世紀末戦隊ゴレンジャイ
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世紀末戦隊ゴレンジャイ(せいきまつせんたいゴレンジャイ)とは、フジテレビ系バラエティ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』で放送されたコントのひとつである。通称・ゴレンジャイ。
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[編集] 概要
番組内で全12回(2001年10月5日『ダウンタウンのものごっつええ感じスペシャル』で放送された『新世紀戦隊ゴレンジャイ2001』を含めると13回)放送された人気コント。秘密戦隊ゴレンジャーのパロディ。 番組がビデオ化及びDVD化された時は、収録されている。これは本家「秘密戦隊ゴレンジャー」の原作者石ノ森章太郎(石森プロ)と放送局(テレビ朝日)と東映からパロディ化の許可をもらっている為である。
[編集] 内容
自宅にいる女性(YOU)が怪人・ドクロ仮面(浜田)に襲われたところへゴレンジャイ(松本・今田・東野・板尾・蔵野)が助けに現れるが、毎回コスチュームが揃わずズレており、ドクロ仮面にダメ出しされるという内容。普段のコスチュームは『秘密戦隊ゴレンジャー』の強化服に似せたデザインで、ゴレンジャーのヘルメットに似せた かぶりものをかぶっている。なお、ドクロ仮面(浜田)は、本家『ゴレンジャー』の14話に同名の怪人が登場したのだが、別人である。余談ではあるが、このコーナーから「放課後電磁波クラブ」「リアルポンキッキ」が単独のコーナーとして、誕生している。
[編集] ゴレンジャイの衣装(コスチューム)
[編集] 第1回
- アカレンジャイ(今田)
- キレンジャイ(蔵野)
- アカレンジャイ(東野)
- アカレンジャイ(板尾)
- キレンジャイ(松本)
- 備考:「色は関係なくて個性を見て欲しい」との主張だが、ドクロは受け入れず。また互いに面識がない事も判明、ドクロを呆れさせた。なお、この第一話はたびたびFLASHムービーなどに使われるため、「赤が三人で黄色が二人」という言葉は、インターネットスラングの一つとして数えられる。
[編集] 第2回
- アカレンジャイ(今田):登場時、時計が頭上に降ってくる。武器・ムチ
- キレンジャイ(蔵野):武器・ハート
- ミドレンジャイ(板尾):コスチュームのチャックが上がりきってない状態で登場。武器・ブーメラン
- ゆずレンジャイ(東野):全身タイツ。武器・弓矢
- ゆず(松本):武器・全身タイツ。棒状のもの
- 備考:メンバーはゆずの役割や登場する順番を気にしたがドクロは関係ないと指摘。「武器に個性がある」との主張だが、全部緑色でドクロをキレさせる。ゆずレンジャイとゆずは「タイツやないか!」と怒られる。ドクロはゆずの棒を折ってしまいメンバーに「あ~っ!」と責められたがドクロは「何や、文句あんのかい!」とものすごい形相で逆ギレした。またこの回でリーダーが5番目に登場するゆず(松本)であることが判明しそれまでドクロは最初に登場するアカレンジャイ(今田)がリーダーだと思っていた。
[編集] 第3回
- アカレンジャイ(今田) :ノースリーブ。
- アオレンジャイ(板尾) :紫。
- モモレンジャイ(蔵野) :女。顔が隠れている。
- タイガーマスク(東野) :気持ちは黄色のつもり。
- フジランド(松本) :緑色の制服のウェイトレス。
- 備考:紫色のアオレンジャイに激怒し勘違いも甚だしいフジランドにドクロも苦笑せざるを得なかった。途中、ドクロから「こいつ(タイガーマスク)は外したらどうや?」との要望が出る。
[編集] 第4回
- ファルコン(今田) :ネバーエンディングストーリーのキャラクター。登場時、豪快にすっ転ぶ。
- ドキンちゃん(蔵野) :元ネタはアンパンマンの悪役。どこが覗き穴かは不明。
- Rの女(板尾) :元ネタは赤い激流の登場人物。服に「R」と書いてある。
- ノーパンしゃぶしゃぶ(東野) :上半身裸でミニスカート。中年がターゲット。
