Dr.スランプの登場人物
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Dr.スランプの登場人物(ドクタースランプのとうじょうじんぶつ)は鳥山明原作の漫画『Dr.スランプ』およびそれを原作とするアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』『ドクタースランプ』に登場する架空の人物の総称である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ペンギン村の住人
[編集] 則巻家
- 則巻 アラレ(のりまき アラレ) (声 第1作・小山茉美/第2作・川田妙子)
- 本作の主人公。千兵衛が作った人間型のロボット。機械のボディはゴム製のカバーで覆われているためガッちゃんに食べられることがない。誰とでも友達になろうとする天真爛漫な性格(彼女を破壊しようとするドクターマシリトとの戦いも、本人にとっては「遊び」という認識)。快活な女の子。「今まで体が弱くて病院に入院していた千兵衛の妹」ということにして、村の中学園に編入学する(彼女が冒されてた病気は、千兵衛曰く記憶喪失病。)。因みに中学園時代、木緑あかね(後述)と共にスケバングループに入部。即部長に(ただし、その後の活動は不明)。地球や月をも壊す怪力の持ち主。通常時の最高走行速度はマッハ1.5(推定時速1800km)だが、本気モードだとマッハ3(推定時速3600km)にスピードが倍加する。必殺技は口から発射される凝縮エネルギー弾「んちゃ砲」を始めとする各種「あいさつ砲」である。村人の前で自ら頭を胴体から外したりするが、村人もおとぼけばかりなため、ロボットだと気づかれない。かなりのおとぼけだが数学の能力だけは優れている。ロボットのために身体の成長がなく、平らのままな胸に悩む場面もあるが理由はブラジャーを着けたいためらしい。なお原作では画風の変化に伴い身長が次第に縮んでいった(アラレのボディには、体型が一定でない複数のスペアがあるからという後付の言い訳をする場面も描かれた)。エネルギー源は「ロボビタンA」という海水を原料とした液体で、哺乳瓶から飲む。切れてしまうと完全に機能が停止してしまうため、周りからは死んだように見える。携帯用の錠剤版もある。原作のカラー画およびアニメ第1作では髪が紫色だったが、アニメ第2作では茶髪になった。ちなみに、頭に小型エネルギー装置が搭載されているので、首から下への分離が可能。だから、簡単にメンテナンスができるようになっている。また、アラレ自身が首から遠隔操作できるようになっている。又、彼女はコスプレを趣味とする為コスチュームのバリエーションも豊富で、セーラー服とブルマーを組み合わせた姿にマントをまとったり、浦島太郎になったり。又、手先も器用なので、裁縫が得意。
- 元々このキャラは特に考えられていたわけではなかったが、当時担当であった鳥嶋和彦から女の子を出せとしつこく言われ、仕様がなくアラレを考えたところ、鳥嶋からその子を主人公にしようと強引に決められたというエピソードがある。また、チャームポイントとして眼鏡をかけているが、これは「ロボットなのに眼鏡をかける」という作者のシャレ的発想によるもの。ただし作中では視力が悪く人間で言えば強度の近視になるということが理由として設定されている。作者はいずれ眼鏡は外すつもりだったらしいが、これがトレードマークとなってしまい、外すに外せなくなったようである。だが、作者は、アラレのおかげで眼鏡をかけることに抵抗がなくなったという読者からの手紙を読んで非常に嬉しかった、とのこと。
- アニメ第1作の次回予告のナレーションでは、「うほほーい!みんな面白かった?」で始まって「絶対見てちょ!バーイチャ!」で締めるのが原則。
- アニメ第2作では則巻千兵衛によるメイド用ロボットが当初の設計だったため長身だったが、落雷の影響でこの姿になったことになっている(視力もこの失敗に関係があるとされる。)。
- 原作では1980年(エイジ745年)トビウオ3日に完成。生まれたときの容姿の年齢は13歳ほどであったため、千兵衛によってまわりの人物には、「1967年生まれ」とされている。
- 則巻 千兵衛(のりまき せんべえ)(声 第1作・内海賢二/第2作・屋良有作)
- アラレを開発した自称天才科学博士。当初は彼が主人公という予定であった。ペンギン村村立大学理工学部卒。同大学院理工学研究科博士課程修了。専攻は物理化学。毎日発明をし珍作品を作り出す。作品タイトルの「Dr.スランプ」とは彼のあだ名であり、発明品には失敗が多いが、宇宙船やタイムマシンなど凄い物も製作している。彼がたまに良い物を完成させた時はその都度アラレやガジラに破壊されたり食われたりして悲惨な目に会う事も…発明品が失敗してアラレにからかわれた時、本人は、「笑うな。天才には失敗が付きものだ。」と言っている。彼は基本的にスケベで、アラレは奥さん用ロボットの試作品(アニメ第2作ではメイド用ロボットの目的で作った。)として作られていた。意外とせっかちな面もある。それというのも、タイムスリッパー(後述)のガイド、タイムくんが、「えー、本日は幸い晴天に恵まれまして、…」とガイドの決まり文句を言ったり、準備体操をしたりして彼を焦らしたり、時間がないくせにバーバーマン(後述)がテーマソングを歌い始めるからである。