ドラえもんの道具 (しあ-しの)
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ドラえもんの道具 (しあ-しの) では、藤子・F・不二雄の漫画およびアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「しあ」で始まるものから「しの」で始まるものまでを列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] しあわせカイロ
しあわせカイロは、『しあわせカイロでにっこにこ』(藤子不二雄ランド10巻に収録)に登場する。
ハート型のカイロ。これを持っているとどんなことがあっても幸せな気分に浸ることができる。たとえば、道端でドブに落ちても「ドブでなく川に落ちたら溺れるところだった、ここがドブで助かった」という具合に、物事をプラス思考で考えられるようになる。
カイロを手放せば当然効果は消えるが、カイロを持っていた間の幸福感は心に染み付いており、カイロなしでも前向きな気持ちで物事を行えるようになる、といった副次的な効果もある。
大山のぶ代版アニメ『しあわせカイロ』(『しあわせカイロでにっこにこ』のアニメ化作品)に登場する型には、効力の強さを5段階に調節できるダイヤルがついている。効力を最強にすると、体がマヒして痛みを感じなくなるため、非常に危険。
[編集] しあわせトランプ
しあわせトランプは、『しあわせトランプの恐怖』(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。
見た目は普通のトランプだが、このトランプの持ち主はトランプを持っているだけで願いが叶う。ただし、願いが一つ叶うごとに1枚ずつトランプが消えていき、最後ジョーカーが残ったらその時点の持ち主はそれまでの幸運を埋め合わせるように立て続けに不運に遭う。
1枚でも使えばその者を持ち主と認め、何処に捨てても持ち主の手に戻ってくる。ただし、それを欲しがる人がいればその人に譲渡することもできる。
[編集] しあわせ保険機
しあわせ保険機(- ほけんき)は、『しあわせ保険機』(「小学五年生」1983年3月号掲載)に登場する。
品物に対して保険に入ることのできる機械。身の回りの品物に対して1個10円の契約金をこの機械に支払っておくと、故障や紛失でその物が使えなくなった場合、その分の代金がこの機械から支払われる(自分で捨てた場合は対象外)。
外見は備え置き型の機械のようだが、ロボットのように言葉を話し、保険勧誘員のごとくあちこちを回って人々に保険の加入をすすめることもできる。
[編集] CMキャンデー発射機
CMキャンデー発射機(シーエム - はっしゃき)は、『虹のビオレッタ』(てんとう虫コミックス39巻に収録)に登場する。
物の宣伝に使用するキャンデー。「発射機」と名前にあるとおり、キャンデーの入っている容器から鉄砲のように撃ち出し、口へ放り込むようになっている。物の名前を言いながらキャンデーを人に食べさせると、その人は口を開くたびにその物の名前を口にするようになり、それを聞いた人は、暗示にかかかったようにその物が欲しくてたまらなくなる。
[編集] ジークフリート
ジークフリートは、『ジークフリート』(藤子不二雄ランド10巻に収録)に登場する。
入浴剤の一種。これを湯船に入れて5分間温まると、不死身の肉体となる。ただし効果は1日と経たずに消える。
由来は、ドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の主人公である、竜の血を浴びて不死身となった英雄ジークフリートだと思われる。
[編集] ジーンマイク
ジーンマイクは、『ジ~ンと感動する話』(てんとう虫コミックス9巻に収録)に登場する。
アンプ内蔵マイク。このマイクを使うと、感動周波音波が出て、聞く人の脳を揺さぶって、どんな声や音でも相手を感動させる感動的な音(言葉)に聞こえる。
[編集] ジェット気流発生機と着地ポイント
※ ミニ熱気球を参照。
[編集] ジェットモグラ
ジェットモグラは、『のび太の海底鬼岩城』、『のび太とアニマル惑星』などに登場する。
