パワプロクンポケット3
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ジャンル | スポーツ |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ(ダイヤモンドヘッド) |
発売元 | コナミ |
人数 | 1~2人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 | 2001年3月23日 |
価格 | 6090円(税込) |
パワプロクンポケット3とは、コナミから発売されたゲームボーイアドバンス用のゲームソフトである。パワプロクンポケットシリーズの第3作目にあたる。
目次 |
[編集] 概要
第1作から、スポーツ界を牛耳る悪の組織として登場したプロペラ団との最後の決着が描かれる作品。シナリオは相変わらずハードでシリアス。本作から、特殊能力に加え、育成できる限界を突破して能力を発揮することも可能な「スーパー特殊能力」が実装された。一人につき一つしか持てず、入手も困難になってはいるが、その能力は非常に強力である。
[編集] モード
- サクセス
- オリジナル選手を作る、メインのモード。
- 対戦
- 実在の球団データやアレンジチームのデータを使って、CPUと対戦するモード。通信ケーブルを使った対人対戦も可能。
- 本作からアレンジチームのデータを保存できるようになっている。アレンジチームのベースに使えるチームは、本作に登場する「火星オクトパス」「ラッキーフラワーズ」「ドリームドルフィンズ」「プロペラデストロイヤーズ(ゲーム中は「プロペラ団」表記)」、過去作品に登場した「ドリルモグラーズ」「極亜久高校」の6チームと、実在の12球団。
- データ
- 作成した選手のデータを見るモード。
- 過去作品からパスワード入力で選手のデータを引き継ぐことが出来る。本作からのパスワードによる転送も可能。
- アレンジ
- 12球団に加え、サクセス編に登場するチーム、過去に登場したチーム、サクセスで育成した選手を自由に組み合わせて自分だけのオリジナルチームが作れるモード。作成したチームは友達との対戦やCPUとの対戦で使用可能。
- おまけ
- ゲーム中でプレイできるミニゲームをプレイできる。ドキドキ地雷パニックを開始することも出来る。ドキドキ地雷パニックはサクセスで3人以上選手を作らなければ使用不可。ミニゲームはサクセス中にクリアーしたもののみプレイ可能。
[編集] サクセスモード
本作のサクセスモードは、第2作のさらに後日談で、サイボーグ編となっている。本作では守備・走塁をオート・セミオートから選べるようになったが、主人公が該当するパーツ(「セミオート」は、必ず手にはいるようになっている)を持っていると、守備や走塁がセミオートになる。また、主人公が第1作と同じ人物であり、第1作のキャラクターや第2作のキャラも登場する。
なお、能力の向上はアルバイトで金を稼ぎ、パーツを唐沢博士(またはジャンク屋)から購入することで行う。能力パーツによって上昇する値は決まっており、全部で30個までパーツを持つことが出来る。能力パーツ以外にアイテムパーツというものがあり、こちらは選手の能力には関係無いが、過去作品のアイテムのような効果がある。
- 第1章:「生きるために働け!」
- 指定された期日までに一定以上の能力値にすることによりクリアー。
- 第2章:「命ある限り…」
- 指定された期日までに指定された金額を自らが所持していればクリアー。(期限より早くクリアーすることも可能)
- 第3章:「記憶を求めて!」
- 指定された期日までに指定された数の記憶を取り戻せばクリアー。最後のイベントは善悪度によって変化する。
[編集] あらすじ
かつて、極亜久高校を甲子園優勝に導いた主人公。その後、プロ野球界入りしたまでは順調だったが、周囲に流され望まぬまま結婚。つまらないことで命を落としていた。 それから3年の歳月が流れ…主人公は、亀田の手によってサイボーグとして復活する。プロペラ団を倒すために。
[編集] 登場人物
- 主人公 23歳(死亡後も年齢は加算)
