フンボルトペンギン
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?フンボルトペンギン | ||||||||||||||||||||||||
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ハンブルク動物園にて撮影 |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Spheniscus humboldti Meyen, 1834 |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
Humboldt Penguin |
フンボルトペンギン(学名:Spheniscus humboldti)は、フンボルトペンギン属に属するペンギン。一般的に亜種はいないとされているが、異議を述べる学者もいる。体長約68cmと中型。
目次 |
[編集] 生態
フンボルト海流が流れ込む南アメリカの沿岸地域に暮らしており、主にペルーの南緯5度のフォカ島からチリの南緯42度のプニフィル島にかけて繁殖している。一生を巣と海を往復して過ごす。一般的にトンネルを掘り巣にしているほか、海岸の洞窟や丸石の間などを利用するが、ときには地表面にも巣を作るときもある。卵を2個産み、40日ほどで孵化する。
フンボルト海流、フンボルトペンギンの「フンボルト」は、ドイツの地理学者、アレクサンダー・フォン・フンボルトの名前にちなんだもの。
[編集] Status
人為的影響やエルニーニョなどにより個体群減少が続いており、危急種と認定されている。また、ワシントン条約付属書1に指定されているため、取引が厳しく制限されている。
[編集] 生態
フンボルトペンギンは本格的な冬の寒さには弱いといわれるが、暑さにそこそこ耐久力があるために、日本で最も飼育数が多いペンギンで、野生種の生息数と比較して約一割を飼育するに至っている。一方で、日本の水族館や動物園では増えすぎたため、繁殖を抑制する事態になっているという(これは、同じフンボルトペンギン属のケープペンギンなどと一緒に飼育され雑種が生まれ易い飼育環境にも配慮していると思われる)。もっとも、他の国々では飼育しにくいペンギンであるといわれ、日本の様に大量に増えて飼われている国の方が珍しく、このような経緯で、2006年現在では日本の繁殖技術を広める動きが出ている。
[編集] 分布
[編集] Sibley分類体系上の位置
[編集] このペンギンが見られる水族館
- マリンピア松島水族館(宮城県宮城郡松島町)
- 葛西臨海水族園(東京都江戸川区)
- 夢見ヶ崎動物公園(神奈川県川崎市幸区)
- よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市旭区)
- 新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)
- 下田海中水族館(静岡県下田市)
- のとじま水族館(石川県七尾市)
- 宮島水族館(広島県廿日市市)
- 長崎ペンギン水族館(長崎県長崎市)
他多数