モグラの姿をした小型ロボット。地中を高速で掘り進む。映画劇中の台詞では「もぐらマシーン」と呼ばれていた。類似品に「メカモグラ」(『タイムカプセル』)、「モグラロボット」(『合成鉱山の素』)がある。
[編集] しかえし伝票
しかえし伝票(- でんぴょう)は、『しかえし伝票』(てんとう虫コミックス38巻に収録)に登場する。
市販の伝票用紙とよく似た外観だが、この伝票に「仕返ししたい人物」と、「その人物にされたこと(=仕返しをする方法)」を書いて道に捨てておくと、拾った相手が代わりに仕返しをしてくれる。しかし殴られた後すぐに使わないと効果を発揮できず、以前にされたことへの仕返しや嘘の仕返しが書かれた伝票を拾った人は、書いた人に対してこれを実行する。
[編集] 自家用衛星
自家用衛星(じかようえいせい)は、『自家用衛星』(てんとう虫コミックス17巻に収録)、『税金鳥』(てんとう虫コミックス22巻に収録)、『のび太の大魔境』に登場する。
22世紀では極超大規模集積回路の開発によって人工衛星はビー球ほどの大きさとなっており、自家用として庭からロケットで宇宙空間まで打ち上げ軌道に乗せる。ドラえもんが所有していた自家用衛星は次の4つ。
- 偵察衛星(ていさつえいせい) : 雲だろうが屋根だろうが透き通して見ることのできる人工衛星。衛星の捉えた映像は、「衛星テレビ」で見ることができる。捉えた映像を写真にして衛星テレビに電送することもできる。大山のぶ代版アニメ『テレテレホン』(『テレテレホン』のアニメ化作品)にも登場する。
- エコー衛星(- えいせい) : 衛星がある地点の音(空気振動)をキャッチし電波に変えて送ることで音を聞ける。反対に音を送ることも可能。偵察衛星同様、「衛星テレビ」で音を聞くことができる。
- 気象衛星(きしょうえいせい) : 気象観測ではなく、好きな場所を好きな天気にすることができる衛星。「衛星テレビ」とは別の機械で操作する。
- カクミサイル衛星(- えいせい) : 「核」ミサイルではなく、当たると痛い「角」ばったプラスチックの弾を打ち出す攻撃衛星。発射ボタンを押すと、いつどこにいても目標物に当てることができる。
打ち上げたその日の夜に4つとも地球に落ちた。
また、単体で「自家用衛星」と称する道具が何度か登場する(名称が登場するのは『税金鳥』、『のび太の大魔境』。名称を出さずに同様の道具を出すことも何度かある)。機能から考えて偵察衛星を使用したと思われる。
[編集] 時間カメラ
※ タイムカメラを参照。
[編集] 時間貯金箱
時間貯金箱(じかんちょきんばこ)は、『時間貯金箱』(てんとう虫コミックス16巻に収録)に登場する。
無駄な時間を貯めておける貯金箱。「――分」「――時間」と時間を指定しながら赤いボタンを押すと、一瞬でその分の時間が経過する。時間を貯めた後、同じように時間を指定しながら青いボタンを押すと、貯金を下ろすように、時間を逆戻しすることもできる。作中の描写を見る限り、貯金箱の周囲数メートルにいる人間には、一瞬で時間が経過したという感覚はないようである。
[編集] 時間ナガナガ光線
時間ナガナガ光線(じかん - こうせん)は、『のび太のなが~い家出』(てんとう虫コミックス25巻に収録)に登場する。
この道具から発せられる光を浴びると10分が1時間に、つまり通常の人より時間が6倍長く感じるようになるという道具。おもに楽しいことを時間をかけて味わうために使用する。
[編集] ジキルハイド
ジキルハイドは、『ジキルハイド』(てんとう虫コミックス6巻に収録)に登場する。
飴玉ぐらいの大きさの丸薬で、フラスコ型の入れ物に入っている。蓋はコルク。飲むと性格が逆転する。普段気弱なのび太なら短気でワイルドな性格に、普段乱暴なジャイアンが飲めば女の子の様におとなしくなる。効き目は1錠5分。
名称は、ロバート・ルイス・スチーブンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」に由来すると思われる。
[編集] 時空間とりかえ機
時空間とりかえ機(じくうかん - き)は、『一晩でカキの実がなった』(てんとう虫コミックス34巻に収録)に登場する。
地面などをチョークで囲んでこの機械を作動させると、その囲んだ中の空間を過去の空間と入れ替えることができる。
大山のぶ代版アニメ『マンモスが出たぞ!』(アニメオリジナル作品)では「時空間入れ替え機」と呼ばれていた。
