長崎屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 〒272-0023 千葉県市川市南八幡4丁目9番1号(長崎屋本八幡店4階、5階) |
設立 | 1948年1月 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 総合小売業 |
代表者 | 代表取締役社長 上山健二 |
資本金 | 40億円(2006年12月) |
売上高 | 1390億円(2006年2月期) |
従業員数 | 5523人(2006年2月) |
決算期 | 2月 |
主要株主 | 株式会社キョウデン |
外部リンク | http://www.nagasakiya.co.jp/ |
長崎屋(ながさきや)は衣料品を主力商品とするスーパーマーケットチェーン。愛称「サンバード長崎屋」。株式会社キョウデンの子会社である。
カステラ・菓子の製造・販売を行っていた京都市のナガサキヤおよび広島市の高級食料品専門店長崎屋とは無関係。
目次 |
[編集] 概説
かつて全国に店舗を持ち流通業界準大手とされていたが、1990年3月18日に発生した尼崎店の長崎屋火災事件とその後の関西地区から大半の撤退、バブル崩壊以降の不況に加え、不採算事業・関連会社を抱え業績が悪化。2000年2月に会社更生法を申請し、事実上倒産した。
その後半数以上の店舗を閉鎖、多くの子会社を清算し、東京都中央区東日本橋に所在していた本社ビルも手放した。数々の更生計画が出る中、2002年2月プリント基板メーカーのキョウデン(グループ会社にはショップ99の九九プラスも)がスポンサー企業として支援することに合意。同年8月に第三者割当増資を引き受け、連結子会社とした。2006年7月、計画より12年早く会社更生手続きを終結した事を発表した。
また、会社更生手続きが終了し、再建のめどがついたことによりキョウデンが長崎屋を投資ファンドに売却の方針である。
2006年12月現在、本社は千葉県市川市南八幡四丁目9-1の本八幡店の建物内に所在する。
昭和時代には、利益率の高い衣料品部門にウェイトを置く反面、食料品売り場は長崎屋直営ではなく、当地の食品スーパーマーケットチェーンに任せて共同出店するケースが多かった。 (共同出店相手の例:東急ストア、松電商事、富士スーパー、桝屋(マルフジ)、忠実屋、京成ストア、なかよし等)
バブル崩壊後、食品スーパーマーケット各社の業績が堅調な一方、GMSなどは全体的に売上不振へ陥ったが、中でも長崎屋はその出店形態が裏目に出た格好となり、駅前立地の小型店舗を多く抱えていた事もあって大きなダメージを受けた。グループ直営の食料品売り場を積極的に手がけるようになったのは、1990年代に入ってからのことである。
なお、店舗を直営するだけでなく、フランチャイザーとして衣料品店の加盟店募集も行っている。
[編集] 沿革
- 1907年、岩田孝八(藤沢商業高校卒:現:藤沢翔陵高)が神奈川県平塚市で長崎屋ふとん店創業。
- 1948年1月、株式会社長崎屋布団店設立。
- 1952年3月、株式会社長崎屋に商号変更、東京都中央区に本店移転。
- 1967年、東京証券取引所第1部上場。
- 1990年3月18日、長崎屋火災・15人死亡。
- 2000年2月13日、東京地裁に会社更生法適用申請。
- 2000年5月14日、上場廃止。
- 2000年5月19日、更生手続開始決定・事業管財人に福田國幹エコス相談役を選任。
- 2002年6月30日、更生計画認可決定・事業管財人に橋本浩キョウデン会長を選任。
- 2006年7月、会社更生手続終結。
[編集] グループ企業
一部のみを列挙する。
- 株式会社おあしす - 外食、給食 (設立:1949年10月11日)
- 長崎屋店内を中心にファミリーレストラン「おあしす」、クレープ店「イタリアのクレープ屋さん」などを展開。給食事業(社員食堂の運営)も行っている。かつては郊外型の洋菓子レストラン「アイホップ」も展開していた。
- なお、2007年2月28日付をもって解散及び営業譲渡することが決定しており、今後は長崎屋グループ内子会社に営業譲渡され、事業は引き続き継続される。
- 株式会社長崎屋フォトサービス - ミニラボ店、写真館 (設立:1987年9月1日)
