天理駅
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天理駅(てんりえき)は、奈良県天理市にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)及び近畿日本鉄道の駅。天理市の代表駅である。
2003年(平成15年)に地下駐輪場が完成した。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
JR桜井線のホームは高架の2階にあり、島式2面4線(うち1面2線は多客時以外閉鎖)の配置である。高架下1階の南側がJRの駅施設(待合室・出改札・コンコース)、奈良方には団体列車用の留置線があり、その構内配線から団体列車運行時の規模の大きさが分かる。また、ホーム有効長は標識を参考にすると実は桜井線通常列車で最大の6両の倍の12両分程のホームの長さがある。北側が近鉄の駅施設で、天理線は1階に桜井線とは直角に西方から乗り入れており、ホームは頭端式4面3線で、駅西側には引き上げ線(1番線から進入・出可能)がある。改札口からは段差なしで通行できる。JR線のりばにはICOCAの使用が可能な自動改札機とエレベーターが設置されている。
[編集] のりば
[編集] JR線
- 団体専用臨時ホーム(架線が張っていない)
- 団体専用臨時ホーム(架線のあるホームで、団体用電車はここで待機する事が多い)
- 奈良・京都方面(但し17時台の1本のみ2番線から発車する)
- 桜井・高田方面
[編集] 近鉄線
- 大和西大寺・奈良・難波・京都・橿原神宮前方面
- 大和西大寺・奈良・難波・京都・橿原神宮前方面
- 大和西大寺・奈良・難波・京都・橿原神宮前方面
- ※どのホームからどの種別という区別はなされていないが、京都行の急行は3番線から発車する事が多く、通常日中は1番線が使われる事はない。乗車・降車用に両側にホームがあり、多客時に対応している。
[編集] 利用状況
天理市の中心駅である事から日常的な利用の他、特筆すべきは天理教の信者の利用(いわゆる「おぢばがえり」)がある。
毎月26日の月次祭を始めとする祭礼時には、近鉄・JR共臨時列車や団体専用列車(通称:天理臨)が運転され、多数の信者が乗降する。
因みに、近鉄天理駅の1日の利用客は2005年11月8日の調査結果によると11,250人で、近鉄の全調査対象駅(323駅)中72位、奈良県内の近鉄の駅(90駅)の中では19位、そして天理線の駅では最多となっている(橿原線乗り換え駅である平端駅よりも多い)。
[編集] 駅周辺
[編集] 路線バス
特記以外は奈良交通
- 1番のりば
- 2番のりば
- 3番のりば
- 65系統 シャープ総合開発センター行(憩の家外来棟経由)
- 50系統 JR奈良駅行(櫟本、県庁前(奈良公園)、近鉄奈良駅経由)
- 82系統 JR奈良駅行(憩の家病院、櫟本、県庁前(奈良公園)、近鉄奈良駅経由)
- 92系統 JR奈良駅行(憩の家外来棟、櫟本、県庁前(奈良公園)、近鉄奈良駅経由)
- 44系統 JR奈良駅行(添上高校、県庁前(奈良公園)、近鉄奈良駅経由)
- 83系統 二条大路南一丁目行(憩の家病院、櫟本、県庁前(奈良公園)、近鉄奈良駅経由/土曜・休日のみ)
- 47系統 二条大路南一丁目行(櫟本、県庁前(奈良公園)、近鉄奈良駅経由/休日のみ)
- 93系統 二条大路南一丁目行(憩の家外来棟、櫟本、県庁前(奈良公園)、近鉄奈良駅経由)
- 空港リムジンバス 大阪国際空港行(大阪空港交通と共同)
- 高速バス「やまと号」
[編集] 歴史
- 1898年(明治31年)5月11日 奈良鉄道の丹波市駅(たんばいちえき)として開業。
- 1905年(明治38年)2月7日 関西鉄道の駅となる。
- 1907年(明治40年)10月1日 国有化。官設鉄道の駅となる。
- 1915年(大正4年)2月7日 天理軽便鉄道(現在の近鉄天理線)の天理駅開業。
- 1921年(大正10年)1月1日 天理軽便鉄道が大阪電気軌道(大軌)に譲渡。
- 1941年(昭和16年)3月15日 大軌が参宮急行電鉄と合併し、大軌天理駅が関西急行鉄道(関急)の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 関急天理駅が近畿日本鉄道(近鉄)の駅となる。
- 1963年(昭和38年)5月25日 国鉄丹波市駅が天理市駅(てんりしえき)に改称。
- 1965年(昭和40年)9月1日 国鉄線高架化に伴い線路付け替え・駅移転。天理駅に改称し近鉄天理駅と駅統合。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化によりJR西日本と近鉄の駅となる。
[編集] 隣の駅
- 近畿日本鉄道
- 天理線
- ※天理臨特急は大和八木駅で名阪乙特急と併結