レイダース/失われたアーク《聖櫃》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レイダース/失われたアーク《聖櫃》 Raiders of the Lost Ark |
|
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
---|---|
製作総指揮 | ジョージ・ルーカス ハワード・G・カザンジャン |
製作 | フランク・マーシャル |
脚本 | ローレンス・カスダン |
出演者 | ハリソン・フォード |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
撮影 | ダグラス・スローカム |
編集 | マイケル・カーン |
配給 | パラマウント映画 |
公開 | 1981年 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
制作費 | $20,000,000(概算) |
興行収入 | $242,374,454 |
次作 | インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 |
allcinema | |
IMDb | |
レイダース/失われたアーク《聖櫃》(レイダースうしなわれたアーク、Raiders of the Lost Ark)は、1981年のアメリカ映画。アドベンチャー映画。画像
インディ・ジョーンズシリーズの記念すべき第1作である。 「レイダース」のレイダーとは、盗賊のこと。『トゥームレイダー』の「レイダー」である。 「失われたアーク」とはモーセの十戒の書かれた石板を納めた「聖櫃」のことであり、ユダヤの秘宝の一つ。
米アカデミー賞視覚効果、編集、美術、音響賞を受賞。またスピルバーグ監督が「未知との遭遇」に続く2度目の監督賞ノミネート、作品賞、撮影賞、作曲賞にもノミネートされた。
大ヒットし、続編として『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)が製作された。 シリーズ第4作は現在製作中で、2008年5月22日公開予定。
ビデオ化の際に改題され、「Indiana Jones and the Raiders of the Lost Ark」となった。
目次 |
[編集] キャスト
- インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)
- マリオン・レイヴンウッド(カレン・アレン)
- サラー(ジョン・リス=デイヴィス)
- マーカス・ブロディ(デンホルム・エリオット)
- レン・ベロック(ポール・フリーマン)
- サティポ(アルフレッド・モリーナ)
- ゴブラー(アンソニー・ヒギンズ)
- トート(ロナルド・レイシー)
- デートリッヒ大佐(ウォルフ・カーラー)
- バーランカ(ビック・タブリアン)
- マスグラブ(ドン・フェローズ)
- イートン(ウィリアム・フートキンズ)
[編集] スタッフ
- 製作総指揮:ジョージ・ルーカス / ハワード・G・カザンジャン
- 製作:フランク・マーシャル
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 原案:ジョージ・ルーカス / フィリップ・カウフマン
- 脚本:ローレンス・カスダン
- 撮影:ダグラス・スローカム
- 編集:マイケル・カーン / (ジョージ・ルーカス ※アンクレジット)
- 美術:ノーマン・レイノルズ
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- SFX:ILM
- 提供:パラマウント映画 / ルーカスフィルム・リミテッド
[編集] メモ
- 「スター・ウォーズ」を監督したジョージ・ルーカスが、興行的失敗の可能性を感じハワイに避難していたとき、「未知との遭遇」で大成功をおさめ休暇をとっていたスティーブン・スピルバーグと初めて出会い意気投合して、「007」シリーズのような作品を作りたいと企画したのが、この「レイダース」である。製作はルーカスフィルムで行い、スピルバーグは監督を引き受けた。スピルバーグは、制作費を使いすぎる傾向にあったが、この作品の制作を通じ、ルーカスからコストマネージメントを学んだと言われている。
- ペルーでインディが乗る飛行艇のパイロット=ジョック役を演じたフレッド・ソレンソンは、10年以上を経たのち「ジュラシック・パーク」のハワイ・ロケがハリケーンで頓挫した際に奇遇にも空港に居合わせ、スピルバーグ率いる撮影チームのハワイ撤退を助けた。
- 「スパイダーマン2」のアルフレッド・モリーナの映画デビュー作品である。
- パラマウント・ピクチャーズはこの作品を製作するにあたって、「インディ・ジョーンズ」の5作品製作の契約を結んだ。
- 冒頭に登場する複葉機の胴体の文字はOB-CPO。スター・ウォーズのオビワンとC-3POに掛けたもの。
- 当初、インディの役はトム・セレックが予定されていたが、セレックは当時テレビを中心として人気が絶頂で、テレビシリーズの仕事を選び、この役を断った。周りに回ってハン・ソロ役としてでしか当時世間一般では知られていなかったハリソン・フォードが演じる事となった。
- ヒロイン、マリオンの役には、デブラ・ウィンガーをスピルバーグは望んだのだが、「私は演技を必要としないような作品には出演しない」と言われ断られた。スピルバーグは激怒したという。またスピルバーグは当時交際していたエイミー・アーヴィングにもマリオン役を打診している。オーディションにはショーン・ヤングも参加していた。
- 終盤のディートリッヒ、トート、ベロックが死ぬ場面はクリス・ウェイラスによる特殊メイクアップ効果。それぞれの俳優の頭部から型取りされたモデルを(1)真空ポンプで潰す(2)熱で溶ける様子を低速度で撮影(3)ショットガンで破壊という手段で作られた。(3)の効果はデヴィッド・クローネンバーグ監督の『スキャナーズ』でも使われた。
- DVD化に際してフィルムの傷や埃が除去された上、幾つかの場面がデジタル修正された(ペルーの遺跡からインディが脱出する際のトンネルを転がる大石についた棒と、「魂の井戸」で撮影時に立てられていた安全用のガラスにインディと向かい合ったコブラが映る)。
[編集] 日本語吹替
1985年10月4日(金)日本テレビ「金曜ロードショー」
[編集] 声優
- インディ:村井国夫
- マリオン:戸田恵子
- ベロック:田口計
- トート:内海賢二
- サラー:小林修
- ディートリッヒ:阪脩
- マーカス:宮川洋一
- イートン:今西正男
- マスグローブ:北村弘一
- サティポ:野島昭生
- バランカ:平林尚三
[編集] スタッフ
- 翻訳:木原たけし
- 調整:小野敦志
- 演出:佐藤敏夫
- 制作:東北新社
- 日本テレビ:大戸正彦