スケベな性格だが、単純な面もある。彼は、不機嫌な時、誰かからソフトクリームや、キャンディーを貰うと、ご機嫌になる。また、突如劇画調に変化して笑いを誘うことも多い。3分間だけなら劇画調の姿でいられるらしい。ちなみに、毎日の生活費は発明品を村民に売り歩いて稼いでいる。独身時代、彼が10歳の頃に死んでしまった両親の遺産を使って生活し、一人で自炊していた。初期の髪型はアフロヘアーだったが、後に角刈りを経て、スポーツ刈りへと変化し、またアフロヘアーへと戻った。時折女装をする。その際、彼は薄い口髭を剃る。しかし、すぐに又生えてくる。みどり(後述)と出会うまで、彼は女性と一回も手をつないだことがなかった。なお、作者の鳥山明は『ドラゴンボール』の事を顧みて、「独力でタイムマシン・人造人間・宇宙船を作った千兵衛って、天才ですね」と発言している。(『ドラゴンボール』のブルマですら、タイムマシンと宇宙船のみであり、人造人間の修理をした際、それを造ったドクター・ゲロを「天才」と称したほど。ただし、千兵衛も、ブルマの作ったドラゴンレーダーに対し、「複雑な構造」と発言している。)
- 原作では1952年(エイジ722年)ハコフグ17日生まれ。
- 則巻 ガジラ(のりまき ガジラ) (声 第1作・中野聖子/第2作・石橋千恵)
- 通称「ガッちゃん」。アラレ達が原始時代にタイムスリップした時に持ち帰った卵から服を着たまま産まれた、2本の触角と羽根の生えた赤ちゃん。アラレ曰く快活な女の子(実は性別を示す器官が存在しない)。髪型は千兵衛の初期の髪型と同じアフロヘアー。因みに、このキャラクターのモデルは、この漫画の作者である鳥山の妹の赤ちゃんがモデル。ゴムと人間以外のあらゆるものを食べるのが特徴。体の成長は無い(が、年老いた姿がアニメにて描写された事がある)。が、定期的に分裂していく(口から糸を吹き出す形で繭を作り、その中で分裂して2人になる)。連載の後半で2人になりその後も増殖し、10年後では8人に増える。触角から破壊光線が出るなど、時によってはアラレをも上回る強さを誇る。実は地球に危険な文明が栄えたら食べ尽くすという使命で、神が原始時代に送り込んだ天使であったが、アラレが現代に連れて来たために神の計画は崩れてしまった。
- ガジラという名前はゴジラとガメラの合成語であり、アラレが名付けた名前であるが、アニメ版では著作権の都合からか第1作では「お皿・花瓶・額縁・窓ガラスが割れた音=ガッチャン」で『ガッちゃん』を正式名称とし、第2作では「ガジガジかじるから」で『ガジラ』を正式名称としたという設定。
- 話す言葉は「クピポ」等といった独特な「ガッちゃん語」だが、作者の不注意で「ととと…」と喋っている場面を読者につっこまれることもあった(鳥山明も指摘を受け読み返してから気付くが、最後には「あんまり細かくみないで」と居直った)。
- 原作では1980年プランクトン2日生まれ(卵からの孵化)。
- 則巻(旧姓:山吹)みどり(のりまき(やまぶき)みどり)(声 第1作・向井真理子/第2作・皆口裕子)
- アラレたちが通う中学園の先生だったが、後に千兵衛と結婚して長男のターボをもうけ、さらに未来では長女のニトロと次男ももうける。ペンギン村随一の美人で聡明な女性だったが、結婚後は千兵衛・アラレ同様アホな一面が目立つようになる。料理は不味くはないのだが、食べる人の許容量や季節感を度外視した献立を出す事が良くある(当人は巨大スイカを一気に食い尽くす大食)。他の家事はそつなくこなす。漫画及びアニメの第1作はマリリン・モンロー(向井の持ち役でもある)をモデルとしているが、2作目及び「コミックでわかる著作権」ではジョディ・フォスターをモデルとしており外見が違う(2作目は初代よりお色気シーンが露骨で、入浴シーンでヌードも堂々と披露し、お尻等を画面に晒してる)。実は地球生まれのタケヤサオダケ星育ちという変わった経歴を持つ。
- 原作では1957年(エイジ727年)ハリセンボン13日生まれ。
- 則巻 ターボ(のりまき ターボ)(声 第1作・三田ゆう子)
- 千兵衛とみどりの長男。外出中に千兵衛が目を離している内に、地球に着陸しようとしていた宇宙船に轢かれ、命を失う。だが他の星の生物を死なせて騒ぎになるのを恐れた宇宙人による蘇生手術で、無事に生き返る。しかしその手術の副作用から超能力と非常に高い知能を身につける。以後、0歳児ながら多言語を操り(ただし天才バカボンのハジメと違って赤ちゃん言葉、ガッちゃん語も話す)、父親以上に高性能なマシンを製作し、空中浮遊・テレポート・時間停止などを披露する。アラレ、がっちゃん、オボッチャマン相手に鬼ごっこをした時、ほかのみんながヘトヘトになってもターボ君はピンピンしてたために、実は今作品で摘 突詰(つん つくつん)と並ぶ最強クラスの強さを誇ると思われる。なお、アニメ第2作は彼の誕生時点で完結しており、事故や超能力のエピソードはない。
- 原作では1984年(エイジ749年)生まれ。
- 則巻 ニトロ(のりまき にとろ)
- 千兵衛とみどりの長女、ターボの妹。幼いながら肝っ玉が据わっている性格は、母であるみどりの遺伝子らしい。原作では10年後の場面でのみ弟と一緒に登場し、名前は『ちょっとだけかえってきたDr.スランプ』で登場した際に判明した。
