世界終末時計
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世界終末時計(せかいしゅうまつどけい、Doomsday clock)、核の時計とは核戦争による地球(人類)の滅亡を「世の終わり」(終末)になぞらえて、その終末(午前零時に設定)までの残り時間を象徴的に示す時計(実際の動く時計ではない、時計の45分~正時の部分を切り出した形状)。
原爆投下から2年後の1947年にアメリカの科学誌「原子力科学者会報」(Bulletin of the Atomic Scientists) の表紙に初めて掲載された。実物はシカゴ大学にあり、同誌によって管理されている(何分前を指しているかが新年号の表紙に掲載される)。最近は1950年代のころの冷戦時と異なり、必ずしも核からの脅威のみで時計の針の動きが決められているわけではなく、世界の様々な紛争状況、さらに環境破壊による人類滅亡をも考慮して針が決定されている。
[編集] 推移
- 1988年:6分前 米ソが中距離核戦力全廃条約を締結
- 1984年:3分前 米ソ間の軍拡競争が激化
- 1981年:4分前 軍拡競争の時代へ
- 1980年:7分前 米ソ間の交渉が停滞
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- インドが最初の「平和的核爆発」に成功
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- 1963年:12分前 米ソが部分的核実験禁止条約を締結
- 1960年:7分前 アメリカとソ連の国交回復
- 1953年:2分前 アメリカとソ連が水爆実験に成功
- 1949年:3分前 ソ連が核実験に成功
- 1947年:7分前