- 森ビル(松本) :ビルの形に「森ビル32」と書かれた被り物。でっかい男になりたくて。
- 備考:ドクロから各人が思うヒーロー像を演じてみろとのアドバイスをもらい、結果はこのざまだが「これがお前らの言うヒーロー像やから」とドクロは怒らなかった。ちなみにドキンちゃんがドクロに「子供がターゲットやから、お前が一番今回のテーマに近い」と評価された。
[編集] 第5回
- アカレンジャイ(今田) :レースクイーン。セパレートのハイレグにハイヒール。パラソル持参。
- モモレンジャイ(蔵野) :どかた。ニッカボッカを穿いているため動きやすい。
- アオレンジャイ(板尾) :テナガザル。陸上部で足が速かったので「もっと速くなれへんかなぁ、て」。
- キレンジャイ(東野) :貴婦人。悪い人がいたら、お金を払ってやめてもらう。
- ミドレンジャイ(松本) :タコ。顔3つ(2つは手先についている)に作り物の手4本と吸盤付きの足4本(2本作り物)。たいぞうのアドリブで…。
- 備考:初めて五人が一応マトモな色で揃っている。アオレンジャイの奇妙な動きに「お前は気持ち悪い」とドクロに罵られる。最初は「色はバッチリやけど…」とドクロも残念がった。アカレンジャイは「はみ出てる」と指摘される。
[編集] 第6回
- クロレンジャイ(今田) :涙こらえて、アカレンジャイ。数珠を持つ。
- クロレンジャイ(板尾) :あいつが死んだよ、アオレンジャイ。位牌を持つ。
- クロレンジャイ(東野) :喪に服します、キレンジャイ。遺骨を持つ。
- クロレンジャイ(松本) :切ない、ミドレンジャイ。遺影を持つ。
- 備考:モモレンジャイが自殺したため、全員喪服で登場。しかしモモレンジャイの弟であるキレンジャイが「本当に殺したのはこいつらや!」とアオレンジャイとミドレンジャイを名指しした。キレンジャイによると、ドクロから常に「お前はええ、お前は惜しい」と褒められていたモモレンジャイをアオレンジャイとミドレンジャイがねたみ、陰でいじめていたために自殺したとのこと。ちなみにキレンジャイは学生だったため、学生服を着ての葬儀である。
[編集] 第7回
- アカレンジャイ(今田)
- アオレンジャイ(板尾)
- クロレンジャイ(東野) :キレンジャイ。前回に続き遺骨を持って登場
- ミドレンジャイ(松本)
- モモレンジャイ :爺さん。
- 備考:「活きのいい子が見つかった」と連れてきたのは81歳の爺さんだった。ミドレンジャイの合図でモモレンジャイは決めのポーズをドクロに見せ付けるが、ドクロにはそれが異様にむかついたらしく、執拗にモモレンジャイを敵視、「言い方がむかつく」「タイマンはらせろ」「一回ぐらい自分の意思で言え」等とモモレンジャイに噛み付くが、他のメンバーから必死に止められた。ちなみにキレンジャイは兄の死をひきずり、「一周忌まではこのままでいたい」と前回同様黒ヘルメットと学生服に遺骨のままでいた。
[編集] 第8回
- アオレンジャイ(板尾)
- ミドレンジャイ(松本)
- 放課後電磁波クラブ N極くん(今田) コスチュームはヘルメットにスリングショットと巨大な磁石
- 放課後電磁波クラブ S極くん(東野) 同上
- モモレンジャイ(蔵野):実は自殺はメンバーをまとめるための演技だった。
- 備考:モモレンジャイの自殺により、メンバー内で分裂が起きてしまったため、最初アオレンジャイとミドレンジャイの2名のみ登場。しかしモモレンジャイとアオレンジャイが相談して一芝居打った事が分かり、分裂騒動は一段落した。放課後電磁波クラブの2名は、ドクロから「お前らただの裸やないか」と突っ込まれる。
[編集] 第9回
- アカレンジャイ(今田)
- デルモアカレンジャイ(板尾) :脚が長いアカレンジャイ。
- アカレンジャイの腹芸(蔵野) :大きなマスクで腹の顔だけ見えている。
- 汚されたアカレンジャイ(東野) :ぼろぼろのコスチュームでシャワーを浴びている。
- アカレンジャイ喰い(松本) :アカレンジャイを食べている怪獣。
