パブリック・プレッシャー
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パブリック・プレッシャー | ||
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YMO の アルバム | ||
リリース | 1980年2月21日 | |
ジャンル | テクノ | |
時間 | 42分43秒 | |
レーベル | アルファレコード | |
プロデュース | YMO with 細野晴臣 | |
レビュー | ||
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チャート順位 | ||
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YMO 年表 | ||
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (1979年) |
パブリック・プレッシャー (1980年) |
増殖 (1980年) |
『パブリック・プレッシャー/公的抑圧』(Alfa ALR-6033)は、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の3作目のアルバムであり、初のライブアルバム。第1回ワールドツアーのヴェニュー(ロンドン)、グリーク・シアター(ロサンゼルス)、ボトムライン(ニューヨーク)の三公演が編集、収録されている。
目次 |
[編集] 解説
同アルバムはYMO初のオリコンナンバーワンとなった。初回プレスはクリアーレコード仕様(ホワイト)であった。
アルバムのタイトルはクリス・モスデルによるもの。YMOメンバーからタイトルの注文が来たとき、とっさに思い浮かんだもので、当時人気が出始めていたYMOにプレッシャーがかかり始めていた状況にヒントを得ている。
[編集] ギターのカットに関して
同ツアーのサポート・ギタリストは渡辺香津美であったが、渡辺が所属していた日本コロムビアはその収録を拒否したため、ギターのチャンネルは坂本龍一のシンセサイザーに置き換えられた(よく聞くとドラムマイクにギターの音が入っている事を確認できる)。また高橋のボーカルパートなども多数再収録され、実質は半スタジオアルバムであるとの考え方も多い。坂本の録音は2~3日で終了している。
渡辺のギターが収録されず、かなりのエディットがなされたため、「ライブアルバム」としては一時期あまり評価が高くなかった時期があったが、「あえてテクノだ」という意見も多く現在でも大変人気の高いアルバムである。 後に発表されたライブアルバム『フェイカー・ホリック』『ライブ・アット・グリークシアター1979』等では渡辺のギターが収録され、その違いを聞き比べることができる。
そもそもYMOの音楽にはギターが不要ではあったが、ライブではアルバム収録曲のようなミニマルな演奏をすると、リスナーが飽きる、シンセサイザーでソロを弾いてもダサいといった理由からギタリストを入れざるを得ない状況だった。
ギターの入っているバージョンでは、メンバーの演奏力を堪能できるが、当時のフュージョン(坂本によるとジャズ)のジャンル内に収まっている印象が強い。むしろ、ギターパートのカットは純粋なライブともスタジオ録音とも違う特異な質感を持つ独特のアルバムになったという「怪我の功名」と言えるだろう。坂本もこのアルバムを通してYMOの姿が明確になったと発言している[1]。
[編集] 曲目
- ライディーン Rydeen
- オリジナルはアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』収録。
- ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー Solid State Survivor
- オリジナルはアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』収録。
- 東風 Tong Poo
- オリジナルはアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』収録。
- ジ・エンド・オブ・エイジア The End Of Asia
- コズミック・サーフィン Cosmic Surfin
- オリジナルはアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』収録。細野のコメントによれば、オリジナルアルバム収録よりも、このライヴでの演奏がより完成形であるとのこと。
- デイ・トリッパー Day Tripper
- オリジナルはアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』収録。
- ラジオ・ジャンク Radio Junk
- オリジナルはシーナ&ザ・ロケッツのアルバム『真空パック』収録。
- 中国女 La Femme Chinoise
- オリジナルはアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』収録。
- バック・イン・トキオ Back In Tokio ( Music by YMO )
[編集] ゲスト参加
- 矢野顕子/キーボード、バック・ヴォーカル
[編集] 出典
- ^ Yellow Magic Orchestra(2007年、アスペクト)
メンバー | |
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細野晴臣 - 高橋幸宏 - 坂本龍一 | |
サポートメンバー | |
矢野顕子 - 渡辺香津美 - 大村憲司 - 松武秀樹 - 橋本一子 - 藤本敦夫 - 鮎川誠 - デヴィッド・パーマー | |
シングル | |
テクノポリス - ライディーン - タイトゥン・アップ - キュー - マス - 体操 - 君に、胸キュン。 - 過激な淑女 - 以心電信 - ポケットが虹でいっぱい - ビー・ア・スーパーマン - RYDEEN 79/07 | |
オリジナルアルバム | |
イエロー・マジック・オーケストラ - イエロー・マジック・オーケストラ (US版) - ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー - 増殖 - BGM - テクノデリック - 浮気なぼくら - サーヴィス - テクノドン | |
ベストアルバム | |
X∞Multiplies - シールド - Y.M.O.ヒストリー - YMO BEST SELECTION - キョーレツ・ナ・リズム - テクノ・バイブル - オーヴァー・シーズ・コレクション - We Love YMO - YMO GO HOME! - UC YMO | |
リミックスアルバム | |
浮気なぼくら (インストゥルメンタル) - Y.M.O. MEGA MIX - YMO・イン・ザ・ナインティーズ・ピート・ロリマー・リミックス - ハイテック・ノークライム - NEO TECHNOPOLIS・・・・・繁殖 - YMO versus THE HUMAN LEAGUE - TECHNODON REMIXES I - TECHNODON REMIXES II - YMO HI-TECH/US.CRIME - YMO REMIXES TECHNOPOLIS 2000-01 - YMO REMIXES TECHNOPOLIS 2000-00 | |
ライブアルバム | |
パブリック・プレッシャー - アフター・サーヴィス - テクノドン・ライヴ - ライヴ・アット・武道館1980 - ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978 - ウィンター・ライヴ1981 - ワールド・ツアー1980 - ライヴ・アット・グリークシアター1979 - フェイカー・ホリック - コンプリート・サーヴィス - ONE MORE YMO | |
完全限定BOX | |
CUBIC - YMO CD Single BOX - L-R TRAX Live & Rare Tracks | |
関連アルバム | |
TRIBUTE TO YMO |
オリコン週間LPチャート第1位 1980年3月10日付 |
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前作: 松山千春 『起承転結』 |
イエロー・マジック・オーケストラ 『パブリック・プレッシャー』 |
次作: 竹内まりや 『LOVE SONGS』 |
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