[編集] 時空震カウンター
時空震カウンター(じくうしん -)は、『のび太の日本誕生』に登場する。
時空間の波動の乱れを調査する機械。タイムマシンの出入口から、この機械に繋がれている風船状の「観測球」を超空間の中に浮かべることで、機械に時空間の波が表示される。
[編集] 時限バカ弾
時限バカ弾(じげん - だん)は、『時限バカ弾』(てんとう虫コミックス41巻に収録)、『のび太とロボット王国』に登場する。
小さなボタンのような格好をしていてタイマーが付いている。バカな行動をさせたい人にタイマーをセットして付ける。タイマーが切れて破裂すると作動し、付けられた人はわずかの時間だがバカ行為(奇声を上げて踊るなど)をしてしまう。また対称は人だけでなく、ロボットでも良い。
なお具体的な「バカ行為」は、「スーダラ節」「アジャラカモクレン!(元ネタは落語)」など。
[編集] しごきロボット
しごきロボットは、『いたわりロボット』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」5巻に収録)に登場する。
厳しく叱ってくれるロボット。過保護なまでに優しい「いたわりロボット」とは正反対。いかにもスパルタ式の家庭教師といった風貌で、のび太に夕食もとらせずに300問の問題を解かせるなど、その厳しさはかなり極端。
[編集] 時差修正マシン
時差修正マシン(じさしゅうせい -)は、映画作品『のび太の大魔境』に登場する。
「どこでもドア」に取り付けるオプション。どこでもドアで外国へ行くと、時差のために日本は昼でも行き先は夜になったりすることが多々あるが、このマシンをドアに取り付けることで時差が解消され、本来時差のある場所同士でも同じ時間で行き来することができる。
映画原作では、ドラえもんの台詞でこの道具を使用していることが語られているのみで、道具自体は作中に登場していない。また、映画でもこの道具を使用しているような台詞はないが、アフリカから日本へ帰った際に時差が生じていないことことから、やはりこの道具を使用しているものと思われる。
[編集] 時差調節ダイヤル
時差調節ダイヤル(じさちょうせつ -)は、映画作品『のび太と雲の王国』に登場する。
[編集] 時差時計
時差時計(じさどけい)は、『時差時計』(てんとう虫コミックス32巻に収録)に登場する。
地球儀に似た道具。地球上のある場所を指定すると、時差に応じて周囲をその場所の時間に変えることができる。たとえば現在の日本が昼間でも、アメリカ時間を指定すれば周囲が暗くなって月が出る。雨が降り出しても、1時間前には晴れていたなら時差1時間の香港(ホンコン)時間にすれば晴れる。
[編集] 自信ぐらつ機
自信ぐらつ機は、『自信ぐらつ機』(てんとう虫コミックス37巻に収録)に登場する。
電波塔の形をした送信機と待ち針のような形をした受信機のセット。この受信機を相手に取り付けると相手は自信を喪失し、極度のうつ状態に陥る(たとえばジャイアンは「たくましさ」、スネ夫の「虚栄」、静香は「プライド」を失う』)。
[編集] 地震訓練ペーパー
地震訓練ペーパー(じしんくんれん -)は、『地震訓練ペーパー』(てんとう虫コミックス34巻に収録)に登場する。
この紙の上に乗り、紙の端に付いているダイヤルを操作すると、その紙の上だけ地震と同じように揺れが起こる。いわゆる地震を体感兼訓練するためのひみつ道具である。震度は自在に調整可能。なお、紙をバラバラに破いても効果は継続する。
[編集] 地震なまず
地震なまず(じしん -)は、『地震なまず』(てんとう虫コミックス26巻に収録)に登場する。
ビーカーのような容器にナマズが入っており、「誰々につけ」と命令すると、その人の足元の床の中や地面の中にもぐりこむ。そしてその相手が「ジシン」と口にすると、ナマズが暴れ出して地震を起こす。地震の揺れは、とりつかれた者以外には感じられない。なお、あくまで「ジシン」と言うことで作動するので、その意味が「地震」ではなく「自信」「自身」であっても作動する。尚、フリップ等で「地震」と伝えた場合は効果無し。
[編集] 自信ヘルメット
自信ヘルメット(じしん -)は、『自信ヘルメット』(てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」5巻に収録)、『ションボリ、ドラえもん』(てんとう虫コミックス24巻に収録)。
