メタセコイア
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?メタセコイア | |||||||||||||||||||||
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メタセコイア |
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Metasequoia glyptostroboides | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
アケボノスギ、イチイヒノキ |
メタセコイアは、スギ科の植物。和名はアケボノスギ、イチイヒノキ。
1939年に日本でセコイアに似た化石が発見された。化石発見者の三木茂博士により『メタセコイア』と命名され、1941年に学会へ発表された。
当初、化石として発見されたために絶滅した種とされていたが、1945年に中国四川省磨刀渓村(現在は湖北省利川市)の「水杉(スイサ)」が同種とされ、現存することが確認されたことから「生きた化石」と呼ばれることも多い。その後、1949年に国と皇室がそれぞれメタセコイアの挿し木と種子を譲り受け、東京・水元公園、埼玉・別所沼公園など全国各地に植えられている。和名アケボノスギは、英名dawn redwood(または、学名Metasequoia)を訳したもので、一属一種の植物である。(ただし、化石種と、現生種を別種とする学説もある。)
目次 |
[編集] 特徴
葉はモミやネズに似て線のように細長く、長さは~3cm程度、幅は1,2mm程度で、羽状に対生。秋には落葉する。樹高は生長すると高さ25~30m直径1.5mになる。雌雄同株で、花期は2~3月。雄花は総状花序、あるいは円錐花序となって枝から垂れ下がる。
[編集] 栽培
英国の種苗会社などから、インターネットで種子が入手できる。タネは直径2~3mmの、淡黄色のおがくず状の物で、発芽率はあまり良くないが、日本の気候にはよく合い、生育が早いので、栽培してみる価値は十分にある。 早めにタネを入手し、1月中旬か下旬に浅鉢、浅箱などに蒔き、タネが隠れる程度に覆土し、乾かさないように管理する。桜が咲く頃に、徐々に発芽してくるので、数センチになったら3寸のポットに仮植えする。秋には30cmくらいの苗に生育する。 翌春発葉する前に、定植する。苗は一年で1m近く生育し、最終的には30~40mになるので、株間は7~8mは必要である。
[編集] エピソード
[編集] 関連項目
[編集] ギャラリー
[編集] 外部リンク
[編集] 関連図書
- 『メタセコイア―昭和天皇の愛した木』 斎藤 清明 (著) 中央公論社 ISBN 4-1210-1224-0 (1995/01)
- 『メタセコイア―生ける化石植物』 三木茂(著)日本砿物趣味の會、1953年