伊丹駅 (阪急)
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伊丹駅 (いたみえき)は、兵庫県伊丹市西台一丁目にある阪急電鉄伊丹線の終着駅。
1995年1月の阪神・淡路大震災で倒壊し、約4年かけ新駅ビルに生まれ変わった。同駅周辺には、昔は長崎屋、サティ(ニチイ時代より)、ジャスコ古くはイズミヤなどが集まり賑わいがあった。景気の低迷や、長崎屋は尼崎店火災の影響で閉鎖、95年には阪神大震災の影響で駅前の機能が低下し、サティ、ジャスコ(ジャスコはJR伊丹駅前のダイヤモンドシティテラスに移っている)とたてつづけに閉鎖した。 現在はデパートやシティホテル、商店街、商業施設、文化ホールなどがある繁華街になっている。近年、JR伊丹駅周辺が再開発され、交通の利便性や巨大ショッピングモール・ダイヤモンドシティの進出で活気づいており、JRに代表駅の座を奪われている形となっている。
阪急電鉄は「阪急伊丹駅前に2007年から市の玄関口として北街区と南街区に分け、2棟の12階建て再開発ビルを建設する」と発表。「阪急伊丹駅東地区市街地再開発事業」と位置付け、2009年度完成予定である。
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[編集] 駅構造
頭端式1面2線のホームを持つ高架駅。地上5階建ての駅ビル「Reita」(リータ)に併設されている。1・2階には、いかりスーパーマーケットや文具店、洋菓子店の不二家などの店が入っている。3階はコンビニエンスストアやCD屋、ゲームソフト販売店があり、そして今はもうないが、巨大テレビが改札口の近くに設置してあった。4階はグルメガーデンでマクドナルドや多くのレストランが入っている。5階は英会話教室のNOVAやエステティックサロンのTBC、美容室などがあり、屋上は駐車場という構成である。
3階が改札口・ホームとなっている。震災で倒壊した当駅の再建にあたっては完全バリアフリーに考慮した工夫を随所に取り入れた。改札口とホームが同じ階にあり、スロープで繋がっているのもその一つである。この点が評価され第1回近畿の駅百選に選定されている。
なお、当駅は全国で阪急北千里駅に次いで2番目に自動改札機が設置された。
震災以前の伊丹駅は島式ホーム2面4線の高架駅だったが、実際に線路が引かれていたのは3線。伊丹線には過去に宝塚方面への延伸計画があったため、将来の急行運転を見据え、高架化した際に待避可能な構造とした。
ただ、再建によって1面2線の構造に変更されたことで延伸の可能性は事実上なくなり、2005年には免許そのものを失効させたため、正式に宝塚方面への延伸は幻と消えることになった。
[編集] のりば
- 1号線 ■塚口・大阪・神戸・京都・宝塚方面
- 2号線 ■塚口・大阪・神戸・京都・宝塚方面
1号線は朝ラッシュ時の一部列車のみ客扱いを行ない、夜間は車両の留置に使われる。(土休日は午後1時過ぎまで留置されている)
[編集] 駅周辺
商店街やゲームセンター、カラオケ、パチンコと娯楽街が密集している。阪急伊丹駅周辺はかなりといっていいほどパチンコ屋が多い。そのほかにも駅ビルやデパート、シティホテルなど市の中心街がひと目で分かる。JR西日本の伊丹駅へは直線距離で650m程あり、徒歩8分で着く。バスターミナルは9番乗り場まであり、市最大のバスターミナルである。
- 阪急伊丹リータ
- 伊丹ショッピングデパート
[編集] バスターミナル
- 1番乗り場
- 51系統 春日丘西経由 鶴田団地行
- 49系統 春日丘西経由 北野行
- 53系統 伊丹坂経由 荻野南行
- 50系統 北野経由 三師団・交通局前行
- 54系統 荻野南経由 三師団・交通局前行
- 2番乗り場
- 2系統 桜ヶ丘経由 荒牧公園行
- 8系統 桜ヶ丘経由 鴻池東行
- 13系統 市役所前経由 山田行
- 14系統 市役所前経由 昆陽里行
- 3番乗り場
- 7系統 小井内経由 鴻池東行
- 1系統 小井内経由 荒牧公園行
- 4番乗り場
- 18系統 松ヶ丘経由 西野武庫川センター前行
- 17系統 裁判所前経由 西野武庫川センター前行
- 24系統 サンシティ経由 荒牧公園行
- 3系統 裁判所前経由 サンシティ行
- 5系統 伊丹病院裁判所前経由 JR中山寺行き
- 5番乗り場
- 6番乗り場
- 25系統 神津経由 大阪国際空港行
- 22系統 神津経由 岩屋循環
- 23系統 神津経由 岩屋循環(クリーンスポーツランド回り)
- 24系統 岩屋経由 東部循環
- 82系統 天津・藤ノ木経由 下河原行
- 84系統 裁判所前経由 下河原行
- 9番乗り場
- JR伊丹行
- 7番乗り場
- 83番(伊丹石橋線) JR伊丹・北村経由 阪急石橋行
- 82番(岡町線) ダイヤモンドシティテラス・宮川原橋経由 豊中行
- 84番(岡町線) 宮川原橋経由 豊中行
- 88番(園田線) 伊丹営業所前・JR猪名寺経由 阪急園田行
- 8番乗り場
- 60番(桃源台線) 統監部前経由 北村行
- 62番(桃源台線) 統監部前・南花屋敷経由 川西バスターミナル行
[編集] 歴史
- 1920年(大正9年)7月16日 開業。当時の駅は現在地より約150m南東(現在みなと銀行の支店がある場所)に位置していた。
- 1968年(昭和43年)11月9日 高架化。同時に旧駅から現在地に移転。自動改札機導入。
- 1995年(平成7年)1月17日 阪神・淡路大震災で伊丹駅が被災し新伊丹~伊丹間不通に。
- 1995年(平成7年)3月11日 伊丹駅の400m南に伊丹仮駅を設置。
- 1998年(平成10年)11月21日 伊丹駅ビルが再建。
- 2005年(平成17年)4月25日 JR福知山線脱線事故発生により、復旧までJR伊丹駅とJR北伊丹駅の代行輸送駅に使用された。
[編集] 隣の駅
- 阪急電鉄
- 伊丹線
- 新伊丹駅 - 伊丹駅