[編集] 木緑家
- 木緑 あかね(きみどり あかね)(声 第1作・杉山佳寿子/第2作・小西寛子)
- アラレの同級生で喫茶店「Coffee Pot」の娘。連載開始時中学生ながら酒・タバコを常習するワルだが、奇人変人だらけの作品中では最もまともなキャラクターでもある。中学園での小学校低学年並みでしかない超低レベルな授業に嫌気がさしている。野球の守備からもわかるが、実は左利き。自分の事は「オレ」と呼び、アラレからは「あかねちん」または「あかねちゃん」と呼ばれる。アニメ第1作ではタイトル読み上げも担当。「コミックでわかる著作権」では、まともなキャラになっている。
- 原作では1967年(エイジ732年)シーラカンス21日生まれ。
- 木緑 葵(きみどり あおい)(声 第1作・神保なおみ/第2作・江森浩子)
- あかねの姉。喫茶店「Coffee Pot」を営んでいる。初登場はあかねより先。千兵衛の友人。当初はみどりと三角関係になるはずだった人物。赤茶色の髪で、瞳はブラウン。
- 木緑 紺(きみどり こん)(声 第1作・銀河万丈/第2作・田中秀幸)
- あかねの父。眼鏡をかけている。登場回数は非常に少ないながら、千兵衛やクリキントンに劣らぬバカぶりを披露した(初登場がいきなり赤ずきんのコスプレ)。
- 木緑 紫(きみどり むらさき)
- あかねの母。作中では影が薄く、ペンギン村高学園の運動会の話でのみ登場。尻をつつかれても拒絶せず、「キモチよかった」というなどケッコウなアホぶりであかねに突っ込まれる。
[編集] 空豆家
- 空豆 タロウ(そらまめ タロウ)(声 第1作・古川登志夫/第2作・太田真一郎)
- アラレの友人で理髪店「バーバーそらまめ」の長男。登場時は中学3年生(アラレ、あかねより2学年上)。リーゼントにサングラスという典型的な不良の格好をしていた。因みに、サングラスをはずした時の目は意外と可愛い。(アニメでも描写された。)なお、アニメ版第2作では、金髪にサングラスという格好であった。中学園・高学園では弟ピースケと共に野球部に所属。ポジションはピッチャー。実は怖がりでオバケが苦手。アラレからは「タロさ」と呼ばれるが本人は恥ずかしい。高学園卒業(原作では作者のミスで本来の卒業時期以降も、アラレ達に追いつかれるまで通学していた)後に摘 鶴燐と結婚して警察官になった。
- 原作では1964年(エイジ730年)ザリガニ24日生まれ。
- 空豆 ピースケ(そらまめ ピースケ) (声 第1作・神保なおみ/第2作・浦和めぐみ)
- タロウの弟。兄や同学年のあかねと共に不良のような振る舞いをするが、どうみても小学生にしか見えずバカにされる。常に猫の頭部を模した帽子をかぶっている。因みに、この帽子を外した時の髪型は、意外とフサフサしている。高校生になってもランドセルを背負って通う。「サインちょ(うだい)」とサイン集めが趣味(ちなみにこれは作者本人も趣味としている)。タロウによって丸坊主にされた事があった。
- 原作では1967年(エイジ732年)ザリガニ1日生まれ。
- 空豆 クリキントン(そらまめ クリキントン)(声 第1作・戸谷公次/第2作・金光宣明)
- タロウ・ピースケの父親で、バーバーそらまめの店主。アラレに百点を上げるほどの彼女のファン。モデルはクリント・イーストウッドで、決して劇画調ではない画風にも関わらずかなり渋い風貌をしているが、子供じみた性格で千兵衛同様、大人気ない行動が多い。元刑事で、劇中44マグナムをイーストウッドが演じたダーティーハリーばりに撃ってみせるシーンがある。なお、海外のファンサイトでは"Clinton Soramame"という誤表記が多く見られる。
- 空豆 まめ(そらまめ まめ)
- タロウとピースケの母。ネズミの耳の形の帽子をかぶっている。木緑 紫の姉でもあり、つまり空豆兄弟(タロウ、ピースケ)と木緑姉妹(葵、あかね)とはいとこにあたる。
- 空豆 ポチ(そらまめ ぽち)
- タロウとピースケのペットの亀。
[編集] 摘家
- 摘 鶴燐(つん つるりん)(声 第1作・三田ゆう子/第2作・桑島法子)
- 摘一家の長女。超能力があり、自分の体や物体を浮かせたり、瞬間移動などができる。高学園でタロウと同級生になり、後に結婚。
- 摘 突詰(つん つくつん) (声 第1作・千葉繁/第2作・置鮎龍太郎)
- 摘一家の長男。鶴燐の弟でアラレやあかねと同学年。一見良識派だが、女性に触られるとトラの姿に変身する(男性に触ると元に戻る)。ちなみに、アラレに触れた時は変身しなかったが、彼女がロボットである事を知らない為不思議に思った。拳法の達人で、常に体を鍛えている。また、怒ると髪の毛が逆立ち、アラレやガジラをも上回るパワーを発揮するため、本作最強のキャラクターともいえる。後に木緑 あかねと結婚し、小学園の先生になる。
- 原作では1967年(エイジ732年)生まれ。
- アニメ第1作の第215話『サイレント・ラブ』の予告はその内容から突詰が担当している。
- 摘 鶴天(つん つるてん)(声 第1作・大竹宏/第2作・矢田耕司)
