ドラえもんの道具 (おあ-おこ)
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ドラえもんの道具 (おあ-おこ) では、藤子・F・不二雄の漫画およびアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「おあ」で始まるものから「おこ」で始まるものまでを列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] おいかけテレビ
※ タッチカメラを参照。
[編集] お医者さんカバン
お医者さんカバン(おいしゃ -)は、『お医者さんカバン』(てんとう虫コミックス20巻に収録)などに登場する。
本来は未来の子供がお医者さんごっこをする際の道具。軽度な病気であれば、聴診器の様な端子を患者に当てるだけで診断し、カバンに収められている飲み薬などで治すことができる。
ファーストエイドキットが高度になったもの、もしくはメディカルキットといえる。しかし作中では宇宙からきた未知のウイルスを退治したり、人間以外でも未確認の動物の病気を治せるなど、現代の医療レベルでは難しい治療まで行っている。
また、カバン本体にはレントゲンカメラや顕微鏡の機能も付属。
表記は「お医者さんカバン」がもっともよく使われるが、「お医者ごっこかばん」(41巻『恐怖のディナーショー』)、「お医者カバン」(『のび太と雲の王国』、1984年放送大山版アニメ「ドンジャラ村のホイ」ほか)、「お医者ごっこカバン」(『のび太の創世日記』)という表記もみられる。
[編集] 王国シールセット
王国シールセット(おうこく -)は、『のび太王国誕生…』(「小学六年生」1981年3月号に掲載、単行本未収録)に登場する。
王様、女王、大臣、騎士、平民の5種類のシールからなる。王様シールを身体に貼った者は、チョークで囲った自分の領土の範囲でのみ、他のシールを貼った人物に好きに命令して従わせることができる。ただし領土の外では全く効力を発揮しない。
[編集] 黄金バット
※ 大リーガーセットを参照。
[編集] おおかみ男クリーム
おおかみ男クリーム(- おとこ -)は、『おおかみ男クリーム』(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。
顔に塗ると、丸い形状のものを見ることで狼男(狼女)に変身する。すぐ元に戻るが、水洗いで落とさない限り何度でも変身できる。ママが普通のコールドクリームと間違えて使用してしまったため、一騒動が起きる。
[編集] 大きくなる虫めがね
大きくなる虫めがね(おお - むし -)は、『大きくなる虫めがね』(てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」1巻に収録)に登場する。『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻に収録)では、「虫メガネ」という名称で紹介されている。
この虫眼鏡で物を見ると、その物が大きく見えるだけでなく、その物がレンズで見た通りに大きくなる。
[編集] オーケーマイク
オーケーマイクは、『オーケーマイク』(「小学二年生」1970年3月号に掲載、単行本未収録)に登場。
このマイクで人に話しかけると、マイクを持った人の言うことを誰でも聞くようになる。
[編集] 大げさカメラ
大げさカメラ(おお -)は、『大げさカメラ』(てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」3巻に収録)に登場する。
このカメラで撮影すると、どんな物事でも大げさに写る。たとえば人が高さ1メートル程度の高さの塀を渡っている光景は数メートルもの高さの塀に、庭石を持ち上げているところなら巨大な岩を持ち上げている場面に、金魚をつまみ上げているところなら身長ほどの巨大魚、たんこぶ程度の軽傷を写せば全身包帯だらけの重傷患者に写る。
[編集] オート・アクションプロンプター
オート・アクションプロンプターは、『なぜか劇がメチャクチャに』(てんとう虫コミックス28巻に収録)に登場する。
演劇を行うための装置。付属の「脚本カセット」を装填することで、出演者は台本を覚えいなくても役のとおりに行動することができる。また万能舞台装置にコードをつなげることで、脚本にあわせた舞台や衣裳を用意することもできる。
この装置に付いているヘッドバンド状のものを人間にはめることで、子供向け、大人向けなど、その人間に理解できる劇が自動的に選ばれる。のび太が理解できるなら誰でも理解できるということでのび太が見たがるような作品を選んだところ、ちびくろサンボ(単行本の初期の版のみ)、人魚姫、裸の王様、星の銀貨と静香が裸になるものばかりになってしまった。
また「強制ボタン」を押すと、装置を破壊しない限り演劇を中止できなくなる。
[編集] オートアクションユニット
オートアクションユニットは、『百丈島の原寸大プラモ』(てんとう虫コミックス28巻に収録)、『プラモが大脱走』(同29巻に収録)に登場する。
