パワプロクンポケット
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ジャンル | スポーツゲーム、アドベンチャーゲーム |
対応機種 | ゲームボーイ、ゲームボーイカラー |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメント大阪 |
発売元 | コナミ |
人数 | 1~2人 |
発売日 | 1999年4月1日 |
価格 | ¥4,500 |
パワプロクンポケットは1999年4月1日にコナミ(※)から発売されたゲームボーイカラー用のゲームソフトである。パワプロクンポケットシリーズの第1作目にあたる。
※2006年3月31日の持株会社化に伴い、版権はコナミデジタルエンタテインメントに移っている。
目次 |
[編集] 概要
実況パワフルプロ野球シリーズの選手育成モードである「サクセスモード」を手軽に楽しめるように制作されたゲーム。そのため、全体的にアドベンチャーゲームに近い作りとなっている。なお、開発当時の仮タイトルは『パワフルプロ野球ポケットサクセス外伝』だった。
[編集] モード
- サクセス
- プレイヤーの手によってオリジナルの選手を作るモード。詳しくは下記を参照。
- 対戦
- サクセスモードに登場する高校を使ってCPUと対戦するモード。通信ケーブルを使って対人戦をすることも可能である。
- データ
- サクセスモードで作った選手の能力を確認したりその選手のパスワードを確認することができる。パスワードを入力すればNINTENDO64用ソフト「実況パワフルプロ野球6」(パワプロ6)、パワポケシリーズの続編、プレイステーション用ソフト「実況パワフルプロ野球'99開幕版」(および「~決定版」)に選手を送ることが可能。また、64GBパックを通じてパワプロ6に選手を送ることもできる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] サクセスモード
本作のサクセスモードは実況パワフルプロ野球5のサクセスの世界の1年後という設定で、パワプロ5のサクセスではライバルだった極亜久高校(ごくあくこうこう)を舞台にした極亜久高校編となっている。
[編集] あらすじ
世間でもあまり評判が芳しくない極亜久高校に転校してきた主人公。そこの野球部は荒れ果てていて、先輩達は基本的にやる気が無く、試合前に相手チームに下剤入りの弁当を食べさせて勝とうとするなど卑怯なやり方で勝とうとしていた。そんな行為に罰が当たったのかある日の練習試合で大敗した後、先輩達に古いビルに呼び出された主人公と外藤。 そこで行われた反省会で二人は先輩達の怒りにふれてしまい先輩は暴れだす。それによってビルが崩れてしまい先輩は全員病院送りとなり野球部は主人公と外藤だけとなった。 だが外藤もすっかりやる気がなくなってしまい野球部を辞めてしまう。こうして野球部は主人公1人だけとなってしまう。そこで主人公は足りなくなった野球部員を求めて学校中を探し回るのだった。
[編集] 主な登場人物
- 主人公
- 甲子園に出場したあとプロ入りすることが目標の普通の高校生。数多くの苦難を乗り越え野球部を復興させて甲子園に優勝し、目標だったプロ入りも果たしたのだがそれで運を使い果たしたのか荒井三兄弟に姉の紀香を押し付けられてしまい流されるまま結婚させられてしまう。その後間も無く死亡した。
- 亀田光夫
- 主人公の親友。主人公に頼み込まれ一番最初に野球部に入部した。特撮好き。ポジションは捕手。ある条件を満たすと、決勝直前に消息を絶ってしまう(パワポケシリーズの正史では亀田が行方不明になったことが前提である)。後に主人公をサイボーグとして蘇らせている。(己の欲望の為にだが)
- 平山紀之
- 亀田の親友。家は酒屋で酒飲みの父とひろみという妹がいる。ポジションは投手(主人公が野手の場合)もしくは二塁手(主人公が投手の場合)。必ず野球部に参加するが、ゲームセンターでスカウトすると能力が変化する。「3」にも登場している。
- 外藤侠二
- 主人公の1つ上の先輩。一度は野球部を辞めてしまうが主人公の頑張りに心を打たれ再び入部する。ポジションは一塁手。パワプロ5、パワプロ9にも登場している。続編のパワポケ3にも登場。
- 水原勇気
- 極亜久高校の生徒。いわゆるステレオタイプのキャラでお金持ちで頭もよく、運動もでき、音楽の才能もある。名前の元ネタは某野球漫画の主人公のアンダースローの女性ピッチャー。ポジションは遊撃手。パワポケ7ではパワフル高校の監督に就任。
- 村上海士
- 極亜久高校の生徒。元空手部だったが主人公との勝負に敗れ野球部に入部する。父親がフィクサーをしている。ポジションは三塁手。
- ボブ・サムソン
- 極亜久高校の生徒。元サッカー部で将来を有望視されたGKだったが主人公との勝負に敗れ野球部に入部する。一見外国人に見える風貌であるが実は日本人である。ポジションは二塁手。
- 三鷹光一
- 極亜久高校の生徒。元テニス部だったが主人公との勝負に敗れ野球部に入部する。親が金持ちで高飛車な性格である為、男子生徒からは嫌われている。ポジションは投手。3ではモグラーズの選手として登場する。
- 武田剛
- 極亜久高校の生徒。元陸上部だったが主人公との勝負に敗れ野球部に入部する。曲がったことが大嫌い。アイドル好きな一面もある。ポジションは投手。
- 荒井三兄弟
- 極亜久高校の生徒。元バスケ部であったが主人公が三食パンをおごったことで野球部に入部する。名前は金男(かねお)・銀次(ぎんじ)・晴夫(ぱるお)である。名前の元ネタは金・銀・パールである。数多くの続編、外伝にも登場している。