- 中国・鍔北弊(つばぺっぺい)の発明家。宇宙船「烈津號(れっつごう)」を製作し、一家とともに月旅行へ出たが、アラレの「んちゃ砲」を受けて烈津號が故障し、ペンギン村に不時着。そのまま烈津號を自宅として村に住むようになる。スケベなので千兵衛とは気が合う(但し、千兵衛よりも積極的にスケベ行為を実行し、その度に相手や妻に殴られる)。
- 摘 詰角田野廷遊豪(つん つんつのだのていゆうごう)(声 第1作・堀江美都子/第2作・富沢美智恵)
- 鶴天の妻であり、突詰・鶴燐の母親。中国拳法を使い、スケベな夫を諌める。名前の元ネタは当時放送していた自転車メーカーツノダのCMより。だがアニメ第1作では名前が明かされず単に「マダム摘」として登場。第2作では摘 多香麺之秘宝(つん たかーめんのひほう)と改名(エンディングのクレジットでは、第1作は「摘おかあさん」第2作は「摘おくさん」と表記)。ちなみに口元にホクロがある。
[編集] ペンギン村警察署の警察官
ガラとパゴスはともに行動することが多く、アラレ・ガッちゃんにパトカー・白バイを破壊されるのが定番で、アラレを「メガネっこ」もしくは「ほよよっこ」または「ほよよ娘」、ガッちゃんを「クピピっ子」と呼んで恐れている。
もう一人、『スター・ウォーズ』のストームトルーパー(帝国軍兵士)のヘルメットに似た顔の警官がいるが、彼(ポリーの色仕掛けにかかっていたので男性なのはほぼ確実)の名前等は不明。
- ガラ(声 第1作・田の中勇/第2作・風間信彦)
- ペンギン村警察署署員。口髭を生やしており、色黒で背丈が小さく唇が厚い。ちなみに、本作連載開始前の鳥山の作品『ワンダー・アイランド2』にも同じ様な姿の警官が出演している。
- パゴス(声 第1作・佐藤正治/第2作・中尾みち雄)
- ペンギン村警察署署員。口髭を生やしており、色白で背丈が大きい。ちなみに、本作連載開始前の鳥山の作品『ワンダー・アイランド2』にも同じ様な姿の警官が出演している。
- ギャオス(声 第1作・戸谷公次/第2作・島田敏)
- ペンギン村警察署署長。原作漫画では名前は付いていない。名前の由来はガメラシリーズに登場する同名の怪獣から。ガラ&パゴスと同様、『ワンダー・アイランド2』にも同じ様な姿の署長がいる。口髭が特徴。
- ポリー・バケッツ(声 第1作・藤田淑子/第2作・勝生真沙子)
- ペンギン村警察署の婦警。こちらも原作漫画では名前は付いていない。むやみやたらに機関銃を撃ちまくる。口元にホクロが有る。金髪。
- チャーミー山田(声 第1作・堀川亮)
- 大都会島からペンギン村警察にやってきた超エリート警察官。ほんの小さな悪事も見逃さない(というか些細な事も法律違反とみなしてしまう)ために、ほとんどの村人から山にいたるまで逮捕してしまう。先祖代々警察だったらしい。極度の潔癖症で、そのため「不潔のチャンピオン、大便」の串刺しを手にしたアラレにはかなわなかった。
[編集] ペンギン村の教員
原作漫画では高学園の先生としてゴジラの東宝(あずまだから)先生(2年担任)、トドの豆藤(とうどう)先生(3年=タロウの学年の担任)が運動会に登場する。
- ペンギン村村立中学園園長(声 第1作・佐藤正治/第2作・松田重治)
- 陽気な性格の中年男性。眼鏡をかけている。時折帽子(ハネつき)をかぶったり、校舎内をローラースケートで滑る。
- ペンギン村村立高学園園長
- スーツにネクタイでメガネをかけたイノシシ。栗頭は初対面で「イノシシがしゃべった」と騒いだ。
- 栗頭 大五郎(くりがしら だいごろう)(声 第1作・水鳥鉄夫/第2作・飛田展男)
- アラレ達が入学した高学園(アニメでは中学園)に赴任し、担任となった先生。その名の通り、栗のような形の大きな頭で、顔の幅だけで約1メートルある。そのため、手が頭の上に届かない。また頭が重いので泳げない。「愛こそが全て」が教育方針で、得意技は「愛の頭突き」。性格は基本的に真面目で教育熱心である。
[編集] 動物たちなど
- ドンベ(声 第1作・千葉繁/第2作・山口勝平)
- 長靴を履いたキツネで、非常に悪戯好き。いろいろな物に化けることができるが、間抜けな一面もある。両親がいたがそれぞれの理由で死んでしまった(母は猟師に撃たれて襟巻きにされスーパーマーケットのバーゲンで売られてしまい、父は人間を襲おうとして団子に化けたが運悪く食べられてしまった。)。それ以来人間が大嫌いになったが、アラレと千兵衛には罠にかかった所を助けられて少し心を開いている。自分の事を「オイラ」と言う。
- カン太(第1作・小宮和枝)
- アラレのクラスメイト。ドンベに狸なのに変身できないことを指摘され血のにじむ修練で変身を習得するが、実はパンダ。
- ブータレブー(声 第1作・佐藤正治)
- サングラスをかけた生意気なブタ。なぜか則巻家の一員のように振舞っていた時期もある。
- ヤギ医者(声 第1作・戸谷公次)
- ペンギン村にある「ヤギ医院」の院長。看板によると、病気・怪我の他、カメラなどの道具も治(直)してしまうらしい。
- フライミルクオヤブン(声 第2作・郷里大輔)
- ハエ。
- モスキートミルクダンナ(声 第2作・西村朋紘)
- 蚊。
- コング(声 第2作・西尾徳)
- 猿。
- ペンギン村の村長(声 第1作・佐藤正治/第2作・風間信彦)
