海浜幕張駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
海浜幕張駅(かいひんまくはりえき)は、千葉県千葉市美浜区ひび野にある東日本旅客鉄道(JR東日本)京葉線の駅である。
目次 |
[編集] 駅構造
- 島式ホーム2面4線を持つ高架駅である。開業後しばらくは2番線・3番線には線路が敷かれていなかった。発車の際流れる放送は、以前は単純な電子ベルであったが、2005年3月26日(プロ野球開幕日)からは地元球団、プロ野球の千葉ロッテマリーンズの球団歌『We Love Marines』のサビ部分が全ホーム共通の発車メロディとなっている。
- 西船橋駅から南船橋駅を経て乗り入れてくる武蔵野線からの列車の終点駅となっているため武蔵野線の列車と京葉線内の列車の両方が利用可能。ただし、朝夕の通勤時間帯以外の早朝・日中・深夜などは当駅までの直通電車が存在しないため、南船橋駅(もしくは市川塩浜駅)での乗り換えでしか武蔵野線が利用できない(2002年12月のダイヤ改正以前は日中も乗り入れていたが、京葉快速が南船橋に停車することに伴い、廃止された)。尚、東京方面の時刻表には南船橋駅での武蔵野線接続時間が記載されているものもある。
- 外側の1番線、4番線が本線、内側の2番線、3番線が副本線で、緩急分離や緩急結合、折り返しに使用される。
[編集] のりば
1 | ■京葉線 | 蘇我・内房線・外房線方面 |
2 | ■京葉線 | 蘇我方面(一部東京方面) |
■武蔵野線直通 | 西船橋・新松戸・府中本町方面 | |
3 | ■京葉線 | 南船橋・舞浜・新木場・東京方面 |
■武蔵野線直通 | 西船橋・新松戸・府中本町方面 | |
4 | ■京葉線 | 南船橋・舞浜・新木場・東京方面 |
- 副本線
2番線・3番線は当駅始発と優等列車待ち合わせの2つの役割を担っている。
- 朝ラッシュ時の折り返し武蔵野線直通電車はすべて2番線から発車。
- 10時から16時までの折り返し東京方面は蘇我方面からの京葉快速との接続のため平日はすべて3番線(9時55分から)、土休日は1分(11時より)と31分が3番線、16分(11時より)、46分(11時、13時台は特急が運行されず、京葉快速は4番線到着の為3番線)と10時3分と20分の新習志野行が2番線から発車。尚、土休日16分と46分の東京行が2番線発車なのは当駅止まりの各駅停車が2番線到着後、京葉快速東京行が当駅で特急の待ち合わせを行い、3番線ホームを使用するため。
- 夕ラッシュ時の武蔵野線直通電車は平日は18時58分、19時29分、47分、20時13分、21時33分、22時、土休日は18時55分が3番線、それ以外は2番線始発。
- 東京方面は土休日17時17分、18時6分、20時7分、59分が3番線、それ以外は2番線始発となる。
- 京葉車両センターから新習志野駅に回送され、新習志野駅から回送された当駅始発新習志野行の電車が平日1本(15時15分)、土休日3本(11時4分、14時4分、15時49分)あり、土休日15時49分のみ3番線から、それ以外はすべて2番線から発車。
[編集] 利用状況
2005年度の乗車人員は1日平均48,813人である。京葉線内では東京駅を除くと、舞浜駅、新木場駅、新浦安駅に次ぎ第4位である。また千葉市内では第3位(1位・千葉駅、2位・稲毛駅)の乗車人数である。
[編集] バス路線
[編集] 高速バス
- 天理駅・JR奈良駅・近鉄奈良駅 (やまと号、奈良交通と共同運行)
- 堺東駅・堺駅・和歌山駅・和歌山市駅 (和歌山バスと共同運行)
- 大津駅・山科駅・京都駅八条口
- 新大阪駅・梅田(阪急三番街・ハービスOSAKA)・三宮バスターミナル (阪神電鉄バス・阪急バスと共同運行)
- 鹿島神宮駅 (関東鉄道と共同運行)
- 成田国際空港 (成田空港交通・ちばシティバスと共同運行)
- 羽田空港 (京浜急行バス・東京空港交通と共同運行)
[編集] 路線バス
- 京成バス
千葉マリンスタジアムでの千葉ロッテマリーンズ主催公式戦が行われる場合、「マリーンズ号」という臨時直通バスが運転される。当初は無料運行だったが、現在は他のマリンスタジアム行きのバスと同額の運賃大人100円(小人50円、バス共通カード使用不可)が徴収される。また、乗り場は駅バス乗り場ではなく、駅反対側にあるプレナ幕張のグッズショップ「マリーンズボールパーク」前の特設バス乗り場より乗車する。
- 京成バス・平和交通
- ベイタウン循環(マリンルート・タウンルート)
- ハイテク通り循環
- 幕張駅・長作町・八千代台駅
- 幕張本郷駅
[編集] 飲食店
駅構内には、吉野家、そばうどん、カレー屋、コンビニNEWDAYS等が入居する。なお、吉野家は他店と比べてメニューが限定されているので注意。
[編集] 駅周辺
- 幕張新都心
- 千葉マリンスタジアム(千葉ロッテマリーンズの本拠地)
- 幕張メッセ
- アパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>やホテルニューオータニ幕張をはじめとする6軒の大型ホテル
- 千葉運転免許センター
- 神田外語大学
- 昭和学院秀英中学校・高等学校
- 千葉県立幕張総合高等学校
- 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校
- 放送大学
- ガーデンウォ~ク幕張(アウトレットモール)
- プレナ幕張
- シネプレックス10幕張
- パルプラザ幕張
- カルフール幕張
- コストコホールセール
- JETROアジア経済研究所
- JA共済幕張研修センター
幕張新都心の玄関口の駅であり、北西側、南西側にはイオングループやシャープなど、いくつかの企業が入る高層ビルが立ち並んでいる。
もともとは周辺に住宅がなかったが、駅からやや離れたところにマンション群が建ち、その後、より駅に近いところにもマンションが立ち並ぶようになった。しかし、駅前にもまだ大きな空き地があるなど、開発が終わっているわけではない。今後の更なる発展が期待される。
[編集] 歴史
京葉線全通時には快速列車すら停車しない駅であったが、現在では幕張新都心の整備により駅周辺が発展し京葉線内で唯一特急が停車する駅にまで成長した。
[編集] その他
- 「幕張」と言えば上記の通り幕張新都心の玄関駅であるため当駅周辺を指すことが多いが、本来は総武線幕張駅・幕張本郷駅周辺を指す。この2駅とはかなり離れた場所にある。当駅から総武線方面に向かうためにはバスを利用するか、30分かけて歩くかの2方法になる。この事は次駅の検見川浜駅、次々駅の稲毛海岸駅にも言える。
- 駅名は元々埋立地で地名がなかった為、北を通る総武線幕張駅・幕張本郷駅を拝借する形で駅名となった。開業前は「新幕張」という仮称が付けられていた。