ミズオオトカゲ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?ミズオオトカゲ | ||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミズオオトカゲ Varanus salvator |
||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||
Varanus salvator | ||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||
ミズオオトカゲ | ||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||
Water monitor |
ミズオオトカゲ(水大蜥蜴、Varanus salvator)は、有鱗目トカゲ亜目オオトカゲ科オオトカゲ属に属するトカゲ。別名サルバトールモニター、マレーオオトカゲ。
目次 |
[編集] 分布
東南アジアに広く分布する。主な分布は以下の通り。
- V. s. salvator
中国南部、インド東部、インドネシア、カンボジア、シンガポール、スリランカ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス
- V. s. adamanensis
インド(アンダマン諸島)
- V. s. bivittatus
- V. s. cumingi
フィリピン(ミンダナオ島)
- V. s. komaini
- V. s. marmoratus
フィリピン
- V. s. nuchalis
フィリピン
- V. s. togianus
インドネシア(スラウェシ島、トギアン諸島)
[編集] 形態
オオトカゲの中でも大型種で最大全長250cm。しかし200cmを超えることは稀で亜種によっても全長は異なる。 全体的に細身で体重は最大でも25kg。胴体は横に扁平なのに対し、尾は縦に扁平で水中で泳ぐ時に活用する。また尾は獲物や外敵に対して打ちつけることで強力な武器にもなる。 四肢と指は力強く、発達した爪を持つ。体は細かく丈夫な鱗で覆われ、黒や褐色の体色に白や黄色の細かい斑点が入ることが多いが亜種や地域により異なる。
[編集] 亜種
- Varanus salvator salvator
- Varanus salvator adamanensis
- Varanus salvator bivittatus
- Varanus salvator cumingi
- Varanus salvator komaini
- Varanus salvator marmoratus
- Varanus salvator nuchalis
- Varanus salvator togianus
[編集] 生態
水辺やマングローブ林、人家近くにも生息する。名前の通り水によく入り、泳ぎや潜水も上手い。鋭い爪を使い地面に深い穴を掘って巣穴にしたり、木に登ったりもする。1回に15個程の卵を地面やシロアリの巣の中等に産む。
[編集] 食性
食性は肉食性で小型哺乳類、鳥、爬虫類、両生類、魚、昆虫、甲殻類、動物の卵や死体等を食べる。
[編集] 人間との関係
食用や皮製品の原料として本種が利用されることがある。本種の皮は丈夫で皮製品に広く利用され、皮目的の乱獲により本種の生息数は減少している。 また本種はペットとして流通することもある。大型でまた力が強いため、飼育には大型で頑丈なケージが必要である。それに加え動きが俊敏で元々巣穴等にも潜む習性もあることから脱走に気をつける必要もある。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 生物分類表使用 | トカゲ | 動物関連のスタブ項目