- 佐藤勇太
- 極亜久高校の生徒。主人公に説得されて野球部に入った。母親が未だに子離れできていないところがある。格闘ゲームが得意。ポジションは二塁手。
- 鈴木靖彦
- 極亜久高校の生徒。野球選手のカードを収集している、マニアである。甲子園の近くに住んでいる彼女がいるが文通を交わしただけである。甲子園に行けば彼女にも会えるかもしれないと主人公に言われ野球部に入部する。ポジションは遊撃手。
- 田中一夫
- 極亜久高校の生徒。6人兄弟の長男で家は貧乏である。甲子園に行ってプロ入りすれば契約金がたくさんもらえると主人公に言われ野球部に入部する。ポジションは三塁手。
- 沢井ようこ
- 野球部の顧問になる先生。仕事でお疲れ気味。
- 教頭先生
- 極亜久高校の教頭先生。野球部を嫌っていたが主人公が三年になると打って変わって野球部を支持するようになる。ちなみに本名が設定されておらず、パワポケ5やパワポケ7の裏サクセスで登場した時、全く違う立場なのに「教頭」と呼ばれている。
- アルベルト・安生・アズナブル
- 毎シリーズ登場する謎の外国人。英語の先生、野球のコーチとして登場。
[編集] 彼女候補
- 進藤明日香
- 主人公の幼馴染。小さい頃から心臓が弱い。病気のためあまり活動的ではないが実は活発。タコが好き。
- 彼女にすると甲子園決勝前に危篤になり勝敗と世間評価によって生死が決まる。
- 石田由紀
- 野球部のマネージャーになる女の子。主人公に好意を持っていたが報われず、後に佐藤と結婚した。
- 佐瀬みなこ
- 近所のコンビニで働く年上の女の子。
- 獨田マリコ
- 当時ブームだったガングロ女子高生。
- 四路智美
- プロペラ団工作員96号。潜入調査で極亜久高校に入学する。主人公に接していくうちに惹かれていくが主人公がまったく気づかなかった為報われる事は無く、自分を好きになってくれないあてつけで亀田と付き合うが長く続かなかった。その後日本支部長を爆殺し日本支部長の座を手に入れる。主人公の死後も想いを引きずっていたらしく何度か主人公の墓参りに訪れている。「2」「3」と続けて登場している。
- 荒井紀香
- 荒井三兄弟の年のすごく離れた姉。主人公と結婚するが続編で死別したことが明らかに…しかし悲しむ間も無く他の男(パワポケ2の主人公)にターゲットを変えていった為ある意味主人公は縁を切る事ができてよかったのかもしれない。ちなみにGBA版では紀香を彼女にすると「超特殊能力」のどれか一つを入手できる。「2」「3」にも登場。
[編集] ライバル
- 松倉宗光
- パワフル高校出身の投手。主人公と同学年。妨害工作により極亜久高校を嫌っていたが後に主人公と和解。
- 猪狩守
- パワプロにも登場するお馴染みの投手。キザな性格は相変わらず。進と友人になっていると、猪狩とも面識を持つ機会がある。
- 猪狩進
- 猪狩守の弟。パワプロでもお馴染み。主人公と同学年で仲も良かったが・・・。
- 冬野枯男
- 白鳥学園のキャプテン。呪いが得意。
- 鋼毅
- 大東亜学園出身の投手。トルネード投法から投げる速球と野手並みのバッティングセンスを持つ。パワポケ3にも登場。
- 正道正義
- 甲子園一回戦で戦う正義高校のキャプテン。高校の名前に不満を持っている。
- 正金天功
- 野球マスク
- 甲子園決勝で戦う聖皇学園のキャプテン。正体は改造手術によってパワーアップした猪狩進。
[編集] プロペラ団
- 日本支部長
- プロペラ団の繁栄に力を入れる男。冷酷な性格。
- 小林安夫
- プロペラ団のスカウト。智美の部下。
- 工作員
- プロペラ団で活動する人達。基本的にボランティア。
[編集] その他
- 主人公の父
- 主人公の父親。妻は既に他界。仕事人間。
- 校長
- 極亜久高校の校長。気が弱い。
- 大谷記者
- 極亜久高校に取材しにくる記者。
- スカウト
- プロ球団のスカウト。言動が荒々しい。
- 森田健一
- 警官。真面目な性格。
- 村上銀一朗
- 村上の父。フィクサー。
- 島野三次
- 村上銀一朗の側近。
- ジョージ
- ボブの父親。陽気な性格。
- ダイジョーブ博士
- パワプロでお馴染み。主人公を実験台にして手術を行う。
- 加藤理香
- パワプロでお馴染み。ようこ先生と知り合い。
- コンビニの店長
- 極亜久高校の近くのコンビニの店長。
- 先輩
- 極亜久高校の先輩。
- 犬
- 関西弁で話すマスコット的存在。
[編集] 豆知識
- サクセスの内容が比較的明るいパワプロシリーズに比べて、パワポケシリーズは全シリーズを通して非常にダークな作りになっている。
- 守備面に関しては当時のハードの都合であるためか、完全オートだった(2まで)。
- 本作のサクセスの舞台となった極亜久高校の正式な学校名は「極東亜細亜恒久平和高等学校」である。
ちなみにパワプロ5のサクセスでは極亜久商業(極東亜細亜恒久平和商業高等学校)だった。上記の校名はパワポケシリーズだけのものであったが、「実況パワフルプロ野球9」から統一された。 - 前述で記述したとおり、パワプロシリーズの世界とリンクしていて、5で進が事故を起こしたイベントの裏側もみれる。
- しかし1以降からは、パワポケシリーズにあわせるとパワプロシリーズの登場人物が年を取りすぎるということで極力パワプロシリーズとリンクしないようになっている(シリーズによって試合でたまに猪狩等を見かけることがある)。
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