小堺一機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
著名な活動を行っていない親族(親戚、兄弟姉妹、配偶者、子供等)の名前及び本人が非公開としているプロフィール(本名、生年月日、出身地等)を記載しないでください。詳しくはプライバシー問題に関してを参照してください。ただし、その人物を語るエピソードとして必要な場合は記載する前にノートで合意を形成してください。
|
小堺 一機(こさかい かずき、男性、1956年1月3日 - )は、千葉県市川市生まれのお笑いタレント、コメディアン、俳優。東京都立市ヶ谷商業高等学校、研数学館を経て、専修大学経営学部卒業。浅井企画所属。身長は165cm(公称)。
目次 |
[編集] 人物
幼少時代に、NHK専属の「東京放送児童合唱団」に所属し、同局公開番組「歌はともだち」等にも出演。タレントになった後も歌のうまさには定評があり、レコード、CDも数枚リリースするほか、ドラマ、舞台、ミュージカル、CM等、幅広く活躍している(萩本欽一いわく「小堺は『お笑い芸人』というより『エンターテイナー』」)。タップダンスの腕も一流。
また、デビューのきっかけとなったモノマネ芸(萩本欽一・田中邦衛・田村正和など)にも定評がある。
現在は「ごきげんよう」(フジ系)の司会者として活躍中。また事務所の先輩で長年の親友でもある関根勤とのコンビは、小堺の「コサ」と関根の名前「勤」の音読み「キン」をくっ付けて「コサキン」として知られている。
妻と長男・長女・次女の5人暮らし。(2006年から長男はエフエム世田谷でDJを行っている。)
父は南極地域観測隊に同行したこともある寿司職人。以前は「鮨一機」という名で寿司店を経営していた(現在引退、弟子が店を引き継ぎ「鮨とよ島」を営む)。
[編集] 略歴
幼少時代は出身の千葉県市川市真間で育つ。市内(京成八幡駅)にある京成百貨店でよく買い物をしていた。京成電車で上野へ遊びに行った際に松坂屋を見て「地元の小ささにショックを受けた」と、後にテレビや京成電鉄の広報誌等で語る。ただ、父が当時雇われ寿司職人であったため、市川には長く住んでおらず、東京・浅草で少年時代を過ごす(祖父母が市川に住んでいたため、時々通ってはいた)。ここで映画への興味を深めたり、ストリップ劇場など大人の世界にも触れる。また児童劇団に所属するなど、華やかな世界への興味を抱くようになる。
専修大学在学中の1977年、TBS『ぎんざNOW!』素人コメディアン道場で第17代チャンピオンとなり芸能界入り。大学卒業後、故・勝新太郎主宰の「勝アカデミー」第1期生として入校(同期にルー大柴がいる)、岸田森らに師事。翌年「勝アカデミー」を卒業。
浅井企画と契約、本格的に芸能活動を始める。「ぎんざNOW!」初代チャンピオンであり、浅井企画の先輩だった関根勤とコンビ(コサキン)を組んで、ライブハウスの舞台に立ち修行を積む一方、萩本欽一の番組『欽ちゃんのどこまでやるの!?』のワンコーナー「クロ子とグレ子」で関根と共に人気を獲得。
活躍が認められ、フジテレビ系列『ライオンのいただきます』(現在の『ライオンのごきげんよう』の前身)の司会に抜擢され、以来お昼の顔となる。また、「コサキン」でのラジオ番組『コサキン』シリーズ(TBSラジオ)は放送開始25年を数える長寿番組となっている。『ごきげんよう』での小堺の、自分は聞き役に回ってゲストの話を上手く引き出し、引き立てる技術は知られるところである。盟友の関根勤は、小堺の代役で司会を務めた際に、改めて小堺の司会の上手さが分かったと語っている。
2004年7月、首の腫瘤(しゅりゅう)の摘出手術の為にレギュラー番組を一時降板するが、同年の8月30日に放送した「ごきげんよう」の生放送でテレビ復帰した。髪を白く染めるという意表をついた復帰で注目を集めた。それ以後は金色の頭髪がトレードマークとなっている(なお、従前より「髪の毛の後退」は彼自身ネタとしている)。
