ダンディ坂野
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ダンディ 坂野(-さかの、本名:坂野 賢一(さかの けんいち)、1967年1月16日 - )は、石川県加賀市出身のお笑いタレントである。血液型AB型。サンミュージックGET所属。2004年8月22日に入籍した。
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[編集] 人物
様々な色のタキシードを常に着用し(ネタ以外では黄色のタキシードが多い)、粋なジョークで世の人を笑わせる。1996年に大川興業の舞台「すっとこどっこい」でデビュー、テレビ埼玉の番組「パンドラ御殿」内、寺田体育の日のコーナー「探偵物集(ものたかり)」で松田優作に扮する寺田とギャグ対決をし、テレビに初出演した。でんでんの芸風を受け継いだため、「第二でんでん(KDDIの旧母体である第二電電とかけている)」が彼のキャッチフレーズであった。
アメリカンジョークを言った後に苦し紛れでいう決め台詞「Get's!!(ゲッツ)」は若者の間で流行した。しかし、アメリカンジョークを言った後に板を割るコンタキンテの「千葉ちゃんのペルシャンジョーク」との類似性も指摘されている。
2002年以降のお笑いブームの火付け役となった番組「爆笑オンエアバトル」の第1回出演者である(ネタはオンエアされた。ちなみに次点はアンジャッシュ。)。出場回数こそ多いが、オンエア率は約3割とかなり低く、連勝が2回、3連勝は一度も無い。(ただし、オフエアネタも極端にKBが低い訳ではないのが事実である。たいがい400KBを超えればオンエアされることが多いがオフエアになってしまった時もあり、ボール1つ差でオフエアになった事もある。)オンエア率の低さとは裏腹に人気を博し、番組の枠を超えてブレイクした芸人(初期メンバーでブレイクしたのは他にテツandトモ、はなわなどがいる)であり、爆笑オンエアバトルの功労者であり、その後の民放のピン芸人・ネタ芸人番組が相次いで放映されるきっかけともなった。ちなみに最高KBは453KBである。
基本的にネタ芸人であり、お人好しな性格が災いし、フリートークが得意でないため、2003年をピークに人気が下降。唯一のレギュラー番組であった「3つのとびら」も2006年3月をもって終了以降、テレビ出演の回数はめっきり減ってしまった。現在では月に数本の深夜番組や地方局でのゲスト出演、及びライブを活動の拠点としている。だが年末の番組には「一発屋芸人」として番組出演する事が多く、完全にテレビから消えたわけではない。
[編集] 逸話
- 1997年ごろ、マイナーなタレント・芸人を紹介する日本テレビ系の深夜番組「新橋ミュージックホール」(よみうりテレビ制作)に出演、ビートたけしと共演する。ブレイクの数年前であったが、当時から「ゲッツ!」等のギャグや芸風は確立されており、たけしから好評を得ていた。
- 東京ヤクルトスワローズのアレックス・ラミレスがホームランを打った際のポーズに、「ゲッツ!」のポーズが使われている。また、ドランクドラゴンの塚地武雅がやる一発ギャグに「100%の力でゲッツをする」というネタがある。
- 2003年9月にウルフルズの曲「ガッツだぜ!!」をパロディ化した「ゲッツだぜ!!」をリリースしたが、ウルフルズのファンなどからの抗議もあり、その年にブレークしたはなわやテツandトモとそろっての紅白歌合戦の出場はならなかった。しかし綾小路きみまろと共に「応援」としての出場を果たした。
- ブレークするまで年齢を4歳若く発表していた(テツandトモにネタにされたことがある)。年下の若手芸人と共演する時に気を遣わせないためだったと理由をつけているが、某芸能事務所のタレント養成コースに数十万の授業料を支払ったあげくにカリキュラムを1年延長されて延長料金をとられるなど、ブレイク前には涙ぐましい努力を続けていた。
- 「金沢美術工芸大学彫刻科を卒業して上京」というガセネタが流れているが、実際は高校卒業後にフリーターとなって金を貯めて上京。上京してからも10年ほどはマクドナルドでアルバイトをしていた。ブレイクするまでは、食費さえ出せば手軽に呼べるタレントだった。また、ピーク後の2005年、韓国にある韓流スター御用達の店を紹介する番組の司会を務め、同行したいとうまい子らに「ひょっとしたら韓流スターに会うために司会が自分になった」との発言をし手軽に呼べるタレントに戻ったと言うことを実感していると思われる(実際には、当時来日や徴兵などスケジュールの都合で韓流スターは出演しなかった)。