これを被ると、周りが仮にバカにした発言をしていても、応援しているように聞こえるため、本人に自信とモチベーションが喚起される。自信度合いは額の部分についているダイヤルで調節できる。しかし多用すると、周囲とのコミュニケーションに悪影響を及ぼすので危険。
[編集] しずめ玉とうかび玉
しずめ玉とうかび玉(- だま - だま)は、『しずめ玉でスッキリ』(てんとう虫コミックス24巻に収録)に登場する。
ビー玉程度の大きさの玉で、「しずめ玉」を物にぶつけると、物が水に沈むかのように、その物が地面や床の中へと沈んでしまう。沈んだ場所に「うかび玉」を投げつけると、沈んだ物が浮かび上がって元通りになる。
[編集] シズメバチの巣
シズメバチの巣(- す)は、『シズメバチの巣』(てんとう虫コミックス36巻に収録)に登場する。
怒っている人の前でこの巣を叩くとハチが出て、針から出る光線を照射することで、怒りをしずめることができる。もう一度叩くとハチは巣に戻るが、近くにいる本物のハチもこの巣に入ってしまう。
[編集] 自然観察プラモシリーズ
自然観察プラモシリーズ(しぜんかんさつ -)は、『自然観察プラモシリーズ』(てんとう虫コミックス45巻に収録)に登場する。
昆虫や、鳥などを短期間で観察したいときに使う。幼虫などの1日分の成長を10分で成長させるので、夏休みの研究などに最適。すべてプラスチック製で、最後まで成長すると最初の形に戻る。種類ごとにナンバーがつけられている。付属品として停止液があり、これをかけると成長が止まる。一度かけると元には戻らない。以下におもなものを挙げる。
- ナンバー1…チョウ(おそらくアゲハチョウ)
- ナンバー6…魚
- その他に、カエル、ツバメ、カメ、エビ、ウルトラザウルスなどがある。
[編集] 十戒ステッキ
※ モーゼステッキを参照。
[編集] 十戒石板
十戒石板(じっかいせきばん)は、『十戒石板』(てんとう虫コミックス39巻に収録)に登場する。
モーセの十戒をモチーフとした石板。これに自分で考えた戒めを刻むと、その戒めを破った者は雷に打たれて黒焦げになる。戒めは「十戒」の名の通り10個まで作成できる。なお、戒めを刻んだ者自身が戒めを破っても、同じ制裁を受けてしまう。
「十戒」は「じっかい」と読むのが正しいが、大山のぶ代版アニメでは「じゅっかいせきばん」と呼ばれていた。
[編集] 実感帽
実感帽(じっかんぼう)は、『実感帽』(てんとう虫コミックス18巻に収録)に登場する。
被ると想像した物が目の前に現れるという帽子。実感帽によって現れた物は、あたかも本物のように見たり触ったりすることができる。ただし実感帽によって現れた物は幻であり、被っている人にしか見ることができない。また、想像した物が食べ物の場合は本物と同じ味や匂いもし、食べることができる。あくまでも幻なので想像した物は本人にしか見えず、それ以外の人に見えることもなければ影響を与えることもない。被ってさえいれば夢の中に出てきた物も現れる。
[編集] 実景プラネタリウム
実景プラネタリウム(じっけい -)は、『宝さがし』(藤子不二雄ランド2巻に収録)に登場する。
プラネタリウムの一種。屋内でも屋外でも使用可能。好きな場所の好きな時間の景色を立体映像として再現できる。 作中では夜中に太陽を映し出していたが、その光景は現実の太陽と寸分違わないものであった。
「立体映画」「室内旅行機」などとも呼ばれるが、書籍『スーパー・メカノ=サイエンス ドラえもん道具カタログ』では これらを「実景プラネタリウム」として統一している。
[編集] しつけキャンデー
しつけキャンデーは、『しつけキャンディー』(てんとう虫コミックス22巻に収録)に登場する。
この飴をなめた人が「嘘をつくと、閻魔大王に舌を抜かれる」と言ったような、迷信的な警句を発すると、それが現実の効力を持つようになる。おもに幼児期のしつけに用いられるものと思われる。
ただしデタラメなしつけでも効くらしく、「テレビ見るのを邪魔するとネズミが出る」とのび太が言い、巨大なネズミが出たこともある。
[編集] じっさいげんとう機
※ 本物げんとう機を参照。
[編集] じったいげんとう機