[編集] 主な出演作品
[編集] テレビ
[編集] ドラマ
- 見知らぬ恋人(1979年、朝日放送)
- 時代劇スペシャル仇討選手(1981年、フジテレビ)
- 月曜ドラマランド心はロンリー、気持ちは・・・ii(1985年、フジテレビ)
- セーラー服通り(1986年、TBS)
- 心はロンリー、気持ちは・・・iv(1985年、フジテレビ)
- 痛快!OL通り(1986年、TBS)主役
- 空に星があるように(1988年、TBS)主役
- おやじのヒゲ4(1988年、TBS)
- 世にも奇妙な物語(フジテレビ)「モルモット」(1991年)、「待ちぶせ」(1992年)、「思い出を売る男」(1994年)
- 日本テレビ開局35周年記念ドラマ『ゴールデンボーイズ』(1993年、日本テレビ)若き日の萩本欽一役
- 警部補 古畑任三郎(1994年、フジテレビ)「矛盾だらけの死体」
- 金曜エンタテイメント・夏樹静子ミステリー アリバイの彼方に』シリーズ(2000年~2005年、フジテレビ)主役
- 僕だけのマドンナ(2003年、フジテレビ)
[編集] バラエティ
- ライオンのごきげんよう フジテレビ系
- ライオンのいただきます フジテレビ、ごきげんようの前身
- 悠遊!オフタイム BS朝日
- 王様のブランチ TBS系、初期
- シネマパラダイス NHK BS2
- 噂的達人(読み:「うわさのたつじん」 1988年 - 1989年、TBS系。ルー大柴のTVデビューの番組でもある。)
- さんま・一機イッチョカミでやんす 1989年 - 1990年、日本テレビ系
- 笑うと泣くぞ…ダハ!! 日本テレビ系
- ザッツ!コサキンルーの怒んないで聞いて!! TBS系
- サイコの晩餐 1992年、フジテレビ系
- 一攫千金!!スーパーマーケット 1991年、日本テレビ系
- 買物王 フジテレビ系
[編集] その他
- 火曜ロードショー(TBS、解説者【1988年10月下旬~1989年1月下旬】)
[編集] 映画
[編集] CM
- エバラ食品工業「焼肉のタレ」(終了)
- リフォームのナカヤマ(終了)
- ライオン
- 「アクロン」(終了)
- 「ハリックス55」(終了)
- シチズン時計「ジャンクション」(1985年)
- 江崎グリコ「ギャグンシー」(フーセンガム、1980年代半ば)
[編集] ラジオ
- コサキンDEワァオ!(TBSラジオ)
- 小堺一機のサタデーウィズ(TBSラジオ、2000年 - 2006年)
- 小堺一機のこちら自由席(JFN)
- 小堺一機のおうちで~CINEMA~(JFN)
- 玉置宏の笑顔でこんにちは(ニッポン放送)
- 小堺一機の美女対談(ニッポン放送・NRN、1987年-1990年)
[編集] 音楽作品
[編集] アルバム
- Someone Like You-あなたに似た人-
- ポケットの砂
- マージナル
- WITH
- スノーマン
- 大のオトナが…
- 迎えに来たよ
- with K
- TheNextdoorBoy
- 雑踏
[編集] シングル・EP
- With(作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお)
- 小堺のプロポーズをテーマにした歌。『コサキン』(TBSラジオ)のエンディングテーマとして20年近く使用されている。また、「小堺一機のサタデーウィズ」(TBSラジオ)のエンディングテーマとしてもアルバム「WITH」収録のリアレンジバージョンが使用されている。
- ムーンライト・シィンギング
- 今夜だけ少年に帰りたい
- フィナーレで出逢えたら
- I LOVE TOYS!
