デルタ線
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- 鉄道において線路を配置する形態の一つ。本項で細説。
- 放射線の一種。荷電粒子が高速で物質中を通過する際に、原子、分子などからたたき出される電子のうち、それ自身が大きなエネルギーをもち放射線として観測されるようなものをデルタ線(δ-ray)と呼ぶ。
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デルタ線(でるたせん)は、三角線(さんかくせん)とも言い、三角形に敷設された線路のことである。列車の進行方向を変えずに各方向に直通できる。英語ではwye(ワイ)という。また転車台(ターンテーブル)の代わりに、各頂点の分岐点(分岐駅)で折り返して機関車、電車などの車両や列車の編成の向きを変えるためにも用いられる。ギリシャ文字のデルタ(Δ)に形が似ていることから名付けられた。
1950年代に運行されていた特別急行列車「つばめ」・「はと」は、上下列車とも編成の最後尾に展望車を配する必要や、また三等車スハ44形の2人がけ座席が一方向き固定式であることから、東京・品川、大阪の双方において、全編成を方向転換させるという方法を採った。このような方向転換方法は三角線回し(さんかくせんまわし)と呼ばれている。尚、このような編成の方向転換については、電車列車の場合でもまれに行われることがある。また、1997年に上野駅停車時の騒音源を離すため「北斗星」・「あけぼの」等の荷物車・電源車の向きを逆転させるために、このようにして全ての使用編成の方向転換を行ったことがある。
また、蒸気機関車も車両の進行方向によって前後が決まっているため、進行したい方向によって、車両全体の向きを転換する必要がある。通常はターンテーブルが用いられる。しかし、ターンテーブルを設置せずにデルタ線を使用して、方向転換する事もあった。敷地が確保できる場合、ターンテーブルよりデルタ線の方がコスト的に安いためか、軽便鉄道等に多く見られた。数は少ないが、国鉄にも蒸気機関車の方向転換を目的としたデルタ線がかつて存在していた。
デルタ線の例 | |
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京葉線西船橋駅付近模式図 |
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