- 「パワプロクンポケット」の主人公と同一人物。つまらないことで死亡していたが、亀田の手でサイボーグとして復活。記憶喪失。人間に戻るためにプロペラ団と戦うことを決意する。母は既に他界しており、父親も今作ではオープニングデモの回想シーンに登場するのみ。後に記憶を取り戻し人間としても完全復活を果たした。
- 亀田光夫 23歳
- ネオプロペラ団の自称リーダー。第1作に比べかなり憎たらしい性格になっている。時折無駄遣いをして主人公から金を持っていってしまう。その真意はガンダーロボを作るためで記憶を取り戻した主人公と最後に対決。甲子園を目指した主人公のように何か一つでも目的を達成したかったというのがある。「4」では、「ネオ亀田」として、なぜか選手登録されている。その後の裏サクセスの悪役キャラとして常連でもある。「5」でも脇役で登場している。「9」でも名前だけ出る。
- 唐沢博士
- 主人公を復活させた張本人。主人公のメンテナンスやパーツ供給をする。プロペラ団所属時代は、研究費を稼ぐためにパーツを大量に横流ししたとのことで、サイボーグ用のパーツは唐沢以外から(ジャンク屋など)でも手に入る。ダイジョーブ博士をして”天才”と言わしめる程の技術と広い知識を持ち、PX-001を製作したのも彼である。
- アンヌ・安生・アズナブル
- アルベルト・安生・アズナブルの妹。元AAA(アメリカマイナーリーグ)の女投手。アルベルトとは比べものにならないくらいまとも。火星オクトパスのエース。勝ち気で男勝り。いつも兄に心配されている。亀田がケンカを売っては、いつも返り討ちにされている。(下心丸見えだから)選手兼彼女候補はこの娘が初めて。
- PX-001/たかゆき
- プロペラ団製のロボット。「~ガンス」という、どこかで聞いたような口調で話す。サイボーグである主人公に嫉妬している。「たかゆき」と名乗り出すと能力がパワーアップする。ミニゲームは「GOGO ランラン」。なお、ミニゲームをクリアすると仲間になる4人のキャラクターは、ミニゲームをクリアしないまま3年目の最後の試合を迎えると、敵チームに加わってしまう。「4」では、はじめから「たかゆき」で登録されている。後に立花ボボと共に続編にも登場している。
- 服部国男
- スラップ教団という、インチキ新興宗教の教祖。体育会系の信者を騙していたが、主人公にインチキを見破られる。登録名は「教祖」。小説イベントをすべてこなすと「小説家」に名前が変わり、パワーアップ。ミニゲームは「ドッキリスプーンまげまげ」。なお、仲間にしないまま最後の試合を迎えると、教祖の妨害工作を受ける。ちなみに、「パワプロクンポケット4」のアレンジチームのベースとして使える火星オクトパスでは、「服部先生」という名前で登録されている。
- 立花ボボ
- プロペラ団によって改造された、バッタの改造人間。とはいえバッタなので体は緑で血は黒い。外見が不気味なので、大学でゾンビの管理をしていた。そもそもこの姿になったのはプロペラ団の幹部の一人が「改造人間1号はバッタでやんす」と発言したことによるらしい。本人曰く元々は美形だったらしい。ミニゲームは「わくわくゾンビゲーム」。元はエースで4番だった。続編でも登場するが色が変色していく・・・。
- ネロ 23歳
- 元聖皇学園所属。力はあるが、頭が悪く廃工場で使われていた。ミニゲームは「ちゅーちゅービックリネズミ」。放置すると敵側チームの4番になり敵チームが強化されてしまう。
- 倉刈仁志 37歳
- 元モグラーズ選手。プロペラ団に反発して球界を去り、現在は平山の草野球チームの助っ人をしている。奥さんには逃げられたらしい。主人公の説得で、助っ人としてチームに参加する。その後の作品にも登場しているが彼の苦労が報われるのはまだ先の話。
- ドミオ・バンデラス 33歳
- 元モグラーズ選手。倉刈同様の理由で球界を去っていたが、そのまま日本にいたままだったらしい。妙に明るい性格も相変わらず。倉刈がいると登場することがあり、「メカドミオ」としてサイボーグ化するとパワーアップ。「4」でははじめからメカドミオになっている。
- 冬野枯夫 23歳
- 元白鳥学園キャプテン。ランダムで登場して仲間になるが、主人公に無視されるとトラックで轢きに来ることもあった。
