ヌマヨコクビガメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?ヌマヨコクビガメ | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Pelomedusa subrufa (Lacépède, 1788) |
||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ヌマヨコクビガメ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
African helmeted turtle |
ヌマヨコクビガメ(沼横首亀、Pelomedusa subrufa)は、爬虫綱カメ目曲頚亜目ヨコクビガメ科ヌマヨコクビガメ属に分類されるカメ。本種のみでヌマヨコクビガメ属を形成する。
目次 |
[編集] 分布
- P. s. subrufa アフリカヌマヨコクビガメ
サハラ砂漠を除いたアフリカ大陸中部から南部にかけて、マダガスカル
- P. s. olivacea エリトリアヌマヨコクビガメ
サハラ砂漠を除いたアフリカ大陸中部、イエメン、サウジアラビア
- P. s. nigra クロヌマヨコクビガメ
南アフリカ共和国西部
[編集] 形態
最大甲長32.5cm。通常は甲長20cm前後。アフリカ大陸に生息する他のヨコクビガメと違い、本種は腹甲を可動することはできない。分布が広く地域変異や個体変異が大きいため今後、分類が細分化する可能性はある。
- P. s. subrufa アフリカヌマヨコクビガメ
腹甲にある胸甲板が中央で接する。
- P. s. olivacea エリトリアヌマヨコクビガメ
腹甲にある胸甲板が中央で接しない。背甲は暗黄色(オリーブ色)の個体が多い。
- P. s. nigra クロヌマヨコクビガメ
腹甲にある胸甲板が中央で接する。背甲、腹甲とも黒や黒褐色。亜種名のnigraは「黒い」の意。
[編集] 亜種
- Pelomedusa subrufa subrufa (Lacépède, 1788) アフリカヌマヨコクビガメ
- Pelomedusa subrufa nigra (Schweigger, 1812) クロヌマヨコクビガメ
- Pelomedusa subrufa olivacea Gray, 1863 エリトリアヌマヨコクビガメ
[編集] 生態
サバナにある小さい河川や池沼、湿地、水溜り等に生息する。乾季に水が干上がるような環境に生息することも多く、乾季になると泥の中に潜り休眠する。外敵に襲われると臭腺から臭い匂いを出す防御行動を取る。
食性は肉食性の強い雑食性で昆虫類、甲殻類、魚類、両生類、小型爬虫類、小型哺乳類、果実等を食べる。大型の哺乳類等についた寄生虫を食べたり、集団で鳥類に襲いかかり水中に引きずり込んで食べることもある。
繁殖形態は卵生で、晩春から初夏にかけて1回に10-40個の卵を産む。性染色体を持たず、発生時の温度により雌雄が決定すると考えられている。(温度性決定)発生時の温度がある一定の温度だとオスが、その温度より高温や低温の場合メスになる。
[編集] Status
[編集] 人間との関係
生息地では食用として食べられることもある。
ペットとして飼育されることもあり、主に西アフリカに生息する基亜種が日本には古くから輸入されている。クリイロハコヨコクビガメに次いでヨコクビガメ科では日本でも見かけることができる。 丈夫で環境の変化にも強く多くの個体は大型化しないが、協調性に欠けるため基本的には単独飼育になる。
[編集] 関連項目
カテゴリ: カメ | 動物関連のスタブ項目