- ペンギン。最終回間際に鳥山がネタの相談に訪ねたが、村長のくせに村の名物娘とも言えるアラレのことを殆ど知らず、既出ネタばかり出して鳥山をキレさせた。南極に隠居したがっていた矢先だったので、第2回ペンギングランプリを開催し、その優勝者に村長の座を譲るという話がまとまる。
[編集] その他
- 皿田 きのこ(さらだ きのこ) (声 第1作・杉山佳寿子/第2作・上村典子)
- ペンギン村在住のおませな幼児。自分では「ナウい(イケてる)ギャル」だと思っている。田舎者が嫌いでペンギン村の住人を「イモね!」と卑下する。そのくせ非常に驚いたときにはすぐちびる。オカッパと刈上げがナウい髪型と信じ、常にサングラスをかけている。三輪車に乗って登場する。父親・母親ともにある菓子メーカーのマスコットにそっくりな顔をしているが、アニメでは版権のせいか、きのこと同じ顔に変更されていた。初登場の回に姉がいる趣旨の発言をしているが、姉自身は登場していない。
- のんきおじっさ(声 第1作・佐藤正治)
- 畑で農業をしているおじさん。カバのようなポケーッとした表情と喋りが特徴。
- アニメ第2作では、ドラゴンボールから出てきた神龍からトラクターをもらった。
- ヒヨコ(声 第1作・島津冴子/第2作・桑島法子)
- ピースケの初恋相手で、ピースケとは2歳年下だが背はピースケよりも高い。悪者コガネムシからピースケに救ってもらった事がきっかけで交際。後にピースケと結婚してプースケという息子をもうける。
- スズメ(声 第1作・三輪勝恵)
- ヒヨコの妹で、常に空飛ぶじゅうたんに乗っている。まだおしゃぶりを咥えた赤ん坊。
- お春(おはる) (声 第1作・向井真理子)
- タバコ屋のばあさん。作中の幕間につなぎとして登場し、お茶と煎餅を食べる。あまり物事は語らないが、則巻家でターボ出産時、産婆としてターボをとりあげた。高学園の教頭をしている息子がいる。
- パーザン(第1作・戸谷公次)
- ペンギン村のジャングルに住む、自称「ジャングルの王者」。原作では黒髪だが、アニメ第1作では金髪である。スッパマンと顔がそっくりだが非常に仲が悪く、互いに「バカのスッパマン」「アホのパーザン」と嫌いあっている。スッパマンに間違われるのがイヤで服を着なくなった。スッパマンといい勝負のアホ。相棒チーター(小さいゴリラ)と行動を共にするが、バカにされたためカエル(かなりデカい)を新たにチーターとするが喰われかける。
- バーサン(声 第2作・松島みのり)
- ペンギン村のジャングルに住む、「ジャングルの女王」を名乗る熟女。千兵衛のじいちゃんにパンツを見られて後妻になる。
- ジョー・ダン(声 第1作・飯塚昭三)
- 銀行強盗。アラレとガジラを誘拐するが振り回されて自分がひどい目にあってしまう。その後バーバーそらまめで人質を取って立てこもったが、またしてもひどい目にあった。原作漫画では名前が付いていない。
- オートバイこぞう(声 第1作・堀秀行)
- 原作では最末期に登場。オートバイにひたすら乗り続ける若者。オートバイカラオリタラシンジャウ病という奇病にかかっているため、オートバイを止めることができない。即ち、オートバイから降りると死んでしまう。
- ゴロンボ(声 第1作・戸谷公次)
- モデルは、コロンボ。
- ジェームス・ボトン(第1作・伊武雅刀)
- ペンギン村の汲み取り業者。猛スピードの改造バキュームカー(自称・世界最速)を操る。原作ではドドンパと名乗っていた。うんちの扱いが得意で、うんちを指に引っ掛けてクルクル回したりしている。得意技は「お手玉うんち」だが、アラレたちによる「お散歩うんち」に敗れる。その後厳しい修行で体を鍛え抜いてアラレに復讐しにきたが、あっという間に敗れる。
- アキコ(声 第1作・山本圭子/第2作・富沢美智恵)
- 千兵衛が作ったお手伝いロボで、ガスマスクロボット姿のトリヤマそっくり。しかし…
- たこやきマクサ
- たこ焼き屋の主人。モデルはさくまあきら。
- ハシモトくん(声 第2作・二又一成)
- 大都会島からペンギン村に引っ越してきたガリ勉少年(原作及びアニメ第1作のスコップに相当する役割)。『ドラゴンボール』のフリーザそっくりの顔をしている。
- スコップ(第1作・田中秀幸)
- 大都会島からペンギン村に引っ越してきたガリ勉少年。おかっぱ頭に尖った耳といい、白けた表情といい、明らかに『宇宙大作戦』(『スタートレック』オリジナルシリーズ)のミスター・スポックがモデルであろう。
- 番長(声 第1作・戸谷公次/第2作・龍田直樹)
- アラレに一目惚れしてしまった隣村の番長。舌で鼻をホジホジできるのが自慢。
- 子分(声 第1作・龍田直樹/第2作・カシワクラツトム)
- 番長の子分。
- 太陽(声 第1作・古川登志夫/第2作・太田真一郎)
[編集] ペンギン村の住人以外
- トリヤマ(声 第1作(鳥、ロボ)・田の中勇、(人間)・田中秀幸)
- 作者の鳥山明。顔がガスマスクのロボットの姿のときは主にチョイ役(初期はくちばしがGペンの鳥の姿)として、メガネとマスクをした人間の姿で現れるときは物語上の企画者として度々登場した(1回だけ、頭部がGペンの形をしたエイリアンのような姿で登場した事がある)。 作者なので好き勝手に話を進めつつも、他のキャラに翻弄されることもあった。作者の他にも担当編集者の鳥嶋和彦、アシスタントのひすゎし・松山等の作者周辺の人物も数多く登場した。この世界では10年後には貧乏生活になっている姿が描かれたが、現実ではその頃はドラゴンボールが連載されていた。
