中央区立泰明小学校
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中央区立泰明小学校(ちゅうおうくりつたいめいしょうがっこう)は東京都中央区銀座にある小学校。
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[編集] 概要
1878年創立。シンボルとして、銀座の柳二世や、校門のフランス門、校舎に絡まるツタなどがある(ツタに関しては、伝統を感じるという意見もあれば、汚らしいという意見もあり、賛否両論である)。2006年度の校長は木暮義弘。生徒数は365人。
関東大震災の後に鉄筋コンクリートづくりの校舎で再建されており、復興小学校のひとつに数えられている。この校舎は東京都選定歴史的建造物に指定されている。特別教室としては、音楽室、図画工作室ばかりでなく、歴史研究室や、パソコンルームなど種類に富んでいる。校庭は薄いアスファルトである。(そのためか現在まで多く補修されてきていて、補修箇所がかなり明らかである。)朝会などに使うのは「講堂」とよばれていて、体育館とは別々になっている。
また、ほとんどの生徒が学区外に居住している。住民票を学区内におき、学区外から通学することが当たり前のように行われている。この学校の伝統と、生徒の勉学姿勢(「頭が良い」)、人格にも重きを置いた教育などの評判を聞いてのことである。「頭が良い」に関しては、この学校には中学受験をして、難関私立や国立中学校、最近では都立の中高一貫校なども含め、これらに進学する生徒が他の公立小学校と比べて非常に多く、またそのため学習塾に通っているケースも多くなっており、それに起因する部分が大きいと思われる。
2003年には、京葉線潮見駅で、この学校の1年生の女児が何らかの理由で線路から落ち(または降り)、上ろうとしている時に電車が激突して死亡するという事故が起こった。このことで、今まで一部の人しか知らなかった学区外通学のことが、マスコミにクローズアップされ、明るみに出た。しかし、その状況はいまだ改善されていない。また、越境通学の生徒がほとんどのため、もしも厳重にそれが禁止されたら、全校生徒が数人または数十人と、現在(例年360人程度)に比べ相当少ない人数になる。
また、校歌の作詞者は花や、美しき天然などを作詞した武島羽衣、作曲者は故郷、朧月夜などを作曲した岡野貞一である。