※ 本物げんとう機を参照。
[編集] 室内世界旅行セット
室内世界旅行セット(しつないせかいりょこう -)は、『室内世界旅行セット』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」3巻に収録)に登場する。
世界中の好きな景色を室内で映し出せる道具。一般的な地図を用意し、室内の壁面にこのセット中のスクリーンを広げ、セット中の針状の道具で地図上の場所を指定すると、指定した場所の現在の様子がスクリーンに投影される。
[編集] 室内旅行機
室内旅行機(しつないりょこうき)は、『温泉旅行』(てんとう虫コミックス6巻に収録)などに登場する。
目測10数センチメートル程度のプラネタリウム投影機のような機械。室内に様々な立体映画を映し出し、室内にいながらにして旅行気分を楽しめる。海、森、温泉旅館など様々なフィルムが用意されている。ただし単なる映像なので、楽しめるのはあくまで視覚だけ。また室内に広々とした光景を映し出しても、実際は狭い部屋に過ぎなかったりする。
使用するフィルムは「イージー特撮カメラ」と互換性があり、特撮カメラで撮影した特撮映像をこの機械で周囲に立体映像として映し出すこともできる。
「立体映写機」「立体映画」などと呼ばれることが多いが、『オンボロ旅館をたて直せ』(てんとう虫コミックス32巻収録)で久々に「室内旅行機」の名称が用いられている。
[編集] 実物ジオラマ
実物ジオラマ(じつぶつ -)は、『実物ジオラマ』(てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」3巻に収録)に登場する。
好きな場所のジオラマを瞬時に作り出せる道具。建物や草木が実際の景色そっくりに再現され、さらにはその場所に現在いる人や動物もミニサイズで作り出される。その人や動物を動かすと、実際のその場所でも人や動物がそれに応じて動かされる。
[編集] 実物時間逆転機
※ 逆時計を参照。
[編集] 実物射的
実物射的(じつぶつしゃてき)は、『実物射的で狙い撃ち』(藤子不二雄ランド14巻に収録)に登場する。
テレビカメラ、テレビ、射的用のような銃のセット。前もってカメラをどこかに仕掛けておくと、そのカメラの捉えた映像がテレビに映し出され、銃でテレビに映った物を撃つと、カメラに仕込まれた低出力ショックガンにより実際にその物に銃撃の衝撃を与えることができる。
[編集] 実物はさみ
実物はさみ(じつぶつ -)は、『実物はさみ』(てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」2巻に収録)に登場する。
広告紙などに載っている商品の写真をこのはさみで切り抜くと、紙が膨らんで本物のようにになり、本物とまったく同様に使用することができる。
[編集] 実物福わらい
実物福わらい(じつぶつふく -)は、『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。
「手術てぶくろ」によって自分の目鼻を取り出し、実物による福笑いを楽しむことができる遊戯用具。
[編集] 実物ベニヤ
実物ベニヤ(じつぶつ -)は、『実物ベニヤ』(カラーコミックス6巻収録)に登場する。
このベニヤ板に絵を描いて切り抜くと、本物同様の感覚が味わえる。たとえば暖炉を作ると本当に暖かくなり、海の波を作れば泳ぐこともできる。
本来は芝居のセットを作るための道具。
[編集] 実物ミニチュア大百科
実物ミニチュア大百科(じつぶつ - だいひゃっか)は、『実物ミニチュア大百科』(てんとう虫コミックス30巻に収録)に登場する。
調べたいことを言いながら辞典のスイッチを押すとその調べたものが小さいが実物として現れる。ただし、発音が悪いと全く別のものが出てきてしまうことがある。
[編集] 実物立体日光写真
実物立体日光写真(じつぶつりったいにっこうじゃしん)は、『実物立体日光写真』(てんとう虫コミックス20巻に収録)に登場する。
目測2メートルほどの大きさのカメラ型の日光写真機。被写体に向けてしばらく時間を置いておくと、やはり目測2メートルほどの大きな感光紙に写真が写り、さらに写真を裏から叩くと、写真に写ったものが立体となって飛び出す。感光紙より大きなものは、感光紙と同じサイズに縮小されて撮影される。
