ゴルフ夜明け前
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ゴルフ夜明け前(ゴルフよあけまえ)とは、桂三枝作の創作落語である。1983年文化庁芸術祭大賞を受賞した。
1987年12月5日には、東宝より映画化もされた。 こちらは監督・松林宗恵、脚本・佐々木守。
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[編集] 内容(主に映画より)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
時は慶応2年(1866年)、倒幕派の薩摩・長州と佐幕派の新選組とが血で血を洗う抗争を繰り返し、混迷を深める幕末。ふとしたことから「西洋では物事を議論するとき、『こるふ(ゴルフ)』というスポーツで親交を深めるものだ」と耳にした“新しい物好き”の坂本龍馬は、早速薩長出資のゴルフ場を山城(京都郊外)に建設、新選組局長・近藤勇(警護の沖田総司と共に)を誘い出して「こるふ」対決をすることになる。
[編集] 解説
どこかトボけた坂本とどこまでも大真面目な近藤、本来ならば刀を交えるはずの2人が共にゴルフを楽しむ内容である。「こるふ」初心者で失敗ばかりの近藤に坂本が親切に指導しながら、両者は政局を議論する。
残念ながら映画は興行成績が良くなかったのか、同時上映された映画(「さよならの女たち」)より早めに上映を終了している。タイトルそれ自体や、出演者のほとんどが吉本興業のお笑い芸人であることから想像がつく通り、「全編ギャグ」といった感じの娯楽映画なのだが、坂本や近藤をはじめ当時の状況を細かく考察した上で設定が構築されており、また、三枝が標準語で役を演じた事もあり、評価は決して低くない。
[編集] 配役(映画)
- 渡瀬恒彦(坂本龍馬)
- 高橋恵子(おりょう)
- 島田紳助(桂小五郎)
- 太平シロー(天王寺屋善平)
- 桂文珍(松田亮斉)
- オール阪神(藤吉=龍馬の下僕)
- オール巨人(刺客=龍馬暗殺犯)
- 西川のりお(土方歳三)
- 橋爪淳(沖田総司)
- 佐藤B作(陸奥陽之助)
- 岸部一徳(後藤象二郎)
- 田中隆三(岩崎弥太郎)
- 阿藤海(三吉慎蔵)
- 武野功雄(中岡慎太郎)
- 常田富士男(佐藤籐右衛門)
- なべおさみ(海真和尚)
- 明石家さんま(写真師)
- 西川きよし(西郷隆盛)
- 桂三枝(近藤勇)
[編集] 出版物など
[編集] 書籍
※特記無い限り、桂三枝(著)の創作落語のもの。
- 『ゴルフ夜明け前』(1987年・サンケイ出版)ISBN 4383026001
- 『桂三枝の傑作落語大全集<2>ゴルフ夜明け前』(1989年・角川文庫)ISBN 4041735025
[編集] CD
- 『桂三枝大全集~創作落語125撰~第1集「ゴルフ夜明け前」「ロボ・G」』(2001年・キングレコード)
[編集] 映像
- 『ゴルフ夜明け前』(1987年・VHS・ビデオメーカー(レンタル用ビデオ)・映画版のビデオ)
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