第6回選抜中等学校野球大会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出場校 | 16校 |
優勝 | 神戸市立第一神港商業学校(初) |
試合数 | 15試合 |
選手宣誓 | --- |
総入場者数 | --- |
本塁打数 | --- |
第6回選抜中等学校野球大会は、1929年(昭和4年)3月30日から4月5日までの間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた選抜中等学校野球大会である。
今大会より、入場式の際の各校先頭に校名を記したプラカードを加え、試合終了後の校歌吹奏と校旗掲揚を開始した。これは、主催者の毎日新聞社の社員だった人見絹枝が、アムステルダムオリンピックでの感激から発案したものとされている。
また、阪神甲子園球場にアルプススタンドが新設された。
目次 |
[編集] 出場校
- 慶應商工(初出場、東京都)
- 松本商(4年連続4回目、長野県)
- 静岡中(4年連続4回目、静岡県)
- 愛知一中(3年ぶり4回目、愛知県)
- 愛知商(2年連続2回目、愛知県)
- 平安中(2年連続2回目、京都府)
- 関西甲種商(初出場、大阪府)
- 八尾中(3年ぶり2回目、大阪府)
- 関西学院中(3年連続3回目、兵庫県)
- 第一神港商(3年ぶり3回目、兵庫県)
- 和歌山中(6年連続6回目、和歌山県)
- 海草中(初出場、和歌山県)
- 広島商(初出場、広島県)
- 広陵中(5年連続5回目、広島県)
- 高松商(2年連続3回目、香川県)
- 鹿児島商(2年連続2回目、鹿児島県)
[編集] 試合結果
[編集] 1回戦
- 第一神港商 5 - 2 静岡中
- 愛知商 5 - 1 和歌山中
- 八尾中 3 - 1 松本商
- 海草中 5 - 0 平安中
- 広陵中 13 - 6 慶應商工
- 関西甲種商 4 - 1 鹿児島商
- 愛知一中 4 - 1 広島商
- 高松商 6 - 1 関西学院中
[編集] 2回戦
- 第一神港商 4 - 1 愛知商
- 八尾中 6 - 5 海草中
- 広陵中 3 - 0 関西甲種商
- 愛知一中 5 - 2 高松商
[編集] 準決勝
- 第一神港商 1x - 0 八尾中(延長11回)
- 広陵中 9 - 8 愛知一中
[編集] 決勝
- 第一神港商 3 - 1 広陵中
(第一神港商)西垣-倉 (広陵中)佐々木、小川-小川、中尾
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
広陵中 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
第一神港商 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | X | 3 |
第一神港商の西垣は3連投であったが、広陵中打線の早打ちに助けられるうちに調子を上げていった。一方、第一神港商打線は待球作戦を取り、出塁後は一転好球必打に切り替え、5回以降得点を重ねた。広陵中は6回表に3番中尾が二盗、三盗を決めたのを皮切りに1度は同点に追いついたが、後が続かなかった。
[編集] 主な出場選手
- 鈴木芳太郎(静岡中-専修大-南海-大昭和製紙-静岡高監督)
- 西垣徳雄(第一神港商-法政大-ロッテ監督)
- 倉信雄(第一神港商-法政大-日満実業-巨人)
- 中根之(第一神港商-明治大-名古屋軍-イーグルス)
- 浜崎隆(第一神港商-慶應大-パシフィック・リーグ審判)
- 島本義文(和歌山中-横浜高工-阪急)
- 灰山元治(広島商-慶應大-田村駒商店-太陽レーヨン-ライオン(朝日))
- 小川年安(広陵中-慶應大-阪神)
- 平桝敏男(広陵-慶應大-阪神)
- 野村実(広陵中-横浜高専-名古屋軍-イーグルス)
[編集] 関連項目
高校野球 | ||
---|---|---|
選抜高等学校野球大会 | 全国高等学校野球選手権大会 | 選手権大会地方予選 |
1924 |
1915 | 1916 | 1917 | (1918)中止 | 1919 |
|