「立体コピー紙」と同様、動物を撮影しても本物のように動くことはない。
[編集] 実用ミニカーセット
実用ミニカーセット(じつよう -)は、『実用ミニカーセット』(てんとう虫コミックス42巻に収録)に登場する。
車庫の中に色々な種類のミニカーが格納されており、その種類に応じた仕事を頼むと、ひとりでに動いて仕事をこなしてくれる。たとえば冷凍車ならアイスクリームを買ってきてくれ、郵便車なら郵便物を届けてくれ、救急車なら怪我の手当て、清掃車なら掃除、ショベルカーなら穴掘り、といった具合。
自家用車のミニカーもあり、こちらはシミュレーターで運転することができる。ミニカーが見た映像はシミュレーターのスクリーンに表示される上、ミニカーの受けた衝撃はシミュレーターの座席にも伝わり、本物さながらの運転気分が味わえる。オプションとしてシートベルトに似た「おっかけベルト」を装着すると、瞬時にミニカーのいる場所へ移動することができる。
[編集] シテクレジットカード
シテクレジットカードは、『シテクレジットカード』(てんとう虫コミックス34巻に収録)に登場する。
このカードに頼み事を書いて誰かの身に付けさせておくと、相手は催眠術にかかったかのようにそれをせずにはいられなくなる。ただし、本来やりたくない頼み事の場合は、心の中で葛藤が起こるため、行なうまでに時間がかかる。
[編集] 自動歩き回りそうち
自動歩き回りそうち(じどうある - まわ -)は、『すてきなミイちゃん』(てんとう虫コミックス14巻に収録)に登場する。
目測数センチメートルほどの小さな機械。「自動えさたべそうち」同様、人形に組み込むことで生物のように意思を持って歩き回ることができるようになるものと思われる。
同様の道具に「自動木登りそうち」「自動ひっかきそうち」「自動おしゃべり機」などがあり(いずれも外観と名前は登場するものの、詳細は述べられていない)、人形のネコに組み込むことで完全なネコ型ロボットにすることができる。
[編集] 自動えさたべそうち
自動えさたべそうち(じどう -)は、『すてきなミイちゃん』(てんとう虫コミックス14巻に収録)に登場する。
道具の外観は作中では登場しないが、玩具のネコの人形にこれを組み込むことで、あたかも本物のネコのように餌を食べるようになる。
[編集] 自動おしゃべり機
※ 自動歩き回りそうちを参照。
[編集] 自動買いとり機
自動買いとり機(じどうか - き)は、『自動買いとり機』(てんとう虫コミックス29巻に収録)に登場する。
物を放り込むとそれを買い取ってもらえ、代りに現金が出てくる機械。殆ど同様の道具に「自動質屋機」があるが、自動質屋機同様に中古品は相応の金額にしかならない。元の品物を取り戻す手段は自動質屋機より厳しく、1時間以内に10倍の金額を返金しなければならない。
[編集] 自動買い物かご
自動買い物かご(じどうか - もの -)は、『ハイキングに出かけよう』(藤子不二雄ランド2巻に収録)に登場する。
ドラミが所持する道具。買物かごに財布を持った手が付いている。実際には使用されていないために詳細は不明。
[編集] 自動かなづち
自動かなづち(じどう -)は、『世界沈没』(てんとう虫コミックス4巻に収録)に登場する。
自動で釘を打つかなづち。大船を作り上げるために用意された道具で、同時に用意されたものに、現代にもある据え付け型の電動丸ノコと同様の「自動のこぎり」がある。
[編集] 自動木登りそうち
※ 自動歩き回りそうちを参照。
[編集] 自動コジ機
自動コジ機(じどう - き)は、『ハイキングに出かけよう』(藤子不二雄ランド2巻に収録)に登場する。
一見ただのゴザだが、ボタンひとつで「あわれなこじき」の札、金を入れるための皿、スピーカーが現れ、スピーカーから「右や左のだんな様」などと乞食の決まり文句が自動的に流れる。
てんとう虫コミックスでは、6巻収録『ドラえもん百科 すばらしい道具のいろいろ』で紹介されているが、現在の版では差別用語問題を考慮してか、該当箇所が別の道具(重力ペンキ)に差し換えられている。
[編集] 自動しかえしレーダー
自動しかえしレーダー(じどう -)は、『ペンシル・ミサイルと自動しかえしレーダー』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」5巻収録)に登場する。