- 1955年4月5日生まれ。
- 松山(まつやま)(第1作・千葉繁)
- トリヤマの2代目アシスタント。
- 千兵衛のじいちゃん(声 第1作・永井一郎/第2作・滝口順平)
- 超ド田舎の桑方(くわがた)村からペンギン村へ2年がかりでやって来る。千兵衛の父方の祖父。存在しないはずの千兵衛の妹としてアラレを紹介され驚く。
- アニメ第1作には50年前にタイムスリップした千兵衛が祖父「則巻 十兵衛」と会う場面があるが、十兵衛=桑方村の祖父かは不明(則巻姓が母方の可能性もあるので)。
- 良太(声 第1作・田中真弓/第2作・山本圭子)
- 千兵衛のじいちゃんの内孫(つまり、千兵衛のいとこ)。自慢の写真機でペンギン村の「文明」を撮り捲る。
- 母ゴリラ(声 第2作・竹田愛里)
- 子ゴリラ(声 第2作・くまいもとこ)
- ジャングル少年(声 第2作・坂本千夏)
[編集] 都会島の住人
- 馬鹿(うましか)博士(声 第1作・宮内幸平)
- 都会島の科学者。テレビで千兵衛と発明品のロボットで対決するが、彼のロボットはおもちゃと変わりなかった。
- 都会島の校長(声 第2作・北川米彦)
- あん子(声 第1作・白石冬美)
- のん子(声 第1作・山田栄子)
- 田舎にあこがれてペンギン村に旅行してきた都会島の若い女性2人組。あん子がコンタクトレンズをなくしてメガネをかけるとアラレにそっくりであるため、アラレと間違えた千兵衛やガッちゃんにひどい目に遭わされる。
- 名前の由来は言うまでもなく『アンアン』と『ノンノ』、そしてこれらから派生した「アンノン族」からで、あん子がボコボコにされるのは『ノンノ』が『週刊少年ジャンプ』と同じ集英社の雑誌だからである。
[編集] Dr.マシリトとキャラメルマンシリーズ
番号がかぶっているが、月刊ジャンプでの新たな書き下ろしでは、「○号(ホントは、○号)」と訂正がされていた。
- Dr.マシリト(ドクターマシリト)(声 第1作・野沢那智→野田圭一/第2作・置鮎龍太郎/映画版・山田康雄)
- 千兵衛のライバルであり、悪の科学者(マッドサイエンティスト)。アラレが世界最強のロボットだと知り、世界征服のためアラレ打倒を目指す。悪のロボット・キャラメルマン(原作では1号から9号まである。ただし作者がうっかりして重複した番号をつけていることがあるため、全部で11体。)を製作しアラレに挑むが、毎回敗北。物語後半では自らをサイボーグに改造しキャラメルマンとなるが、オボッチャマンに破壊され死亡。最終的にネジとバネが1個ずつという姿になってしまう。最終回では幽霊となって登場する。
- モデルは当時集英社で鳥山明の編集担当だった鳥嶋和彦(2006年現在は週刊少年ジャンプなどを統括する第3編集部部長 兼 集英社取締役)。則巻千兵衛のライバルを登場させようとの構想から生まれたキャラだったが、当初は全く違う顔で、ネーム段階で鳥嶋に、インパクトがないからボツと言われ散々悩んだあげく、「インパクトがあって、いかにもズル賢そうな顔」ということで考えられたのが鳥嶋をモデルにしたマシリトであった。当然鳥嶋は激怒したが、締め切り直前でやり直しが許されない状況であったので、やむなく通してもらった、と作者は語っている。が、作者本人は気に入って喜んでいたようだ。鳥嶋はこの作品の連載以後、一部のジャンプ読者からも「マシリト」と呼ばれる様になったので、髪型を変えるなどしたようである。しかし、アニメ第2シリーズでは現在の髪型になった。
- コメディアンの鳥肌実の演説の中で小泉純一郎のそっくりさんとして扱われたことがある。
- ジャンプアルティメットスターズでは、初老のマシリトと、マシリトが搭乗するキャラメルマンJが出てきており、鳥山が本作のために書き下ろしたものである。
- オボッチャマン(声 第1作・堀江美都子/第2作・くまいもとこ)
- 千兵衛のライバルであるDr.マシリトによりキャラメルマン4号として生まれる。マシリトがアラレの構造をそっくり真似して作ったため、オボッチャマンの体にアラレの頭を取り付けることもできる。礼儀正しく正義感の強い性格。本来敵であるアラレに一目惚れした事をきっかけにマシリトの野望に気づき、後にマシリトと袂を分かつ。「オボッチャマン」はジャンプの読者から募集した名前で、アラレは「おぼっちまんくん」と呼ぶ。同型のアラレとテレパシーする能力がある。アラレと同じく「あいさつ砲」を発射でき、語尾に“~で、ございまぁ~す!”が付く。戦闘能力は常時はアラレと同等だが一旦怒るとアラレがなすすべ無く敗れたキャラメルマンを一撃で粉砕できる程強くなる。アラレと出会った後はアラレのボーイフレンドとしてペンギン村に定住するようになり、千兵衛から燃料のロボビタンAを分けてもらっている。10年後の世界ではアラレと結婚しており、千兵衛から赤ちゃんロボットを密かに貰って幸せな家庭を築いていたようである。
- アニメ第1作の第185話『さようなら!!アラレさん』の予告はその内容ゆえアラレに代わってオボッチャマンが担当している。これ以後もオボッチャマンが予告を担当するエピソードがいくつかある。
- マシリトJr.
