ファジル・サイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
ファジル・サイ(Fazil Say, 1970年 1月14日 )は、トルコ出身のピアニスト。
アンカラ生まれ。音楽とは無関係の家庭に育ったが、アンカラ国立音楽学院でピアノと作曲を学び、17歳で奨学金を得て、デュッセルドルフのシューマン音楽院に留学。デイヴィッド・レヴァインに師事した。1992年から1995年までベルリン音楽院で学び、1994年にヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションで優勝し、国際的な演奏活動をスタートした。
これまで定期的に演奏をしたのは、ニューヨーク・フィルハーモニック、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ボルティモア交響楽団、サンクトペテルブルグ管弦楽団、BBC交響楽団、フランス国立管弦楽団。また、ルツェルン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、モンペリエ音楽祭、ルール・ピアノ音楽祭、ボン・ベートーヴェン音楽祭、ウィーン楽友協会、サントリーホール、カーネギーホール、エイヴリー・フィッシャー・ホール、ベルリン・フィルハーモニー、ウィグモア・ホール、シャンゼリゼ劇場等々、世界各地の桧舞台でも演奏している。
ファジル・サイは演奏家としての活動だけでなく、作曲家としての活動もめざましい。16歳で作曲した「Black Hymns」は、ベルリン建都750周年記念行事で演奏され、1991年には「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲」をベルリン交響楽団と自ら初演した。1996年には、ボストンでピアノ協奏曲第2番「シルクロード」を初演。2003-2004年のシーズンにこの曲は、様々なオーケストラにより12回も演奏されたが、ピアノの独奏は自ら受け持った。トルコ文化庁の委嘱によるオラトリオ「ナズム」は、トルコ人の有名な詩人ナズム・ヒクメトの詩をベースに作曲され、2001年アンカラで、トルコ大統領アフメト・ネジデト・セゼル臨席のもと初演された。2002年1月には、ラジオ・フランスとクルト・マズアの委嘱によるピアノ協奏曲第3番がフランス国立管弦楽団により初演された。2003年イスタンブール音楽祭で、オラトリオ「Metin Altiokのためのレクイエム」が5000人の聴衆を前に初演され、「ナズム」と同様CD録音された。また、「トルコ行進曲」「パガニーニ・ジャズ」など、クラシックを題材にしたジャズも作曲。2006年にはザルツブルク音楽祭のために「In the Serai」を作曲。2003年にはラジオ・フランスのアーティスト・イン・レジデンスに任命された。
初来日は1996年。NHKの「芸術劇場」で初めて日本のテレビで紹介された。以後、2006年のリサイタルを含め8回来日。2006年10月6日には、忙しいジャパンツアーの合間を縫って、テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」に出演。世界の北野武も、彼の鬼才ぶりとその類まれなる演奏テクニックを絶賛した。この模様は2007年1月に放送予定。
[編集] 2006年ジャパンツアー
2006年ジャパンツアーは、9月30日東京・パルテノン多摩、10月4日神戸・神戸新聞松方ホール、10月5日東京・王子ホール、10月7日東京・紀尾井ホール、10月8日白石・白石ホワイトCUBE、10月9日鹿児島・宝山ホール(鹿児島県文化センター)で行われた。
10月5日と7日、そして上記TV収録では、お気に入りの「上海灘」のチャイナ服スタイルのジャケットを着用。その下はTシャツという、彼独特の衣装スタイルであった。