団子状の球体。プラモデルに組み込むと、それが本物同様に動くようになる。
[編集] オートマチック花火
オートマチック花火(- はなび)は、『のび太の日本誕生』に登場する。
打ち上げ花火に使用する「花火玉」の形をした道具。放り投げると自動的に上空に打上がり、破裂する。
[編集] オートマチックスクリュー
※ 自動島みつけ機を参照。
[編集] オーバーオーバー
オーバーオーバーは、『オーパーオーバー』(てんとう虫コミックス13巻に収録)に登場する。
オーバー(衣服)の形状をした道具。これを着た人は周りの人や物、できごとが非常に大げさに見えたり感じたりする。たとえばゴキブリがサソリに見えたり、自動車が恐竜に見えたり、十円玉が札束に見えたりする。
大山のぶ代版アニメ『オールオーバー』(『オーバーオーバー』のアニメ化作品)では、「オールオーバー」の名で登場する。
[編集] 大昔ごっこ用の服
大昔ごっこ用の服(おおむかし - よう - ふく)は、『のび太漂流記』(てんとう虫コミックス6巻に収録)に登場する。
Tシャツのような形をした木の葉。2枚を貼り合せることで服として使用できる。
名称は水田わさび版アニメ『のび太漂流記』で登場したもので、原作では名称不明。
[編集] オールシーズン花だん
※ ハツメイカーを参照。
[編集] オールシーズンスキー
オールシーズンスキーは、『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。
スキー板の先端から地面へ人工雪を吹きつける仕掛けになっており、雪のない夏でもスキーを楽しめる。
[編集] オールシーズンバッジ
オールシーズンバッジは、『オールシーズンバッジ』(てんとう虫コミックス16巻に収録)に登場する。
バッジ表面に四季それぞれの絵が描かれており、ダイヤルでいずれかを指定すると、半径3メートル以内をその季節にできる。桜の木の下に置いて「春」にすれば桜が満開になり、「冬」にすればたとえ室内でも雪が降る。
[編集] オールマイティパス
オールマイティパスは、『オールマイティパス』(てんとう虫コミックス15巻に収録)に登場する。
現代の列車の定期券のような形状をした道具。定期入れに入っている。これを持っていればどこへでも入ることができる(首相官邸や銀行の金庫ですら侵入可能)。また、どんな乗物も無料で乗ることができる。使用期限は、名前をサインした瞬間から1か月間。
大山のぶ代版アニメ『スペシャルカード』(『オールマイティパス』のアニメ化作品)では「スペシャルカード」の名で登場する。
[編集] お返しハンド
お返しハンド(おかえし -) は、『お返しハンド』(藤子不二雄ランド6巻に収録)に登場する。
この道具を付けていると、その人が受けたことをこの道具が3倍にして返す。暴行だけでなくおこづかいなど、いいことも3倍にして返してしまう。この道具を力づくで外そうとすると、加えた力の3倍の力で反撃される。
[編集] おかしな傘
おかしな傘(- かさ)は、『おかしなおかしなかさ』(てんとう虫コミックス19巻に収録)に登場する。
- おいわい用のかさ(- よう -)
- 星条旗を模した派手な柄が描かれた傘。さすと「パンパカパーン」というファンファーレとともに、紙テープや紙吹雪が舞う。
- オルゴールがさ
- 赤ん坊を喜ばせるための傘。傘を開くと、ベビー用品のベッドメリーのような飾りがくるくると回り、軽やかなオルゴール音楽が流れる。
- なまりのかさ
- 腕力を鍛えるための傘。傘布部分全体が鉛の塊になっている。
- こうもりがさ
- 傘布部分がコウモリになっており、開くと空を飛べる。コウモリは生きているらしく、どこかへ飛んでいってしまうこともある。
- パラシュートがさ
- 高いところから飛び降りるための傘。傘布部分がパラシュートになっている。
- 台風ガサ(たいふう -)
- 水田わさび版アニメ『おかしなおかしな傘』にのみ登場する。1号から18号まで18種類の傘があり、差すと傘の下に台風が吹き荒れる。
なお「おかしな傘」の名称は前述のエピソード中に登場したこれらの傘6点の通称であり、正式名称ではない。
[編集] おかし牧草
おかし牧草(- ぼくそう)は、『おかし牧場』(てんとう虫コミックス24巻に収録)に登場する。
菓子に食べさせる(最初は「おかし牧草」の上に菓子を置く)ことで、菓子が牧畜のように自活し、繁殖を行うようになる。この状態を「ウシになる」という。一度ウシになった菓子は、その後は1時間以上牧草を食べずにいると元の菓子に戻ってしまい、二度とウシにはならない。
この牧草には種があり、地面にまいて菓子用の牧草地を作る事ができる。
[編集] お金ぎらいになるキャンディー
お金ぎらいになるキャンディー(- かね -)は、『お金なんか大きらい!』(てんとう虫コミックス16巻に収録)に登場する。
瓶入りの黒いキャンディ。これを食べると、お金を見るのが嫌になる。取り消すには「くすりをきかなくするくすり」を飲む必要がある。
[編集] お金をあげたくなるキャンディー