- マシリトの子供。
[編集] お化け
[編集] ドランパイアとその部下
- ドランパイア(第1作・潘恵子/第2作・小林優子)
- 人の生き血とカネに目がない女吸血鬼。名前はドラキュラとヴァンパイアから。連載初期には則巻家に押し入る泥棒、末期には千兵衛に死期を知らせに来る死神として登場する。
- 召し使い(第2作・松尾銀三)
- ドランパイアに付き従っている。
- 狼男/フランケン(第2作・頓宮恭子)
- ドランパイアの部下。最初に登場した時はフランケンシュタインの怪物の姿だったが、泥棒に行く際に満月を見て狼男に変身した。死神としての登場の時は昼間だったにもかかわらず、終始狼男の姿だった。
- 半魚人(第2作・吉本収一郎)
- 日光に弱い。
- ミイラ男(第2作・佐藤智恵)
- 体が弱い。
[編集] チビルの家族
- チビル(声 第1作・桂玲子/第2作・かないみか)
- ペンギン村の活火山、パタパタ山の火口の地獄からやってきた子悪魔。人間の魂を求めているが、ただ死ぬのを勧めるだけなのでうまくいかない。「タクシードラゴン」を乗り物として操る。
- モラス(声 第1作・松島みのり)
- チビルの姉で、ホウキに乗った魔女。やたらにホレっぽく、男性を見るたび誰彼構わずその男と結婚する気になる。
- チビルの父(声 第2作・青森伸)
- チビルの父。
- ドラゴン(声 第2作・江川央生)
- タクシードラゴン。
[編集] 宇宙人
- 神(声 第1作・宮内幸平)
- 地球周辺の銀河系を治める神。地球の文明を食べつくさせるためにガジラを地球に送った張本人。ダジャレが得意らしい。
- 作者はこのキャラクターが気に入って『ドラゴンボール』の亀仙人に流用した。
- エンマ大王(声 第1作・雨森雅司/第2作・大友龍三郎)
- 王城恋太(声 第1作・藤田淑子/第2作・鈴木富子)
- ウルトラマンに良く似たヒーローキンタマンに変身し、怪獣と戦う(巨大化はしない)。
- ウンチ(声 第1作・山本圭子/第2作・坂本千夏)
- 千兵衛とアラレ達が野球をしていたときに偶然ピースケが発見した子犬。アラレによって「ウンチ」と名づけられたが、その次の回で遭難した宇宙犬であったことが判明、両親とともにペンギン村を去る。人語を話す上、成長すると二足歩行する。
- ウンチの父(声 第2作・沢木郁也)
- 宇宙犬。妻子と宇宙船で移動中に、接近してきた別の宇宙船をギャングと誤解(実は航路を尋ねようとしただけ)、子供だけカプセルで逃がす。その後あちこち探し回った末に則巻家に保護された子供(ウンチ)を発見し連れ帰る。
- タマ(声 第2作・大塚芳忠)
- ルマルマ星人の戦士。乗っていた宇宙船をアラレに流れ星だと思われ石をぶつけられる。ウサギを気味悪がる。またウンチを汚く思うが、アラレに勧められ一緒にツンツンした。重力コントロール装置を千兵衛にあげる。別れ際にアラレからペロリンキャンディーをもらう。実は地球を侵略に来たインベーダーの偵察役だったが、アラレたちとの友情から地球は征服に値しないと報告してアラレたちのいる地球を救った。
- オペレーター(声 第2作・風間信彦)
- タマのマザーシップのオペレーター。アラレの投げたウンチを未確認物体接近と艦長に報告。
- 艦長(声 第2作・田中亮一)
- タマのマザーシップの艦長。アラレの投げたウンチを見て、戦闘中止・帰還を即断。
- ペンちゃん(声 第2作・渡辺菜生子)
- アンコロモチ(声 第2作・青野武)
- 世界を破滅に導く恐怖の大王。攻撃を受けるたびに大きく強くなっていく。
[編集] スッパマンとその関係者
- スッパマン(声 第1作・玄田哲章/第2作・古谷徹)
- 自称正義の味方だが、その行動はアホ・卑怯・姑息・せこいの極み。それ故にペンギン村の人々からはかなりバカにされている。それというのも、火星人が襲ってきたと言ってタコと喧嘩をしたり、芋虫を捕まえてモスラだと言い張ったり、村人が彼を見つけ家の中に隠れると、「無礼な奴等だ」と手榴弾やダイナマイトで家ごと吹っ飛ばすといった問題行動が目立つからである。アラレとガッちゃんが唯一のファン。好物は梅干。実はオカカウメ星の宇宙人(この種族自体は本来優秀な超人一族だがスッパマンは何故かアホ)で、優秀な弟ショッパマンがいる。非常時には電話ボックスに入ってコスチュームに着替える(電話ボックスが使用中の時は先客に嫌がらせをしてでも立ち退かせるほど、そのスタイルにはこだわる…しかしその結果として肝心の電話ボックスごと爆破した事も)。変身後は左手を腰に当て、右手に梅干の瓶を持ち、口をすぼめながら決め台詞の「梅干食べてスッパマン!」を言う。もちろん空は飛べずスケボーに腹を付けて匍匐前進のように登場する(移動スピードは遅い)。テレビ局「PCB(ペンギン村文化放送、この略称は同じ略称の化学物質に引っかけたものか)テレビ」のアナウンサー兼リポーター暗悪健太(くらあく・けんた)が普段の職業である(本人曰く「世を忍ぶ仮の姿」だが、ペンギン村住人に暗悪健太とスッパマンの区別は一切ない)。暗悪の時はメガネ、スッパマンの時はコンタクトレンズを使用。「偽者にご注意」の立て札を持って登場したりした。自宅をオボッチャマンに持っていかれた上に悪者として撃退されて以降、屋外でのテント生活を強いられてしまう。映画『Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!!助けたサメに連れられて…』ではオカカウメ星出身のはずなのに何故か超サイヤ人に変身した(それでも大して意味が無かった)。もともとは彼を主人公にした漫画の構想があったがボツとなり、初期の頃はコマの隅で空を飛んでいる場面があったりもした。拾ったゴキブリで金儲けをたくらみ、ゴキブリに芸を調教させているうちに、そのゴキブリに対して愛と友情を感じていくのだが、最後はゴキブリが叩かれて死んでしまい号泣した。『ドラゴンボール』にも登場したが、レッドリボン軍のブルー将軍の強さにびびり、乗っていた車を譲るというあっけない結果に終わっている。
- 初登場作品は短編の『ギャル刑事トマト』で暗悪健太として登場、ただしヒーローではなく犯罪者だった。