- 備考:コンセプトは「色々なアカレンジャイを考えてみよう」。アカレンジャイ喰いは「むしろこっち側じゃないかと」とドクロの隣に立ち、ドクロに怒られる。汚されたアカレンジャイに対しドクロは「お前はお前で何かそっち系統多いの!」と言われ、アカレンジャイ喰いも「パイマンも(視聴率が)毎分ぐんぐん下がるんです」と、もはやメンバーも彼に愛想を尽かしている様子が伺えた。
[編集] 第10回(ボインファイブ)
- ボイン(今田)
- ごっつボイン(板尾)
- 超ボイン(蔵野)
- 数あるボイン(東野)
- 回るボイン(松本)
- 備考:統一しろとのドクロの言葉を受け、ゴレンジャイとは全く違うグループが結成された。「そーれそれそれそれ、ボインボインボインボイン」という掛け声がある。全員、眉間に赤字でBと書かれたスキンヘッドのヅラでパンツ一枚にボインという気持ちの悪い格好で、ドクロを呆れさせた。
[編集] 第11回(新生ボインファイブ)
- 巻きボイン(今田)
- 呪われたボイン(板尾)
- 轢かれたボイン(蔵野)
- ボインを高温でからっと揚げてみました(東野)
- 寿司ボイン(松本)
- 備考:まだボインのアイディアが浮かんだので2週連続で登場。だが遂にドクロの堪忍袋の緒が切れ、轢かれたボインは思いっきりシバかれた。ドクロのビンタに恐れおののいた寿司ボインは「僕は止めようと言ったが他のみんながやろうと……」と責任をメンバーに押し付け、パンツを脱ぐわ、ドクロに抱きつくわ卑怯な行動に出る。そのためメンバーから「お前汚いわ」「デザインまでしたやないか」「冷めたわ」と呆れられた。
[編集] 第12回
- アキラファイヤー(今田) :結婚前提戦士ラブラブファイヤーより。
- なめ猫(板尾)
- ガチャピン(蔵野) :後にリアルポンキッキに発展。
- パイマン(東野) :番組内のコントキャラ。
- ガララニョロロ(松本) :『夢で逢えたら』のコントに登場したキャラ。
- 備考:コンセプトは「チビッ子に愛される」。懐かしいキャラにドクロも怒りを忘れて大喜びした。ガチャピンのあまりにすごいキャラクターは後に「リアルポンキッキ」として独立したコントもできた。
[編集] 第13回(新世紀戦隊ゴレンジャイ2001)
- アカレンジャイ(今田)
- キミドレンジャイ(蔵野) :ヘルメットは黄色、服は緑。
- 深ミドレンジャイ(東野) :黒いトレーナーと一緒に洗濯したらしい。
- ミドリレンジャイ(板尾) :ミドリとちゃんと言って欲しいという名前へのこだわり。
- 産ませてよ(松本) :コント『産卵』のキャラ。緑つながり。
- 備考:YOUが藤井隆と結婚した後の新婚家庭に久々に現れる設定。コンセプトは「緑化計画中」。ドクロは暴走する他のメンバーに何も言わなかったアカレンジャイの責任を重視。「お前が悪いんちゃうんかい!リーダーやったらちゃんとアドバイスせえや!辞めてまえ!他のみんなに気遣って言われへんのならアカなんか辞めてまえ!」とアカレンジャイに殴りかかった。
[編集] ドクロ仮面
浜田演じる宿敵・ドクロ仮面は悪の道14年目にしてようやく一人前の証であるドクロ杖を授けられた苦労人らしく、幼稚な事ばかり言い、全くヒーローらしくないゴレンジャイをあるときは厳しく、ある時は優しく親身になってアドバイスして来た。「ゴレンジャイがチビッ子にウケるヒーローになるまでは一戦を交えない」というフェアな思想を持っており、何回やっても全くヒーローになってくれない彼らにイライラを募らせながらも、日々ヒーロー作りに邁進していた。その一方で第3回から登場した女性の友人(演:篠原涼子)と次第に親密な関係になっていたようである。
ちなみに浜田が授けられたドクロ杖は(浜田が扱うからなのか)異常に丈夫にできており、ゆずの棒切れを折ってしまったり、思いっきり投げつけてもビクともしない頑丈なつくりである。
[編集] 補足
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』のチキチキコーナーのゲーム企画としてリメイクされたことがある。→詳しくはダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!の企画の該当項目を参照せよ。