お金をあげたくなるキャンディー(- かね -)は、『お金なんか大きらい!』(てんとう虫コミックス16巻に収録)に登場する。
瓶入りの白いキャンディ。これを食べると、誰かれ構わず人にお金をあげたくなる。効き目はかなり強烈で、のび太がパパに食べさせたところ、パパは終いには道端の浮浪者に自分の家を譲ろうとした。
取り消すには「くすりをきかなくするくすり」を飲む必要がある。
[編集] 小川じゅうたん
※ 大自然セットを参照。
[編集] オキテテヨカッタ
オキテテヨカッタは、『オキテテヨカッタ』(てんとう虫コミックス23巻に収録)に登場する。
この道具を使うと、眠った人が起きているときと同じ状態で働く。なお、この道具を使っている間は夜間割引と称して、商品の代金や映画館の入場料などが全て10分の1になる。
[編集] おくれカメラ
おくれカメラは、『おくれカメラ』(てんとう虫コミックス12巻に収録)などに登場する。
撮影すると、その場所で過去に起きたできごとが写るカメラ。例えば食事中の人を撮影すると、そこにはメニューを見ている姿が映ったりする。
[編集] お子さまハンググライダー
お子さまハンググライダー(- こ -)は、『お子さまハンググライダー』(てんとう虫コミックス30巻に収録)に登場する。
22世紀の航空力学で、小さい翼面積でも揚力を得ることができるという技術のもと、子供用に製作されたハングライダー。上昇気流にのることで自由に空を飛びまわれる。
[編集] お子さま練習カー
お子さま練習カー(- こ - れんしゅう -)は、『四次元若葉マーク』(てんとう虫コミックス39巻に収録)に登場する。
運転練習用の1人乗りのオープンカー。外観は子供の乗る玩具の車のようだが、運転席の仕様は本物同様で、最高速300km/hと非常に高性能。「四次元若葉マーク」を併用することで、街中でも人や物にぶつかる心配なく運転の練習ができる。但し、同じ4次元空間にある物と何らかの理由で衝突するとクラッシュする。
[編集] おこのみ建国用品いろいろ
おこのみ建国用品いろいろ(- けんこくようひん -)は、『おこのみ建国用品いろいろ』(てんとう虫コミックス40巻に収録)に登場する。
自分の国を自由に作ることのできる以下の道具のセット。
- 国旗(こっき)
- 無地の旗。好きなデザインを書き込んで自国の国旗とし、建国を宣言する。
- 国境マーカー(こっきょう -)
- 国境ゲート(こっきょう -)
- 国境の外でこれを所持していると、周囲の人は皆、自分を外国人と見なしてくれる。また、国境の外から中へ入る際、これを所持している必要がある。
- 国境警備隊(こっきょうけいびたい)
- 兵士型の計4体の小型ロボット。国境ゲートを警備する。入国者にパスポートの提示を求め、無断入国者はライフルで狙撃する。
- 外交官信任状(がいこうかんしんにんじょう)
- これを持っていると外交官として他国との交渉ができ、品物を輸入することができる。自国の通貨が使用できる。外交官の身分は国際法(ウィーン条約)で保護されているため、他の者は手出しすることができない(外交特権)。
- 亡命許可証(ぼうめいきょかしょう)
- パスポートに入っていた許可証。これを持つ者は、亡命者としておこのみ建国用品で作った国の中へ亡命することができる。亡命者に不当な扱いをすると世界中から非難されるため、国内の者も亡命者には滅多な手出しをできない。
[編集] お好みフォト・プリンター
お好みフォト・プリンター(- この -)は、『おこのみフォト・プリンター』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」1巻に収録)に登場する。
写真を取り込み好きなように修正できる道具。ズームバック、視点変換、アングルの変更など自由に行え、また双眼鏡で見た写真や、写真が取れていないときの瞬間も撮影可能。
類似品に「万能プリンター」がある。
[編集] おこのみボックス
おこのみボックスは、『オコノミボックス』(てんとう虫コミックス19巻に収録)、『昔はよかった』(同30巻に収録)に登場する。
付属のマイクに命令を入力すると、そのとおりにボックスの機能が変化する。ただし四角いものでないといけない。内蔵無線により、遠く離れたところでも入力は有効。たとえば、冷蔵庫、テレビ、ラジオ、レコードプレーヤー、ライター、洗濯機、コンロ、ストーブ、クーラー、カメラなどにも変化できる。
『オコノミボックス』では「オコノミボックス」、『昔はよかった』では「おこのみボックス」の名で登場。
[編集] お好みミニカーガレージ
お好みミニカーガレージ(- この -)は、『ミニカーガレージ』(てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」6巻に収録)に登場。
このガレージからは、自分の望み通りのミニカーを出すことができる。ミニカーは普通の乗用車に限らず、ショベルカーやクレーン車などもある。これらのミニカーは、実用に堪える能力を持つ(ショベルカーは実際に庭に穴を掘ることができ、クレーン車は人間を吊り下げることができるなど)。