- モデルは映画『スーパーマン』のクラーク・ケント。
- しょっぱまん(声 第1作・木藤玲子/第2作・冬馬由美)
- スッパマンの弟。好物はイカの塩辛。決め台詞は「塩辛なめてショッパマン!」。兄を心の底から尊敬している(アニメ第2作ではバカにしている)。
- アンマン
- スッパマンの母。
- カレーマン
- スッパマンの父。
- ブビビンマン(声 麦人)
- ハエに似た姿の宇宙人。地球人の出した排泄物を好む。スッパマンとはかなり遠い親戚。「本来アラレのライバルを想定していたが、とある事情で弱くした」と作者はコミックスで語っている。
[編集] ニコチャン大王とその関係者
- ニコチャン大王(ニコチャンだいおう)(声 第1作・大竹宏/第2作・島田敏)
- 自称宇宙の玉者。ニコチャン星(ぼし)の大王。地肌は緑色。地球を征服しにやってきたところガッちゃんにより宇宙船を食べられる。修復の資金を稼ぐためにしばらく地球でバイト生活をおくる。「アイスクリーム屋」「焼き芋屋」「手乗り文鳥屋」などで生計を立てていた。後に、千兵衛に宇宙船をもらい、故郷へ帰っていく。その後ニコチャン星の危機や懲りずに征服にやって来たりと何度も登場。アニメでは名古屋弁に似た変な言語を、漫画では標準的な名古屋弁を話す。大根の産地であることからニコチャン星のモデルを愛知県扶桑町と考えると言語は北部訛りの名古屋弁でなくてはおかしいが、話しているのは標準的な名古屋弁である。地球・火星を「チタマ」「ヒボシ」と言う(誤読)。ニコチャン星人は地球人と身体の部位が逆さになっており、足に耳があり、腹と尻が頭にある。そのため地球人が「腹が減った」と言うところを、「頭が減ったがや」と言う。目の上の触覚のようなものが鼻で、自分の屁や糞に対して困っている。星には王妃と2人の王子がいる(コマッタチャンに支配された一時期、国民と同じく質素な農民のような生活を営んでいた)。最初に登場した時には、地球を征服すれば丁度100個の星を制覇したことになると言っていた(ドラゴンボールに登場する惑星フリーザでさえ確認できるのはNo78までである)。
- スッパマン同様、本来はボツキャラだったが、締め切りの都合上やむなく通した、というエピソードがある。『ドラゴンボール』にも一コマだけ登場する。
- 名前は下記のコマッタチャンとあわせて、TV番組「ロンパールーム」に由来する。
- ニコチャン家来(声 第1作・千葉繁/第2作・堀川亮)
- 大王第一の家来。地肌はオレンジ。大王と共に地球へやってきて、共に放浪生活をする。大王と行動を共にするため、非常に露出度は高いが、名前は明かされなかった。常に眼鏡をかけ、話す言葉は標準語であった。家来である為、基本的には大王に忠実だが、たまに大王のわがままに耐えられず反抗する。ちなみに作者によるとこれが本音。知的に見えるが、単純な算数の問題に4分58秒かかる。涙もろい性格でもある。アニメでは宇宙船操縦の免許を取得している設定になっており、地球への2度目の再訪の際も操縦桿を握っていた。ちなみに大王は免許を取得していないようである。
- ニコチャンの妻(声 第1作・杉山佳寿子/第2作・伊倉一恵)
- 大王の妻で二児の母親。地肌はピンク。赤い口紅を塗っている。
- ニコチャンの子供(声 第2作・冬馬由美)
- 地肌は薄い紫色。父親を尊敬しており、地球人は父親の捕虜だと信じ込んでいる。父親を馬鹿にされると激昂するが、基本的には子供らしい子供である。
- ニコチャンの子供(声 第2作・佐藤智恵)
- 上に同じ。
- コマッタチャン(声 第1作・雨森雅司→飯塚昭三/第2作・ウド鈴木)
- ニコチャン星を恐怖に陥れた、巨大なカニのような宇宙人。東北弁を話し、アラレと同じようなあいさつ砲を使うことができる。ニコチャン星の大根が好物。ちなみに小学校では副級長をしていた。
[編集] ウルトラヘッド三悪人
地球を侵略しに来た宇宙人。ウルトラマンの頭部によく似た形の宇宙船に乗っている。高度な文明を持つが、モビルスーツをアラレに破壊される。原作漫画では1回きりの登場だが、アニメ第1作では何回か登場している。
- ホイ・クエン(声 第1作・兼本新吾)
- 姿は人間そっくりで、保育園児のような服装をしている。
- リボン・チャン(声 第1作・増山江威子)
- 姿は人間そっくりで、保育園児のような服装をしている。フムトタイヘン(=ウンチ。ちなみにオシッコはチビルトタイヘン)を見ると手がつけられないほど凶暴になる。
- ヨウ・チエン(声 第1作・柴田秀勝)
- 姿は人間そっくりで、保育園児のような服装をしている。
[編集] 他作品のキャラクター
- 孫悟空(声 第2作・野沢雅子)
- 『ドラゴンボール』の主人公。レッドリボン軍のブルー将軍を追ってペンギン村にやってきた。アニメのドラゴンボールでも同じ場面がある。映画『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』にも該当シーンがある。
- アニメ第2作では、ドラゴンボールを探しにやってきた。また、満月を見て、大ザルにもなった。なお、レッドリボン軍(ブルー将軍・ムラサキ曹長ら)も悟空を追ってやってきた。
- ムラサキ曹長(声 第2作・飛田展男)
- アニメ第2作で登場。実は、5つ子忍者。
- ブルー将軍(声 第2作・風間信彦)
- アニメ第2作で登場。バーバーそらまめの店主、空豆クリキントンにモヒカン頭にされてしまい、ドラゴンボールで頭を元に戻してもらおうとする。ペンギン村を去った後、ドラゴンボールを奪えなかったことから桃白白に倒された。
- 神龍(声 第2作・矢田耕司)
- アニメ第2作で登場。のんきおじっさの願い(トラクターが欲しい)をかなえた。
- キン肉マン(原作のみ)
- 映画館にて登場。
- 宇宙人
- 『ドクター・スランプ2007特別編 Dr.MASHIRITO ABALEちゃん』に登場。『ネコマジン』からのキャラクター。(『ネコマジン』と『Dr.スランプ』は、同じ世界観。)
[編集] ナレーション
- ナレーション:第1作・古川登志夫