2005年12月16日発行 ISBN 4063636194
• さよなら絶望先生 第三集 2006年03月17日発行 ISBN 4063636461
• さよなら絶望先生 第四集 2006年06月16日発行 ISBN 4063637034
• さよなら絶望先生 第五集 2006年09月15日発行 ISBN 4063637239
• さよなら絶望先生 第六集 2006年12月15日発行 ISBN 406363762X
• さよなら絶望先生 第七集 2007年02月16日発行 ISBN 9784063637939
• さよなら絶望先生 第八集 2007年04月17日発行予定 ISBN 9784063638189

[編集] 単行本について

カバーは和紙仕様。 第一集～第四集は通常の紙(コート紙)の帯。第五集は帯無し。第六・七集の帯はカバー同様の和紙仕様。 第六･七集は帯に続刊の発行予定日が記載されている。

各話に雑誌掲載時には見られない扉絵と、章末には新キャラの紹介（新キャラがいない場合は追加のオチやおまけの四コマ漫画）などが付く。随所に時事ネタなどの細かい変更が見られ、話によってはコマの拡大や内容の追加も見られる。以下に雑誌掲載時との大きな変更点を列挙する。

• 第一集十話147ページ5コマめ～149ページ3コマめ：まといのエピソード追加
• 第二集十三話44・45ページ見開き：宇宙の真理のコマ拡大
• 第二集十八話114ページ5コマめ～116ページ5コマめ：千里の千里眼のエピソード追加
• 第三集二十三話42・43ページ見開き：千里「ここが勝負の分かれ目よん」のコマ拡大
• 第四集三十三話38・39ページ見開き：デッドスペースのコマ拡大
• 第六集五十六話88・89ページ見開き：おっぱいW杯の見開きゴマ（袋とじのお願い）追加
• 第七集六十三話40・41ページ見開き：優先順位を間違える男の裸のコマ拡大・2カット追加編集

カバーの折り返し部分（前）には、「前巻までのあらすじ」と称して本筋とは全く関係のないマッドなエピソードを紹介。カバーの折り返し部分（後）には、有名な文学作品の文章をパロディー化した「絶望文学集」を掲載。 カバー下の表紙には、カバーとは異なる絵や四コマ漫画が描かれている。『かってに改蔵』（4巻以降）と同じだが、『さよなら絶望先生』のほうが概して絵が丁寧。表裏ともに描かれているが、一方は小森霧のサービスショット（第六集のみ119ページへ移動）。

毎巻末には、作者が単行本に載った話のテーマに沿った小話「紙ブログ」を掲載。『かってに改蔵』の「今巻の反省文」と同様で、内容は明るくない。他の巻末コンテンツとしては、木村カエレの告訴状を載せる「今回の告訴」、読者から送られてくるイラストや写真を載せる「絶望学級通信」、毎集企画の異なる特別コンテンツ（下記参照）がある。

• 第一集：本作の連載開始前にさよなら絶望先生の「予告編」と称して週刊少年マガジンに掲載された一編を特別収録。しかしそれは廃校寸前の小学校を舞台にした物語、というものであり、まったく本作の内容とは関係がないものだった。
• 第二集：「今集のアンケート」を掲載。一般的なアンケートと異なり、質問内容や選択肢がひどくネガティブである。
• 第三集：「週刊絶望先生批評」と題する4ページの漫画を収録。元ネタは週刊フジテレビ批評。司会の千里と久藤が、本作品に寄せられた読者の批評（かなり辛口）を次々紹介するというスタイル。
• 第四集：「特集 二人はどこへ行く 久本康×米田治[異色対談]」を掲載。久米田康治は実は久本康と米田治という二人の漫画家であるという設定は『かってに改蔵』で初出。もちろん実際はそうではない。
• 第五集：スプーのえかきうた騒動を元ネタにした「絶望先生えかきうた」を掲載。うたのおねえさんは千里でうたのおにいさんは久藤。
• 第六集：「緊急救済企画」として、単行本と同日発売予定だったが実現しなかった2007年の隔月めくりカレンダーの一部（9/10月・11/12月の2枚を除く4枚）を白黒で掲載（本来カラーだったらしい）。
• 第七集：脳トレのパロディである「絶望的膿（のう）トレ!」という時事ネタまじりのクイズやパズル。このパズルでアニメ化されることが発表された。

[編集] アニメ

U局にてアニメ化と、書店で配布されるコミック注文書（2007年3月分）に記載され、講談社のHP[1]にも同様の情報が掲載されたが何故か度々消去された（2007年3月）。2007年19号にて作中内でさらっとアニメ化が発表された（同月発売の単行本にて正式発表の予定）。

もし実現すれば久米田康治作品初のアニメ化である。

[編集] 海外での展開

• 台湾では、東立出版社が講談社から正式認可を受けた繁体字中国語版の単行本を『絶望先生』というタイトルで5巻まで刊行している（2007年3月現在）。装丁は日本版と同じ。
• 韓国では、鶴山文化社が講談社から正式認可を受けたハングル版の単行本を『안녕, 절망선생』（ローマ字転写：「Annyeong, jeolmangseonsaeng」、意味：「さよなら、絶望先生」）というタイトルで6巻まで刊行している（2007年3月現在）。カバーの絵柄は日本版と同じだが和紙仕様ではない。カバー下の絵や巻末コンテンツも健在。台詞や背景に箇条書きにされる文章に関して、韓国では一般的に知られていない事物や日本国内でのみ通用する元ネタなど単純な翻訳だけでは理解が困難な箇所には、コマ外にハングルによる簡単な解説が付けられている。

[編集] 外部リンク

• 週刊少年マガジン公式HP さよなら絶望先生紹介ページ
• ゆとりWeb内 さよなら絶望先生元ネタ検証サイト
• さよなら絶望先生 元ネタWiki