- 鋼毅 23歳
- 元大東亜学園所属。プロペラ団とは縁を切ったらしく、主人公がプロペラ団と戦おうとしているのを聞き、助っ人として加わる。いなくなってしまうこともあるので注意。
- 平山紀之 23歳
- 主人公の高校時代の同級生。高校が廃校になったことを教えてくれる。「4」では、「平山店長」として、選手登録されている。
- 外藤侠二 24歳
- 主人公の高校時代の先輩。記憶喪失の主人公の面倒を色々と見てくれる。たこ焼き屋になったことが第1作で明かされているが、バイト先としても登場する。この仕事をすると若干記憶が戻る。
- 四路智美 23歳
- プロペラ団日本支部長にして主人公の同級生。死んでしまった主人公に割り切れない思いを抱いていた。今作でも彼女候補を勤める。彼女にしていると最後に彼女が暗殺されるイベントがあるがプレゼント次第で助ける事もできる。正史では行方不明とされている。
- ダイジョーブ博士
- やっぱり登場する。今回は主人公が人間ではないので、おなじみの改造手術はお預け。代わりに試作サイボーグ用パーツの実験台にされる。呼び名も最初の登場時は「すぽーつまん」だが、実験台に一度でもされると呼び名が「さいぼーぐ」に変わる。もちろん実験内容はいつも通りのダイジョーブで、失敗すれば大きなリスクを伴う。他にも、今作では博士の昔話を聞かせてもらうことができて、最後まで話を聞くと強力なパーツをノーリスクで手に入れることができる。若い頃から人体強化の研究をしていたが「何人殺してもいいから実験しろ」と言われたことに反発し、研究所を爆破して脱走したという過去を持つ。「3」でパワポケからは退く。
- 荒井三兄弟 23歳
- 同じく登場。主人公の記憶が戻る助けとなるが、わけのわからないことばかりしてストレスも溜まる。姉の紀香はかつての主人公の妻。彼女も主人公の夢の中で登場するが、それは文字通り悪夢の始まりでしかない。(史実では縁は完全に切れている)
- 大宮 由佳里
- 重病に冒された小学生の少女。恋愛対象では無いが彼女を救う事で得られる物はとても大きい。犠牲も大きいが。
- 大谷 健
- プロペラ団を調査している新聞記者。後に主人公に協力してプロペラ団の実態を世間に公表した。後の作品にも登場。
[編集] 彼女候補
- 唐沢ヒナコ
- 唐沢博士の娘。性格は優しい。彼女には大きな秘密がある。今作の彼女候補の中では一番狙いやすい。
- アンヌ・安生・アズナブル
- 登場人物の欄参照
- 四路里美
- 登場人物の欄参照
- 寺岡薫
- 大学院の隅の研究室で怪しい研究をしている大学生。性格は超プラス思考。2年目大学にいくと本来払う額より少ない額で主人公を助けてくれる。(パーツ破損のデメリットもあるが)放射線被爆によって、後数年しか生きられない運命を乗り越える為に研究を続けている。(「8」に登場しており執念は実ったようだ)
- 叶野ミキ
- 病院で働く看護婦。昔、恋人を事故で失い心の傷になっている。亀田が一方的に片思いする。彼女を助ける為にはとんでもなく大きな犠牲が必要で攻略が非常に難しいキャラ。
[編集] プロペラ団
- ビックボス
- プロペラ団のボス。最後はプロペラ島と運命を共にした。
- 小林安男
- プロペラ団日本支部の幹部。55号というコードネームを持つ。元プロ野球のスカウト。パワポケ1,2にも登場。
- イワノフ
- プロペラ団本部でビックボスの側近。プロペラ団壊滅後も生き残った。「8」で再登場する。
- 戦闘員
- プロペラ団の戦闘員。真っ黒の服に赤いマフラー、頭にプロペラを乗っけてPというマークをつけた服が目印。
[編集] ドキドキ地雷パニック
前作の「戦争編」にあった、「地雷だドッカン」とほぼ同じ、実質的な第2のサクセス。0から選手を作ることも出来るが、サクセス選手を移行してさらなる能力向上を図ることも出来る。ただし地雷を踏むと問答無用でゲームオーバーになり、選手のデータは消えるので注意が必要である。
[編集] 12球団収録選手一覧
選手名および球団名は2000年当時のデータを搭載したものである。
[編集] 外部リンク
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