第8回選抜中等学校野球大会
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出場校 | 19校 |
優勝 | 広島県立広島商業学校(初) 夏春連覇 |
試合数 | 18試合 |
選手宣誓 | --- |
総入場者数 | --- |
本塁打数 | --- |
第8回選抜中等学校野球大会は、1931年(昭和6年)4月1日から4月8日までの間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた選抜中等学校野球大会である。
目次 |
[編集] 概要
初代の大会歌(長谷川海太郎作詞、陸軍戸山学校軍楽隊作曲)が誕生し、第10回大会まで使われた。
この大会では日本の野球で初めて背番号が使用された(翌年の大会では背番号は消えた。再び使用されるのは1952年の夏の大会から)。
[編集] 出場校
- 川越中(初出場、埼玉県)
- 神奈川商工(初出場、神奈川県)
- 松本商(6年連続6回目、長野県)
- 静岡中(6年連続6回目、静岡県)
- 中京商(初出場、愛知県)
- 愛知商(4年連続4回目、愛知県)
- 平安中(4年連続4回目、京都府)
- 市岡中(3年ぶり5回目、大阪府)
- 八尾中(3年連続4回目、大阪府)
- 甲陽中(2年連続5回目、兵庫県)
- 明石中(2年連続2回目、兵庫県)
- 第一神港商(3年連続5回目、兵庫県)
- 和歌山中(8年連続8回目、和歌山県)
- 海草中(2年ぶり2回目、和歌山県)
- 広島商(3年連続3回目、広島県)
- 坂出商(初出場、香川県)
- 松山商(2年連続7回目、愛媛県)
- 北予中(初出場、愛媛県)
- 小倉工(初出場、福岡県)
[編集] 試合結果
[編集] 1回戦
- 八尾中 1 - 0 愛知商
- 第一神港商 7 - 0 静岡中
- 海草中 3 - 1 松本商
[編集] 2回戦
- 八尾中 4 - 0 小倉工
- 甲陽中 9 - 1 市岡中
- 広島商 4 - 0 坂出商(広島商灰山がノーヒットノーラン・大会初)
- 松山商 5 - 2 平安中
- 第一神港商 5 - 4 明石中
- 中京商 11 - 0 川越中
- 和歌山中 4 - 1 海草中
- 北予中 15 - 3 横浜商
[編集] 準々決勝
- 八尾中 2 - 1 甲陽中
- 広島商 3 - 0 松山商
- 中京商 3 - 0 第一神港商
- 和歌山中 6 - 0 北予中
[編集] 準決勝
- 広島商 10 - 8 八尾中
- 中京商 3 - 0 和歌山中
[編集] 決勝
- 広島商 2 - 0 中京商
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
広島商 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
中京商 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
広島商は4回表、2番久森の安打、3番太田四球のあと、4番灰山が三塁線に二塁打を放って先制した。中京商エース吉田にとっては今大会初めての失点であり、結果的にこれが決勝点となった。広島商はさらに5番保田も適時打を放って2点。これを灰山が守りきって優勝した。これで、広島商は夏の連覇に続いて春も制し、史上初の夏春連覇というまさに黄金時代であった。
[編集] 主な出場選手
- 綿貫総司(川越中-立教大-東京セネタース)
- 高橋輝彦(神奈川商工-専修大-東京セネタース(翼)-大洋-専修大監督)
- 鈴木芳太郎(静岡中-専修大-南海-大昭和製紙-静岡高監督)
- 吉田正男(中京商-明治大-藤倉電線)
- 杉浦清(中京商-明治大-中日-大洋-国鉄)
- 村上重夫(中京商-明治大-太陽レーヨン-ライオン軍(朝日軍))
- 野口明(中京商-明治大-東京セネタース-大洋-西鉄-阪急-中日)
- 芳賀直一(中京商-名古屋軍)
- 小島利男(愛知商-早稲田大-貝島炭鉱-阪神-イーグルス(黒鷲軍、大和軍)-パシフィック-電通-西日本)
- 本田親善(平安中-慶應大-名古屋軍)
- 岡村俊昭(平安中-日本大-南海)
- 黒沢俊夫(八尾中-名古屋金鯱軍-大洋-西鉄-巨人)
- 岸本正治(第一神港商-慶應大-阪急)
- 灰山元治(広島商-慶應大-田村駒商店-太陽レーヨン-ライオン軍(朝日軍))
- 山本一人(広島商-法政大-南海(近畿、南海))
- 中村信一(北予中-法政大-東京セネタース)
- 景浦将(松山商-立教大-阪神)
- 高須清(松山商-早稲田大-大日本麦酒-イーグルス-パシフィック)
- 三森秀夫(松山商-法政大-巨人)
- 新富卯三郎(小倉工-門司鉄道管理局-阪急)
[編集] 関連項目
高校野球 | ||
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1924 |
1915 | 1916 | 1917 | (1918)中止 | 1919 |
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