ダイハツ・EF型エンジン
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ダイハツ・EF型エンジンは、ダイハツ工業が生産している軽自動車用エンジンの一つである。
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[編集] 概要
1990年1月の軽自動車の規格改正に伴い、同年3月にモデルチェンジしたミラ(L200系)に搭載されてデビュー。基本仕様は水冷直列3気筒、内径68.0㎜×行程60.5㎜、総排気量659cc。
旧660cc規格時代から現行規格まで、ダイハツ製軽自動車の主力エンジンとして多くの車種に搭載されたが、2005年にデビューしたエッセに搭載されるKF型エンジンが後継となることで、近い将来に生産終了する予定となっている。
ダイハツからは他の660ccエンジンとして水冷直列4気筒のJB型エンジンがある。
EF型のベースは1985年に登場した水冷直列3気筒のEB型をベースにボアアップしている。
エンジン形式が同一でもミラ、ムーヴに搭載されるものとアトレー、ハイゼットに搭載されるものは互換性がない。ミラ、ムーヴはシリンダーが直立しているのに対し、アトレー、ハイゼットは28度に傾斜して搭載されている為、ウォーターラインの仕様などが異なる為である。
EF型をベースとしてボア・ストロークを拡大し、1000ccとしたエンジンがストーリア等に搭載されたEJ型であった。
エンジンに組み合わされるトランスミッションは、4MT、5MT、副変速機付4MT、副変速機付5MT、3AT、4AT、CVTがあった。
[編集] バリエーション・搭載車種
旧660cc規格車用
[編集] EF-CL
SOHC6バルブ・キャブ・NA
以下、ターボ表記のないものはすべてNA
L200系・L500系ミラ
[編集] EF-ES
SOHC6バルブ・キャブ
L82系ハイゼット
L82系アトレー
[編集] EF-HL
SOHC12バルブ・キャブ
L111系リーザ
L200系ミラ
[編集] EF-EL
SOHC12バルブ・EFI
L300系オプティ
L500系ミラ
[編集] EF-GS
SOHC12バルブ・EFI
L82系ハイゼット
L82系アトレー
[編集] EF-XL
SOHC6バルブ・キャブ・ターボ
L200V系ミラ(バン)
[編集] EF-XS
SOHC6バルブ・キャブ・ターボ
L82系アトレー
[編集] EF-TS
SOHC6バルブ・EFI・ターボ
L82系アトレー
L120系アトレー
[編集] EF-JL
SOHC12バルブ・EFI・ターボ
L111系リーザ
L200系・L500系ミラ
[編集] EF-GL
DOHC12バルブ・電子制御キャブ
L500系ミラ
L600系ムーヴ
[編集] EF-ZL
DOHC12バルブ・EFI
L300系オプティ
L500系ミラ
L600系ムーヴ
[編集] EF-RL
DOHC12バルブ・EFI・ターボ
L500系ミラ
L600系ムーヴ
[編集] EF-RS
DOHC12バルブ・EFI・ターボ
S120系アトレー
現行規格車用
[編集] EF-SE
直動式SOHC6バルブ・EFI
L700系・L250系ミラ
L800系オプティ
L900系ムーヴ
S200・S320系ハイゼット
[編集] EF-VE
DVVT付DOHC12バルブ・EFI
L700系・L250系ミラ
L800系オプティ
L900系・L150系ムーヴ
L750系ネイキッド
L950系MAX
S220・S320系アトレー
S200・S320系ハイゼット
L350系タント
L550系ムーヴラテ
L650系ミラジーノ
[編集] EF-DEM
DOHC12バルブ・EFI・ライトプレッシャーターボ
[編集] EF-DET
DOHC12バルブ・EFI・ターボ
L700系・L250系ミラ
L800系オプティ
L900系・L150系ムーヴ
J111系テリオスキッド
L750系ネイキッド
L950系MAX
S220・S320系アトレー
S200・S320系ハイゼット
L350系タント
L550系ムーヴラテ
[編集] EF-VD
DVVT付DOHC12バルブ・直噴
L250系ミラ