イエロー・マジック・オーケストラ (アルバム)
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イエロー・マジック・オーケストラ | ||
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YMO の アルバム | ||
リリース | 1978年 11月25日 | |
録音 | STUDIO "A" | |
ジャンル | テクノ | |
時間 | 37分44秒 | |
レーベル | アルファレコード | |
プロデュース | 細野晴臣 | |
レビュー | ||
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YMO 年表 | ||
イエロー・マジック・オーケストラ (1978年) |
イエロー・マジック・オーケストラ (US版) (1979年) |
イエロー・マジック・オーケストラ (アルバム)(Alfa ALR-6012)は、音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のデビューアルバム。アルファレコードから1978年11月25日にリリースされた。
[編集] 解説
細野晴臣によるプロデュースで、坂本龍一と高橋幸宏と3人で楽曲を提供した。このとき高橋自身は作曲経験が浅かったため、坂本から作曲の方法を聞いたり、鼻歌を坂本が書き留めて譜面化するなどしていたという。細野主導で作業が進められたため、アルバム全体としてはアメリカン・ロックの雰囲気を持っている。「東風」以降(LPレコードのB面)はノンストップ(曲間がない)の構成は、当時ディスコ向けメドレーアルバムをリリースしていたミーコの影響によるもの。アルバム制作費は当時の倍に当たる800万円をかけていた。
翌年アルファレコードがアメリカのA&Mレコードと契約。本アルバムをリミックスした『イエロー・マジック・オーケストラ (US版)』がホライズン・レーベルからリリースされる。アメリカでのリミックス版を「米国版」、オリジナルを「日本版」と呼ぶこともある。現在ソニーからは「日本版」「米国版」の他、解説などを省略した廉価版として両方が入った2枚1組のものも発売されている。
ジャケットデザインは脇田愛次郎。
[編集] 収録曲
- コンピューター・ゲーム “サーカスのテーマ” - COMPUTER GAME "Theme From The Circus"
(作曲:イエロー・マジック・オーケストラ) - ファイアークラッカー - FIRECRACKER
(作曲:マーティン・デニー)- 細野晴臣がYMOデビュー戦略として、「チャンキー・ミュージック」と銘打ち、このマーティン・デニーのディスコ・カヴァー曲を売り出そうとしていた。細野の初期の構想メモに書かれている。アメリカでヒットした際には、デニーから3人に自分の曲をカバーしてくれたお礼と、ヒットを祝福する手紙が届いたという。
- シムーン - SIMOON
(作詞:クリス・モスデル / 作曲:細野晴臣) - コズミック・サーフィン - COSMIC SURFIN'
(作曲:細野晴臣) - コンピューター・ゲーム “インベーダーのテーマ” - COMPUTER GAME "Theme From The Invader"
(作曲:イエロー・マジック・オーケストラ)- アーケードゲーム「スペースインベーダー」の音をシンセサイザーで表現。バックでは「サーカス」の音が流れている。
- 東風 - TONG POO
(作曲:坂本龍一) - 中国女 - LA FEMME CHINOISE
(作詞:クリス・モスデル / 作曲:高橋幸宏)- 高橋幸宏の作品。高橋が断片的に作曲してきたメロディーに細野と坂本がアレンジを施した。この曲の高橋のボーカルを聞いて、YMOのメインボーカルを高橋にすることにしたと言われる(細野はその唄法を『フーマンチュー唄法』と名づけた)。イントロや間奏の「テンテンテンテン...」という箇所は、三本指でしかキーボードを弾けないキーボーディストを想定し、ダサいけどかっこいいというイメージを表現をしている。高中正義がギターで参加している。元々は坂本が「パンクみたいなディストーションのギター」を注文したが、高中が意味を理解せず、そのまま録音して帰ったという。
- ブリッジ・オーバー・トラブルド・ミュージック - BRIDGE OVER TROUBLED MUSIC
(作曲:イエロー・マジック・オーケストラ) - マッド・ピエロ - MAD PIERROT
(作曲:細野晴臣)- 作詞者名はクレジットされていないが何かを歌っている声は聴こえる。しかしこれまで一度も歌詞カードに掲載されたことがない。なおこの曲(日本語に訳せば「気狂いピエロ」)と「東風」「中国女」の名称はすべてジャン=リュック・ゴダールの映画タイトルから取られており、『ゴダール三部作』とも称される。
- アクロバット - ACROBAT
(作曲:細野晴臣)- 躁気味のゲーム音と葬送行進曲が交互に流れる小品。“コンピューター・ゲーム”の音が背景音として使われている他、構成やメロディーの類似から「曲の終了とともにアルバムの頭に戻る」という意匠が施されている。米国版では削除された。
[編集] ゲスト参加
- 高中正義/ギター(「コズミック~」、「中国女」)
- 橋本俊一(現・タイロン橋本)/ヴォーカル(「シムーン」)
- 布井智子/ヴォイス(「中国女」:本業は当時のアルファレコード社長秘書。フランス語が堪能だった)
メンバー | |
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細野晴臣 - 高橋幸宏 - 坂本龍一 | |
サポートメンバー | |
矢野顕子 - 渡辺香津美 - 大村憲司 - 松武秀樹 - 橋本一子 - 藤本敦夫 - 鮎川誠 - デヴィッド・パーマー | |
シングル | |
テクノポリス - ライディーン - タイトゥン・アップ - キュー - マス - 体操 - 君に、胸キュン。 - 過激な淑女 - 以心電信 - ポケットが虹でいっぱい - ビー・ア・スーパーマン - RYDEEN 79/07 | |
オリジナルアルバム | |
イエロー・マジック・オーケストラ - イエロー・マジック・オーケストラ (US版) - ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー - 増殖 - BGM - テクノデリック - 浮気なぼくら - サーヴィス - テクノドン | |
ベストアルバム | |
X∞Multiplies - シールド - Y.M.O.ヒストリー - YMO BEST SELECTION - キョーレツ・ナ・リズム - テクノ・バイブル - オーヴァー・シーズ・コレクション - We Love YMO - YMO GO HOME! - UC YMO | |
リミックスアルバム | |
浮気なぼくら (インストゥルメンタル) - Y.M.O. MEGA MIX - YMO・イン・ザ・ナインティーズ・ピート・ロリマー・リミックス - ハイテック・ノークライム - NEO TECHNOPOLIS・・・・・繁殖 - YMO versus THE HUMAN LEAGUE - TECHNODON REMIXES I - TECHNODON REMIXES II - YMO HI-TECH/US.CRIME - YMO REMIXES TECHNOPOLIS 2000-01 - YMO REMIXES TECHNOPOLIS 2000-00 | |
ライブアルバム | |
パブリック・プレッシャー - アフター・サーヴィス - テクノドン・ライヴ - ライヴ・アット・武道館1980 - ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978 - ウィンター・ライヴ1981 - ワールド・ツアー1980 - ライヴ・アット・グリークシアター1979 - フェイカー・ホリック - コンプリート・サーヴィス - ONE MORE YMO | |
完全限定BOX | |
CUBIC - YMO CD Single BOX - L-R TRAX Live & Rare Tracks | |
関連アルバム | |
TRIBUTE TO YMO |
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