ホタテガイ
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?ホタテガイ | ||||||||||||||
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ホタテガイ |
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Patinopecten yessoensis | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
ホタテガイ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Japanese scallop |
ホタテガイ(帆立貝、学名Patinopecten yessoensis)は、ウグイスガイ目イタヤガイ科に分類される二枚貝の一種。食用として重要な貝類の一つである。
殻の形が、秋田藩主の佐竹氏の家紋に似ていることから秋田貝とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 特徴
殻径は20cmほどになる大きな二枚貝である。貝殻はふくらみが強い殻と弱い殻とが合わさっているが、ふくらみが強い方が右殻である。殻の中央には大きな閉殻筋(貝柱-断面円形の横紋筋とその傍らに断面三日月形の平滑筋)がある。また、外套膜(ヒモ)の周囲には小さな眼点(目)があり、明るさを感じることができる。名前は開いた殻を帆のようにして水上を走るという俗説に由来する。
東北地方から北海道、オホーツク海まで分布し、浅い海の砂底に生息する。
敵はヒトデ、オオカミウオ、ミズダコなどである。ただしヒトデに襲われると閉殻筋で力強く殻を開閉させて海水を吹き出し、泳いで逃げることができる。
[編集] 食材
食用として多く漁獲されるが、現在では養殖もされている。 調理方法にも依るが、近年では生後一年程度の物稚貝から、3-4年ほどかけて大きくした物まで、幅広く流通している。
刺身や煮込み、バター焼き、スープ、干貝など様々な料理で使用される。
貝柱は肉厚で淡白だがほぐれ易く、舌触りと風味が良い。また、ヒモと呼ばれる外套膜も燻製や塩辛などにして食べる。貝殻以外はほとんどの部位が食べられるが、中腸腺(ウロ)は貝毒や重金属が集中するため食べない方がよい(食べても美味しくない)。ウロは黒色なので、素人でも容易に判別し取り除くことができる。
アミノ酸、グルタミン酸、コハク酸やタウリンなどが豊富に含まれている。ホタテガイ特有の甘味はグリコーゲン由来である。
また、貝殻は料理店などで野趣を演出する鍋代わりに使用されることも多い。
[編集] 漁業
漁業形態は垂下式養殖(北海道噴火湾・以南)と、海底に地撒きした物を小型底びき網による漁獲(北海道オホーツク海側・道東方面)の二つが代表的である。小型底びき網による方法の場合、区画漁業権に基づく稚貝の地まきによる増殖が同時に図られている。
一般的に地撒きの物を「天然物」と称する業者がいるが、間違いである。
[編集] 加工
代表的な加工品は冷凍貝柱、ボイルホタテ、干し貝柱である。フランス料理や中華料理の食材として海外にも盛んに輸出される。
- 冷凍貝柱
- 一般に急速冷凍が可能なトンネルフリーザーを用いて冷凍する。これは貝柱の変色や組織の劣化を防止するためであり、刺身に供することも可能になっている。
- ボイルホタテ
- ボイル品が冷凍形態で流通している。シチューの具などに用いられる。
- 干貝
- 貝柱のみを乾燥して製造する。貝柱は水分が8割近くを占めるため、干貝は非常に収縮する。日本国内では酒肴として供することが多いが、中華料理では水戻しや粉末状にしてスープや炒飯などの具材として用いられる高級食材である。
- ソフト貝柱
- 干貝は非常に硬いことから、軟らかく製造した半乾燥の製品。おやつや酒肴などにそのまま供される。一玉ずつ真空パックされているものが多い。調味は塩と燻油漬けの二種類がある。
[編集] 廃棄物
ホタテガイの加工により発生する産業廃棄物の処理は、生産地域の課題として重くのしかかる。
ホタテガイの殻は、カルシウムに富むことから、学校で使うチョークやトラックラインを引く粉に加工されるが、高価なことがネックとなり需用の拡大には至っていない。以前に、海に向かって練習ができるゴルフボールを貝殻の粉末から作製したアイデアマンもいたが、廃棄物処理法に抵触する恐れがあるとして製造を差し止められている。
ウロは、堆肥などに加工されていたが、最近、最終処分場に持ち込めないほどの重金属(カドミウム、砒素)を含有する例が判明。堆肥としても使えず産業廃棄物としても処分が難しい状況になっている。
[編集] 関連項目
- 力也(ホタテマン)
- イタヤガイ
- ロイヤル・ダッチ・シェル