- 長崎屋店内を中心にミニラボ店「フォトスピード55」、子供写真館「スタジオ アミ」を展開。
- なお、2007年2月28日付をもって解散及び営業譲渡することが決定しており、今後は長崎屋グループ内子会社に営業譲渡され、事業は引き続き継続される。
- 株式会社サンファンタジー - アミューズメント施設 (設立:1989年8月1日)
- 長崎屋店内にて遊戯施設を運営。
- なお、2007年2月28日付をもって解散及び営業譲渡することが決定しており、今後は長崎屋グループ内子会社に営業譲渡され、事業は引き続き継続される。
- 株式会社サン広告社 - 広告代理業 (設立:1970年3月)
- 専門店、サービス業などを中心にあらゆる業種の宣伝などを取り扱う広告代理業。
- 株式会社サン情報開発 - システムインテグレーター (設立:1986年8月1日)
- ヤマトシステム開発株式会社との合弁企業。富士通系情報処理サービス業グループ(FCA)会員。
- 株式会社サンブルーム - 衣料品
- メンズ及びレディースの衣料を中心としたヤングカジュアル洋品全般の販売。
[編集] かつてのグループ企業
一部のみを列挙する。
- 株式会社長崎屋ホームセンター - ホームセンター、18店舗(1999年2月時点)
- 2000年11月、株式会社ホームピック(東京都中野区、株式会社オリンピックの完全子会社)へ株式が譲渡され、株式会社ホームピック(東京都足立区)に社名を変更。
- その後2度の合併を経てから、オリンピックに吸収合併された。
- 株式会社サン家電 - 家電量販店、53店舗(1998年1月時点)
- 一時期単独路面店舗も存在したが、全店長崎屋内の家電売場という存在だった。
- 1999年12月、長崎屋と金沢長崎屋へ営業譲渡され、両社の家電部門と統合された。
- 株式会社かのこ - 呉服などの専門店、70店舗(1998年1月時点)
- 1999年12月、関係者が設立した新会社へ営業譲渡された。
- 株式会社サンクスアンドアソシエイツ - コンビニエンスストア
- サークルKサンクスを参照のこと。
[編集] 店舗(一部店舗は衣料品店のみ)
- 北海道
- 旭川・小樽・帯広・苫小牧・中標津・西帯広・函館・室蘭中央・室蘭中島・釧路
- 東北
- ラピア八戸・秋田・仙台台原(ドン・キホーテ併設)・仙台バイパス・ラパークいわき
- 北関東
- 宇都宮・黒磯・桐生・沼田・荒川沖・勝田・上水戸・新治(茨城)・龍ケ崎
- 南関東
- 浦和・北鴻巣・蓮田・三郷・柏・本八幡・八千代台・千城台・四街道・成東・平塚・小田原・二俣川・溝の口・上大岡
- 東京
- 瑞江・立石・八王子・町田・小金井
- 中部(いずれも静岡、長野、北陸地方のみで東海地方には店舗がない)
- 柏崎・金沢・静岡瀬名・長野・新津・浜松可美
- 近畿
- 市岡・岸和田・瓢箪山・御影・加古川
[編集] かつて存在していた店舗
- 北海道
- 東北
- 北関東
- 南関東
- 東京
- 祖師谷店(2002年1月閉店)=現在跡地はスーパーオオゼキ祖師谷店と100円SHOPダイソー
- 自由が丘店(2002年1月閉店)
- 三軒茶屋店
- 立川店
- 北千住店=跡地はパチンコ店
- 三鷹店=跡地は丸正、キャンドゥ
- 調布店=跡地はパチンコ店
- 赤羽店(2002年1月閉店)
- 野方店(2002年2月閉店)
- 青梅店(2002年2月閉店)=跡地はマルフジ
- 福生店(2001年10月閉店)=現在跡地は二木の菓子と100円SHOPダイソー
- 中部
- 近畿
- 尼崎店(1990年の長崎屋火災により翌年閉店。跡地はマンションに。)
- 四条店
- 三条店
- 伏見店
- 泉北店(現在跡地はイズミヤ泉北店)
- 伊丹店
- 茨木店(2002年2月閉店)
- 枚方店
- 寝屋川店
- 堺東店
- 千林店
- 布施店
- 岸里店
- 奈良店
- 和歌山店(現在跡地は、複合商業施設CiTY!WAKAYAMA)
- 中国
- 岡山店
- 九州
- 黒崎店
- 大分店
- 熊本店 (現在跡地は、熊本パルコ)
[編集] 外部リンク
日本の大手GMS店舗ブランド(総合スーパー) |
ジャスコ、サティ(イオン系) | イトーヨーカ堂(セブン&アイ系) | ユニー、アピタ(ユニー系) | ダイエー | 長崎屋 | イズミ | イズミヤ | 西友 |