四日市駅
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四日市駅（よっかいちえき）は、三重県四日市市本町にある東海旅客鉄道（JR東海）および日本貨物鉄道（JR貨物）関西本線の駅である。
近畿日本鉄道（近鉄）の四日市付近における経路変更と住宅地の内陸方向への展開により、現在では四日市市の代表駅の地位は近鉄四日市駅に奪われており、市民のあいだで「四日市駅」とは「近鉄の駅」であり、こちらは「JRの四日市駅」と呼ばれている。両駅は距離にして2キロほど離れているため、訪れる際は注意が必要。
東にある四日市港まで日本貨物鉄道管轄の側線（通称：四日市港線）2.5kmが伸びており、途中の千歳運河を渡るところに国の重要文化財になっている現役唯一の可動鉄道橋末広橋梁があることで有名。また、当駅より関西本線の支線が塩浜駅まで伸びている。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
※日本貨物鉄道の四日市駅もあり、1つの駅を3つの鉄道会社が共有している。
[編集] 駅構造
島式1面3線のホームを持つ地上駅。伊勢鉄道普通列車が使用する3番線は、2番線を南四日市側に50ｍ程歩いた先に設置されている。ホームまでは長い跨線橋を渡らねばならない（多数の留置線を有するため）。
駅構内および駅舎は広大だが使われていない施設が多すぎる上に、バリアフリー対策も遅れているなど時代に合わない構造である。トイレは改札内になく、駅出口から南に50mほど歩かなくてはならないなど使いにくい。このように非常に使いにくい駅であるので、駅全体の改築が望まれている。
人件費抑制のため、近年では駅員を減らす傾向にある。早朝や深夜のほか、昼間でも短時間ではあるがみどりの窓口が閉まっている時間帯がある。なお、昼間は横のJR東海ツアーズでも購入可能である。 自動券売機・自動改札機は深夜は使用停止となるため、自動改札機は扉無しの簡易型に格下げ、無人駅と同じ集札箱も設置された。
| 1 | ■JR関西本線（下り） | 亀山方面 |
|---|---|---|
| ■伊勢鉄道伊勢線経由 | 津・松阪方面（特急・快速） | |
| 2 | ■JR関西本線（上り） | 名古屋方面 |
| 3 | ■伊勢鉄道伊勢線 | 津方面（普通列車） |
[編集] 貨物駅
JR貨物の貨物駅は、旅客駅の東側に位置する。
- 取扱貨物
- コンテナ貨物
- 車扱貨物
- 現在は専用線発着のもののみを取り扱い、一般向けのものは営業設定のみである。
- 産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。
- 駅構造
- 3面のコンテナホーム、4本のコンテナ荷役線、その他数本の留置線を有する。
- 専用線
- 駅の北、1kmほどの場所にあるコスモ石油四日市製油所のタンク車用出荷設備へ続くものでは、石油の発送を行っている。
- 旧四日市港駅にある太平洋セメント四日市出荷センターへ続く専用線では、東藤原駅からセメント輸送列車が運行されている。
- その他
[編集] 駅前
- タクシープール
- ロータリー
[編集] 駅周辺
西側には街路樹のある中央通りがあり、2kmほど行くと近鉄四日市駅がある。東側は四日市コンビナートの一帯となっている。
[編集] バス路線
- 三重交通
- 1番乗り場
- 71系統 福王山（近鉄四日市経由）
- 94系統 市立病院（近鉄四日市経由） ※1日1本平日のみ
- 95・96系統 ガーデンタウン東日野（近鉄四日市経由）
- 2番乗り場
- 61系統 宮妻口（近鉄四日市・室山・高花平経由）
- 62系統 山本・椿大神社（近鉄四日市・室山・高花平経由）
- 63系統 小山田病院（近鉄四日市・室山・高花平経由）
- 64系統 高花平（近鉄四日市・室山経由） ※1日1本平日のみ
- 3番乗り場
- 95系統 四日市港（千歳町経由）
- 96系統 四日市港（曙町経由）
- 4番乗り場
- 01系統 市立病院（東新町・近鉄四日市経由）
- 02系統 近鉄四日市（東新町経由）
- 1番乗り場
[編集] 歴史
かつて、伊勢電気鉄道（のち近鉄名古屋線）が国鉄駅に隣接して四日市駅を設置して接続駅としたが、1956年の善光寺カーブを始めとする急曲線の解消、短絡を目的とした経路変更により廃止し、西側の諏訪駅近傍に近鉄四日市駅を建設した。
伊勢電気鉄道はのちに三重軌道より四日市～諏訪間の線路敷を譲受して桑名へ路線を延伸したが、三重軌道の後身の三重交通は、かつて譲渡した四日市～諏訪間の鉄道路線を復活させることはなかった。
- 1890年（明治23年）12月25日 関西鉄道の駅として開業。
- 1907年（明治40年）10月1日 国有化。
- 1915年（大正4年）12月25日 三重軌道が四日市～諏訪間を開業。近鉄内部線の前身。
- 1916年（大正5年）3月3日 四日市鉄道が四日市～諏訪間を開業。近鉄湯の山線の前身。
- 1920年（大正9年）12月21日 関西本線の支線の四日市～四日市港間開業
- 1922年（大正11年）3月1日 伊勢鉄道（のちの伊勢電気鉄道）が開業。近鉄名古屋線の前身。
- 1927年（昭和2年）11月29日 四日市鉄道の四日市～諏訪間廃止。
- 1928年（昭和3年）1月29日 三重鉄道の四日市～諏訪間が廃止。
- 1956年（昭和31年）9月23日 近鉄名古屋線が経路変更。海山道～四日市～諏訪（現在の近鉄四日市）間廃止。
- 1985年（昭和60年）3月14日 四日市～四日市港間が廃止。路線自体は現在もJR貨物の側線として存続。
- 1987年（昭和62年）4月1日 国鉄分割民営化によりJR東海・JR貨物の駅となる。
- 2006年11月25日 TOICA導入。
[編集] 隣の駅
- 日本貨物旅客鉄道
- 関西支線
-
- 四日市駅 - 塩浜駅
-
[編集] その他
かつては、三岐鉄道が四日市駅まで乗り入れをし、富田浜～四日市間には、乗り入れ列車専用の「午起駅」もあった。
四日市市の再開発の一環として、市の中央通りを四日市港まで延伸するとともに、四日市駅を高架化し貨物施設は霞地区へ移転させる案があったが、最近は収縮ぎみである。