- 同じ事務所に所属するカンニング竹山はテレビ番組で最近のダンディ坂野について聞かれた時、「ダンディが『もっと遅くにデビューすればよかった』と嘆いていた」と語った。これは自身がブレークしたことがきっかけになって若手お笑いタレントブームが到来してしまったことを指している。
- 「内村プロデュース」では、ネタ帳がプールに水没するという不運に見舞われた。
- 最近では、野球の送りバントの構えで叫ぶ「二岡!」「江藤!」などの新ギャグの開発にも余念がない。しかし持ちネタのひとつ「ライドオン!」がレイザーラモンHGに流用され、苦汁を味わっている。「サンキュー・ノーベンバー」などのレアなギャグは、着ボイスとして聴くことができる。
- 2006年6月、笑っていいともで久々に全国放送の番組に出演したが、私服姿を披露し暫定チャンピオンの南海キャンディーズの山里亮太とどちらがセンスがないか対決するコーナーでかっこ悪い、似合ってないと言われるも、結局判定で敗れ一度のみの出演となる。また、EXILEの新ボーカルオーディションに応募し一次予選で落選している。この事を後輩の飛石連休と共に出演したイベントで明かした(ちなみに主催した情報誌のサイトの告知では「ダンディー坂野」と間違って記載されていた)。
- また、2006年12月のお笑い芸人大忘年会では師事する(事務所の先輩でもある)ブッチャーブラザーズの2人からの手紙が読み上げられ、ブレイク前の苦労話や励ましの言葉が記されていた。
- 特捜戦隊デカレンジャーに悪役として出演した際、役作りのためにヒーロー側のメインキャストとは極力話さないようにしていた。当時ブレイク中の彼に会えることを楽しみにしていたメインキャスト陣はそのことを残念がっていたという。
- ブレイク前、劇団ひとりが「もしよかったら、俺の愚痴聞いてくれないかな」と言った際「いいよ」と笑顔で即答したことがある。(この模様はDVD「完売地下劇場REVENGE BASEMENT3 我流 BASEMENT4 天命」の天命のほうで見ることが出来る。)
- カップ焼きそばを食べて銘柄を当てられる特技を持つ。
[編集] 出演
[編集] テレビ
- 現在の出演番組
- お笑い芸人大忘年会(日本テレビ)年末特番
- 過去の出演番組
- パンドラ御殿(テレビ埼玉)—寺田体育の日のコーナー「探偵物集(ものたかり)」にゲスト出演
- 爆笑オンエアバトル OA率7/22 最高453KB
- おはスタ(テレビ東京)
- 最高!ブギウギナイト(テレビ東京)
- めちゃ²イケてるッ!(フジテレビ系列) - 笑わず嫌い王決定戦、岡村女子高等学校期末テスト、めちゃ日本女子プロレスなど
- 天才てれびくんMAX『少年刑事スイリくん』(NHK教育テレビジョン) - 江戸川先生役
- 内村プロデュース(テレビ朝日)
- 24時間テレビ28・山梨スペシャル
- ぐっどもーにんぐゲッツ(テレビ東京)
- FNS25時間テレビ(FNSフジネットワーク、2005年) - スペシャルドラマ「THE WAVE!」
- ゲームwave(テレビ東京)
- 3つのとびら(NHK教育テレビジョン)
- イマだ!タレント再生工場 「ノムさん」(フジテレビ系列)
- くりぃむナントカ
- 完売劇場 -初期レギュラー
[編集] CM
[編集] 映画
- 劇場版とっとこハム太郎「ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 リボンちゃん危機一髪!」 -ゲッツハム役
- 世界の中心で、愛をさけぶ(2004年5月) - 英語教師役
- 釣りバカ日誌17 - 運転手役
[編集] その他
- 特捜戦隊デカレンジャー - 第17話ゲスト出演、オズチュウ星人イーアルの人間態及びその声
- 「ハロ☆プロ オンステージ!2006 日本青年館公演 友情と魔法のトランプ~スター楽屋裏物語」-ストーリーテラー、歌謡ショー司会役
[編集] CD(シングル)
- OH! NICE GET's!!(2003年5月28日) - インディーズ
- ゲッツだぜ!!(2003年9月24日) - ユニバーサル・シグマ
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: お笑い芸人 | 1967年生 | 石川県出身のタレント | サンミュージック