- とりあえず大丈夫
[編集] 映像作品
- 小堺一機&柳沢慎吾LIVE ライブマン★コミック君!!テレビくん登場の巻
- コサキン仮面
[編集] 舞台
- 小堺クンのおすましでSHOW(毎年8月後半 共演:松尾伴内、伽代子、あさりどほか)
- ミュージカル きみはいい人チャーリーブラウン チャーリー・ブラウン役(2000年)
- ミュージカル イントゥ・ザ・ウッズ(2004年 2006年)
- ミュージカル リトルショップ・オブ・ホラーズ(2005年)
- ミュージカル グランドホテル(2006年1月)
- ハッピー・バースデイ
- 「不定期ライブマン・コミック君」シリーズ(共演:清水ミチコ(2002年)/柳沢慎吾(2004年)/戸田恵子(2005年、2006年))
ほか
[編集] アニメーション
- コジコジ(自分が子どもの頃に書いた「ハウキャウパンダ(ハウキャウくん)」役)
- パワーパフガールズ(トーキングドッグ、ナレーション)
- 映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(コサキンで出演)
[編集] その他
- 映画好きで、無類の服好き。特にブランドものの洋服や靴、映画のDVDなどには目がなく、気に入ったものはすぐに買ってしまう。TAKEOKIKUCHIでは、小堺が足繁く通うことを知った菊池武夫が、自らコーディネートをするようになった程の上得意である。このこと(同じ服を色違いで買うことも多い)を、かつてラジオ番組(現在の『コサキンDEワァオ!』(TBSラジオ))で告白してしまったため、関根やリスナーにいつもネタにされている。買うだけ買って、ほとんど着ない服も多いらしく、ラジオのリスナーや後輩芸人にあげたり、家に遊びに来たルー大柴に小堺が着ないからと勝手に持って行かれたりしている。しかも、季節の変わり目になると、ルーから「小堺、服くれよ」という催促のハガキが送られてくる。
- 以前、ドラマで沢口靖子とキスシーンがあり、その撮影当日になってそのことを告げられ、びっくりしたらしい。しかも、自分はそのことで落ち着かない気持ちになったのに、沢口は平然と「じゃ、宜しくお願いします」と言ってきたので、女優さんってすごいんだな、と改めて感じたらしい。
- 毎年、後輩芸人や「おすまし」の出演者などを連れてニューヨークへ行き、ブロードウェイ・ミュージカルや本場のショー・ビジネスを観ている。彼がいわゆる「お笑い芸人」ではなく、スマートに笑いを提供する「エンターテイナー」を志向していることを証明する一面であり、ナンセンスコントやマニアックな笑いを追求する盟友の関根勤とは対照的である。なお、上記のように服好きであるため、ニューヨークに行っても服を買っている。このためラジオでは「ニューヨークに服を買いに行った」と言われることも。
- エネルギッシュな性格で、CMや『ごきげんよう』などでもテンションが高い。このため『コサキンDEワァオ』では「120%のパワー全開」とネタにされ、清水ミチコには「出たばっかりの若手芸人じゃないんだから」とたしなめられている。当の本人は「あれでも抑えているつもり」なのだとか。
- 関根が格闘技マニアでゴルフが得意であるのとは対照的に、スポーツに対する興味が薄い(ジムで体を鍛えることはしている)。ラジオではスポーツ選手の名前が読めないことがたびたびネタにされている。(野茂英雄を「のしげ」、現役時代の高木豊内野手を「たかぎとようち野手」と発言)
- 関根勤がごきげんようにゲスト出演した時には、ラジオ番組(TBSラジオ、コサキンDEワァオ!)のテンションに成ってしまい、他のゲスト、観客を置き去りにして二人だけの世界でトークをしてしまう。
[編集] ものまねレパートリー
- 田中邦衛
- 萩本欽一
- 堺正章
- 吉岡秀隆
- 桃井かおり
- 平幹二朗
- 加藤剛
- 北大路欣也
- 伊吹吾郎
- ピーコ
- (関根と組んで「おすぎとピーコ」でやることが多い。本人たちも「関根と小堺は許す」と言っている)
- 田村正和
- 渡辺篤史
- 村野武範
- 勝新太郎
- 鈴木宗男
- 矢沢永吉
- 平泉成
- 安部譲二
- 関口宏 - このモノマネを見た関口知宏は「あ、親父だ」と言っていた。
- ゾマホン・ルフィン
以下の6人に関してはラジオ「コサキン」の企画で本人の目の前でモノマネして、本人から直々にモノマネをしていいという公認をしてくれた芸能人である
他多数
[編集] 外部リンク
- Kazuki Kosakai - 公式サイト。BBSには、時々小堺本人の書き込みもある。
カテゴリ: お笑い芸人 | ラジオ番組のパーソナリティ・DJ | ものまねタレント | 1956年生 | 千葉県出身の人物 | 欽ちゃんファミリー | 小堺一機のバラエティ番組