ペンシル・ミサイルに取り付けるオプション。一種の自動報復システムで、空中を怪しい物が飛来すると逸早く察知し、自動的にペンシルミサイルを発射させて迎撃する。
空中の物体が敵の攻撃かどうかを判別する機能はなく、野球で打ち上げたボールなどにも反応してしまう。
[編集] 自動質屋機
自動質屋機(じどうしちやき)は、『自動質屋機』(てんとう虫コミックス18巻に収録)に登場する。
品物を入れるとその品物の価値の分だけお金を貸してくれる道具。借りた分の金額を入れれば品物は返却してもらえるが、3か月以内に返さないと自動質屋機に入れた品物は消えてしまい二度と戻ってこない。
道具の性質上美術品の鑑定にも使え、路上で絵を売っていた売れない画家の絵に100万円の値打ちがついたこともある。
[編集] 自動島みつけ機
自動島みつけ機(じどうしま - き)は、『のび太漂流記』(てんとう虫コミックス6巻に収録)に登場する。
船底に取り付ける機械。これを使うと機械が島を探し、自動的にその島まで船を動かす。
なお、この道具の名称は原作中には出てこない。書籍「ドラえもんひみつ道具完全大事典」では「自動島みつけ機」、大山のぶ代版アニメ『のび太と風船イカダ』(『のび太漂流記』のアニメ化作品)では「オートマチックスクリュー」、「Yahoo!きっず - ドラえもん特集2006 ひみつ道具コーナー」および「Yahoo! JAPAN - 大人のためのドラえもん特集 ひみつ道具データベース」では「島探知き」としている。
[編集] じどうしゃセット
じどうしゃセットは、『ふしぎなじどうしゃ』(「小学一年生」1976年5月号掲載)に登場する。
ミニカーのような様々な種類の自動車のセットで、働く出番が来ると自動的に動き出し、それぞれの役目をこなす。たとえば火気を感じると消防車が火を消しに行き、誰かが傷を負うと救急車が怪我を治してくれ、悪人がいるとパトカーがこらしめる、といった具合。F1カーに乗って競走を楽しむこともできる。
[編集] 自動そうじゅうそうち
※ 地底探検車を参照。
[編集] 自動ついせきアダプター
※ 窓けしかきりかえ機を参照。
[編集] 自動二十四色ふで
みたままベレーを参照。
[編集] 自動人形げき
自動人形げき(じどうにんぎょう -)は、『自動人形げき』(てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」6巻に収録)に登場する。
前もって人形やセットを用意しておくと、それを操る人がいなくても人形劇を楽しめる機械。芝居のシナリオを機械に入れると、シナリオに沿って人形やセットがひとりでに動き、劇を演じ始める。
シナリオ上にある人形などがない場合は、その場にある適当なものが代役となって動き始める。たとえば「さるかに合戦」であれば、サルならぬジャイアンが、ハチならぬはちみつの瓶につまづいて転ぶ、などである。
[編集] 自動のこぎり
※ 自動かなづちを参照。
[編集] 自動はなくそとり機
自動はなくそとり機(じどう - き)は、『大きくなってジャイアンをやっつけろ』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」2巻収録)に登場する。
外観はドリル状の手持ちの機械。読んで字の如くの目的に使用すると思われるが、作中ではドラえもんが間違えて出しただけで、実際には使用されていない。
[編集] 自動販売タイムマシン
自動販売タイムマシン(じどうはんばい - )は、『自動販売タイムマシン』(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。
一種のタイムマシンのような機械。この機械を使うと現代のお金(紙幣および硬貨)で、指定した年代の商品をその当時の価格で購入できる自動販売機。過去の商品だけでなく未来の商品も買うことができる。ただし物価の値上がりのためか、のび太が買った百年後のお菓子は23万円もした。 欠点として過去の商品を購入しても現代では時代遅れで使い物にならないことがある点である(カメラを買ってもフィルムを売っていないなど)。
また、指定した時代にその商品が存在しない場合、購入できないばかりか、投入した現金も返金されない。
同巻の巻末収録『ドラえもん大事典』でも紹介されているが、そちらでの名称は初出時は「タイム自動販売マシン」とされている。
[編集] 自動万能工事マシン
自動万能工事マシン(じどうばんのうこうじ - )は、『ひるねは天国で』(てんとう虫コミックス34巻に収録)、『のび太と雲の王国』に登場する。
設計図をセットすると、素材を吸い上げては形を整え飛ばし、設計図通りに建築物を勝手に作ってくれる。「水ビル建築材」に似ているが、素材を着色できる点と、道具の名前から使用できる素材が固めた雲と限定されていないと思われるので、こちらの方が高性能と思われる。
[編集] 自動ひっかきそうち
※ 自動歩き回りそうちを参照。
[編集] 自動ブランコ
自動ブランコ(じどう -)は、『空中フック』(カラーコミックス6巻に収録)に登場する。
漕がなくてもひとりでに揺れるブランコ。作中では「空中フック」と併用し、空中にブランコを吊って楽しんだ。
[編集] 自動ふりこみお年玉通帳
※ ぐ~たらお正月セットを参照。
[編集] 自動ぶんなぐりガス
自動ぶんなぐりガス(じどう -)は、『自動ぶんなぐりガス』(てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」4巻に収録)に登場する。
誰かをぶん殴りたいと思ったとき、直接殴らずして同じ痛みを与える道具。スプレー缶には略称で「JBG」と書かれている。このガスを何か物に吹き付けておき、人の名前を言うと、その相手がその物のところまでひとりでに歩いて行き、体がその物目掛けて吹っ飛んで激突し、痛烈な痛みを与える。遠くからマイクで人の名前を言っても同じ効果があり、何度でも痛みを与えることができる。
[編集] 自動返送荷札
自動返送荷札(じどうへんそうにふだ)は、『自動返送荷札』(てんとう虫コミックス34巻に収録)に登場する。
品物を本来の持ち主に返送する際に使用する荷札。物にこれをつけて道端などに放っておくと、その持ち主の家の方角へ行く通行人がそれを拾い、家まで届けてくれる。拾い主が届け先までのルートの途中までしか行かない場合は、ひとりでにその途中地点でその品を捨ててしまうが、その先のルートへ向かう別の通行人がそれをまた拾い、それを繰り返して最後には必ず家まで届く。人ではなく犬がくわえて運ぶときすらある。手早く運ぶための「速達用」もある。
また、荷札は人につけることもできる。作中では迷子に荷札をつけることで、家まで送り届けた。
[編集] 自動まきほうたい
※ いたみ止めを参照。
[編集] 品物運勢鏡
品物運勢鏡(しなものうんせいきょう)は、『ラジ難チュー難の相?』(てんとう虫コミックス43巻に収録)に登場する。
外観は虫眼鏡のようで、これを通して物を見ると品物の運勢が見え、その物を身に付けている人間は実際にその運勢に見舞われる。運勢は「火難」「水難」のように「○○なん」とレンズに平仮名で表示され、水難や金運ならともかく、具体的にどんな運勢か少々わかりにくいのが難点。たとえばラジ難の相が出ているタケコプターを付けて空を飛ぶと、ラジコン飛行機にでも衝突するかと思いきや、近所の家の窓から放り出されたラジオが頭に当たったりする。
作中の「けんうん」は、原作では「犬の糞を踏む」を意味していたが、大山のぶ代版アニメ『品物運勢鏡』(『ラジ難チュー難の相?』のアニメ化作品)では放送時間帯を考慮してか、「遊園地の入場券を拾う」に変更されていた。
[編集] シナリオライター
シナリオライターは、『ライター芝居』(てんとう虫コミックス8巻に収録)に登場する。
見た目は普通のライターの形をしている。予め書いておいたシナリオを中に挿入して点火すると、配役された人物はシナリオどおりに行動してしまう。
[編集] シネラマン
シネラマンは、『うちのプールは太平洋』(てんとう虫コミックス5巻に収録)に登場する。
錠剤の一種で、これを飲むと周囲が広がったように見える。1粒飲めば、のび太の部屋の六畳間でも100メートルほどの大きさに感じられ、錠剤を多く飲めば広さはどんどん広がる。視覚的に感じるだけでなく、肉体的には「進んでいるつもりでも、実際にはほぼ同じ場所で足踏みしている」という状態になる。効果を消すには、それ専用のシネラマンに似た錠剤(名称不明)を飲む必要がある。